リオ・ブラボー(1959年)

July 23 [Mon], 2012, 20:27
ハワードホークスはピラミッドの不振で、ハリウッドを離れヨーロッパに渡ってしまう。
さすがインディペンデントの巨匠だね、これから4年近くをヨーロッパで過ごす訳だが、異国で仕事もせずに数年も暮らせるなんて、映画の黄金時代ならではの話ですな、やはりセレブなんだな。
しかしこの時期ホークスは本当にやる気を無くしていたらしい、それを救ったのはカイエデュシネマの連中であったようだ。
ホークスの持つ商業映画におけるスターの扱い、これはアメリカ映画の通常行はれるスターシステムに他ならないのだけど、ヨーロッパのニューシネマの連中には彼らには真似の出来ない煌びやかな映画の世界が見えていたのだろう。
ホークス自身は自分はなんでも作る職人監督だとか言っていても、いざ評価されるということになればホークス自身これは嬉しかったに違いない。
4年に喃々とする欧州生活も飽きが来たのだろう、根っからの映画人であるホークスはまた映画を作るためハリウッドへ帰ってくる。
一度は失った自信もまだこの時62歳の熟年には、4年はいい休暇となり逆に仕事への欲求は高まるばかりにまでに回復していたのだ。
そんなホークスはワーナーに西部劇を撮らせてくれと談判する。
ホークス曰く自分は最もよく知っているものをやってやろうと考えたんだ。
ホークスは過去に西部劇を沢山作っているわけでは無いのだけど、ホークスの頭の中には赤い河での成功があったのだね。
そして誕生した西部劇というのがリオブラボーであったというわけだ。
リオブラボーは私の大好きな西部劇です。
惹句にあるように破れ帽子に赤いシャツこれはこの後のジョンウェインの西部劇スタイルを決定しましたね。
6連発銃よりもライフルが似合うようにもなりました。
そして主人公のジョンTチャンスという意志が強く、人間的なヒーロー像もこの後のジョンウェイン映画の主人公たちの性格を決定ずけていきますね。
巻頭、2年間のボラチョン生活を送るデュードを陰から見守るチャンスの目は厳しいが、けっして彼を見捨ててはいないのです。
そしてコロラドもそんな正義の為に命を掛けるチャンスに加担するし、足の悪いスタンピーもチャンスに絶対信頼をおいている。
そしてフェザースも直向きなチャンスに惹かれるのでした。
ジョンウェインの相手の悪漢はどれも弱くて物足りないなんて声も聞かれますがね。
この映画でもジョンラッセルなんだけど、ホークスの映画はコンドルにしても脱出にしても、その道のプルフェッショナルがその得意技を披露するという処にあるので、悪の強弱は関係ない。
チャンスたちを脅しデグエイヨを演奏させる憎たらしさを観客に感じさせればそれで良いのだ。
最後はイナマイトの派手な餌食となる訳だから。
ホークスはアメリカへ帰って来た当初、テレビを良く見ていたらしい。
だからリッキーネルソン、ジョンラッセル、ウォルターブレナン、なんて俳優はみんなこの頃人気のTシリーズを持っていた。
プロデューサーホークスのキャスティングに於ける慧眼ですな、これならヒットするね。
ホークスは新人女優を見つけるのが上手なんだけど、今回のアンジージョリーじゃないよはデュークの方が見つけていた。
バトジャックのガンザメンウンなんて西部劇に出ておったのを連れてきたのだよ。
俳優の話なら、本作のクレジットタイトルの最後の方に名前が出ている、ハリーケリーJr。
昔から出ているのか、出ていないのかいろいろ議ェある、そりゃクレジットに名前が在るのだから当然、出演しております。
どこに出ておるのだという声が当然あるだろうから、ここに書いておこう、物語の最初の方、チャンスとデュードが夜見回りにでます。
チャンスがロバに驚いて、デュード流出 プリクラが手を握って、一緒に歩こうかなんていう場面のそのあと、アラモホテルのカルロスが外で待っていて、セニョールチャンス大変だ、パット親方があんたに味方せよと喋りまくっている、危ない注意してくれなんて言う。
それを聞いてチャンスはホテルの中に入ります。
ウェインが画面を横切るとき、そのバックに写る、テーブルでカードゲームをしているカウハンドたちが写ります。
そこに注意ホークスの伝記に出ている通り紫のステットソンを被ったドーブが座っております。
その表情は大分聞こし召している様にも見えるので、多分酔っていてやあ、ハワード等とやってしまったのもむべなるかななんて思うのですが、ドーブは赤い河以来、ホークスの映画には本作を含め4本も出演している。
これはデュークよりも多いんですね。
だからホークスも大いに怒ったんだろうけど、1カットドーブの出演場面を映画の中に残した、これはハワードホークスのリオブラボーの中での、多分大いなるジョークでありますよね。
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