December 22 [Tue], 2009, 13:35
脳と腸に同じホルモンが発見され腸は内臓全体を指揮して24時間働く司令塔と判明
第二の脳〔腸〕は20種物ホルモンを出して肝臓や膵臓の働きを高め、消化・吸収を施す...
腸は神経細胞が多く実に複雑の働きをする
小腸や大腸というと、みなさんは内臓の内でも余り重要な機関ではないと思っているかもしれません。私たちは、腸のことを、単に食べ物を消化して吸収しているだけにすぎない、と考えがち。食べ物を飲み込んだら、胃腸が自動的に消化・吸収作業をやってくれるからです。
しかし、腸は知らないところで黙々と実に精妙な働きを行っています。そのおかげで、私たちは生きていられるのです。腸には、脊髄などに匹敵するほどの神経細胞が張りめぐらせています。網目のような神経が腸の周りに分布していて、それが自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)などとうまく連携を取り、様々な作業を行っているのです。ですから、細菌では腸のことを「第二の脳」と呼ぶ人が増えてきました。
例えば、食べ物が入ってきたことを腸が感知すると、アセチルコリンと言う伝達物質を副交感神経(自律神経の一種)から分泌させて、腸の運動を促し、消化・吸収活動を活発にします。神経を興奮させたり抑えたりするアドレナリンやノルアドレナリンの分泌にも、腸は深くかかわっています。便を肛門のほうへと送り出すぜん動運動も、腸自身が指令を発して行っています。
これはまだ、解明の途中なのですが、私たちが、舌で感じるように、腸の中にも食品の成分や化学物質を感知するセンサー(感知器)があって、腸が感知すると、その刺激が腸の神経や視床下部(脳の中心にあり、情緒や感性をつかさどる)へと伝わると考えられています。すると腸は指令を発して、消化液を分泌させるほか、胆嚢・肝臓・膵臓から適切な分泌液(酵素など)やホルモンを放出させます。
そして、このように腹部から分泌されるホルモンは、消化・吸収力を高めるホルモンだけでなく、不眠・老化防止でよく知られるメラトニンや興奮を静めるて落ち着かせるコレシストキニン(CCK)というホルモンなど20種類にも及ぶともいわれています。
March 31 [Fri], 2006, 13:15
Q:小学生の息子の口臭が気になります。歯磨きのすぐ後でもにおってきます。虫歯は初期段階のものが1、2本ある程度で、ほかの病気はなく、原因が分かりません。(30歳主婦)
原因の大部分は口の中に
口臭の原因の大部分は、虫歯、歯周病、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、および食べかすなど、口の中にあります。これは、子供の場合も同じです。
虫歯の穴に詰まった食べかすは、細菌によって分解され、腐敗臭を発生させます。虫歯が進行し、歯の中や根の先の骨が化膿(かのう)すると、特有のにおいが出るようになります。
歯周病には、初期の段階の歯肉炎と、歯肉炎が進行した歯周炎(歯槽膿漏(のうろう))があります。歯と歯肉(歯茎)の間にポケットのような溝(歯周ポケット)ができ、ここから膿(うみ)が出るので特有のにおいが発生します。
歯垢は、歯の表面に残った食べかすを細菌が分解してできた細菌の塊で、口臭の原因となる物質を発生させます。
歯石は、歯垢が唾液(だえき)中のカルシウムなどを取り込み、固くなった堆積(たいせき)物です。歯石の表面には歯垢が堆積しやすいため、歯石もまた口臭の原因になります。
舌苔は、舌の表面に細菌や食べかすなどが白っぽく付着した状態で、これも特有のにおいがあります。
口の中以外の口臭の原因には、ニンニクなどの食物や、アルコール飲料などがあります。その他、鼻、消化器、呼吸器の病気や、糖尿病などにより、口臭が発生することがあります。
ご質問者のお子さんは、特に思い当たる病気が無く、虫歯も初期段階とのことですが、まずは、歯肉炎の有無や歯みがきが正しく行えているかなどを、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
※ヨーグルト歯磨きも良いかもしれません。
March 30 [Thu], 2006, 13:03
