■MOVIE■ 『ALL THAT JAZZ』

June 20 [Mon], 2005, 23:28
ボブ・フォッシー監督・振付の自伝的映画。
アカデミー賞を4つとカンヌのグランプリを受賞。

もうもうもう、大好きな映画である。
フォッシーの美意識、世界観、そして何より天才振付師としての彼の芸の粋を、思いっきり堪能できる。

フォッシーの愛弟子であり、私生活では彼の愛人だったアン・ラインキングがズバリ「愛人」役で出ていたり(映画を撮る直前に別れてはいたらしい)、元妻グウェン・ヴァードンとの関係も描かれていたり、フォッシーの露悪趣味+ナルシシズム満載。

ちょっとおっさん、エエ加減にせいよ!と突っ込みたくなるシーンも多々あり(笑)。

劇中で随所でフューチャーされるダンス・シーンはどれもこれも素晴らしい。

衣装、振付、何よりもダンサーの肉体にひたすら見惚れる。
人間の肉体本来の美しさってこういうものだったのか!と眼から鱗が落ちること請け合いである。

新作のショウを作っていく舞台裏が非常にリアルに描かれていて、ミュージカル好きにはたまらない。

いかにもアメリカン・ミュージカル!というカンジのダンス・ナンバーの、フォッシー版(裏バージョンとでもいうか)・「エア・ロティカ」にはショックを受けたなぁ。

これなんかは、フォッシーの天才ぶりがわかりやすく描かれたエピソードになっていると思う。

どのダンスも最高なのだが、その中でも圧巻なのは、アン・ラインキングが主人公・ジョーの愛娘、ミッシェルと踊る「Everything Old Is New Again」と、病室での幻想シーンでの「There'll be Some Changes Made」の2曲。

特に後者は、黒のシルクハットにレオタードという、これぞフォッシー!なコスチュームを身にまとったアンが、全身の筋肉を緊張させて踊るソロ・ナンバーで、これはもう、めちゃくちゃカッコイイ!
自己主張の強い歌詞と振付が、彼女のモダンな雰囲気にぴったりである。

この映画で唯一納得がいかなかったのは、「美しい死神」役がジェシカ・ラングだってことかな。

この人って、良くも悪くも実在感がある女優さんだから、死神役にはミス・キャストでは?
見るたびに彼女のエラが気になって気になって仕方がないんですが。

全編を通して、「ま、人生なんて所詮ショウなんだから、あんまり深く考えない方がいいよ」というフォッシーのニヒリズムに貫かれた作品です。超好みです。
  • URL:http://yaplog.jp/nylovers/archive/46
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koara
ジョー・ギデオン、いやロイ・シャイダー。
ほんとにBye Bye Lifeとなってしまいました。
大好きな「フレンチ・コネクション」、もちろん「All~」での唄って踊って演ずる姿にもしびれました。

天国でフォッシーとタバコふかしてるんでしょうか(笑)

Miss you blind , Joe !
February 13 [Wed], 2008, 20:15
koaraさん

>トラボルタ
怖かったですか?(笑)
わたしはまァまァかな、と思いましたよ。
映画は舞台と違って細部まで見えてしまうから、色々きっつい時がありますよね(笑)

>「嫌われ松子の一生」
観てないです。
評判は聞いてますが、邦画は基本的には見ないんですよ。
古典以外は、ほぼ全く縁がありません。

フォッシーの影響と聞くと、むらむらと検証したくなりますが(笑)、うーん。
邦画はねぇ・・・どうも食指が・・・(笑)
でも興味ありますね(どっちだ))
November 11 [Sun], 2007, 23:38
koara
MARIさん、お元気ですか?
Hairspray、トラボルタ、やっぱりちょっと怖かったです(笑)

ところで「嫌われ松子の一生」って邦画観ました?
遅ればせながらDVDで観たら、何かモロにストライクゾーンでして
立て続けに2回観てしまいました。
意外にしっかりミュージカル映画でした。

シーンの端々にフォッシーの匂いがぷんぷんしてましたよ。
監督は絶対にフォッシーからインスパイアされてますよ。
影絵?のシーン、刑務所内のシーン、ラストの舞台シーン等々。

主演の中谷さんがR・シャイダーみたいに唄って踊って演技して
大活躍です。
もし、未見ならおススメです。
家族向けじゃないところも、All〜にそっくり(笑)
ではでは!
November 11 [Sun], 2007, 20:52
koaraさん

おお、お久しぶりです!

