支度 

2004年12月23日(木) 1時18分
少々ながら、強請りたいことあって職員室へと向った。
もう直ぐ冬休みな所為か…それとも唯単に、夕刻であったが為か、人気のない校舎内を歩いていた。少々ながら、そんな中歩いていると、微妙に己一人だけとなったような錯覚に陥るから可笑しなものだ。
 職員室の扉をノックしてみるものの、返答のない職員室。誰も居ないとは珍しい…。
何時もながら懇意にしてもらっている教師のデスクへと赴いた…。
少々ばかり待ってもいいかとは思ったものの…雪の舞い散る外を見ていれば、余り長く居ても帰りが辛かろう…と想像をめぐらせれば、書置きだけを残していくのが無難と心得たか。
どちらにしても明日の午前中に私の手許へと其れが届けば問題ないのだから…
書置きとした所で、別段問題はないだろう。

 然しながら、何時も生徒手帳を破る癖の所為か。次第薄くなるのはいたし方のないことか。
とはいえメモ帳を持って歩く気にもならなければ、ダイアリー等持つのも面倒…。
結果的に一番機能する事となるのは身に佩びやすい生徒手帳となるのだろう。
少々乱雑な文字を綴りながら確り強請れば、相変わらず教師の姿が現れることのない様子見て取り、帰って来た…。
何しろ埒があかないからな…待っていようと返ってこなければそれまでだ。
明日迄に手には居る事を祈りながら…日記を閉じる…。

静謐な空気と…甘味 

2004年12月22日(水) 19時56分
 先日出逢った、丹ちゃんに聖夜祭を誘われた。
誘われた割に此方のしたいことを成してしまったわけだが…申し訳ないな。
然しながら、私の其れに付き合ってくれるという…。
三年ももうすぐ終わりと言う所まで来ると、妙に何処も彼処も愛着を佩びてくる…
重なるのは、それに懐かしさが加わり始めるか。
姉さまと過ごした場所などもそのうち回ってみたい。
ミサ会場にてキャンドルを貰ってくると、駆けてやってきた彼女の姿。
待ち合わせをした丹ちゃんであった。
二人でミサ会場に入ってもよかったが、讃美歌を聞きながらに話が盛り上がるとは思えず…。故に彼女を外へと連れ出した…。
 共に歩いていれば、薄暗くなり始める校舎や遠くに聞える賛美歌は、以外に胸を打つもので…久しく浸ってしまいそうになる。

 卒業したら…等と言う話や、私達三年がいなくなった後等という。来年の話だ。
鬼が笑うな…。
然しながら、新たに出来るであろう沢山の妹達の姿は、私には見れずとも私は愉しみだ。
今現時点にて、かなり面白い妹達の姿は、私の学園生活を愉しませてくれる。
無論これは、妹達に限ったことではなく、私と同年代の彼女達にも云えることなのだが…。

 如何やら先日の飴に、手作りの焼き菓子を持ってきてくれたらしい…。
女の子らしい姿は少々ながら、胸が温まる…。
甘み広がる焼き菓子は形は少々想像力を働かせてくれる愉しい代物ではあるが、味は上々。かなり旨かった。故に全て貰って帰ったのは云うまでもないが…帰りバス停に辿り着く前には食べてしまったのは内緒だ。
 動物の形をみてみたが…亀と答えた処、違ったのだろうか。然しながら、亀ですと連呼していた丹ちゃんの姿が忘れられない。訂正はしてくれなかったが、一寸ばかり縁起がいいから、帰りは鶴型の焼き菓子を探しながら帰っていった、愉しい時間、空気は雨あがりに酷く済んでいた…。

