ベイン・ドリーム 執念 NO12 (75ページ)

January 26 [Sat], 2008, 5:05
〜香の疑問?〜 2

「えっと、宮司さん(破魔)を中心に山菜狩りへ出かけたよ。僕も道を教えてもらったから追いかけるつもり。草薙君はどうするの?」
「僕は結構だ。今日はもう休んで、明日から出来る範囲で遊ぶようにするよ」
「そう。分かった。じゃあね」
「ああ」
僕が返事すると、真田は立ち上がり、そのまま部屋を出て行きました。そして、僕は彼が出て行ったことを確認すると、再び家に電話をかけます。
プルルルル、プルルルル、ガチャ、
今度は意外と早く電話に出る人物が居ました。すると、高い声が奥から聞こえてきます。
『もしもし? お兄ちゃんでしょ?』
「し、詩織。よく分かったね」
『電話番号を聞いていなかったもん。すぐにかけなおすと思って待っていたからね』
「すまない。あぁ〜……電話番号も聞いていなかった」
『もう! お兄ちゃんは何のために電話をするのよ! 家には逆探知する機能はないからね!』
「(普通はないと思うよ!?) ま、まぁ……別に用件がある」
『用件? 帰ることになったの? お母さんに替わろうか?』
「いや、お前にしか訊けない事だ。結に話しても脱線の連続で妙に長く上に、あまり要領を得なさそうだからな」
『それで……わ、私に? いいよ。何でも訊いて』
「ああ。お前と結も双子だろ?」
『うん。双子だよ。二卵性だけど……』
「二卵性だから訊きたい。その、二卵性の双子でも特別な意志の疎通とか出来るのか? ほら、同じ痛みを感じるとか」
『う〜ん。ごく稀(まれ)に記憶の断面が見えることもあるし、私たちのどちらかが嬉しいことがあると、反対の方も自然と嬉しくなることもあるよ。でも、そこまで影響されないと思うけどね』
「えっ……? そこまで影響されないのか?」
『そんなことは双子でも、個人差があると思うから、あんまり参考にならないよ。誰かいたらその人に訊かないと。それに、前にも言ったでしょ。それ』
「(いや、初めてだと思うけど……) そうだったか?」
『お兄ちゃん。深呼吸して』
「えっ……ちょっと待っていてくれ」
詩織に言われ、僕は落ち着いて深呼吸をします。そして、妹に合図を送りました。
「いいよ。何か意味があるのか?」
『うん。よく聞いて。お兄ちゃんは『先天性の記憶障害』なの』

登場人物
草薙 香     主人公
藤堂 一     香の友達・背が高く、ぶっきらぼう
真田 刃     香の友達 白髪の少年
西藤あゆみ   『ボクっ子』の同級生
宮司破魔     眼鏡の学級委員長
如月明日香   香の友達・モデルガン少女
藤堂 みか    藤堂一の妹
*ご意見・ご感想、お聞かせ下さい。コメントお待ちしています。
P R
プロフィール
  • ニックネーム:nsmmta753
読者になる
2008年01月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
ひまじん
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月22日)
真那斗
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月20日)
ヨシオ
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月17日)
ダッチ伊藤
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月12日)
めーたん
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月08日)
RAOSU
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月05日)
きりひと
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月03日)
きりひと
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年10月01日)
ikumi
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年09月28日)
南雲
» ひさっかぶぃ島原へ ! (2008年09月21日)
QRコード
Yapme!一覧
読者になる