ネコto「名作」

2004年07月23日(金) 3時27分
 ネコ好きにとってタイトルに「ねこ」と名のつくものなら、それはすべて名作である。ましてや「天才ねことくれば、もはや無視はできない。
「天才ネコモーリスとその仲間たち」(テリ-・プラチェット著。富永星訳。)を読んだ。ネコってものは本来ずる賢い動物だ。それも人間の扱い方をよく知っている。それに自分の魅力を自覚しているからすごい。目的のためにはその可愛さを存分にアピールするが、事が足りれば呼びかけても返事どころか耳一つ動かさない。そういう恩知らずなところが嫌いなのだという人がいるが、nozoにとっては、またそれもキュートでたまらない魅力の一つだ。モーリスはそういうネコだった。ある日突然天才になってしまった野良ネコモーリスと、ネズミたち。彼らは手を組んで、ある壮大なプロジェクトに取り掛かるのだが・・・(その後は読んでからのお楽しみ)
 どこもかしこもユーモアたっぷりなあたり、改めて「イギリス人のユーモア最高!」とうならずにはいられない。やたら偉ぶるくせに窮地に立つと急に腰が低くなるモーリスや、モーリスに一見従わされているように見えて、けっこうそうでもないネズミたちがとにかくおかし、かわいい。
 だけどこのお話はそれだけに終わらない。魔法だって出てくるファンタジー小説なのに、世の現実に向かって「本当にそう決め付けちゃっていいの?」と道徳や政治、人生について問い掛けてくるのだ。もし、この本を世界中の(特に力のある)大人達が読んだとしたら、世界は変えられるんじゃないかと思わせるぐらいに。このお話がイギリス1権威のある児童文学の賞(カーネギー)を取ったことも素直にうなずける「名作」だった。
 nozoはもうすっかりモーリスのとりこになってしまった。もっとも、モーリスなら嫌がるに違いないが・・
  • URL:http://yaplog.jp/nozo_nozo/archive/9
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