気まぐれ読書日記「ロミオとロミオは永遠に」(恩田陸) 

2008年03月01日(土) 18時51分
地球が徹底的に環境破壊され、居住不可能となった未来の世界。国連は、日本人を除く全人類を、地球から移住させることに決定した。残された日本人の中では受験戦争が激化し、男子はみな「大東京学園」を目指して知力と体力の限りを尽くす。格闘技の天才と謳われるアキラと、過酷なレースを勝ち抜いてきた北海道地区出身のシゲルは無事入学を果たしたが、そこから波乱の日々が幕を開けた・・・

気まぐれ読書日記「斜陽」(太宰治) 

2008年02月11日(月) 19時40分
友達に貸していただいた本です。

冒頭の「朝、お母様が食堂でスープをすっとすすって…」の文がすごい気に入ってるんですよ。情景描写が綺麗、というか音が聞こえるような、というか。結構最近まで、文豪(?)の作品を読むのを避けてて、夏目さんの「こころ」くらいしか読んだことなかったんですけど、頑張って手を出して行かねばと一念発起致しました。それで読んでみると、太宰さんはすごいいいですね。ちょっと正常の道を踏み外してる人の話が上手いと思いました。

食べ物の描き方が素敵です。ほんとに食べたくなります。グリーンピースを裏ごしして作ったスープだとか、半熟の卵だとか。いいなー。

気まぐれ読書日記「楽園」(宮部みゆき) 

2008年01月07日(月) 8時15分

9年前の連続女性誘拐殺人事件で犯人を追い詰めたジャーナリスト前畑滋子は、事件のことを文章にすることなく暮らしていた。そんな彼女のもとに、事故で亡くなった少年の描いた絵が持ち込まれ…

去年読んだ本になりますが、前畑さんシリーズ第二弾(?)です。まぁ正直言うと、「模倣犯」には及ばないなという感じはあります。前畑さんの予測が当たりすぎてるところとか、悪役さんが直接出てこなくて、登場人物がみんなどこか良い人になってしまったところとか。感情移入もちょっとしにくかったような…さらに、前畑さんがインタビューをこっそり録音してたのはやっぱり許せないですね。仕事のためなのは分かるんだけども…

とはいえ、最後のシーンは感動的でしたね!あそこであの人を持ってくるか!みたいな。すでに存在忘れてましたもん。
敏子さんにも幸せが訪れて良かったな。

それで、こういう伏線の持っていき方が素晴らしいと思うのです。だから宮部作品は止められない…

気まぐれ読書日記「終戦のローレライ」(福井晴敏) 

2007年12月15日(土) 8時53分
敗戦の色が濃厚になってきた1945年の日本。条件付き降伏をアメリカに認めさせるため、帝国海軍の一部の勢力は、ナチスの元で作られた特殊水中探査兵器「PsMB1」ー通称「ローレライ」ーを、潜水艦「伊507」に搭載し、アメリカへ差し向けた…

たまーに読みたくなり、読むとやたら愛国心に溢れる気分になってテンションが上がるにもかかわらず、読んだ後はだいぶ放心状態になってしまう本です。

何と言っても、登場人物がそれぞれしっかり描き込まれているのが素晴らしいです。史実と虚構を巧みに織り合わせていながらも、要所要所は史実に忠実な構造をとっているため、私なんかはどこまでが本当にあったことなのか分からなくなってしまいます(笑)

特に好きな人物は、フリッツさんと艦長の絹見さんですかね。フリッツさんは、なるべく早く日本(つまりいずれ滅びる国)から妹を逃そうとしていた頃から、「伊507」を信頼して妹を託せるような心境に至れるようになるまでの変化がかなり感動的でした。それから絹見さんは、帝国海軍の名に恥じない行いを装いつつも、心の中では戦争に疑問を感じる節もあり、そのせいか時折優しさが垣間見える…というあたりが大好きです。後はもう、
『否っ!』その声は声帯とは異なる、もっと深いところにある器官から発せられた。」(引用)
がかっこ良すぎます。ほんまに。「いなっ!」ですよ、ほんとにもう(テンション上がりすぎ)

