欲求不満と悩みはどう違う?

October 05 [Wed], 2016, 21:43
欲求と悩みは表裏一体です。欲求不満=悩み、というわけではありません。人間の場合、収入が少ない月が続けば、その欲求不満が遅かれ早かれ悩みに変わります。

会社における自分の評価がなぜ不当に低いのかと悩み、転職すべきか否かを悩み、自分と家族の行く末を思って悩みます。つまり、欲求不満が即悩みの原因となるとは限らず、欲求不満を契機に起こる“心の葛藤”が悩みを引き起こすのです。

そうした葛藤を感じない人には、悩みは存在しません。その葛藤とは、言いかえれば、自分と社会との間の不適合反応です。どんな場合でも周囲にうまく適応できれば、葛藤も起こらず、悩み苦しむこともないはずです。

では、ここで考えていただきたいのは、うまく適応できる人と出来ない人の、どちらがより人間らしいかということです。社会に適応できない人はダメな人で、そつなく適応する人は優れた人なのでしょうか。

周囲の環境に適応させることくらいは動物でもしています。いや「適者生存」という言葉がある通り、うまく適応した動物だけが生き残ってきたのですから、むしろ、動物のほうが適応性に優れていると言えるかもしれません。

悩まないことが人間的なのではなく、悩むことこそ人間的なのです。しばしば社会との不適合反応を起こして悩む人のほうが、ずっと人間らしいといえます。
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