キャンドル・ライト

September 28 [Sat], 2013, 10:46
僕の答えに興味があったわけではなく……。
だから僕は、『キャンドル・ライト』から引用しました。
龍輝さんの言葉を、使いました。
「自分だけの身体じゃない、から?」そして上目づかいで語尾を上げ、
おじさんに話の続きをうながします。
「そうだね。
その通り。
龍輝は私の心配をしていたんだよ。
あのころは私のところに龍輝しかおらんかったからね。
お互いにとってお互いが不可欠ではあった。
そこで私は、治療しながら
歌の作り手に徹してもらえればいいと思ってね、
仕事をやめろというわけではない、少し方向を変えたらどうかと話した。
龍輝は一度しっかりうなずいたのに、
あくる日、やっぱりできない、
自分に職業作家は無理だって静かに訴えてきて、
そこで初めて意思を明らかにしたよ。
誰か自分の代わりがいればいいのに。
俺はその『誰か』にだけなら、曲を捧げられるかもしれない。
職業作家、
対、職業歌手ではなく、
人間同士のつきあいができる『誰か』にだけなら……そんなふうにね。
私だって龍輝を育てることが生きがいだったから、
その存在を失うのは不安だったし、代わりがいてくれたら嬉しい、
と考えてね。
早速その日から新しい歌手を探したよ。
だが、なかなか難儀でね
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