新春・謡初奉納「糸井神社」

2008年01月03日(木) 17時09分
 本日11時より、恒例の、奈良県川西町結崎の「糸井神社」で新春の謡の奉納をさせて頂きました。



 宮司様が祝詞をあげられ、一同をお祓い下さり、出演者による玉串奉納のあと、厳かに「神歌」を最初に奉納させて頂きました。
 本日は、素晴らしいお天気で、例年冷気に凍えるのですが、暖かく、穏やかな新年の謡奉納となりました。
 (私は寒いというウワサを聞き、カイロを8個!貼って行きましたが、無駄でした、、、)

 糸井神社のある「結崎」は、観世流発祥の地として広く知られています。
 伊賀国小波多に座をたてた観阿弥が、この「結崎の地に移住し、ここで世阿弥が生まれ、その後「結崎座」として栄えました。
 そして、観阿弥の子世阿弥が天才的な芸風を持ち、3代将軍義満に可愛がられ能楽は大きく発展し、現代まで絶える事なく続いています。

 また、近くの寺川の川沿いには「面塚」があります。
 この「面塚」には伝説があります。
 
「室町時代のある日のこと。一天にわかにかき曇り、空中から異様な怪音とともに寺川のほとりに落下物があった。この落下物は一個の翁の能面と一束の葱で、村人は能面をその場にねんごろに葬り、葱はその地に植えたところ,みごとに成育し、戦前まで結崎ネブカとして有名になった。・・・・・・。」

 写真は「面塚」です。



 本日の謡奉納は、ここ結崎で謡曲をお稽古して下さっている「結崎観世会」の皆様、「山本章弘観鵆会」のお社中の皆様、「関西大学能楽部」の学生さんも、謡、仕舞を方のして下さいました。
 また、例年、結崎町町長様、川西町教育委員会の方、そして結崎小学校の先生もご参加下さいます。
 数年前から、もう10年近くなるでしょうか、地元の「結崎小学校」で、小学4年生の総合学習の時間に「能楽」の指導に伺っております。
 3月にはみなさん、立派に仕舞を舞えるようになります。
 まさに「観世流発祥の地」としての教育に、地元の方のご理解とご熱意を頂き、次の時代を担う子供たちへの能楽の普及を行わせて頂ける事は、有難い事であり、またこの地においては大変有意義な事であると、感謝申し上げております。

 写真は「糸井神社」です。


(とくい)
 
  • URL:http://yaplog.jp/noh-theater/archive/147
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