早野が夕(ゆう)

September 21 [Thu], 2017, 13:33
新たな歯科医療の形として注目されているインプラント。
その耐用年数は、生涯持つと言われることが多いのですが、それは治療が完了した後のメインテナンスの頻度や質、手術を担当する歯科医師の技術にも左右されると言われています。

口腔内のセルフケアがおろそかになっていると、数年でインプラントが劣化し、また手術を受けなければならなくなります。
口内ケアをおろそかにすると歯槽膿漏などのリスクもあり、こうなるとインプラントの土台となっている骨にも悪影響が出るので、埋め込んでいるインプラントがグラつくなど、耐用年数にも影響が出ます。

手術が成功し、義歯が使えるようになってインプラント治療が終了しても歯科医によるメンテナンスは必ず必要になるのでその都度、費用がかかります。


多くの場合、三ヶ月に一回くらいで定期検診に通うことを指示されます。


定期検診を受ける費用は保険がきく治療がほとんどなので、三千円くらいかかります。全く問題がなくても、年に1、2万円くらいの費用を支払うことになります。

インプラント治療で人工歯根の上に装着する人工歯には、いくつかタイプがありますが、基本的にはセラミック製です。

セラミックの利点は、プラスチックの差し歯よりも硬く、歯磨きで劣化しないことですが、見た目を損なわず、機能面でも優れた人工歯の成形には、実際に義歯を作る歯科技工士の技術によるのです。


熟練の技術に加え、審美性を求める芸術センスが必要不可欠です。



当然、一つ一つの義歯の作成には時間もかかるので、その分、インプラントの人工歯は、金歯や差し歯と比べても高額になるというわけです。長年放っておいた虫歯があり、とうとう抜歯を迫られました。
このようなケースでは、ブリッジになることが多いようですが、インプラントにすると、このようになりますよと説明されインプラント治療に決めました。
保険がきかないため、高額になりますがしっかり噛むためにはインプラントが良いとのことでした。

手術して、だんだん噛めるようになり、間もなく違和感なく噛むことができるようになりこれで良かったと実感しています。



技術の進歩した今では、歯科医の技量も上がり、インプラント手術の失敗はほぼなくなりましたが、とはいえ、残念ながらゼロにはなりません。


上部構造(義歯)が人工歯根にしっかり接続されておらず、硬いものを噛むと歯がグラグラしてしまうなどの事例もあります。

こうしたトラブルは、担当歯科医がインプラントに習熟していないことの影響が多分にあります。なるべくなら、インプラントを専門としている歯医者さんを選択することが、インプラント成功のカギといえます。どんな問題がインプラント治療にあるかを広く調べたと思いますが、その情報の中に、インプラントを埋め込んだ人は、頭部MRI検査は不可という説があったのではないでしょうか。それは違います。MRI検査の画像は、磁気を当てたときの身体各部の反応なので金属に反応すると、画像は乱反射のように見えます。

インプラントの場合、あごに埋まる部分はチタンかチタン合金なのでチタンの特性として、磁気には反応しないためなので、MRI検査には影響ないと考えてください。
歯科では、一連の治療の中に保険適用と適用外が混在することもよくあります。しかし、インプラントの場合、ほぼ全て保険適用外です。保険がきかない理由ははっきりしています。

インプラント治療と一口に言っても他の人工歯を使った治療に比べて時間も手間もかかるからです。
手術の前後には様々な処置が必要で、インプラントと周りの歯がなじんで上手く噛めるようになるまで時間もかかるのでトータルの治療費用は高額になってきます。全面的に保険がきくことにしてしまうと、結局は健康保険の赤字が増えてしまうので、保険の適用は拡大しません。
インプラント治療にある程度の実績がある歯科医院で、外来診療を受けてのありふれたケースのインプラント治療も院内感染の可能性は否定できません。

このため、歯科医院を探すときに感染症対策はどうなっているか調べた上で決めることがキーポイントの一つです。近年、院内感染への関心が高まっていることもあり、予防策をホームページ上で具体的に示している歯科医院もごく普通になっているので、そこで調べるのも良いでしょう。
人工歯としてのインプラントは虫歯の危険性は全くありませんが、インプラント周囲の組織に異常が起こることはあります。せっかく行ったインプラントを維持するためにはケアが欠かせないわけで、歯周病を防ぐために、正しい毎日のケアと歯科医によるメンテナンスを忘れることはできません。



ケアが完璧であっても、歯茎の腫れや出血、口臭などの症状があればインプラント周囲炎の症状かもしれません。



さらに深いところまで感染する可能性もあるため一日でも早く歯科医の診療を受けましょう。
治療を断念する方もいるくらい、インプラント治療は治療費を確保してから始めなければなりません。
ごくまれに、インプラント治療が保険適用されることもありますが、おそらく、相当厳しい条件をクリアしたのでしょう。ほとんど全て自費診療だというのが費用を押し上げる最大の原因です。安くできるケースで十数万円、もし難度の高い治療が必要になるとすると数倍の費用がかかるケースもあることを覚悟した上で始めなければなりません。

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