二日酔い・悪酔い防止法あれこれ 上手にお酒を楽しむ方法 

June 19 [Tue], 2007, 19:01
二日酔い・悪酔い防止法あれこれ 上手にお酒を楽しむ方法

「高いお酒は悪酔いしない?」「迎え酒はほんとにいいの?」などいろんな疑問にお答えします。

常日頃から気をつけること

・普段の食事に注意して肝臓の機能を高める。

肝機能を高めるために、良質のタンパク質をとりましょう。また、ビタミン・ミネラルなどもバランスよくとっておきましょう。2匹のラットに高タンパク質と低タンパク質のエサを与え続け、3週間後アルコールを飲ませると、高タンパク質のラットの方がアルコールの処理が早かったという実験結果もあるようです。

アルコールを飲む前に

・二日酔い用の胃腸薬

薬局に並んでいる二日酔いに効くという薬は、胃腸薬がベースのことが多いようです。お酒を飲む前に飲むと効果的。胃粘膜を保護して吸収をゆっくりにするようです。

・つきあい酒の悪酔い防止法

前日から睡眠を十分にとって、まず体調をととのえておきましょう。また飲む前に牛乳などを飲んでおくとアルコールの吸収が抑えられます。

実際に飲むときに

・チャンポンは悪酔いのもと?

チャンポン自体に原因はあるのではなく、お酒の酒類が変わると目先が変わってついつい飲みすぎ、酒(=アルコール)の絶対量が多くなるので悪酔いするのですね。気をつけましょう。

・水分補給する

手早くアルコールを薄めるにはやっぱりこれが一番。また、アルコールは利尿作用があるので、一種の脱水症状を起こします。お茶やイオン飲料で水分を補給しましょう。

・高いお酒は悪酔いしない?

実際のお酒にはコンジナーと呼ばれる混入物が含まれ、お酒の風味を演出しています(たとえば、酵母残留物、油、有機酸、アルデヒド、糖類や色素などです)。これらには強い毒性のものもあり、アルコールによって更に吸収が速まり肝臓での解毒に負担になります。コンジナーの少ない物のほうが肝臓への負担は少ないようです。一般的には高いお酒のほうが混入物が少ないので、「高いお酒の方が悪酔いしにくい」というのは意外とほんとかもしれないですね。

・飲む速度

これは前編で取り上げましたが、肝臓がお酒を分解できる速さには限界があるので、ゆっくり飲むことが大事。

・ビタミン類を補給する

ビタミンB群はアルコール分の分解に必要な補酵素ですが、水溶性なので体内から流れ出てしまいがち。
おつまみにゴマを使った料理やしいたけ、海苔、卵黄、小麦胚芽の入った物をとりましょう。

・いいおつまみってあるの?

アミノ酸の一種のタウリン・システインを含む食品をおつまみでとりましょう。
 
タウリン⇒イカ・タコやカキ・アサリ・ホタテなどの貝類に多く含まれます。
よく「タウリン1000mg配合」なんていうドリンク剤がありますよね。まさにあれです。ちなみに「本物のタウリンってみたこと無いなあ」という方、そんなことは無いはず。よく、するめに白い粉がついてますよね。実はあれがタウリンなのです。タウリンは、身体が必要とする量の5%程度しか体内で合成できないので、食べ物から充分にとりましょう。また、タウリンは熱や調理によって性質が変わることはないのですが、水には溶けやすいので調理のだしや汁は残さず食べましょう。
余談ですが、タウリンはコレステロールを下げる働きや視力回復、強心作用、高血圧予防、肝臓解毒能力の強化、糖尿病の予防、新生児の脳の発育促進などといった生理的効果があります。
また、第二次世界大戦中、海軍はパイロットたちの疲労回復にタウリンを飲ませていたそうです。
具体的にどれくらいタウリンをとればいいのかはまだはっきりしていないようですが、参考までにおおよその食品のタウリン含有量を書いておきます。

食品のタウリン含有量(可食部100g中)
野菜類: 0mg 牛肉: 32mg 豚肉: 37mg
イカ: 766mg タコ: 871mg 毛ガニ: 550mg
サザエ: 1536mg トコブシ: 1250mg カキ: 1163mg
ホタテ: 1006mg ハマグリ: 889mg ムール貝: 597mg
アサリ: 380mg シジミ: 110mg マグロ(血合肉): 954mg
ブリ(血合肉): 673mg
 
