【教育】正義と勇気 「神話」が新鮮 来年度小学1、2年の国語教科書に(産経新聞)

April 06 [Tue], 2010, 1:06
 来年4月から使用される1、2年生の国語の全教科書に神話が登場。神話に詳しい教育関係者からは歓迎の声があがる。正義や勧善懲悪などが素朴に描かれている神話は、いじめやネットによる情報過多など複雑な人間関係の中で生きている児童にとって新鮮に映り、「子供たちの心の中で強い印象を残す」などがその理由だ。先生たちは神話を通じて何を教えていくか。指導の工夫が期待される。(植木裕香子)

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 ■日本人の起源学ぶ好機

 文部科学省によると今回の教科書検定では、「古事記」「日本書紀」「風土記」のいずれかに含まれる話を神話として位置づけた。その中でいずれも「古事記」で書かれた「因幡(いなば)の白ウサギ」を5社中4社が、「ヤマタノオロチ」を2社が掲載。東京書籍は前出の2つに「海幸彦と山幸彦」などを加えた。また、教育出版では作家の福永武彦氏が文を担当した絵本『おおくにぬしのぼうけん』(岩崎書店)から因幡の白ウサギを掲載した。

 現行の小学校国語教科書には全学年で神話が掲載されていない。状況が一転したことについて福井県福井市森田小学校の吉田高志教頭は「神話が取り上げられたことについては評価している。神話は当時の日本の様子を知る上でまたとない資料となることは間違いない。私たちの祖先が文字のなかったころから歴史を語り継ぎ、現在へ至ったことを子供たちに伝えることができる」と指摘。そのうえで「神話を読んで自分の住む郷土や国を知って好きになり、これからの日本の社会をよくするために貢献しようという子供がどんどん増えていけばいい」と期待を寄せた。

 福岡県立太宰府高校の占部賢志教諭も「文化遺産を伝えていくことは大事なこと。今まで日本の神話や伝承を教科書で教えることは遠ざけられていたので、ものすごく評価している」と歓迎した。

 日本史の教諭として「古事記」をテーマにした授業も行うという占部教諭は「高校卒業直前に生徒に最も印象が残った授業は何かとアンケートをとると、2年生の時に教えた古事記の授業をあげる子がとても多かった」と説明。その理由について占部教諭は「現代の子供たちは価値観が多様化するなかで何が正しいか分からない複雑な社会で生きている。それに対し『ヤマタノオロチ』などでは正義や勇気というメッセージが素朴でストレートに描かれており、生徒は心を打たれ、神話にぐっと引き込まれているようだ」と分析する。

 そのうえで「古事記の授業を受けてわが国独自の国文を創作する苦心を知り、自分たちが使う国語をおろそかにしてはならないと感じる生徒もいた」と述べ、神話が生徒自身に自国の伝統文化を大切にしようとの気持ちを芽生えさせる効果があると指摘した。

 また「今の子供たちは日本人としての誇りがなく自国への関心が薄いため、国際社会に出て外国人に『日本』について聞かれてもきちんんと答えることができない。バックボーンがわからない人間は国際的にも信用されない」と指摘。ボーダーレス化が進む社会で生きる現代の児童にとって「日本人の起源」を教える神話は、将来的にも重要な役割を担うと訴えた。

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