大人の少女趣味 

2005年06月02日(木) 18時21分
【今日の1冊】
渡邉良重/絵 内田也哉子/文
「BROOCH」(ブローチ)
リトルモア(2004年)


リトルモアに就職したい今日この頃。
あれ、なんかこの出版社おもしろくね?と気づいたのは…いつだっけ?
「FOIL」が出た頃かな。なんか、手に取る本がことごとくリトルモアかPIE BOOKS刊だった時期がある。

本の話をします。
渡邉良重さんと言えば、D-BROSカレンダー
すっごい繊細。男の人とは思えない。
この絵本も同じで、紙の微妙な透け感がまるで少女のスカートのように心の琴線に触れるわけです。
少女的シュルレアリスムて感じだなー。

個人的には詩はあってもなくても。
息をつくためにはあった方がいいかな?

最近結構少女趣味です。
きらきらふわふわ。
こういうの、男の人の方が上手いのはどうしてだろう?

ハイカラモダン 

2005年05月22日(日) 20時57分

【今日の1冊】
「復刻 子供之友 大正13年3月号」
村山 知義, 西条 八十, 武井 武雄, 河井 酔茗
婦人の友社 2003


以前、ひょんなことから村山知義の絵本をいただきまして、
それからというもの、大正・昭和初期の子ども向け雑誌のイラストの素晴らしさに目覚め、
ちょこちょこと調査(?)をしてまして。
いつか展覧会できたらいいなあ、なんて。

そいで昨晩ネットで所蔵先とか過去の展覧会とか調べていたら、
いろいろ見つけて自分の中で盛り上がって、
危うく関係先に展覧会したいメールを送りそうなりました。
ちょっと落ち着け。

なかなか知られていない?と思うのですが、婦人之友社が出していた「子供之友」、
東京社が1922年から約10年間出してた「コドモノクニ」は、
今の私たちが見てもハイカラモダン。
クールビューティー。
ハイソな雰囲気。
(きれいどころどり)

代表作家は岡本帰一、武井武雄、竹久夢二、村山知義などなど。
当時の一流の画家ですよー。
この頃から、「初めて絵に触れる子どもには最高の芸術を」という考え方があったんですね。
これが子ども向けの本の標準ではなかっただろうが。
いやでもちゃんと顕彰したいね。

「コドモノクニ」について(国立国会図書館国際子ども図書館 絵本ギャラリー)
婦人の友社(「子供之友」の復刊情報、掲載画家の画集など)

空を飛ぶ重厚さ 

2005年05月18日(水) 23時45分
【今日の1冊】
ちいさなちいさな王様
Axel Hacke (原著), Michael Sova (原著), 那須田 淳 (翻訳), 木本 栄 (翻訳)
講談社 1996


我ながら意味不明なタイトル。

今日のはもってない本です。
今度、ドイツの絵本作家ミヒャエル・ゾーヴァが来日します。
ってことで。
いや、ジムキョクがむちゃくちゃ知っている場所なので。

今回の件で初めて知ったに近い作家さんなのですが、
なかなかうまいですな。
お話は作らないのかな?まだあんまり知らないんだ。
絵は象徴主義+シュルレアリスムって感じ。
いかにもドイツな自然万歳な感じと、「何か変?」が絶妙に折り合わさったイメージです。
アメリの美術の人なんだねー

■ここもおすすめ!(ポストカードやポスターも買える!)


↓講演会情報

絶妙! 

2005年03月24日(木) 22時37分
【今日の1冊】
「コケコッコー」
作/ラインホルト・エーアハルト
絵/ベルナデッテ・ワッツ
ほるぷ出版


ごめんなさいまた絶版本です。
でも同じ作家さんで今でも手に入る絵本はたくさんありますので御心配なく。
今日ご紹介するのは、ベルナデッテ・ワッツ(バーナデット・ワッツ)です。
とりあえず今手元にあるのがこれだけだったんだよ。

最初の印象は、「絵の上手い小学生が描いたみたいな絵」でした。
なんか、いわゆる「上手い(=写実的な)絵」ではないんだよね。
平面的だし、子どもっぽいな、っていう。
だがしかし、よく見るとひとつの画面に様々な画材・技法が使ってあるし、
色使いもすごく計算されているんだなー。

この絵本のストーリーは、平凡な生活を送るオンドリが、空を飛ぶ(しかし夢落ち)ってものなんだけど、最初の「○○さんちの牧場にはオンドリが1羽いました」的なページは絵も地味なんですよ。
表紙も地味だけど。