Dream Girls、まだ観てないんです。
ステキにマニアックなトリビアを教えていただいて、鑑賞の楽しみが増えましたよ〜。ありがとうございます!
あの役、ソンな役回りでしたし、登場シーンは少ないけど、印象に残ってます。またバックステージものに出演なんですね(笑)

>楽しみでもあり、少し心配でもあり
今回の映画化はなかなか評判がよいですし、楽しみにしてるんです。
「Hairspray」なんかはちょっと怖いですけどね・・・(トラボルタとかトラボルタとかトラボルタとかが・笑)
March 06 [Tue], 2007, 23:54
koara
MARIさん、お久しぶりです!
先日「Dream girls」観たんですが、ビヨンセ扮する女主人公の歌手が映画デビューするときに、どこぞのキレイなプールサイドで映画プロデューサーと打ち合わせするシーンがあったんです。
なんと、そのプロデューサー、All〜でジョー亡き後舞台演出を任される演出家役で出た俳優さんなんです!(名前分かりません、すみません)
「Bye Bye Life」のシーンで自分の仕事と恋人を奪われて、ジョーもいやいや?握手してますよね。
頭はだいぶ禿げあがってますけど、懐疑深く、神経質そうな表情は不変!

監督のビル・コンドンが「Chicago」のフォッシーつながりで、茶目っ気出して出演頼んだのかな〜?
などと深読みしてしまいました。。

ブロードウエーものが映画化されるのは、楽しみでもあり、少し心配でもあり、でもやっぱり楽しいですね!

There's no business like showbusiness !
March 06 [Tue], 2007, 19:58
koaraさん

お久しぶりです〜。

日本でミュージカルは観ないのでわからないんですが、まさか「All That〜」を?・・・と、思わず調べちゃいましたよ!「CHICAGO」のことですかね?

>コーラスライン
実はわたしは映画版は未見です。
先日B'Wayでリバイバル版を観ましたが、あんなに素直な話をフォッシーが監督したっていうのが不思議です(笑)。
M・ダグラスがザック役っていうのは、いくらなんでも無理がありますよね〜。

koaraさんもどうぞよいお年を!
December 16 [Sat], 2006, 22:43
koara
Long time no see ! Mariさん。
日生劇場でやってますね〜
山高帽に網タイツ。
めくるめくフォッシー・ワールド。

先日、久しぶりに映画の「コーラス・ライン」を
見ました。
コレオグラファー役のM・ダグラスが怒ってばかり
で、踊りなんかしなそうで、不自然でしたが、ダンサーの躍動美と群舞のダイナミズムにはワクワクさせられました。
いかにも「舞台劇」って感じなんで、「All~」のクールな演出とは好対照なんですが・・・

そろそろ年末。
Bye Bye , 2006 !
Hello , 2007 !

I think I'm gonna try !!

Mariさんも良いお年をお迎えください!
December 16 [Sat], 2006, 19:08
Koaraさん

>ぼそりと呟くシーン
そんなシーンありましたっけ!?
見直さなくっちゃ・・・聞き逃してます、その台詞。

>「博士の異常な愛情」
Koaraさんもお好きですか〜。
キューブリックの方が血が冷たい感じがしますけど、この二人、底流にあるものはちょっと共通してますよね。

フォッシーはカメラワークなんかも、おそらくキューブリックを意識してますね。
後半の幻想シーンとか、「2001年宇宙の旅」のHALとのやりとり以降を彷彿とさせると思います。

>自分の葬式で「Bye Bye」をかけてもらいたい
いいですねぇ〜(笑)。素敵だわ。
他の誰もわからなくても、わたしはきっと大ウケですので、是非Koaraさんのお葬式にはよんでくださいませ(笑)
October 08 [Sun], 2006, 10:55
Koara
Mariさん
そう言えば映画の中でジョーが「Stand up」の編集で苦しんでる時、「キューブリックも悩んだのかな?」ってぼそりと呟くシーンがありました。
「All〜」のエンディングにかかる「ショウほど素敵な商売はない」がキューブリックの「博士の異常な愛情」のエンディングの「We'll meet again」をほうふつとさせますもんね?

