I LOVE…

March 23 [Sun], 2014, 20:48
ポリポリポリポリポリポリポリポリ…………ポリポリポリポリポリポリ…………

楽屋内に響く単調な音。
ニノ以外は全員揃っていたが、誰1人話す事はなく、ただただ無言で全員が口を動かしていた。

「………しょーちゃぁん………」
「我慢だよ…雅紀……」
ポリポリと口を動かしながら、泣きそうになっている雅紀を窘める。
甘くなってしまった口にブラックコーヒーを流し込んだ。
「〜〜〜っっもう無理!!もうヤダ!!もう飽きたぁ!!!!」
バンッとテーブルに両手を衝いて雅紀はソファから立ち上がった。
「いったい何の罰ゲームなのさっ!こんな大量にポッキーばっかり食べさせて!!」
遂に雅紀が松潤に対して睨みながら大声を出す。
そんな彼を松潤は眉間に深い皺を寄せ、不快感を隠そうともしない。
松潤の前には、自分で箱買いした大量のポッキーが積まれている。
そのポッキーを食べながら、一生懸命ハサミで箱からバーコードを切り取っていた。
「…別に無理に頼んでないでしょ」
「そうだけど、1人1人にノルマをつけたじゃんかっ」
「まあまあ、雅紀。松潤だって必死なんだよ」
雅紀の怒りを納めようと、2人の間に立った。
「翔ちゃんは優しいんだから!でもね、リーダーを見てよっ!ほらっ」
相葉ちゃんが指した方を見ると、部屋の隅で無表情のまま黙々とポッキーを細かく折ってビニール袋に詰めていた。
「あれね、食べるのを諦めて釣りの撒き餌に使うんだってさ」
「魚ってポッキー食べんのかよ…?」
「知らないよ〜…鯉なら食べんじゃない?」
俺達の会話に、松潤は深い溜め息を吐いた。
「本当にいいよ、無理して食べなくて。俺がやりたくてやってんだから」
諦め半分の台詞に雅紀の顔がパッと明るくなった。
「じゃあさ翔ちゃん、あれ食べよ。昨日貰ったお煎餅♪」
「冬はチョコっ!!!」
「ぎゃーっ!…ってそれは明◯のCMじゃんか!ポッキーはグ◯コでしょっ!!」
煎餅に浮気しようとした雅紀に松潤はヘッドロックを掛ける。
「ぶっくくっ…」
2人のコントに、笑いすぎて腹が捩れそうだ。


「おはよ〜。いったい何の騒ぎ?通路にも声が…って…ナニコレ…?」
のんびりと楽屋入りしたニノが、ポッキーだらけの部屋を見て唖然とする。
「ニノ、おはよ」
大野さんが顔も見ずにポッキーを折りながら呟いた。
「ニノ様〜…助けてぇ〜…」
頭をグリグリされなから助けを求める雅紀を無視して、ニノは思案顔をしていた。
「なんでこんなにポッキーが…あっ!」
思い当たったのか、松潤にツカツカと歩み寄る。
「…J」
「…はょ」
気まずそうに目を反らす姿に確信を持ったようだ。
「俺のQUOカードが欲しかったら言えって言わなかった?担当者から貰ってあげるのに」
手を腰にやり、溜め息を吐きながら諭すように話す。
「そうだけど、そんなズルしたらレア感が全くないじゃんかっ」
「カードにレア感求めないでよ。可愛いな〜俺のJは」
ねっと蕩けるような笑顔で松潤の頭を引き寄せ、自分のおでこをくっ付けた。
「かずだって俺の時にずっとたけのこの里食べてたじゃん」
「そうだっけ?」
「そうだよ。かずの事なんだから忘れる筈ないよ」
「似た者同士だね、俺らは」
寄り添いながら2人してクスクス笑いあっていた


「何だ…あれ…」
「ラブラブだね〜オレ達も負けてないけど」
雅紀が俺の左肩に頭を乗せる。
ニノ達はオレ達が見ているのを気付いているのかいないのか…完全に2人の世界に入ってしまった。
QUOカードが欲しいだけでこの暴挙…
普段は見せない松潤のニノへの気持ちに驚きながらも、少し羨ましく思ってしまう。
俺としては全身で愛情表現してくれる雅紀が1番なんだけどね…。
雅紀の肩に手を置き引き寄せた。


「んで…このポッキーの山はどうすんだ?」
大野さんがポツリと呟いた。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:のえる
読者になる
2014年03月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新記事
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/nori0408/index1_0.rdf