でもページをめくるに従って、どんどん絵がきれい(華やか)になってくの。
夢の世界の場面なんてあまりの美しさに溜息が漏れましたとも。
これ計算して描いてるんだろうなー、すごいなーって。
最後には最初と同じ日常の場面に戻ってくるんだけど、
最初と最後では同じ場所を描いているのに、明るさが違って見えるんだよね。
これが、成長したオンドリの心情表現だとしたらすごな、と。
まさしく絶妙!
全然あざとさを感じない所がすごい。

他の絵本も読んでみたいです。

公式サイト


amazonで探す

PAUL COXのブログ 

2005年03月02日(水) 22時23分
ユトレヒトのサイトで得た情報。
ポール・コックスのブログ

ポール・コックスって、誰の間で流行っているのかよくわからないけれど、
美術で絵本な雑誌とかサイトとかでよく見かけます。
フランスの現役アーティストです。
てか、ポンピドゥーで展覧会?やってるんだ。
フランス語読めねー。

ヘタウマデザイン不条理の条理系絵本(意味不明)

この人の絵本、欲しいんだけど高くてまだ1冊しか持ってない。
ちなみにこれ

Cox - intanto
Paul Cox / Corraini Editore / 245mm x 126mm / 112P / 厚紙リング綴じ / 本体価格4600円


この絵本は私には難解でした。
えー、見開きのページで、全く違う絵が描いてあるんだけど、
使っている色が同じです。
「君がそうやっている間にもどっかの誰かはこんなことを...」みたいな感じ?
てかコライーニなんだね、出版社。
ムナーリの絵本いっぱい復刊している所。
五味太郎のらくがき絵本を翻訳してるなあ。


恵文社で買えます。

まっとうな絵本 

2005年02月20日(日) 22時00分

【今日の一冊】
マレーク・ベロニカ/作
みや こうせい/訳
「もしゃもしゃちゃん」
福音館書店
2005年


もしかして流行っているのかもしれないけど、知りませんでした。
ただ、渋谷の大きな本屋でコーナーができていて、
絵がかわいいなと思って手に取って、
おはなしがステキだな、と思って買いました。
我ながら、なんてまっとうな理由でしょう。

ハンガリーの作家さんで、母国での初版は1965年。
(やっぱりこの時代にはかなわないんだろうか)
ミッドセンチュリーな絵柄で、はっきりした色使いがステキです。
ハリネズミ出てくるんだけど、これがまたかわええんだ!
なんというか、リズムがいい。

おはなしは、お風呂とか身だしなみを整えるのが嫌いなもしゃもしゃ髪の「もしゃもしゃちゃん」が、いろいろあってきれいになるというものです。
ものすごいざっくばらんに書きました。
なんか、自分に子どもができたらこういう子になりそうなので、買ってみた。

もしゃもしゃでもいいけどね。

作家さんが来日する(した?)らしい。

amazonで探すマレーク・ベロニカ

先人の表現に学ぶ 

2005年02月05日(土) 23時34分
前にもかいた、こどもの城の講座で、こんなものを作りました。


これは、ムナーリの「テクスチュア」という技法です。
いわゆる、「コラージュ」
「コラージュ」と言うと、雑誌や新聞の切り抜きなどを組み合わせて作る絵のことを想像しますが、これは切り抜いて組み合わせる素材から作るんだな。

子どもの頃、葉っぱやコインの上に紙を置いて、上から鉛筆でこすって、模様を写し取る遊びやりましたよね。
あの要領で、いろいろなものを写し取って、それを「素材」にして、次の表現の材料にするのです。
講座で用意していたのは、金網や、丸く細かい穴の空いたプラスティック板など、DIYショップで売ってそうな、細かい規則的な模様の入ったいろいろな板でした。
その上に薄い髪を敷いて、色を変え、方向を変え(モアレを作る)、こするのだ!
ガリガリガリガリ
いやー、この秩序と無秩序、偶然と必然、意識と無意識のせめぎ合い!
まさに未来派って感じしません?

