大事なお知らせ

October 31 [Wed], 2012, 23:11
お久しぶりです。

ご無沙汰してしまい、申し訳ありません。

大事なお話しがいくつかあり、ブログにてお話しさせていただきたく思います。

この度、私古田恵は、10月末日を持ちまして81プロデュースを退所する事となりました。

と、申しましても、大揉めしたとか、大ゲンカしたとか、そう言った理由ではございません。円満的な退所です。

大きな理由としましては、私個人の体調などによる部分が原因です。

ですが、今後も何かを表現していくと言った事は続けて行く所存です。名前や形などは変わってしまうかもしれませんが、どこかで「あれ?これ・・・」と言った具合に私を見かける事がありましたら、温かい目で見守っていただけましたら幸いでございます。

また、今までお世話になりました共演者の皆様、監督、プロデューサーの皆様、本当にありがとうございました。そして、またどこかでお世話になる事もあるかと思いますが、その折には何卒よろしくお願い致します。

次に、今更な感じですが、QUINTについて。
解散と言う形になってしまいましたが、仲違いしているとか、そう言った事は一切ございません。

それぞれが、それぞれの道を歩く上での一つのけじめ、形として、解散と言う運びになった次第です。

応援して下さった皆様、次のライブを楽しみにしてくださっていた皆様には、この場でお詫び申し上げます。

今後、メンバーそれぞれの辿る道を温かく見守っていただけましたら幸いです。


今まで本当にありがとうございました!

百人一首19「86〜90の句」

February 29 [Wed], 2012, 15:21
86番  嘆けとて 月やは物を 思はする

          かこち顔なる わが涙かな
  
                
        西行法師

   なげけとて つきやはものを  おもはずる

     かこちがおなる わがなみだかな   
                        
             さいぎょうほうし

    「『嘆き悲しめ』といって、
     月が私に物思いをさせるのだろうか・・・
     いや、違う。そうではない。本当は恋のせいなのに
     月のせいであるかのように、恨みがましく
     流れて落ちてくるのは、私の涙なのだ」


     
  

  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
      今でも、あの人の事を忘れる事はできない・・・。


87番   村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 

         霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

                   寂蓮法師

      むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに 

           きりたちのぼる あきのゆうぐれ
     
                    じゃくれんほうし

    「通り過ぎたにわか雨の、
    その雫もまだ乾かずにいる杉やヒノキの
    葉の辺りに、霧が立ちのぼっている。
    秋の夕暮だな・・・。」


 
     
   
    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
       寂しさを感じてしまうなぁ。


88番  難波江の 芦のかり寝の ひと夜ゆゑ

         みをつくしてや 恋ひわたるべき  

                 皇嘉門院別当 



   なにわえの あしのかりねの ひとよゆゑ 

    みをつくしてや こひわたるべき

      こうかもんいんのべっとう           
 
                       

     「難波の入江に生えている、
     芦をかった根の一節のような短い仮寝の
     一夜をあなたと過ごしてしまったがために、
     私は澪標のように、一生をかけて
     身を尽くしてあなたを恋い慕い続けることに
     なるのだろうか」

 
      

     
          

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     これが、私の思う、女の恋。


89番  玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば

           忍ぶることの 弱りもぞする 

                      式子内親王


              

          たまのおよ たえなばたえね ながらへば 
 
            しのぶることの よわりもぞする  

                     しょくしないしんのう


    「私の命よ・・・絶えるなら絶えてしまえ。
     こうして、このまま生き続けていたら、伝えてはならないと
     必死で押し隠している貴方への想いが、
     耐える気持ちが弱って、
     世間に知られてしまうかもしれないから。」
    
      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
      この想いは、墓場まで持っていくのです。



90番    見せばやな 雄島のあまの 袖だにも

            ぬれにぞぬれし 色はかはらず

                       殷富門院大輔


      みせばやな おじまのあまの そでだにも 
 
        ぬれにぞぬれし いろはかはらず

                 いんぷもんいんのたいふ

     「私の袖をお見せしたいものです。
     あの雄島の漁夫の袖ですら、毎日酷く水しぶきに
     濡れても、色が変わる事はちっともないというのに。」


  
     
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    あなたのせいで、こんなにも苦しんでいるのよ(血涙

百人一首18「81〜85の句」

January 20 [Fri], 2012, 19:19
81番  ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば

