どうしても小学校に戻りたくなったから行ってきた3
〜小学校には童謡がよく似合う〜
つきましては、吹屋。
「くうきのいろが♪
かが〜やいてみえる♪」
「きょーしつのまど♪
ながーれてくけしき♪」
「ちーかづきたくて♪
こえーーがききたくて♪」
ぼくは熱唱していた。
幸い、周囲には誰もいない。
そこはかつてベンガラにて栄えた吹屋の町並み。
吹屋小学校の古い校舎をみて、
つい、昔はまったゲームを思い出してしまった。
「はるのあしおと」テーマ曲(カラオケでは当然歌う)↓
木造校舎にはこの曲がよく似合う―――。
この曲を歌いにここに来た、といっても過言ではないだろう。
そうだ。
古い校舎をみていると、物語が始まるような気がする。
思えば、あのころは“恋に恋をしていた”のだ。
(ちなみに、この作品も実際の校舎をモデルにつくられている。
ロケ地巡礼に詳しいサイト様を以下に紹介する)
↓
「はるおとロケ地散策」http://www5b.biglobe.ne.jp/~marumika/haruoto/haruoto.htm
「あなたのこと・・・・むねにかんじる♪」
「赤い糸の、結び目みつめ♪」
いよいよ、曲もラストスパートだ!
声にも必然と力が入る。
すると―――
「じーーーーーーーっ( ゚д゚)」
(・・・・・はっ!)
まさか・・・・・
その、まさかだ!
地元のおじさんにずっと聴かれてたーーー!!!!!Σ(´Д` )
くっ・・・・・・白昼から、
赤面。。。。。
くそ!
なんなんだ、あんたは!
そんなに見ないでくれ、おじさん。
ぼくはもう社会人なのにッ!
そんな憐憫の視線でみないでくれ〜〜〜
ぼくはイタイ子じゃないんだ〜〜〜(´Д`)ヒギィ
ぼくはおじさんに向かって自嘲気味につぶやいた。
「ふっ・・・・・・自転車に乗って吹屋で美少女恋愛ゲームの曲を歌っていたら、
地元の小父様に笑われてしまったよ・・・・・。」
そして、誰に言うまでもなく、“作品解説”をはじめる・・・・・・
「兄にはわからないかもしれないが、
この『はるおと』のテーマ曲は、どう考えても合唱、もしくは童謡の類に入るんだよ。
その曲を仮にも性的シーンのある成人指定の作品にもってきた、
・・・・・ということ自体がこの作品を抽象的に定義づけていると思うんだ。
教師の生徒の不純な恋愛、というよりは、
大人と子供の純粋であるがゆえにすれ違った恋愛がこの作品には描かれている・・・
余りにまっすぐで不器用であり、それゆえに崩壊せざるを得ない子どもの恋愛を
この作品は敢えて大人になりきれない“子ども側”の視点から描こうとしている。
作品に接するのは真の大人以外には許されない、そんな範疇において、だ。
それがこの作品が意欲的と評される所以だとぼくはおもっているんだよ。
全年齢版が発売されているが(おーしまさんがかじったのはこっちのほうだが)
本来であれば、これは性的シーンが含まれた18禁でやるべきだとおもう。
そちらのほうが、遥かに身に迫った罪悪感と不安感を感じ取ることができるからだ。
この作品の本質は、付き合うまでの“楽しい恋愛”などにはなく、
ドロドロと先のみえない、しかし元に戻すこともできない、
そんな“崩壊していく恋愛”にあるのだと思う。
得てして恋愛の本質とはそこにあるのに多くの恋愛モノの作品でそれは捨象されてきた。
それに真っ向から取り組んでいるこの作品にぼくは賛歌を贈りたい・・・・・・」
そして―――吹屋から下の谷へ、自転車で猛ダッシュして駆け下りたのだった。
だからぼくは言ったのだ。
昼間っから、歌うもんじゃない。
追記:吹屋からは新見へ、そこから井倉峡にも立ち寄って帰りは備中高梁にて輪行いたしました。
詳しい走行記録は後日ホームページにアップします。(とりあえず写真を数枚)
夕暮れが一際似合う町 茜色の、吹屋。
赤い実が木地に映える
井倉峡、揺れるススキ
うつりゆき、うつろいゆく
絹掛の滝は秋がみごろ
しっとりと、いろづけ
どこまでこだわるかは人それぞれだけれど、
ぼくは、“匂い”には相当こだわるんだよ
匂いをかいだだけで、当時の想いや、風景や、人々や、
そんなものが思い出されて、胸がきゅん、となる。
だから、ぼくは自転車の旅をすすめたい。
いい香りが、するんだよ。
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