彼氏に歌う唄が「There'll〜」とはスゴイですね!
アン・ラインキングのメインボーカルにリランド・パーマーの叱責?のセリフがからむのが面白かったですよね。

僕は自分の葬式で「Bye Bye」をかけてもらいたいけど、分かる人があんまりいなさそう(笑)

ライザ・ミネリのCabaret も大好きだけど、こっちだと勘違いされそうだし(笑)

やっぱり「We'll meet again」かな?(笑)

October 07 [Sat], 2006, 22:50
koaraさん

そうか、OZロングステイでしたか。
いいっすね、タップ!

フォッシーって、ものすごーくアクの強い、実際身近にいたら、もうもうとーんでもなく鬱陶しいオヤジだったろうな、と思います(笑)

畑は全然違いますが、わたしの中ではこの人って、キューブリックのイメージにちょっと被るんです。
完全主義者でナルシスト、ヤなヤツだけど作り出すものは最高に魅力的、という・・・。
スコセッシなんかもちょっと通ずるものがありますね。

>劇中の唄で何が一番ですか?
うーん、ダンス込みだとやっぱり「There'll be〜」が一番です。あのシーンのアン・ラインキングの格好よさと来たら、ほんと脳天が痺れました。
いつか、強面ババァになった暁には、自分の男にあんな歌を歌ってのけるのがわたしのひそかな夢です(笑)

でも、この映画に関してはどの曲も好きですよ。
「Bye Bye Love」の歌詞もいいし、「Take off with us」もいいし、「Who's sorry now」も大好きだし。

なんてったって、アメリカが一番オシャレだった時代に、その中でも最高に粋だった天才、ボブ・フォッシーが作った映画ですからね。
とにかくカッチョいいですよね、音楽の使い方が。
October 07 [Sat], 2006, 22:17
Koara
OZにロングステイしてました。
タップの教室に通ってたら、発表会の曲が「On Broadway」だったりしてビックリ!したことも。
ラメ入り衣装に帽子と、ビジュアルだけはフォッシー映画の劇中人物で(笑)

そーですね、「もがき苦しんでも生きる」。まるで「ポセイドン・アドベンチャー」での「祈るだけじゃダメだ!生きて生きて生き抜け!」って神父役のJ・ハックマンの台詞を思い出します。
彼は「フレンチ・コネクション」でR・シャイダーと共演してましたよね。

ところでパンフレットの後ろから4ページ目、見開き左のシャイダーの後ろに立つJ・ラングの右に、あの
「動脈・静脈くん」(?)のフィギュア?を発見。
それにしても机上の酒瓶とコルク栓の数といったら!

MARIさんは劇中の唄で何が一番ですか?
やはり「There's〜」でしょうか?
「Cuz Nobody wants u when u're old and grey」とか「Who's sorry now」の中の「U had ur way , Now u must pay」ってフレーズが強烈ですよね?

