井岡と宮崎、ともに2度目の防衛

September 16 [Mon], 2013, 15:41
るかのように。

一気に崩れ落ちた。正しくは、無くなった。その下は闇。夜であることを考慮してもなお深い奈落。

数秒の沈黙。あの大地が既に魔法の産物だったのか。無くなった地面の崩れる音さえも無い。

(地面が、消えた!?)tumi 26114

驚きか、自失か。誰の声も無い奇妙な空間が戦場に広がる。

リミアの勇者が思ったように、地面が消えて無くなったのだと理解できたのは果たして何人いたのか。

「ウーディ!チヤちゃん!」

響は一応、異変に備えていたから一番に反応できた。用意してもらった術が二つとも活躍できる状況だ。本来なら高速移動用の支援魔法だけをお願いする所、念には念をと上方向への回避も視野に含めて浮遊魔法を指定した点は響のファインプレーだろう。

またも数秒の後、術が展開され、響のパーティが落下を免れる。淡い水色の障壁も展開されて防御魔法のドームが出来る。

「あ、あああ、あああ」

落ちていく味方たち、パーティの誰かの声が聞こえる。

この穴がどこまで続いているのかはわからないが。何の対策も出来なかったのならこの後に待っている結末は誰にも予想できる。

少なく見ても、軍の半分は殺到していた狂った前線が、一瞬にして消える。

馬鹿らしいとしか思えない現実に響も言葉が無い。王国軍で残っているのは術師中心の後衛部隊と弓部隊、貴族が中心になった一部の騎士部隊といったところだろう。

半壊、いやそれ以上の被害だと思われる。

何とか落ちていく彼らが自身で対処できることを祈りつつ、響は場所を問わず湧き上がってくる悲鳴に抗うように仲間に発破をかける。

「ウーディ、とにかく上に戻って!出来るだけ後方まで移動して頂戴。ナバールとベルダは私と一緒に出来る限り残っている部隊を下がらせる指示を、チヤちゃんは障壁の維持をお願いね!」

上を見る響。予想はつくことだが、矢に投石、それに色とりどりの魔法が降ってきていた。

「……ナバール、ベルダ。予定変更。上に出るまでは迎撃!ホルンも出て!生き残るわよ!!」

銀帯から守護獣である狼、ホルンを呼びながらの響の言葉は、彼女自身への激励にも聞こえた。
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ご意見ご感想お待ちしています。勇者、合流するtumi 26108

空を飛びながら神槍から放たれる光で魔族を焼き払っていた帝国の英雄、岩橋智樹は混乱していた。

正に門が開き、砦に攻め込んで将軍の首を取る最終フェイズまでのカウントダウンが始まっていた時。

周囲から、人が消えた。

下を見ると、馬鹿みたいに広大な黒い穴がある。人も兵器も、一部魔族も。散り散りにCGでも見ているように、人が奈落に吸い込まれていく。

向けられる敵意。開いた門から智樹に向けられるモノに気付いた彼は神槍から破壊の光を放って門から放たれる魔法を霧散させた。同時に大事なことを思い出す。

彼の仲間のことだ。

ギネビア、モーラ、ユキナツ。

彼を守り、彼と共に戦っている仲間。

ネックレス形の魔法具を起動させて周囲を探る智樹。すぐに三人の反応を見つける。

女神から与えられた銀靴の効果で彼自身は魔力を用いずに浮遊しているから馬鹿げたトラップは無効化できたが、仲間の彼女らは普通に地に足をつけていたのだ。

そのことが原因で真っ先に攻撃の標的にもなったのだが、彼が身にまとう圧倒的な装備群に弾かれてしまっている。

「落ちたのか三人とも!」

そう言って反応を追う智樹。三人の反応は少し下から。有難いことにほぼ同じ場所にいるようだった。

追い付いてみれば三人は一塊になって浮遊していた。だがその術
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