というわけで、たとえば、タウリン1000mgをとるためにはホタテやサザエやハマグリだったら2〜3個 アサリだったら80個くらいといったところでしょうか。
ちょっとおつまみに気をつけるか、または市販のドリンクを利用してもいいかもしれませんね。
 
システイン⇒枝豆などの良質の植物性タンパク質やゴマ・うずらの卵・そば・キウイなどに多く含まれます。

飲んでしまった後は

アルコールを飲んだあと、体がだるくて起き上がれない、頭がぼうっとするなどの症状がでますが、これはアルコールを分解するだけで肝臓が手一杯になってしまって、体のエネルギーになる糖を作れなくなり、低血糖になってしまうことによります。それ以外には、アルコールで麻痺した脳が回復しきらないということも考えられます。

それに対処するには

・カフェイン

コーヒー、お茶に含まれるカフェインはアルコールの分解を助けます。また翌日の頭痛にも中枢神経を刺激して興奮させて効果を示すようです。(鎮痛剤は胃の粘膜を荒らすので少し逆効果)

・チョコレート

同じくカフェインを含みます。また、糖分を含むので低血糖状態の改善になります。

・酔い覚ましには柿がいい?

柿に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの分解を進める効果があります。また、柿に含まれるタンニンやペクチンにはアルコールを抑える作用があるようです。加えて、果糖があるので低血糖状態の糖分補給にもなります。

・飲んだ日の次の朝にはフルーツ・蜂蜜がいいの?

糖による低血糖の改善が考えられます。

ボジョレー・ヌーボーで女性の悩みを改善する! 赤ワインでキレイになる! 

June 19 [Tue], 2007, 18:58
ボジョレー・ヌーボーで女性の悩みを改善する! 赤ワインでキレイになる!

Q.ボジョレー・ヌーボーを買いました。おいしいし、赤ワインは体にいいとは聞くけれど、飲みすぎも心配・・・。でも、余っても困るし・・・。なにか、いい方法ないでしょうか?

A.お酒の飲みすぎは禁物!特に女性は男性に比べてお酒を分解しにくく、肝臓への影響も大きいので同じペースで飲まないように注意してくださいね。

今回は『余ったボジョレー・ヌーボーでキレイになる!〜オススメお手軽飲み物&デザート』をご紹介します!

◆◆ホットワイン◆◆

▼冷え性の方におすすめ!

ホットワインはドイツではグリュ・ーワイン、フランスではバン・ジョーともいわれ、ヨーロッパでは古くから体を温める飲み物として知られてきました。特に北欧のスキー場では、血液の循環を良くする事で早く体を温め、疲れが取れるということで人気を集める飲み物です。冷え性の方にお勧めです。

=フレンチ・パラドックス=
『赤ワインを飲んでいる人たちは、動物性脂肪をたくさん摂っているのに心臓病が少ない』という『フレンチ・パラドックス』で一躍有名になった赤ワイン効果。赤い色のもとはぶどうの皮に含まれるポリフェノール類。コレに抗酸化作用があるため、赤ワインが動脈硬化予防に役立つと言われています。簡単にいうと『血液サラサラ効果』といったところでしょうか。また、老化防止作用もあると言われています。

=アルコール濃度を自分で調節=
ホットワインは赤ワインに砂糖やシナモンなどのスパイスをいれて火にかけて加熱したもの。加熱してアルコールを飛ばす時間を調節することで,アルコール濃度を調節できます。

=香りでリラックス=
赤ワインと加えるクロープやシナモンの効果でリラックス効果があります。

=電子レンジでホットワイン!=
作り方はとっても簡単。
カップに赤ワインを注いでください。クローブとシナモン、お砂糖を加えてチンするだけ!お好みで最後にレモンスライスをいれて出来上がり。

◆◆ローズヒップティの赤ワイン割り◆◆

▼リラックス効果抜群!

=ビタミンCの爆弾=
ローズヒップは野バラの実で、ハーブの一種ですが、ドイツでの別名がなんと『ビタミンCの爆弾』。レモンの20倍以上のビタミンCが含まれています。また、βカロチンや鉄分、カルシウムも豊富です。貧血や風邪気味の方、またタバコを吸う方にもお勧めです。

=香りの相乗効果=
赤ワイン+ハーブティの香りでリラックス!しかも、ハーブティで割るのであまりアルコール濃度が上がりません。『ホットワインではちょっとアルコールがきつくて・・・・』という方に。

=作り方=
あればローズヒップを茶漉しに入れて作り、なかったらティーバックでローズヒップティを作る。レンジで温めた赤ワインを1/4カップくらい入れて、お好みでハチミツかお砂糖をいれてできあがり!
できれば透明なカップに入れて飲むと、なんともいえない真紅の色も楽しめます!
 
