その日のまえに [重松清]
2006年01月10日(火) 20時47分
9 ★★★★★【その日のまえに】 重松清 著 文藝春秋
《今度は泣かなぞ!という気持ちで読んだのですが最後は涙なしには読めませんでした。》
「その日」は、誰でも確実にやってくる。「その日」と言うのは、死ぬ日ということなのだ。愛する人が余命あと何ヶ月と宣告された。どう、二人は過ごすのだろうか。奥さんの死ということを子供二人と見守る父の心情は……。
重松さんの作品は、家族というどこにでもあるものだが、そこに流れているテーマは重いものだ。今回は、死だ。それも愛する人の死だ。「その日のまえに」、「その日」、「その日のあとで」、何か胸を締め付けられると言うかと言えばそうでもないのです。何故なんでしょうか、明るいのではありません、温かさを感じるのです。人間は、誰でも「生と死」は隣り合わせです。だからこそ、今日と言う日を精一杯に生きるのだと言っている物語なような気がしました。
連作短編集と知らなかった(途中でわかったが)ので、山本さんがあの山本さんなのか、と短い時間で懐かしくなりました。
重松清 作品 読了本
No.1 ○【幼な子 われらに生まれ】 重松清 著 角川書店
No.2 ◎【卒業】 重松清 著 新潮社
No.3 △【隣人】 重松清 著 講談社
No.4 △【さつき断景】 重松清 著 祥伝社
No.5 △【愛妻日記】 重松清 著 講談社
No.7 ◎【流星ワゴン】 重松清 著 講談社
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