about

January 01 [Wed], 2020, 7:18


栄養アセスメント
 *栄養スクリーニングとアセスメント
 *問診・観察
 *身体指標・計測
 *臨床検査…クレアチニン身長係数/血清タンパク質/窒素出納
 *食事摂取基準と栄養管理

栄養補給法
 *栄養補給法の適応と選択
 *経口栄養
 *経腸栄養…経腸栄養剤の種類/病態に応じた経腸栄養剤/経腸栄養の実際/合併症/経腸栄養の管理
 *経静脈栄養…中心静脈栄養(TPN)/TPN合併症/末梢静脈栄養(PPN)/経静脈栄養剤の濃度まとめ

消化器疾患
 *胃疾患…急性胃炎慢性胃炎胃・十二指腸潰瘍胃癌/胃切除後症候群(小胃症状/)
 *腸疾患…炎症性腸疾患クローン病潰瘍性大腸炎)/短腸症候群/吸収不良症候群
 *膵臓疾患…急性膵炎/慢性膵炎/膵臓癌
 *肝臓疾患…肝炎/肝硬変/肝臓癌/肝不全/脂肪肝
 *胆嚢疾患…胆石症/急性胆嚢炎/慢性胆嚢炎

代謝性疾患
 *糖尿病
 *脂質異常症…高トリグリセリド血症/高コレステロール血症
 *肥満症


内分泌疾患
 *甲状腺疾患…甲状腺機能亢進症/甲状腺機能低下症
 *副腎疾患…クッシング症候群/アジソン病/原発性アルドステロン症

<出典>
*臨床病態栄養学第二版 武田英二著

急性膵炎

July 28 [Sun], 2013, 1:18
病態
 急性膵炎は、膵臓内で活性化された膵酵素が膵臓および周囲の臓器を自己消化する急性炎症性疾患である。
 二大成因はアルコールと胆石で、前者は男性に、後者は女性に多い。



急性膵炎の多くは完全治癒するが、一部は多臓器不全(MOF)を起こし、重症膵炎となる。
重症膵炎の経過は以下の3つに分けられる。
hypovolemic phase…血液循環量の低下
cardio-resiratory phase…DIC、循環器系、呼吸器系の障害、感染性膵壊死
infectios phase…免疫力が低下



症状
 上腹部痛
 ショック
 悪心
 嘔吐
 発熱

 臨床検査:白血球数増加、
アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの膵酵素上昇
 CT:膵腫大
膵臓の炎症性変化



治療
 @栄養療法
発症直後:絶飲絶食
*軽症の場合→抹消静脈ルートから低エネルギー輸液を投与
*長期の絶食が見込まれる場合→高エネルギー輸液(高張グルコース、アミノ酸の混合液)をTPN投与
 投与可能量
 エネルギー:2000〜3000kcal/日
 窒素源:10〜20g/日

経口摂取の開始
 早急な経口摂取の開始はNG!
 症状を見ながら、段階的にすすめる。
回復期1…脂質制限を第一とする。
回復期2…1日の脂肪摂取量は10〜20gに制限
安定期……1日の脂質摂取量を20〜30g以内に制限
アルコールは禁止!!

 A薬物療養
 *経口タンパク質分解酵素阻害剤…膵臓の自己消化を抑制
 *鎮痙剤
 *NSAIDs…抗炎症作用、鎮痛作用
 *非麻薬性鎮痛剤…オピオイド受容体と結合し、中枢痛覚伝導路を抑制(鎮痛作用)
 *制酸剤・胃酸分泌抑制剤
 *消化酵素剤
 *インスリン・経口血糖降下剤

 B外科的治療
  次のような症例のとき行う。
 *慢性膵炎の合併症(膵嚢胞、膵膿瘍)
 *黄疸、胆道系疾患(胆石症、慢性胆嚢炎)
 *膵管の機械的閉塞
 *膵癌との鑑別診断が困難な例
 *疼痛が激しく持続性で、内科治療が困難な例

短腸症候群

July 27 [Sat], 2013, 12:37
病態
 小腸の広範囲切除により、小腸吸収面積が減少し、重篤な栄養障害が起こる。このときみられる高度の下痢、栄養障害を呈する状態。

 *下位回腸・回盲弁が保持…Vit.B12は下位回腸で吸収される。この部位が保持されれば、全小腸の70%の切除に耐えられる。
 *下位回腸・回盲弁を切除…50〜60%切除で重篤な栄養障害が起こる。