新雪と温もりの狭間… 

2004年12月19日(日) 20時25分
 部活の後輩の姿でも…と少々遅い時間ではあったが侘しい裏庭を通った…。
舞い散る雪は時折に降り積もるか、足許には薄っすらと雪が積もる始末。
そんな中背後より声をかけてきたのは、二年生の嘉島丹ちゃん。
声を掛けてきた彼女に、ぼんやりと告げたのは雪が深くならなければいいといったもの。
然し、雪が厭いですかと、又異な事を聞いてきた。成程、そう聞えたかと否定を。
本日傘を持たない私は、帰り道…雪とはいえ解ければじっとりと濡れるだろうことを考え少々ながらに、降雪を拒んだのだ。用意然るべき事さえ成せば、別段厭う気等ないのだが…。
 然し其れを知れば、傘を貸してくれると云う…。
優しい気持ちに触れれば、少々ながらこそばゆくも嬉しく思い…。彼女の歩む理由を問えば、新雪探しだそうだ。共をしようと話をすれば、向うは温室裏…。
古い温室であれば、その後ろ等もっと人が来ぬであろうと思いを巡らせたが、寒さに耐え切れず、温室へと入ってしまった。

 腰を降ろし話をしていれば、未散ちゃんが偶々に立ち寄ってくれたらしい。
ならば…と一番の特等席として、二人に挟まれ暖を強請る事とした。
中々極楽…然しながら、丹ちゃんは用事があるそうで早々に帰宅…。
 久しく、未散ちゃんと話をした…。
暖として尚も手を包む彼女の手は暖かい…。
良く良く考えれば聖夜祭期間か。うっかり忙しさに忘れていたが…。
彼女に歌を所望した。季節柄の歌に、訳もなくクリスマスを意識した。
それは、街中で聴くどれよりも、今更ながらに最後の聖夜祭なのだと感じる。
雪降り出す外へ、次第時間が深まると知れば彼女と共に後にするが…降り散る雪に、…まだ見た事のないホワイトクリスマスがみれるだろうか等と子供のように淡い期待を抱く午後だった。

紅茶の種 

2004年11月26日(金) 21時18分
 温室の空気は存外に好むもの。故に時折には貌を覗かせて居たのだが…。
同様に学園内にも温室を好む生徒は案外に多く存在する事を今更ながらに発見した次第。
向った先にて、のんびりと購入した温かな紅茶片手散歩がてらに歩めば、賛美歌を鼻歌に生徒が一人。貌を見れば少々ばかり緊張の走る彼女は、二年生の信濃真津里ちゃんというそうだ。
 あっけらかんとした、其れで居て弄り甲斐のある彼女は、少々面白い気の漂う娘というのが第一印象だろうか。微妙に張り合う形を見せる姿が、微笑ましいが、弄りたくなるのも又人情。取り合えず、と膝を座る場所にと膝を勧めれば彼女の友人に好く似ているらしい。
 まぁ…実の所誰だかは判らないが、似ているのならば多分に話をしても愉しそうだ。
が、然し今の所注意の向いているのは、見も知らぬ友人ではなく眼前の彼女ではあったのだが…。

 彼女はといえば、何やら可笑しな質問を投げかけてきた。恋の溜息はどれか、等と問う彼女。然しながら間延びの違いしかなく、どれも溜息には違いない。
其の時何を思っているかが問題であって、溜息に違いはそう見られる事はないだろうと、全部といった処、不正解な挙句に失格と云う。
ならば、答えを直に耳に聞こうかと耳を傾ければ、残念ながらに教えてくれる様子はないようで、答えさせるだけ答えさせておいて、答えを教えぬ存外もったいぶりな彼女には少々の悪戯を……。紅茶の缶を土に埋めれば生えてくるんじゃ?といった所、中々いい突っ込みをみせていた…ついでだから口を塞いでやろうかと、冗談めかして貌を寄せた途端貌を押し退けた、不届き者。まぁ、何やらずっこいやら、すき放題な事をぽんぽんと口にする珍しい生徒であるが故、インパクト十分であったことは確かだな……。