わが身に沁みる今日この頃です・・・


October 07 [Sat], 2006, 17:18
Koaraさん

KoaraさんはOZ在住でしたか?
なんか最近OZに縁があって、わたしの周りの人は皆OZに行くし、OZ人の知り合いができるし、なんかなー。OZに呼ばれてるのかしら?(笑)

>パンフレット
わたしも先日、ある方面よりパンフレットを頂戴しまして大喜びをしていたところです。
当時のパンフとしてはオサレな作りで嬉しかったですね。

>天才とか芸術家ってのは破天荒で、パッと死なないとダメですよね。
それも一面ですが、フォッシーに関しては、死に際はきっといさぎ悪かったんじゃないかなァと想像してます(笑)

ジタバタと最後までもがき苦しんで、煩悩にまみれてのた打ち回りながら死んでいく。そうであって欲しいな、と(笑)
そういう人である方が、わたしは好きですね、人間臭くて。
October 02 [Mon], 2006, 0:00
Koara
度々、おじゃまします。
MARIさまのBlogにたどり着いたのは、先月メルボルンのビルの壁に「Everything old is new again」というポスターを見て、「あ〜懐かしい、見たい!」と思って帰国後、自宅でビデオを見、歌詞をたどっているうちにたどり着いた、という訳です。

その後、どうしても欲しくて、サントラCDをネットで買ってしまいました。
でもラストの「Bye Bye Life」の最後の「Zzz」という遺体袋のジッパーを閉める音が入っていませんでした。(LPでは間違いなく入ってました)

また当時の映画パンフレットを探し出して見たりもして懐かしさに浸ってます。

確か当時のNHKニュースではアナウンサーが「カンヌで’ジャズの全て’がグランプリを獲りました」なんて言ってまして、中坊ながら「ホントか〜?」と疑ってましたよ。

ま、目覚めに覚せい剤を飲んだりする男が主人公の、虚実ないまぜのショービズの世界は、NHK的な世界観とはある意味対極にあるから、無理もないでしょうけど。
しかし、NHKにはブロードウエーファンの1人もいなかったんでしょうか??

天才とか芸術家ってのは破天荒で、パッと死なないとダメですよね。
モーツアルトしかりJ・ディーンしかり、もちろんB・フォッシーも!
October 01 [Sun], 2006, 22:03
Koaraさん

はじめまして、ようこそ!

中2のときご覧になったとは凄い。うなされませんでしたか〜?(笑)

>フォッシーの振り付けは「肩」と「帽子」
そう、それと爪先ですね。
彼の踊りはものすごくダンサーに苦痛を強いる振り付けだそうですよ。

また是非遊びにいらしてくださいませ!
September 24 [Sun], 2006, 21:41
Koara
はじめまして。Koaraと申します。All~は中2の時、映画で見て、強烈なインパクトを受け、もちサントラLPも買い、何度も聴き、リバイバルやビデオも買いました。オープニングの「On Broadway」から幕開けする肉体の競演(艶)!「Take off with us」ってかっこ良過ぎていやらしくないんですよね?
フォッシーの振り付けは「肩」と「帽子」ですね。
主人公ジョーが娘らのダンスを見るシーン、神経症的な場面が多い劇中でも数少ないホッとできる場面です。
ジェシカ・ラングの「エラ」、笑っちゃいました!
僕もやっぱり気になってました。
September 24 [Sun], 2006, 20:42
hotakaさん

お久しぶりです。
色々な意味で凄い映画ですよね、これは。
フォッシーでないと作れない、どこを切ってもフォッシーな作品。

ナマではないですが、「Damn Yankees!」で、奥さんのグウェン・ヴァードンと踊るフォッシーが観れますよん。
あとは、フォッシー作品のリバイバルは定期的にB'Wayで上演しますので、ご覧になると面白いと思います。最近ではSweet CharityとかPajama Gameなんかがありますね。
キャストによりますが、『CHICAGO』は愛弟子アン・ラインキングが振付けてますんで、フォッシー色が色濃く残っています。

あとはタイトルもズバリ、『FOSSI』。
こちらは舞台そのものがFOSSIへのオマージュです。DVDでご覧になれますのでゼヒどうぞ。ダンスがお好きならオススメです。
August 17 [Thu], 2006, 13:00
こんにちは。
すっかりご無沙汰しております。

この映画、少し前に映画館で見てしまいました。
感動です。
もの凄い映画ですね。
ボブ・フォッシーの舞台、一度でいいから見てみたい。。。
August 17 [Thu], 2006, 6:43
P R
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