          ただありあけの 月ぞ残れる
  
                
        後徳大寺左大臣(藤原実定)

   ほととぎす なきつるかたを  ながむれば

     ただありあけの つきぞのこれる   
                        
      ごとくだいじのさだいじん(ふじわらのさねさだ)

    「ほととぎすが鳴いた方角の
     空に目をやるとその姿はもう見えず、
     ただ明け方の月が残っているだけだった。」

     
     
     この時代の人は、ほととぎすの歌を作るために
     本当に明け方まで起きて明け方を待って
     歌を作っていたらしいですよ。
     すごいですね。歌と恋と出世に人生かけてますね。

  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
      徹夜したのに姿見られなかった・・・。


82番   思ひわび さても命は あるものを 

         憂きにたへぬは 涙なりけり

                   道因法師

      おもひわび さてもいのちは あるものを 

           うきにたへぬは なみだなりけり
     
                    どういんほうし

    「つれない君の態度にものすごく思い悩んで、
    それでも死ぬことはなく命は繋がっているのに、
    辛さに耐えきれずに零れ落ちてしまうものは・・・
    涙だった」

 
     
   
    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
        あぁ、俺は、泣いているのか。


83番  世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る

         山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  

          皇太后宮大夫俊成(藤原俊成) 



   よのなかよ みちこそなけれ おもひいる 

    やまのおくにも しかぞなくなる

     こうたいごうぐうのだいぶとしなり(ふじわらのしゅんぜい)           
 
                       

     「世の中と言うのは、
     辛さから逃れる道は用意されていないのか。
     強い思いを抱いて深い山に入ったが、
     やはりここにも辛い事があるのだろうか
     鹿が哀しげに鳴いている。」
 

      

     ♪・・・天才の父

        百人一首を創り出した定家の父
        それが、この俊成さんです。
        定家は、彼が50歳の時の子供なんだそう。
          

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
   なぜ苦難だらけなのだろう・・・人生というものは・・・


84番  ながらへば またこのごろや しのばれむ

           憂しと見し世ぞ 今は恋しき 

                      藤原清輔朝臣


              

          ながらへば またこのごろや しのばれむ 
 
            うしとみしよぞ いまはこいしき  

                  ふじわらのきよすけあそん


    「生きながらえていたら、ここ最近の出来事を
     懐かしいと感じる時が来るのだろうか。
     かつて辛いと思った過去が、今では懐かしいと思えるのだから。」
    

      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
        生きてさえいれば、きっと・・・。


85番    夜もすがら 物思ふころは 明けやらで

            閨のひまさへ つれなかりけり

                       俊恵法師


      よもすがら ものおもふころは あけやらで 
 
        ねやのひまさへ つれなかりけり

                 しゅんえほうし

     「一晩中、冷たいあなたのことを思って
     嘆いているこの頃は、なかなか夜が明けてくれなくて
     朝の光が差し込んできてくれない寝室の戸の隙間まで
     つれないなぁと思ってしまいます。」

  
     これもおそらく女性の気持ちを代弁した句でしょう。
     女性詞ですね。
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    きっと、世の女性はこんな気持ちで
    世を明かしているのだろう。

百人一首17「76〜80の句」

January 20 [Fri], 2012, 18:45
76番  わたの原 こぎ出でて見れば 久方の

          雲ゐにまがふ 沖つ白波
  
                
        法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)

   わたのはら こぎいでてみれば  ひさかたの

     くもゐにまがふ おきつしらなみ   
                        
      ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじん

                        (ふじわらのただみち)

    「広い海原に船を漕ぎ出して辺りを見渡すと
     遠くの方では、空に浮かぶ雲と見分けがつかないような
     沖の白波が立っているのが見える。」

     

  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
          よし、雄大な歌を詠もう! 