症状・診断
短腸症候群では、消化吸収障害によって、あらゆる栄養素の欠乏症が出現する。
腸内細菌の異常増殖や感染症により、D型乳酸アシドーシスがみられる。

症状欠乏している栄養素検査所見
体重減少
低血圧
低たんぱく質
浮腫
低脂質
三大栄養素血清総たんぱく質
低アルブミン血症
低脂質血症
水分・電解質異常
酸塩基平衡異常
電解質
低色素性貧血FeFe↓
テタニー(術直後)CaCa↓
骨軟化症(遠隔時)Ca↓or正常値
痙攣MgMg↓
Al-pase
手指振戦
知覚異常
意識障害
PP↓
腸性肢端皮膚炎ZnZn↓
Al-pase
出血傾向Vit.Kプロトロンビン時間延長
骨軟化症(骨折しやすい)Vit.DCa↓
Al-pase↑
夜盲症Vit.Aカロチン吸収率低下
ペラグラ
口角炎
神経炎
Vit.B群血漿B群低下
貧血Vit.B12大血球性貧血
B12↓
悪性貧血葉酸大血球性貧血
出血傾向Vit.C
皮疹
潮紅
発育障害(小児)
必須脂肪酸コレステロールエステル分画のリノール酸量<20%




治療
 @薬物療養
  リン酸コデイン…腸運動を抑制
  炭酸カルシウム…塩酸・遊離脂肪酸を中和⇒下痢の減少を図る

 A食事療養
 <基本方針>
  広切除後の臨床経過を十分に踏まえる
  T期:術後3〜4週で頻回の下痢がある。水分・電解質異常と低たんぱく血症、感染に注意。
  U期:術後数ヶ月〜12ヶ月で代償機能が働きはじめ、下痢が治まってくる。食欲も出てくる。低栄養に注意。
  V期:残存腸管の能力に応じた代謝レベルに落ち着く。
  術後の吸収障害による栄養障害を未然に防ぐ
  T期のとき・小腸全摘の場合…TPNで経静脈的高カロリー輸液を行う。
  U期以降…成分栄養+経口栄養(下痢の症状が治まってから)
  糖質を主体に、良質のたんぱく質を加えた消化の良い食事
  食事中の脂肪をできるだけ控える…MCTを投与
  電解質、ビタミン補給
  刺激物を避ける
  少量頻回食


*MCT…中鎖脂肪酸。長鎖脂肪酸はリンパに吸収されるが、中鎖脂肪酸は糖質・たんぱく質と同様に門脈血を経て肝臓に輸送される。

炎症性腸疾患

July 27 [Sat], 2013, 2:26
クローン病潰瘍性大腸炎をまとめて炎症性腸疾患(IBD)という。

クローン病潰瘍性大腸炎
病変部位消化管全域大腸のみ
病理組織全層性炎症
サルコイド様肉芽腫
粘膜に限局した炎症陰窩膿瘍
X腺・内視鏡非連続性病変〜skip lesion
敷石状外観
縦走潰瘍
裂溝形成
狭窄
瘻孔形成
連続性病変
偽ポリポーシス
鉛管様
易出血性
最多症状腹痛、
粘血便のない下痢
発熱
粘血便
悪化性低い高い

クローン病

July 27 [Sat], 2013, 1:03
病態
原因不明。
浮腫や繊維化、縦走潰瘍を伴う 肉芽腫性病変が消化管で起こる。
肉芽腫性病変は、皮膚など消化管以外の場所にみられることもあり、発熱・栄養障害・貧血・関節炎・虹彩炎・肝臓障害などの全身性の合併症が起こりうる。

症状
小腸・大腸に小腸・大腸に潰瘍ができる
→ひきつれ・狭窄が発生
→腸内容物の通過障害が起こる

潰瘍・炎症⇒腹痛
狭窄性病変⇒腸閉塞⇒悪心・嘔吐
消化吸収障害⇒下痢・体重減少
※血便・粘血便をみることは比較的少ないが、ときには大量の下血をみることがある→緊急入院

*腸にみられる病変…瘻孔、膿瘍、癒着、狭窄、閉塞など
 (痔瘻と肛門周囲膿瘍の合併がみられる)
*腸以外の全身症状…発熱、吸収不良、栄養障害、貧血、関節炎、虹彩炎、結節性紅斑、肝臓障害、胆石、腎結石など



診断
*注腸X線検査
*内視鏡検査…縦走潰瘍、敷石像、アフタ・不整形潰瘍
*生検組織学検査…サルコイド様肉芽腫



治療
 @食事療養:低脂肪・低アレルゲン・低残渣食
  成分栄養剤(エレンタール®):たんぱく質抗原を含まず、消化の必要がなく、吸収効率がよい
 治療初期 30〜40kcal/kg/日
 成分栄養剤のみの場合は、必須脂肪酸欠乏を防ぐため、脂肪乳剤を輸注する。
 維持療法期  成分栄養剤 30〜40kcal/kg/日
     +
 経口栄養 脂質は20〜30g/日以下に制限
 n-3系脂肪酸(抗炎症作用)⇒魚類を摂取
 香辛料、カフェイン、アルコールなどの刺激物はNG
 寛解期 腸管に狭窄病変がない場合には、
 食物繊維の摂取が可能である。
 SCFA…食物繊維や吸収されない炭水化物から生じる。SCFAの中で酪酸は結腸細胞で抗炎症作用を有する。
 A薬物療養
  小腸クローン病ステロイド + 免疫抑制剤
  大腸クローン病サラゾリピン
P R
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