◆◆プルーンの赤ワイン漬け◆◆

▼貧血・便秘も改善!


=果物の王様=
プルーンの栄養価は、生でもドライフルーツでも非常に高いため、『果物の王様』と呼ばれます。

特に鉄分が豊富で1日10個食べると貧血が2ヶ月で改善されると一説に言われているほどです。

整腸作用による便秘改善効果も有名ですね。また、カリウム、カロチン、ビタミンB群、ペクチンなども豊富です。


=超お手軽レシピ!〜プルーンの赤ワイン漬け=

<材料> ドライプルーン 300g
    シナモンスティック 1本
    赤ワイン 適量
   
<作り方>プルーン、シナモンをボールに入れます。かぶるくらいにワインを入れ、そのまま浸してやわらかくなったらできあがり!
甘くないのが好きな方はレモンを加えてそのまま、甘いのが好きな方はハチミツをかけるか、またはカップ1/2位のお砂糖を加えて10分位弱火でちょっと煮てみて下さい。ヨーグルトにかけてもおいしいですよ。

ボジョレー・ヌーボーを飲んだ残りで漬ければ朝には出来上がり!です。

お酒は二日酔い・悪酔いを避けて楽しく。 上手にお酒を楽しむ方法 

June 19 [Tue], 2007, 18:55
お酒は二日酔い・悪酔いを避けて楽しく。 上手にお酒を楽しむ方法

さて、うっとおしい梅雨が終われば、もうそろそろビアガーデンの季節ですね。

何を隠そう、実はガイドもお酒の席(というか雰囲気)好きです。特に仕事が一段落ついた後、みんなで繰り出して「お疲れさまー」といって乾杯する時なんか、すごく達成感がありますよね。
ただし、ガイドは決してお酒が強いわけではないので、乾杯のビール1杯とそのあとの1,2杯ですっかり出来上がってしまいます。

そして、それ以上飲んだ日にはどうなってしまうかというと・・・

ガイドは仕事場に行くのにエレベーターを使うのですが、そのなかの微妙な振動でちょっと気分が・・・・・
(情けないですが・・・・)

まあ、それだけなら大したことではないのでしょうが、お酒は一歩間違えると体を壊してしまいますし、男性に比べて女性の方がその影響はでやすいようです。

というわけで、あまりお酒の強くないガイドが考えた「次の日に残さないように上手にお酒を楽しむ方法」特集、今回は前編です。

まず基礎知識。

その1〜二日酔い、悪酔いってなあに?

簡単に「お酒を飲んで肉体的・精神的に不快になる事」ですが、一般的には、お酒を飲んで比較的早い時間(飲酒後、2〜6時間後位でまだ血中アルコール濃度が高いとき)に起こる症状を「悪酔い」、(アルコールの血中濃度は低くなっているはずなのに)次の日にまで残る症状を「二日酔い」と呼んで区別しているようです。

その2〜原因はなあに?

お酒を飲んだ後、アルコールは消化管(胃や腸)からまず吸収されます。そしてそのほとんどが肝臓に集められ、分解されてアセトアルデヒドという物質になります。アセトアルデヒドはさらに無毒な酢酸(←つまりはお酢ですね。いかにも無害そう・・)と水とに分解されます。

つまり、体の中のお酒の流れを図示すると次のようになります。

  お酒(←口から飲む)
   ↓
  アルコール(←胃や腸で吸収される)
   ↓
  アルコール(←肝臓に集められる)
   ↓
  アルコール⇒ アセトアルデヒド⇒ 酢酸+水
       (←肝臓の中で分解される)
            
このうち頭痛や吐き気などの原因といわれているのがアセトアルデヒドです。肝臓が一定時間に分解できるアルコール量には限界があり、ある量以上のアルコールを摂取するとアセトアルデヒドが血管を巡回して全身にゆきわたり、「酔っぱらって気持ち悪い・・・」という症状を作り出すのです。こうなってしまうといわゆる「悪酔い」ですね。

ちなみに「二日酔い」はアセトアルデヒドが翌日まで残るためと考えられていました。(ただし、最近では、二日酔いは血中のアセトアルデヒド値が低くなってから生じることから、アセトアルデヒドが直接の原因ではないという考えもあります。アルコールが脳に直接影響を及ぼしているという考え方もあるようです。)

まあ、とりあえず、難しいことは抜きにして「一定以上のアルコールを飲むと、うまく体(特に肝臓)で処理し切れなくて有害物質が体に残ってしまう、ひどい場合は次の日まで残る」と思っていただければいいのではないかと思います。

その3〜アルコール処理にかかる時間はどれくらい?