77番   瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の 

         われても末に あはむとぞ思う

                   崇徳院(崇徳天皇)


      せをはやみ いわにせかるる たきがわの 

           われてもすえに あはむとぞおもう
     
                 すとくいん(すとくてんのう)

    「川の浅瀬の流れが速く、
     例え岩にせき止められ急流が分かれようと
     再び一つになるように、私達も、例え今は
     引き離され、離れ離れになろうとも、
     きっと再び逢おうと・・・そう思う。」

 
     
   
    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
         君と結ばれたい。


78番  淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

         幾夜寝ざめぬ 須磨の関守  

                        源兼昌



      あわじしま かよふちどりの なくこえに 

         いくよねざめぬ すまのせきもり

                    みなもとのかねまさ  
 
                       

     「淡路島から渡ってきた千鳥の鳴き声に、
     幾夜眠りの途中で目を覚ました事だろう・・・
     この、須磨の関所の番人は。」
 

              

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     光源氏は、こんな気持ちだったんだろうか。


79番  秋風に たなびく雲の 絶え間より

           もれ出づる月の 影のさやけき 

              左京大夫顕輔(藤原顕輔)


              

        あきかぜに たなびくくもの たえまより 
 
          もれいづるつきの かげのさやけき  

            さきょうのだいぶあきすけ(ふじわらのあきすけ)


    「秋風に吹かれて、雲が横になびいている切れ間から
     こぼれ出てくる月の光の、なんて明るく
     澄みきっていることだろう。」

    
      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
        月の光って、どうしてこんなに綺麗なんだろう。


80番    長からむ 心も知らず 黒髪の

            乱れてけさは 物をこそ思へ

                      待賢門院堀河


      ながからむ こころもしらず くろかみの 
 
        みだれてけさは ものをこそおもへ

                 たいけんもんいんのほりかわ

     「末永く愛してくれると言う貴方の想いは
     ずっと続くものなのでしょうか。心が覗けるわけではないもの。
     貴方のお心はわかりません。
     貴方の別れた今朝の私の黒髪の乱れのように、心も乱れて
     物思いに悩んでいます。」

  
     何か、色っぽいですね。
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    溺れてはだめだけど、
    あの人の愛の言葉に溺れたい気持ちもあるわ。

百人一首16「71〜75の句」

January 13 [Fri], 2012, 18:57
71番  夕されば 門田の稲葉 おとづれて

          芦のまろやに 秋風ぞ吹く
  
                
             大納言経信(みなもとのつねのぶ)

      ゆうされば かどたのいなば  おとづれて

            あしのまろやに あきかぜぞふく   
                        
               だいなごんつねのぶ(みなもとのつねのぶ)

    「夕方になると、家の前の田んぼに、
     そよそよと音を立てて、芦作りの粗末な小屋にも、
     秋風がやってくる。」

     

  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
           良い音色だな。 


72番   音に聞く 高師の浜の あだ波は 

         かけじや袖の ぬれもこそすれ

                   祐子内親王家紀伊


      おとにきく たかしのはまの あだなみは 

           かけじやそでの ぬれもこそすれ
     
                 ゆうしないしんのうけのきい

     「噂で良く聞く高師の浜の、
     むなしく打ち寄せてくる波で袖を濡らしはしないわ。
     そう。貴方の誘いには乗りません。
     袖を涙で濡らすことになっては困りますもの。」


 
      この句は、紀伊さんが70歳くらいの時に
      詠んだ句なんだそうです。
      まるで年齢を感じさせませんね。
   
    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
     若いころはこんな恋愛を沢山したものだわ。


73番  高砂の 尾の上の桜 咲きにけり

         外山のかすみ 立たずもあらなむ   

               前中納言匡房(大江匡房)


      たかさごの おのえのさくら さきにけり 

         とやまのかすみ たたずもあらなむ  
 
            さきのちゅうなごんまさふさ(おおえのまさふさ)   
                       

     「高い山の峰の上にも桜が咲いたなぁ。
     里に近い方の山、霞立たないでくれよ?
     霞が立つと、あの綺麗な桜が見えなくなってしまうからな。」



    
        
              

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     春と言えばやっぱり桜だよなぁ。


74番  うかりける 人を初瀬の 山おろし

           はげしかれとは 祈らぬものを 

                          源俊頼朝臣


              

          うかりける ひとをはつせの やまおろし 
 
            はげしかれとは いのらぬものを  

                     みなもとのとしよりあそん


    「私に冷たいあの人が振り向いてくれるようにと
     そう祈ったのだが、初瀬の山おろしの風が激しく吹いてきた。
     冷たさがもっと激しくなれなんて、俺は祈ってねぇよ!!」

    
      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
         神様も彼女も、みんな俺に冷てぇよ・・・チクショッ。


