水軒ラプソディー
November 20 [Sun], 2011, 15:47
私が南海電車を好きになったら終わりだ、などと昔友人が言っていたことがあったけれど、どうやら私は南海電車が好きになってしまったようなのである。
事の発端は、昔の話を思い出しているところから始まった。
時は一年前。
私は、南海を愛する一人の鉄道ファンと話しをする機会を得た。
彼の話の中で私が一番衝撃を受けたものは、和歌山港線の話だった。
彼は2002年5月25日の話を始めた。
和歌山市と水軒を結ぶ、南海和歌山港線。
木材輸送の目的で、1971年に水軒までのローカル線が開業した。

80年代半ばまでは1521系が単行で走っていた。
しかし、天王寺支線の一部区間廃止に伴い、天王寺支線に転属する単行列車として選ばれたのが、和歌山港線の1524号車と1526号車であった。
代わりに和歌山港線は二両編成での運転が始まった。
しかし、天王寺支線が廃線になると、程なくして1524号車と1526号車が再び和歌山の地に戻ってきたのだ。
こうして、この二両は最後の日を迎えるまで和歌山港線を走った。
1521系が引退したのちも、21000系、22000系とバトンを渡し、和歌山の港を走り続けた。
しかし、乗客は減り続けた。
水軒駅に到着する列車は、一日に二本のみである。出発する列車も、9時32分発と15時36分発の二本のみ。
午後の電車が去れば、18時間もの間、駅は寂しさに包まれる。
そして、遂に水軒駅の廃止が決定された。和歌山市の苦渋の決断である。
2002年4月28日。
最初で最後のサザン入線。

いつでも陰った存在の水軒駅に、初めて光が差し込んだ。
しかし、輝いていたのはほんの僅かな時間であるのは言うまでもなかった。
遂に訪れた、水軒駅最後の日。
普段の二往復に、臨時列車が五往復した。最終列車の乗務員には花束贈呈がされ、この時ばかりは電車は大入り満員になった。
木材輸送を目的として開業しながら、一度も本来の目的を果たすことのなかった水軒駅。
乗降客は一日数人だった水軒駅は、最後の日には数え切れない程のファンで埋め尽くされた。
2002年5月25日。
水軒駅は32年の歴史に幕を下ろした。
時を同じくして、和歌山港-水軒間と、和歌山港-和歌山市間の三駅が廃止になった。
来年、十和田観光鉄道線や長野電鉄屋代線が長い歴史に幕を閉じる。
鉄道を愛する者として、いつの日か未来の鉄道ファンに誇れるような立派な終焉を迎えられるよう、精一杯の応援をしたいと思っている。
私に水軒駅、そして南海電車の魅力を教えてくれた、かつての南海ファンのように。
事の発端は、昔の話を思い出しているところから始まった。
時は一年前。
私は、南海を愛する一人の鉄道ファンと話しをする機会を得た。
彼の話の中で私が一番衝撃を受けたものは、和歌山港線の話だった。
彼は2002年5月25日の話を始めた。
和歌山市と水軒を結ぶ、南海和歌山港線。
木材輸送の目的で、1971年に水軒までのローカル線が開業した。

80年代半ばまでは1521系が単行で走っていた。
しかし、天王寺支線の一部区間廃止に伴い、天王寺支線に転属する単行列車として選ばれたのが、和歌山港線の1524号車と1526号車であった。
代わりに和歌山港線は二両編成での運転が始まった。
しかし、天王寺支線が廃線になると、程なくして1524号車と1526号車が再び和歌山の地に戻ってきたのだ。
こうして、この二両は最後の日を迎えるまで和歌山港線を走った。
1521系が引退したのちも、21000系、22000系とバトンを渡し、和歌山の港を走り続けた。
しかし、乗客は減り続けた。
水軒駅に到着する列車は、一日に二本のみである。出発する列車も、9時32分発と15時36分発の二本のみ。
午後の電車が去れば、18時間もの間、駅は寂しさに包まれる。
そして、遂に水軒駅の廃止が決定された。和歌山市の苦渋の決断である。
2002年4月28日。
最初で最後のサザン入線。

いつでも陰った存在の水軒駅に、初めて光が差し込んだ。
しかし、輝いていたのはほんの僅かな時間であるのは言うまでもなかった。
遂に訪れた、水軒駅最後の日。
普段の二往復に、臨時列車が五往復した。最終列車の乗務員には花束贈呈がされ、この時ばかりは電車は大入り満員になった。
木材輸送を目的として開業しながら、一度も本来の目的を果たすことのなかった水軒駅。
乗降客は一日数人だった水軒駅は、最後の日には数え切れない程のファンで埋め尽くされた。
2002年5月25日。
水軒駅は32年の歴史に幕を下ろした。
時を同じくして、和歌山港-水軒間と、和歌山港-和歌山市間の三駅が廃止になった。
来年、十和田観光鉄道線や長野電鉄屋代線が長い歴史に幕を閉じる。
鉄道を愛する者として、いつの日か未来の鉄道ファンに誇れるような立派な終焉を迎えられるよう、精一杯の応援をしたいと思っている。
私に水軒駅、そして南海電車の魅力を教えてくれた、かつての南海ファンのように。
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