これだけでも結構ストレス解消なんだけど、
そうして作った素材をもとに、好きなように切って貼って何かしら絵のような物を作りました。

この段階で、何を描くかということについて何も触れずに好きにやらせるのがさすがこどもの城造形事業部。
普通は指導しちゃうぜ。

場面を作る遊び 

2005年01月22日(土) 22時34分
デザイナーかつ絵本作家の遊具を2つ。

買ってきましたよ、プラス・マイナス。
静岡の百町森にて。
ホントはもうひとつ同じシリーズの「ストラクチャー」も欲しかったけど、デッドストックなので高い!ため断念。
まだ両方と在庫はあるっぽいので、気になる人は問い合わせしてみてください。

「プラス・マイナス」は、正方形同じ大きさのプラスティックフィルム、トレーシングペーパー、穴の空いたボール紙を組み合わせて、ひとつの「場面」を作る遊具です。
透明フィルムには、天気、建物、植物、動物などの絵が描いてあります。
透明なので重ねることができます。
まあこんな感じです。

例えば下の↑は、オレンジの家+トレペ+自転車+傘の人+手すり+岩+雪てな具合で重ねています。
トレペを使うと半透明になるので、遠近感が出せます。
NELLA NEBBIA DI MILANOと同じ手法だね。

初めてこれを見た2年前、あまりの楽しさに没頭してしまいました。
それ以来ずっと探していたので、手に入ってとても嬉しい!

自分のこどもとこれで遊ぶのが楽しみです。
ってこれで一生独身だったらどうしよう。

+++++++++++++++++++++++

あともうひとつ今日は買って来たんだ。
これは1965年に発売された物の復刻版、Corrainiが出した、エンツォ・マリの「おはなしづくりゲーム」。
6枚のシートは両面に動物の絵が描いてあって、朝・昼・夜に場面が別れています。
シートには切り込みが入っているので、違うシートを差し込んで、組み立てて行きます。
そうするといろんな動物が向かい合ったり隣り合ったりするので、それでおはなしを作るんだねえ。

この2つの遊具の共通点、いろいろあるけど、とりあえず何はなくとも美しい。
遊んでいても美しい。
出来上った物が美しい。
イタリアってすごい。

「おはなしづくりゲーム」はここでも変えます。
hhstyle.com

プラス・マイナス! 

2005年01月21日(金) 21時45分
ホントは自分だけの秘密にしておきたいのだけど、
やっぱりお伝えします。

以下、静岡市の百町森の店員佐々木さんのblogより転載。

ムナーリ+ダネーゼのデッドストックもの入荷

ムナーリがデザインし、ダネーゼ社が製作した「プラスマイナス」と「ストラクチャー」のデッドストックが入荷しました。知る人ぞ知る名作で、のどから手が出るほど欲しい方もいらっしゃるかと思います。新品ですが、デッドストックものゆえ、箱や中の紙の黄ばみ・多少の汚れなどがございます。ご了承下さい。本体価格37,000円。数に限りがありますので、売り切れの場合はご容赦下さい。おそらく最初で最後の入荷になると思います。詳しくは、メールまたはお電話にてお問い合わせ下さい。


もうこれ、すごく欲しいから。
明日買いに行ってくる。
ちょうど静岡出張だし。
売り切れてませんように...。

フラクタルの快感 

2005年01月13日(木) 14時26分
【今日の1冊】
木をかこう 至光社国際版絵本
ブルーノ・ムナーリ (著), 須賀 敦子 (翻訳)
1985


またムナーリです。
ムナーリの本の中で、日本語版がある数少ない1冊。
この本を読んでから、私は木がすごく上手く描けるようになりました。
枝だけになる冬の木が大好きになりました。
木って、きれいだよね。
枝の伸び方って、不思議だよね。

この本は、フラクタルの原理をとても簡単に説明した本としても有名です。
フラクタルとは...
以下わたくしの卒論から引用

フラクタルとは、1975年にベノア・マンデルブロによって考えられた造語で、
全体と部分が同じ、自己相似性を持つ形のことである。
ムナーリはこの本の中で、アルファベットのYの形を用いて木の描き方を述べている。
まずは大きな幹のY。
そのYの先がそれぞれまた二つのYに分かれて枝になって、
その先がまた……とYの連続で、誰でも上手に木が描けるというものである。


一番大きい幹の形と、一番小さい末端の枝の形が同じ、と理解。

そして今日私は見つけましたよ。
フラクタルを使って木が描けるソフトを!!!
色とか枝振りとかいろいろ自分で変えられる。
なかなか理想通りの木ができないけど、それがまた木を育てているようで面白いです。
Mac版しかないのかもしれないけど。

これは私が作った木です。

ソフトダウンロードはこちらから
無料だよ。


「木をかこう」をamazonで見てみる。
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通りすがり
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maqui from 25歳 女のいばら道
» ムナーリの展覧会だよ (2005年11月14日)
izumi
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