これは体重や人種によって多少違います。体重が重い人ほど(つまりは血液が多い人ほど)血中アルコール濃度は低くなるので酔いにくくなります。また、肝臓で

アルコール⇒アセトアルデヒド⇒酢酸+水

の反応が起きる時、何種類かの酵素が必要なのですが、この酵素には人種差があり、遺伝します。日本人の10%はこの酵素の働きが悪く、アセトアルデヒドをほとんど分解できません。つまりは「下戸」ということになりますね。また一般的には日本人の方が欧米の方よりこの酵素の働きが悪いようです。

さて、そういった個人差はありますが、一般的なアルコール処理能力は平均して1時間で7〜9gくらいです。つまりビール大瓶1/3本ぐらい。逆にビール大瓶1本を分解するのには、3時間かかることになります。他のお酒でも、3時間で分解できる量を考えると、日本酒なら1合、ワインだったら1/3ボトルくらい。
だから、単純に計算すると、例えば12時まで飲んで朝6時に起きるなら、ワインだったら2/3ボトルまでにしておけばよいということになりますね。

というわけで、まず、次の日までお酒を残さないポイントの一つとして、

・早めに飲み始めて早めに切り上げる
・強いお酒は少量にする

ということが挙げられると思われます。

ちなみにこの場合の強い、弱いというのはアルコール濃度のことで、代表的なお酒のアルコール容量を挙げておきますので参考にしてください。

ビール 4〜5%
ワイン、梅酒 12%
日本酒 16%
焼酎 20〜35%
ウイスキー、ブランデー 40%

余談ですが・・
ーーーなんで「かけつけ三杯」はだめなの?

繰り返しになりますが、肝臓の処理できるアルコールの量は1時間に一定量なので、急にアルコールがたくさん入ると処理できないのです。また、アルコールは胃腸で急速に吸収されるため、飲んで30分後に一気に血中アルコール濃度が上がります。というわけで、“かけつけ三杯”は、酔いの回りが速く、悪酔いの原因になってしまい、さらには肝臓に負担をかけてしまうので要注意なのですね。

同じ量を飲んでも女性のほうが肝硬変になりやすい! 女性はホントにお酒に弱いの? 

June 19 [Tue], 2007, 18:52
同じ量を飲んでも女性のほうが肝硬変になりやすい! 女性はホントにお酒に弱いの?

アルコール性肝硬変は断然女性のほうがなりやすい!

同じ量でも女性のほうが肝臓を悪くしやすい!

『アルコール性肝硬変』という病気があります。アルコールを飲むと肝臓が悪くなるというのはよく知られたお話ですが、アルコールによって直接痛めつけられることと、栄養障害という間接的な影響で、アルコールを長期にわたり大量に摂取した方の肝臓は『脂肪肝』→『アルコール性肝炎』→『肝硬変』という様に悪化します。ちなみに脂肪肝の時点ではお酒を控えればもとに戻ります。

肝硬変というのはま、簡単に言いますと、『本来ならレバーのようにつるっとした肝臓がぼこぼこになっていかにも悪そうになっている状態』です。(内科の先生すみません。簡単に言いすぎたかしら)もちろん、見かけだけではなく機能も落ちているため、ひどくなるとお腹に水がたまったり(腹水)、みかんの食べ過ぎでもないのに全身が黄色くなったり(黄疸)します。

そして!!アルコールを1日平均120g(日本酒5合)を15年間つづけると、1〜2割の人が肝硬変になりますが、160gを20年間続けると発生率は大体半分の確率にアップします。

そして女性は男性より肝硬変の発生率が高く、積算飲酒量(どれだけの量を何年飲んだかということ)が約2/3で、飲酒期間も約10年短いうちに肝硬変がおこってしまうことがあるのです!*1

体重は同じでも女性のほうが酔いやすい

『同じ量のお酒を飲んだ場合、体重が軽い人のほうが酔いやすそう』、これはホントです。体重が軽い人ほど体の血液量も少なくなりますので、血中アルコール濃度は高くなってしまいます。一般的には女性のほうが男性より体重が軽いですから、『女性のほうが酔いやすい』、コレはホントと言っていいと思います。

でも、じゃあ、『同じ体重の男性と女性は酔いやすさは一緒?』というご質問はどうでしょうか。(もちろん、アルコール分解酵素の量といったような個体差は除いてのお話です)

実はアルコールは骨や脂肪にはあまりいきません。アルコールの強さに関しては、脂肪はあまり役に立たないことになります。・・・・ということは、女性のほうが男性より脂肪が多いので、同じ体重だったら『男性より女性のほうが酔いやすい』というお話になります。

月経前は酔いやすいってホントなの?