野菜の魅力を語る福田さん。先月には野菜のソムリエ・上級資格も取得した(東京都世田谷区で) パンとジャムにコーヒーの簡単な朝食。夕食は、20歳代の息子2人が好きな肉料理が中心になる。東京都世田谷区の主婦福田ひろみさん(51)は、健康のために「野菜を多く」とは、特に意識していなかった。
転機は一昨年夏。野菜の生産業者や流通業者らの団体が設けた「ベジタブル&フルーツマイスター」という資格に興味を覚え、資格を取った。フランス料理店などでワインを選んで出す専門職にちなみ「野菜のソムリエ」をうたっている。
資格は初級(ジュニア)から3段階あるが、初級なら栽培や流通の実際、鮮度や健康との関係などの講義と、品種や旬に応じた調理実習の1回2時間、計7回を受講し、試験もある。
農家や流通・販売業者らに野菜のプロとして知識を磨いてもらおうと始めたが、ふたを開けると、受講者の3分の2は食に関心の高い専業主婦や一般の会社員だった。
福田さんの場合は、かつて「産地直送」の野菜を食べて驚いた経験が参加につながった。色が濃くて生でも甘いニンジン、アクの少ないゴボウなど同じ野菜でも、どうして違うのか、長年疑問に思ってきた。
いつも食べている野菜だが、知らないことが多いと講習で気づかされた。トマトは古いとへたが黒ずむ。ゴボウやニンジンは栄養が豊富な皮ごと調理する。
March 29 [Wed], 2006, 12:42
妊娠後期から生後間もない新生児まで、お産にかかわるこの期間を「周産期」という。母親や子どもの命と健康に深くかかわり、危険も高い時期と言える。周産期医療のリスクとどう向き合っていけばいいのか。東京で今月開かれた日本助産学会のシンポジウムから報告する。
日本の赤ちゃんたちは人為的な操作と誘導で産まされている−。「陣痛促進剤による被害を考える会」世話人の勝村久司さんが示したデータは驚かされる内容だった。
厚生労働省の人口動態統計から集計したところ、赤ちゃんが生まれた曜日や時間に不自然な偏りがあった。二〇〇四年十二月を例に見ると、平日は約三千−三千七百人台で推移、特に火曜日の多さが目立つ。ところが週末は激減。日曜日はすべて二千二百人台だ。祝日の二十三日と、年末休みになる二十九日以降も大きく落ち込んでいる。
この年に生まれたすべての赤ちゃんの出生時間分布も、午後二時の約八万千人をピークに、午前九時から午後六時の間が多い。午後十時は約三万二千人で、深夜・早朝に四万人を超えることはない。自然なお産が基本の助産所での出生に、時間帯による変動はほとんどない。
勝村さんは一九九〇年、陣痛促進剤の不適切投与で長女を亡くし、妻も一時危篤に陥った。事故があったのは火曜日の昼だった。「被害にあった市民病院は当時、大きな赤字を出していて、院長や事務局長が変わり、人件費の削減などで黒字に転じさせた」。陣痛促進剤を使うことで平日の昼に産ませるよう誘導し、深夜は助産師もいなかったという。
勝村さんは「スタッフをそろえ、いい医療をするところほど赤字になる。私たちから見て価値があるところにお金が払われず、薬を使い、手術をするほどもうけが出る。医療制度の構造がおかしい」と指摘する。事故と訴訟が医師の産科離れを進め、スタッフが足りなくなる中でまた事故が起きるという悪循環だ。
March 28 [Tue], 2006, 12:39
出したいのに、出ない。おなかが重くてすっきりしない。便秘に悩んでいる人はとても多い。便秘自体は病気ではないけれど、心身の健康のバロメーターにもなる。
胃や小腸を経た食べ物は液体の状態で大腸へ運ばれてくる。長さ約一・五メートルの大腸の主な役割は、水分を吸収して便をつくること。筋肉が腸を尺取り虫のように動かし、消化物を先へ送っていく。ゆっくりと時間をかけて移動するうちに、だんだんと水分がなくなって固まり、およそ半日から一日で直腸へたどりつく。直腸に便がたまって内部の圧力が高くなると、その情報が脳に伝わり、便意を起こして排せつするよう指令する。これが一般的なメカニズムだ。
ところが、この過程でなんらかのトラブルが起きると便秘になる。
背後に病気があって起きるのが「器質性便秘」。がんやポリープ、腸閉塞(へいそく)などがある。便に血が混じっている、発熱や吐き気があるといった場合は、とにかく受診しよう。
March 27 [Mon], 2006, 12:50
