映画レビュー Vol.15。

July 09 [Sat], 2011, 7:00
激動の時代だったアメリカを代表する作家、ジャンキー、アル中、純粋なアメリカ人、トラブルメイカー、文壇のロックスター彼を表現する言葉は多種多様で相対してるが、全てが彼の人となりを表している。そして生み出される言葉達は、読んで字の如くペンは剣より強しそのものだった。待ちに待ったこの映画を、先週やっと観れましたーならず者ジャーナリスト、ハンタートンプソンのすべてー監督アレックスギブニーアメリカ。ストーリー自らを取材対象の中に投じ、その本質を伝える事を重視するゴンゾージャーナリズムのスタイルを生み出したとされる伝説のジャーナリスト、ハンタートンプソンの生涯を追ったドキュメンタリー。今もなお語り継がれるジャーナリスト、ハンタートンプソン。相手を問わず取材対象の中に入り込み、ナイフのような切れ味の文で全てを一刀両断する手法は新しいジャーナリズムのスタイルを生み出し、メディアの寵児としてそのペンは世論を動かすほどの力を持った。そんなトンプソンの友人、家族らによる前例のない協力を得、録音テープやホームビデオの映像等を織り交ぜ、世界初となる私有地での撮影を実現。あらゆる障害を恐れず、書くことで何かを変えられると信じ、実際に成し遂げた男の人生への挑戦が明らかになる。私がハンターを知ったのはもう年くらい前。どこかのショップでハンターのポスターを見て、何このおっさん、超かっけーと思ったのがきっかけだった。まさかジャーナリストだとは到底思えなかったその後彼の著書を読み、映画ラスベガスをやっけろを観て、ローリングストーン誌に寄稿してたコラムを全てではないけど読み、ティアドロップサングラスを買いに行ったその主観も客観もクソ食らえなジャーナリズムと、ロックスター然とした言動や佇まい、過剰なまでに演出された凶暴性を以ってしても溢れ出る優しさと情熱。当時パンクスだった私にとって、充分過ぎるほど魅力的な人だった。彼を一躍スターダムへ押し上げたのが、当時社会問題となっていたアメリカの暴走族ヘルズエンジェルスへの密着取材。ある程度の取材をして資料を集め、デスクでひたすらタイプを打のが主流だったジャーナリズム業界に於いて、自ら取材対象の一部となり、内部までどっぷり浸かるという全く新しいアプローチで挑んだこのルポは各方面から賞賛を浴び、ハンター自身がこの独自のスタイルにと名付けた。著書も映画も面白いけど、パンフレットに寄稿されたジャーナリスト上杉隆さんのこの言葉に、私は大いに頷いた。ローリングストーン誌に連載された一連の大統領選キャンペーンの記事こそ、ハンターの真骨頂であると言わざるを得ない。そこに権力監視というジャーナリズムにおける最も重要でか困難な要素が全て詰まっているからだ劇中この大統領選キャンペーンのくだりがめちゃくちゃ面白かったなんとハンターは、自分が肩入れする候補を勝たせるために、実に狡猾に対抗馬を貶めるためのデタラメ記事を書きまくったのであるそしてそれが見事に世論を動かしたのだから、たとえデタラメでもあっぱれとしか言いようが無い映画にはハンターが味方したジョージマクガバン上院議員と、なんとジミーカーター元大統領までもが登場する。彼の質疑や記事はいも攻撃的で予測不可能だった。だから政治家はみな彼を恐れていたけど、怒ったり憎んだりしてる者はいなかったよとカーター元大統領が語ってたのが印象的でした。この大統領選を機に、ハンターはやがて自らの名声と世間が作り出したハンタートンプソン像に溺れていく。取材する側だったのが、取材される側になり、ドラッグとアルコール依存はますます酷くなり、自身が追い求めたアメリカンドリームと共に時代から取り残されていった。そして年、家族が集う自宅の自室で、銃により自らの命を絶った。彼の息子はその直後すぐさま銃を手に取り、外へ出て空に向かって祝砲のように発放ったという。ハンターの死には、不思議と悲壮感があまり感じられない。むしろ爽快感すら感じる。生前から回りに自殺を公言していたことも一因にはあるけど、一番の理由はとして恐らく彼は後悔など微塵も感じず人生を謳歌してただろうから。映画の最後に映された彼の遺言通りのド派手な葬式がほんの少しの悲しみを更に吹き飛ばしてくれる。いくらドラッグをキメても、浴びるように酒を飲んでも、ーヘルでバイクをかっ飛ばしても、誰も助手席に乗りたがらないドライブをしても死ねなかった男にふさわしい最後だろう。限界というのは、それを越えた奴らにしか分からない自身がボロボロになればなるほど真実へ近づき、失われたアメリカンドリームを悲しいほど追い求めた男は、一だけ重要な真実を見落としている。今となっては彼そのものが、次の世代の人々にとってのアメリカンドリームに成り得たということを。気持ちはです私が元々ハンターが好きだということと、ギブニー監督も好きなため高評価にどうしてもなってしまいますが、それを引いてもハンターを存分に描ききったドキュメンタリーだと思いますただジョニデにはナレーションに徹して欲しかったな出演の仕方が中途半端だった今のところ今年位と言いたいところなんですが、昨日位が更新されましたそれにいてはまた後で
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:njrwdp8o62
読者になる
2011年07月
« 前の月  |  次の月 »
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/njrwdp8o62/index1_0.rdf