色んな書評を見てると、終章が不要だと言う意見が多いみたいですね。私としては、終章は必要だったと思います。確かに説明が冗長な感じは受けますが、それ以上に最後のシーンは素晴らしいのです。戦争中は常に神経を張り詰めさせていたパウラが、自分の能力をしっかり余裕を持って受け止められるようになり、世の中に戦争がなくならないことを肌で(文字通り肌で)感じとりつつ、征人に語りかける、孫の弥生も思わず息を飲むほどその姿は若々しいものであったといった場面は本当に美しいものでした。

気まぐれ読書日記「復讐の子」(レドモンド・パトリック) 

2007年12月07日(金) 8時06分
アマゾンで検索していたら出てきました。そして、表紙の怖さに惹かれて読んでみました。
…結局はホラー好きやねんな、自分。

内容的にはあんまりホラーじゃなくミステリーでした。…かと言って面白くなかった、と決め付けるのはまだ早ーい!(なんだこのテンションの高さは)

ミステリーには二種類、つまり「犯人当てを楽しむもの」と「犯人が分かっていて心理描写を味わうもの」があると思うのです。私はどちらかと言うと後者の方が好きです。犯人当ては別にどうでもいい(予想しても当たった試しがないしね 笑)それよりは、犯人が罪を犯した後で良心の呵責に悩むあたりの筆力を味わいたいのです。

さて、この本の読みどころは、スージーとロニーが共謀してスージーの義父を殺害して以降のすれ違いだと思います。恐らく、逮捕されることへの恐怖は別として、二人ともこの殺害については全く後悔していなかった。しかし、その後にロニーがスージーに、自分の父親に復讐するため、腹違いの弟を殺した、と打ち明けた辺りから二人の間に溝が生じます。
ロニーは「ある者に復讐するには、彼が最も愛する者を消し去るのが一番だ」という持論を展開するのですが、スージーはそれを受け入れることができなかった。その辺りを丁寧に描いているこの本は、その意味でも力作です。

さらにさらに、そんなロニーはスージーにも攻撃の矛先を向けますが、結局はそれを果たすことなく自らの命を断ちます。賛否両論あると思いますが、ロニーは心から信頼でき、自分の一番の秘密を打ち明けることができたスージーを殺すくらいなら自分が死のう、くらいの心積もりでいたのだと思います。後、言い方は悪いけれど、おびえながらもロニーだけを見ていたアリスにとって、ロニーの死をきっかけに、今まで金だけを当てにしていたチャールズに目を向けることができたのは良かったな、と思います。ただ、アリスさんにはあんまり共感できませんけど(苦笑

気まぐれ読書日記「ジーキル博士とハイド氏」(スティーブンソン) 

2007年12月03日(月) 11時09分
最近あんまり気まぐれでなく、本読む度に付けてる気もしますが、何にせよ日記を付けるのはいいことですよね?

さて、二重(多重)人格のバイブルとも言われるこの本です。

「ハイド氏」と呼ばれる小男は、ロンドン中で評判が悪い。その風貌は見るものの背筋を凍らせ、まるで悪そのものが滲み出ているかのようである。彼は、著名な医学博士であるヘンリー・ジーキル氏と親交が深いらしく、ジーキル氏の遺産を全て相続することになっている。その遺言状の預かり主である弁護士のアタスンは、ジーキル氏のもとを訪れてその真意を質そうとしたが…

えっと、まず感想は、夏目漱石の「こころ」に似ているな、ということです。どちらも、主人公は最後に手紙と言う形で自分の秘密を打ち明け、そのまま死を選んでいるあたりが。ただ、「こころ」の先生は、過去に犯した罪をひたすら悔いて死を選ぶのに対し、ジーキル博士は、善の部分と悪の部分を分離して振る舞うのがやめられなくなり、終いには善の要素まで失ってしまって、どうしようもなくなり死を選ぶのですが。

ただ、ジーキル博士の気持ちはすごく良く理解できるのです。子供の頃から自分の感情を押さえて周囲が望む道をひた走ってきたジーキル氏が、自分の悪の部分を押し殺すために非常な努力を強いられてきたことは想像に難くありません。そのうち、薬の開発に成功して、その快感に浸る特権(?)を得たら誰だってそうなるような気がします。

あと、その薬の成分が気になりますねぇ…

気まぐれ読書日記「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス) 