わかっちゃいるけど、つい治療を先送りしてしまう。「チュイーン」「ガリガリッ」というあの音を思い出すと、逃げたくなる気になるのも仕方ない。だが、放置するほど余計に手痛いしっぺ返しを受けることになる。虫歯はあなどれない。図をもとに見ていこう。
歯は基本的に、上下にそれぞれ十六本ずつある。前歯は食べ物を切るよう薄くとがり、臼歯はすりつぶすように平べったい。「基本的に」というのは、一番奥の第三大臼歯、いわゆる「親知らず」が生えない人がいるからだ。あごの退化が原因で、正しく真っすぐに生えないことも多い。これが歯肉の炎症や細菌感染につながることもある。
虫歯は臼歯や歯と歯の間に起きやすい。口の中にはミュータンス菌をはじめ、虫歯の原因になる菌がすみついている。菌は糖や炭水化物をもとに酸を作り出す。この酸が歯の成分を溶かすように分解して、虫歯が進行していく。
C1という段階では、エナメル質が溶け始めているが、まだ自覚症状はない。C2になると象牙質まで溶け出し、冷たいものを飲み食いすると染みるように感じる。ここからの進行は速い。侵食が神経や血管が通る歯髄に達すると、ズキズキした激しい痛みに襲われる。そして末期のC4になると、歯はほとんど破壊。歯根の先が炎症を起こし、膿がたまることもある。
一般に、C1やC2だと病巣を削って詰め物をすればいい。C3になると抜髄、いわゆる「神経を抜く」ことになる。痛みはなくなるが、歯はもろく、折れやすくなる。C4だと歯自体を抜く。治療は早ければ早いほどいいのだ。
具体的な治療になると費用の問題が出てくる。使う材料や技法によっては、健康保険が使えないことがある。トラブルの原因にもなりがちなので、納得できるまでとことん説明を受けて決めよう。
そして何より予防。歯科は治療のためだけにあるのではない。正しいブラッシング法や食習慣の改善策、乳幼児から高齢者まで年代に応じた注意点など、さまざまな情報を得られる。定期検査での早期発見も意義がある。「芸能人は歯が命」というCMがあったが、誰にとっても歯は“命”なのだ。
March 24 [Fri], 2006, 12:54
太陽が照りつける猛暑の地、雪に閉ざされた酷寒の地−。人類は地球上のさまざまな土地で生活している。それを可能にしているのが、体温を一定に保つ恒常性維持の機能だ。
心臓の鼓動や肝臓の働きをはじめ、人間が生きていくためには臓器や筋肉を動かすエネルギーが必要になる。それを維持するには、体温をおおむね三七度程度に保つことが必要。その調節をつかさどる中枢が脳の「視床下部」にある。
外の気温が高かったり、激しい運動で熱が大量生産されたりして「暑い」と感じると、視床下部から体の熱を放出するよう指令が出る。体温調節で最も大きな役割を担う皮膚では、毛細血管が広がるとともに「汗孔」が開いて汗が出る。呼吸を増やすことで内にこもった熱を発散させる。
逆に寒いときは体温を逃がさず、自ら熱をつくろうとする。皮膚の毛細血管は細くなり、立毛筋が縮む。そのために体毛が逆立ち、鳥肌が出る。「歯がガチガチする」のも自然に筋肉が動き、熱を生み出すためだ。
寒くないのに鳥肌が立つのは精神的な緊張のせい。恐怖や不安で立毛筋など筋肉が縮み、毛が逆立つ。暑くないのに冷や汗が出るのも「精神性発汗」という現象で、手のひらや足の裏に現れる。ポリグラフ(うそ発見器)は、この発汗を応用している。
体温には個人差があるのと同時に年齢差もあり、高齢者は低くなる傾向がある。体の深部ほど高く、四肢の先にいくほど低くなる。
風邪をひくと寒気や震えがあるのに、発熱など体温が高くなる。風邪の原因は無数にあるウイルスの感染で、熱が出るのはウイルスを退治するためだ。風邪自体を治す薬はなく、症状を和らげる働きしかない。安易に解熱剤を使うとウイルスと戦う免疫の力を妨げ、逆に風邪が長引いたり、脳炎や脳症の発症につながることもある。よほど体力が落ちてしまったような場合を除き、使う必要はない。
人間の体温調節機能は高いが、限界もある。これからは寒さが増してくる。衣服でうまく調節して、風邪をひかないように。
March 23 [Thu], 2006, 13:01
癒しの環境研究会で笑い療法士の活動報告のマイクを握る中田和子さん 東京都昭島市の主婦中田和子さん(60)は毎朝、洗面台の鏡に向かい、ニッコリと自分に笑いかける。横の壁には、「笑いの処方せん」と書かれたメモ。日本医大医療管理学助教授の高柳和江さんからもらったものだ。
