ブラームス ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26
September 18 [Mon], 2006, 23:00

ブラームスはピアノ四重奏曲を3つ遺しています。最もポピュラーとなったのは第1番、内容の充実度と完成度の高さでは第3番となるのでしょうか。シェーンベルクが「演奏される頻度が低い」と嘆いて第1番の管弦楽曲版を作っていますが、そのお蔭で(?!)第1番と双生児にあたる第2番の人気はいまひとつという感が否めません。
私見では第1番は若いブラームスが古典性の殻を突き破ろうとする意気込みが、かえって何かぎこちないものを生み出しているような気がしてなりません。一般的に第2番は古典的な手法に基づき、イ長調という輝かしい調声による明朗な曲と評価されることが多いようです。
しかし、交響曲が典型となるように、ブラームスの曲は演奏の仕方によってどのようにも化けてしまう面白み(怖さ?)があると思います。それが顕著となるのがこのピアノ四重奏曲第2番ではないでしょうか。
私が好んで聞くのはフェスティヴァル四重奏団による慎ましさの矜持が滋味深く演奏された録音です。このアスペン音楽祭の指導者によって結成されたカルテットの魅力は、ある意味で「旧き佳き時代」が現代に蘇るような錯覚さえおこしそうになります。
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)、ウィリアム・プリムローズ(チェロ)、ニコライ・グラウダン(チェロ)、ヴィクター・バビン(ピアノ)によって1955年に結成されたフェスティヴァル四重奏団は、フルトヴェングラーがベルリンフィルのシェフであった当事のコンサートマスターと首席チェリストを擁する豪華さ。本国では芸大や桐朋学園で教えていたこともあるプリムローズはなじみの深いヴィオリストでしょう。
しかし、これらの名前から想像される豪華さ(そして、フェスティヴァルという名称)とはまったく裏腹に、外面的な効果をまったく狙うことのない虚心坦懐な演奏には、ただただ穏やかな風がそよぐでもあります。
【附記】 このブログを創設して間もないころに、同じ演奏者による第1番を取り上げたことがありますので、自己TBしてみました。
私が好んで聞くのはフェスティヴァル四重奏団による慎ましさの矜持が滋味深く演奏された録音です。このアスペン音楽祭の指導者によって結成されたカルテットの魅力は、ある意味で「旧き佳き時代」が現代に蘇るような錯覚さえおこしそうになります。
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)、ウィリアム・プリムローズ(チェロ)、ニコライ・グラウダン(チェロ)、ヴィクター・バビン(ピアノ)によって1955年に結成されたフェスティヴァル四重奏団は、フルトヴェングラーがベルリンフィルのシェフであった当事のコンサートマスターと首席チェリストを擁する豪華さ。本国では芸大や桐朋学園で教えていたこともあるプリムローズはなじみの深いヴィオリストでしょう。
しかし、これらの名前から想像される豪華さ(そして、フェスティヴァルという名称)とはまったく裏腹に、外面的な効果をまったく狙うことのない虚心坦懐な演奏には、ただただ穏やかな風がそよぐでもあります。
【附記】 このブログを創設して間もないころに、同じ演奏者による第1番を取り上げたことがありますので、自己TBしてみました。
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