2007年11月29日(木) 19時00分
精神遅滞者のチャーリイは、画期的な手術によって他の人は及ばないような天才的な頭脳を得たものの、自分と同じ手術を受けたねずみ、アルジャーノンを見ているうちに、自分に残された時間はわずかしかないことを悟る…

描写の鋭さにはただただ圧倒されるばかりです。チャーリイが、今までは自分を好いてくれていると思っていた人たちが、実はただ笑い者にしていたのだと知った時の絶望感や、天才的な頭脳を持ったことによってかえって孤立を深めていく過程など、本当に身につまされるような思いがしました。

結局は手術の効果は一時的なものにすぎないということが明らかになるのですが、そのときのチャーリイの受け止め方がすごく前向きで、「新しい世界を知ることができた、本当に良い経験をした」と思うことができた、という下りが救いでした。
パン屋の人達が自分に対して軽蔑の念を抱き、見下されていたと分かった後でも、チャーリイは、自分の能力の急速な低下を感じると、もう一度そこへ戻りました。しかし、今度はパン屋の人がみな、自分を「かわいそう」と思い、過保護な対応をするため、そこから決別することを決意します。ここに、チャーリイの前向きな姿勢が現われている気がします。

常にチャーリイを見捨てなかったアリスも素敵な人でした。

後、何と言ってもタイトルに込められた意味が深いです…きっとチャーリイは、アルジャーノンのことを運命共同体だと感じ、自分の進む道を先に照らしてくれた感謝の気持ちを抱いているんだと思いました。

気まぐれ読書日記「罪と罰」(ドストエフスキー) 

2007年11月25日(日) 21時13分
通っていた塾で、国語の先生が「小説の最高傑作は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』だ」と熱っぽく語っていたのを思い出し、取り敢えずメジャーな「罪と罰」から読んでみることにしました。

多分、恐ろしく久々な正統派文学です。

感想は…正直今の私には理解できない部分が多々ありました。主人公のラスコーリニコフと、カテリーナ・イワノーヴナ以外は、ほとんど人物像が掴めなかった気がします。
この二人は、どうしようもなく貧しい今の状況に焦りを覚えている点では同じだと思います。ですが、それでも過去の栄光にしがみついて誇り高くありたいと思っているイワノーヴナと、ちょっと自棄を起こしているラスコーリニコフの違いが結構ハッキリ出ているなと思いました。

それから、多分ラスコーニコフが犯した罪に対する罰は、「正しいと信じている考えに縋ってやったはずのことなのに、病を患うほど思い悩まなければならない」ことだったのかな、と思いました。

やっぱり日本人とロシア人の気性は大きく異なりますね…(笑)気候のせいもあるんでしょうか。

やっぱり疲れた。 

2007年11月14日(水) 19時28分
今日はいつも通り実験でしたが、その量が半端なかったです。


何で普段の二倍なの!!

もう最後の方は、時間にも追われ疲れも溜まりで、すっごい手を抜いた気がします。取り敢えず教科書に書いてることだけ確認したらよし!みたいな。

何故か肩が懲りました。遠心分離機の蓋以上に重い物持ってないはずなのにね。不思議だね。
今舌の両側に口内炎ができるという責め苦を味わっているので、せめてそれが悪化せぬよう祈るばかりです。

勿論レポートも二倍。…蒸発してしまいたい(笑)

mixi始めてみました 

2007年11月11日(日) 21時36分
敬遠していたmixiを、ついに始めてしまいました。そしたら小学校のコミュニティとかジブリ好きのコミュニティとかあって、懐かしく思い、結構ハマりました。

日記が二つになってしまうわけです。ヤプログのこの日記をmixiで公開することも可能らしいけど、それはそれでちょっと抵抗あるし…ぶっちゃけmixiまだそんな使いこなせるはずもないし…と色々考えた結果、両立させてみることにしました(笑)できるかどうか分かりませんが。こっちには、何かあんまり自分を知ってる人に見られたくない話とか、読書日記とかまじめなはなしとか(最近とんとご無沙汰ですけど!)をメインでやっていきたいと思います。

まぁそんなこんなです。今日もバイトでした。気が遠くなりかけながら算数の採点をしてました…なんか左腕が痺れましたよ(利き腕でもないのに)
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