「声を出して笑おう」「他人を笑わせる冗談を毎日三つは用意しよう」……。 自分も周囲も笑顔だと、1日を気分良く過ごせる。「アハハと笑っていると、不思議とがんの痛みも感じません」と、中田さんは明るく笑い、話す。
中田さんは6年前、しこりが見つかり、乳がんの疑いで手術をしたが、検査の結果、血液の中のリンパ球ががんになる悪性リンパ腫(しゅ)とわかった。放射線や抗がん剤治療が一般的だが、体質的に強い薬が使えない中田さんは、検査入院を繰り返しながら経過観察を続けている。
おしゃべり好きの世話好きで、小太り。入院中、拒食症の少女に、いつもの調子で「太ったって平気よ」と気軽に声をかけると、少女が笑いながら、「ウン」と言葉を返した。「あの子が笑うのを初めて見た」と医師。入院中、「○○さんの所にも行って笑わせてよ」と医師に頼まれると、喜んで話し相手になった。
March 22 [Wed], 2006, 13:11
Q:2か月前、帯状疱疹(ほうしん)が背中から左わきを通り、左乳頭部までできました。内科での点滴と塗り薬で治りましたが、神経痛が残ってしまいました。良い治療法はないでしょうか。(兵庫・82歳女性)
「神経ブロック治療」が効果的?
帯状疱疹は、子供のころに水ぼうそうを起こしたウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、脊髄(せきずい)から出る神経の根元の神経節に潜み続け、体力の低下などをきっかけに、再び活性化して発症します。
皮膚にできた水ぶくれは、かさぶたになって治りますが、ウイルスによる神経の破壊が進むと、後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ってしまいます。そのため、帯状疱疹の治療では、抗ウイルス薬の投与と、鎮痛を早期に行うことが大切です。
鎮痛のためには、鎮痛薬を使用するだけでなく、痛みにかかわる神経の周辺に局所麻酔薬や抗炎症薬を注入する「神経ブロック治療」を積極的に行うと、強力な鎮痛作用と血流改善作用によって、神経の修復が助けられます。
帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛への移行は、約10%の方に見られますが、発症年齢が高くなると増加する傾向がみられます。70歳代では半数以上が、程度の差はありますが、神経痛に移行すると言われています。
ご質問の方は、発症2か月ということですが、この時期に集中的に神経ブロックを行うと、神経痛への移行の可能性を減らすことができます。
発症から1か月以上、6か月未満の時期は、神経の炎症が持続するとともに、神経が修復される時期でもあります。
痛みや感覚異常が軽度であれば、外来通院でよいのですが、中等度以上であれば入院治療も考慮して、痛みが軽減するまで、神経ブロックと薬物による治療を受けることがよいでしょう。
※ちょっと怖いような・・・?
March 20 [Mon], 2006, 13:06
東京都中央区の特別養護老人ホーム。今月初め、約40人のお年寄りが待つホールに5頭のセラピードッグ(治療犬)が駆け込んだ。
ブルース歌手大木トオルさんが代表を務める国際セラピードッグ協会が、ここで月2回行う「動物介在療法」。先頭に立つのは14歳の雌犬チロリだ。
いすの上に乗ると、深いしわを刻んだいくつもの手が頭や胴に伸びる。「チロちゃん、また会えたね」「こっちにおいで」。紅潮したほお。あふれ出す言葉と歓声。1時間のふれ合いは、参加者と犬が一緒に行進する終盤、運動会のような盛り上がりをみせた。
穏やかに参加者に接するチロリ。その瞳にかつて、怒りと恐怖が宿っていたことが想像できるだろうか。
1992年夏。千葉県松戸市のゴミ捨て場で、母犬と5匹の子犬が入ったダンボール箱が見つかった。近所の小学生が空き地の小屋で世話を続け、1か月もすると子犬は引き取られた。しかし、子供たちがチロリと名付けた母犬は行き場がなかった。
チロリは短足で左耳が垂れ、虐待のためか後ろ足に障害があった。間もなく捕獲され、動物保護センターで安楽死を待つチロリを、大木さんが救った。犬の散歩中、チロリたちを世話する小学生と知り合ったのがきっかけだった。
大木さんは子供のころ、吃音(きつおん)に悩んでいた。心の支えになったのは、自宅の愛犬。「話しかけることで救われた」という大木さんは、チロリを見殺しにできなかった。