 何時か今回有耶無耶とされた、口吻の経験の有無を聞こうとしようか。

グラスの輝き 

2004年11月23日(火) 19時32分
 信仰心等略無いような私が、リリアンに在校しているのも如何かとは思うが…。
母親が勧める儘、近い位置にあるリリアンへと通ったのは、幼い私が強い意志、又別の場所へ行きたい等という意思もなければ、学校等端から見た知識でしかしらなかった偏りに逢ったと思う…。気がつけばリリアンの門を潜っていた次第。
 入った当初はなにやら不思議としか思わなかったが…流石にエスカレーター。
住めば都…とはこのことかな?
女の子しかいない学校も、男女が共に居るところを知らないんだ。別段の不思議はないしな。程好く溶け込み始めたものの、実の所信仰心だけは余り育ってない。

 そんな私が、御堂へと出向くなんて、集いの時位のものなんだが…。
 通りかかった御堂前。何の気なしにふらりと脚を向けたのは、唯の偶然。
扉を開いた其の向こうには信仰熱心な彼女と思いきや、ステンドグラスを視ていたそうな。
白く輝くマリア像。何を熟れいて居るかはしらないけれど、両手をそっと合わせて居る姿は何を思って居るのか…少々ながらジックリと視ると、興味惹かれるものがある。
 其の前にて聖徒席に座る彼女は一年生の、出雲勇ちゃんと言うそうだ。
是が中々、表情のころころとよく変わる子で視ていて愉しい事この上ないな。
其の表情見たさについつい、構い面したくなるのは如何したものだろうか…。

 ステンドグラスも夕陽に映えて綺麗に輝いていた。
信仰は兎も角、ステンドグラス鑑賞なんてのもいいな…と、眺めているのか?と話しかけてみたところ、好きらしく好く見に来るそうだ。共にステンドグラスへと視線を投げたが…生憎時間が悪い…次第暗くなる故にステンドグラスの輝きは…次第かげりを増し。
今度来るときには、少々明るい時間に来るのもいいかもしれないと、心中思っていた。
微妙に己が名前の茶の話と、彼女の名前に使われた漢字についての話を愉しくも語り合い…。

 其処へと現れた新たな来訪者は、勇ちゃんとは知り合いらしい。
同じ一年生同士の、西宮佑子ちゃん。このコはといえば、来て早々にして帰ると告げるので余り話はできなかったが、彼女と擦れ違うように帰り往く勇ちゃんを見送り。
彼女達には放課後だからと少々の本来己が唯空腹気味から発し、彼女達へキャンディを握らせれば、ともに帰り往く道程は少々の寒さに打ちひがれつつ…帰路へとついた。

赤鼻トナカイとサンタクロース 

2004年11月22日(月) 1時07分
日も暮れかけた屋上に、帰宅前ふらりと足を向けた先には、先客がひとり缶紅茶片手にフェンス寄りかかる人影。
如何やら、同じ三年の鈴森奏さんと云うらしい。
出会い頭、おっかなびっくりと言った態の彼女には、何処かですれ違った事もあるのだろう。
改めての挨拶をしたものの、寒さ深まるこんな時期。
彼女の手の中の缶は酷く私の気を惹いた。

 確りねだって、一口飲ませてもらったが、寒い所での温かいもの程、躯に沁みるような飲み物はないと思ったな。
他愛無い話をする中で何時か茶会をしようと告げた。
寒い空の下、同じ様に鼻の頭を赤く染めてお茶会。
赤鼻のトナカイだな。と告げれば、彼女は如何やらサンタクロースを買って出てくれるらしい。学校の全妹達に小さなクリスマスプレゼントを配るのもいいなぁ…等と話ながら、帰り往くにあたってすっかり、サンタを帰路へとソリーに乗って退場。かな…。

 若し本当に出来るのならば、プレゼント配りなんてのはやってみたいが。
考えて居るだけでも十分愉しい夢となるな。
今宵は茶を一口貰った身なれば、次回は確り茶を振舞う事としよう。
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