くりすます ブラックホーク 

2009年12月25日(金) 0時36分
「…だね」
「え?何が」
「だから、クリスマスだねって」


その杏の問いに、まぁ…ねぇ、と頷くブラックホーク一同はまた視線を書類へ戻した。
で、杏も戻そうとしたところクロユリが、あー!!!、と甲高い声を張り上げる


「サンタさん来るから早く寝なきゃ!!」
「…クロユリ様…」


じゃっ、寝るね!、と言ってハルセの腕の中でスヤスヤと恐ろしい速さで夢の中へと旅立ったクロユリの寝顔を静かに傍観していた杏だが、少佐側の席から右肩に靠れる不可解な重心に眉をひそめた


「少佐、何してんの」
「いや、俺もサンタさんが来るから寝なきゃと思って☆」
「ヒュウガはもう大人だからそれは無いよ、塚、サンタいないからね?
「……ぐぅ」
「寝やがったよコイツ」

自分は左利きだが、右肩に過剰な重みが乗っているので、背中の筋がビキビキ言う中、何かどーでもよくなった気がして
キュポン、という愉快な音を執務室内に響かせて、ソレをヒュウガの顔にピタリとくっつけて筆のごとく操る。

キュー キュキュキュ

「……杏さん」
「止めないで、コナツ」
「止めませんが…一応お聞きします。
何をなされているのですか」
「落書き」


ちなみに、油性


「大佐が震えているんですが」


というコナツの助言に左隣にいる大佐を見ると、確かに口元を押さえてプルプルと震えていらっしゃる。
アヤナミ様はアヤナミ様で、冷たい視線を向けてコーヒーを一口飲むとカチャリと置く。

「―杏」
「はい、なんでしょう」


一旦動かしていた指を止めて、顔をアヤナミ様の元へ向けると密かに口角が上がっていらっしゃる

「けしからんな、もっとやれ」
「御意☆
…あ、そうだ」
「?」
「クロユリくんにプレゼント買ってきたんだよね」

ガラリと机の一番下の引き出しを引いて綺麗にブルーのリボンでラッピングされたものを取り出すと、皆吃驚した様な顔をするので、意味が解らずに頭の上に悠長に?を浮かべていると、コナツを筆頭にアヤナミ様にカツラギ大佐にハルセが同じくプレゼントを取り出した。

「…あたしは兎の人形」
「私はクロユリ様の為に人形ですが(熊)」
「クリスマス使用のマグロキャンディーセット、です」
「私は、手作りのお菓子を」
「……手袋とマフラーだが」

………………。

「まぁ、こんなクリスマスもありですかね」


家族的な感じでいいと思う、なんて独りよがりな事を考えていたらアヤナミ様が奥から高級なお酒とケーキを取り出した。
ケーキの上には砂糖菓子で作られたサンタとトナカイに家にプレゼント。
真っ赤な苺と白の生クリームで見栄えがとても良い

「ひと段落するか」

皆がアヤナミ様に抱きついたのは言うまでもない(大佐、ハルセを除く)

19* 男主 

2009年12月12日(土) 16時24分
「はぁ…」
「また少佐なん?」
「そうだよ…」
「コナツさんも大変ですね」


ベグライター3名,集う


時はそう、お昼頃。

少佐が任務でいなく手が空いたコナツ
クロユリが昼寝でいなく手が空いたハルセ
大佐は会議に駆り出されて手が空いたユウ


執務室内でお茶会(簡易)を開いているとき、コナツのまた重苦しいため息から事の発展は起きたのだった。

「少佐もちょっとは書類仕事してくれないかなぁ…」

その問いに、2人は紅茶に手をつけながら

「「無理(ですね/やろ)」」

一刀両断。
そんな2人を後目に、コナツは頭部に縦線を何本かセットした。

「ってゆうか、いいよなぁ、ユウは」
「なんでやねん」
「だって、大佐は仕事パッパ〜と終わるからさぁ…」


「……………そないに死にたいんかコナツ」


ギロリと目を剥いたユウに、ビクッと肩を震わせたコナツ、それを暖かい目線で見守るハルセ。


「大佐に付き合っとったら休暇返上やでホンマに!!
休日中はお菓子作りから始まりガーデニングで終わりしまいにゃ掃除やで!?
女子だらけの中で2人の!!大の男2人が黙々とお菓子作り!!」
「……悪かった、悪かったから落ち着いてユウ…」

紅茶を飲み終えると、落ち着いたユウにコナツの視線はハルセに向けられた。

「ハルセさんは大変ですよね」

「そうですか?」

「月曜日は中佐を寝付かせて、火曜日も寝付かせて日曜日はプールに一緒に行ってやろ?大変なんとちゃう?」

「クロユリ様が望んでいらしますので」
「大人やねぇ」


うんうん、と頷く一同。

「つまりは、アレやろ?休暇を返上するか仕事を頑張るかや。
一番コナツが楽なんよ」

「そうか…うん、ごめんなさい2人とも」



会は開かれた
(あ、もうそろそろ大佐戻ってくるころや。ほんならな)
(私もそろそろクロユリ様が起きる時間ですね)
(俺も仕事に戻ろう…)




01*ノイズだらけの僕らの会話
02*絡めた指先に灯る熱
03*ハグを要求する!
04*幸せだとか不幸せだとかそんなのはどーでもいい
05*無責任スマイル
06*君が見ている世界が見たい
07*君になら全て見透かされる事も厭わない
08*恋なんて所詮お互いの妄想で成り立っているんだよ
09*微炭酸的青春模様
10*君のオトを探し巡る
11*あの日から見ていた夢を食い荒らされる瞬間
12*0と1のボーダーライン
13*君に触れた手は酷く冷たかった
14*全てに意味を求めた時点で終わっていたんだ
15*幾千夜の星を撃ち落とす
16*神様は死にました
17*星の堕ちた世界
18*雨の日には飴を舐めよう
19*お茶会は開かれた

20*金平糖の降り注ぐ丘



配布元 「Knell」


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