月経前に酔いやすい!はホント
実はコレはホントなのです!

エストロゲンという女性ホルモンは肝臓のアルコール代謝を遅くすることがしられています。そのため『エストロゲンが体内に多いとき=月経前』は『長時間体内にアルコールが残ってしまう=酔いやすい』ということになるのです。

ちなみに女性で30歳すぎてからだんだん飲めるようになるヒトや、閉経後にお酒に強くなるヒトがいるようですが、これは体内のエストロゲンが減ってきているからとも言われています。意外なお話ですよね。

男性と同じ量を飲んでいても、女性のほうが影響を受けやすいことは知っておいて下さいね。おすすめのアルコール摂取量は男性の半分から2/3位くらいです。

『ちょっとだけ』でもおこる胎児性アルコール症候群 妊娠中のお酒に注意して! 

June 19 [Tue], 2007, 18:48
『ちょっとだけ』でもおこる胎児性アルコール症候群 妊娠中のお酒に注意して!

飲酒が日常生活にあまりに溶け込んでしまって、なんとなく、『ちょっとだけなら妊娠中でもお酒を飲んでいいのかな?』という気がしますが、実はこれが生まれてくる赤ちゃんに胎児性アルコール症候群という異常をもたらしてしまうことがあるのです。

今回は、その胎児性アルコール症候群についてお話いたします。

胎児性アルコール症候群ってなあに?

胎児性アルコール症候群って何なのかしら?
昔から妊娠中に大量のお酒を飲むと、生まれてくる赤ちゃんに未熟児が多いとか、流産しやすくなるなんてことは良く知られていましたが、少量の飲酒でも赤ちゃんに障害をおこしうることが分かってきました。

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の飲酒によるアルコールの影響で、生まれてくる赤ちゃんに発達障害や行動障害、学習障害などが現れる障害のことです。特有の顔貌があったり、小奇形を伴うことでも知られています。いままでは、妊婦さんの大量飲酒でおこるといわれていましたが、最近、少量でも発生したとの報告もありました。

脳は妊娠中ずっと発達を続けます。そして、非常にデリケートなので、アルコール以外の影響もすぐ受けてしまいますが、特にアルコールの影響を受けると様様な障害が起こりうるのです。具体的には脳が小さかったり、左右をつなぐ脳梁という部分が萎縮したり、形がゆがんだりすることが報告されています。

ちょっとだけなら大丈夫?

ちょっとだけなら大丈夫かしら?

残念ながら、妊婦さんの飲酒に安全域はないのです。

また、どんな飲み方がいいかとか、食事のときなら良いとか、ゆっくり飲めば良いとか、詳しいことはまだ確かめられていません。とすると、今のところ『安全のため、妊娠中は飲酒しないようにしましょう』としか言えないのですね。
 
もちろん妊娠中に飲酒したら、絶対障害が出るわけでもないですが、『例えば1回目の妊娠で飲んでも大丈夫だったから、次の妊娠でも大丈夫かな?』というわけではないのです。

どれくらいの頻度でおこるの?

アメリカでは新生児1,000人あたり1〜2人、日本では1991年の調査では1000人に0.1〜0.05人くらいとされています。が、その後は調査が行なわれていません。多分もっと増えていると思われます。

どうやったら予防できるの?

これは妊娠中お酒を飲まなければ100%予防できます。『100%』ってすごいことですよね。

●胎児性アルコール症候群

妊娠中の飲酒が原因でおこる胎児の障害
飲まなければ100%予防可能

アメリカではお酒の容器に、妊婦さんは飲酒しないようにという『警告表示』が付けられています。日本でもビール酒造組合が6月から、『妊娠中や授乳期の飲酒が胎児に悪影響を与える可能性を示す』という注意書きをお酒に表示します。妊娠したらお酒は飲まないようにしましょうね。また、周りの方もすすめないようにしたいものですね。