七月人間学塾は最終講義〜入佐明美先生〜 

August 24 [Sat], 2013, 7:51
今日、8月24日は、いよいよ卒塾式です。1年間の集大成となります。行ってきます。

七月人間学塾は最終講義〜入佐明美先生〜
◇今日まで十三名の講師に登壇いただいた。トリは日本のマザーテレサ、入佐明美先生。
◇入佐先生は一九八〇年より、大阪市西成区の釜ケ崎地区でケースワーカーとして働いてこられた。中学生のとき、ネパールで結核や栄養失調に苦しんでいる人々を助けるために働いている岩村昇医師を教科書で知り、看護師になってこの先生と共に働きたいと強い思いを抱く。そして姫路赤十字看護専門学校を卒業し看護師となり、岩村医師に会って年来の思いを伝える。岩村先生は直ちに賛同され、ネパール行きの準備をするよう勧められる。ところがその三カ月後、呼び出され「ネパールに行く前に釜ケ崎でケースワーカーとしては働いてみたら」と言われる。釜ケ崎はわずか0.62qに二〜三万人の日雇い労働者が生活をしている。その十人に一人が結核患者で、毎年三百人が結核で亡くなっていると聞き、そこで働くことを決心する。
◇以後、三十年以上に亘り、釜ケ崎地区で労働者の為に尽くすこととなる。壁にぶつかりながらも一所懸命に取組む。しかし結核患者は減らない。自分の思いが通じない。無力感を覚える。何のために働いているのか。空しくなる。
◇そんなときにある労働者から声がかかる。「ねえちゃん、釜ケ崎を変えようとか社会を変えようとか、大きなことを考えんでいいんやで。それよりもな、あんたが街のなかを歩きながら、『おじちゃん、こんにちは』と声をかけるだけでええんや。それがわしらの励みになるんや」。話を聴いてあげるだけに人の為になれる。入佐さんはその労働者から大きな力を頂いたのだ。
『話を聴いてあげるだけでいい』
◇世の中の人は皆、自分なりの悩みを抱えている。聴いてほしい。それが満たされることが幸せなのだ。私達も第一期、最後の講座で大きな気付きを与えられた。「人間学塾・中之島」に、入佐先生のような「無私」の聖女に来ていただけることに大きな悦びを感じた一日であった。
(清水正博)