75番    契りおきし させもが露を 命にて

            あはれ今年の 秋もいぬめり   藤原基俊


          ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて 
 
        あはれことしの あきもいぬめり   ふじわらのもととし

     「約束してくださった、させも草(よもぎ)に付いた
     露のように有難いあなたのお言葉を頼みとしてきましたが、
     ああ・・・なんやかんやで今年の秋も空しく過ぎていくようですね。」


  
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    ああ・・・いつになったら私の息子は厚遇されるんだ・・・。

百人一首15「66〜70の句」

January 12 [Thu], 2012, 18:00
66番  もろともに あはれと思へ 山桜

          花よりほかに 知る人もなし
  
                
                       前大僧正行尊

      もろともに あはれとおもへ  やまざくら

            はなよりほかに しるひともなし   
                        
                    さきのだいそうじょうぎょうそん

    「私と共に懐かしいと思っておくれ。山桜よ。
     花であるお前以外に、私の心を知る人は居ない


     そんな意味はないとは思いますが、
     邪推すると、心に秘めた恋の相手に対して・・・と言う
     考え方も出来なくはないですね。
     そう考えると、より一層切なさが増す気がします。


  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
           お前だけだ・・・。 


67番   春の夜の 夢ばかりなる 手枕に 

       かひなく立たむ 名こそ惜しけれ  周防内侍


      はるのよの ゆめばかりなる たまくらに 

           かひなくたたむ なこそおしけれ  すおうのないし

     「春の夜の儚い夢みたいに軽い
     誘いに乗って貴方の腕を枕にしたりすれば、
     貴方の私の間につまらない浮き名が立つでしょう
     それが残念でならないわ。」


  

    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
     そんな誘いには乗らないわよ。


68番  心にも あらでうき世に ながらへば

         恋しかるべき 夜半の月かな   

                   三条院(三条天皇)


      こころにも あらでうきよに ながらへば 

         こいしかるべき やはんのつきかな  
 
                さんじょういん(さんじょうてんのう)   
                       

     「不本意ながら、この辛く苦しい世の中を
     生きながらえる事があれば、きっと、恋しく思い出すのだろう。
     この、美しい夜半の月を。」



     ♪・・・悲運の天皇

        三条院は、藤原道長からずっとチクチクと
        嫌味を言われ続けていたようです。
        天皇に即位して僅か5年で、退位しました。
        眼病を患ってしまい、日に日に物が見えなくなっていく
        恐怖と、長々と道長から食らった精神攻撃のせいか、
        退位後一年で亡くなってしまったとか。
        
              

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     運命とは、なんと残酷なのだろう。もう、私は疲れてしまったよ。


69番  嵐吹く 三室の山の 紅葉葉は

           竜田の川の 錦なりけり  能因法師


              

        あらしふく みむろのやまの もみじばは 
 
           たつたのかわの にしきなりけり  のういんほうし


     「激しい嵐が吹き下ろし、三室の山の紅葉が散って、
     竜田川の川面に散り落ちている。その様はまるで、錦のようだ。」

    
      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
            実に美しい。


70番    さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば

        いづこもおなじ 秋の夕暮れ   良暹法師


      さびしさに やどをたちいでて ながむれば 
 
        いづこもおなじ あきのゆうぐれ   りょうぜんほうし

     「あまりの寂しさに耐えられなくなり、
     我が家を出てあたりを眺めてみたけれども、
     どこもかしこもみな同じように、寂しい景色でした。
     この、秋の夕暮は。」

  
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    独りで居る事が、こんなに寂しく感じられるとはなァ。

百人一首14「60〜65の句」

January 10 [Tue], 2012, 19:05
61番  いにしへの 奈良の都の 八重桜

          今日九重に にほひぬるかな
  
                
                            伊勢大輔

      いにしへの ならのみやこの やえざくら 

            きょうここのえに にほひぬるかな   
                        
                          いせのたいふ

    「昔なつかしい奈良の都で咲いていた八重桜が
     今日、この京都の宮中で美しく咲いているわ。」


    
  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
        美しさは、今も昔も変わらない。


62番   夜をこめて とりの空音は はかるとも 

         よに逢坂の 関はゆるさじ  清少納言


      よをこめて とりのそらねは はかるとも 

          よにおうさかの せきはゆるさじ  せいしょうなごん

     「そうやって夜中なのに鶏の鳴き真似で
     騙そうとしたって、私の心の逢坂の関は許さない。
     騙されませんからね!」


    
     この句には、ちょっとしたエピソードがあるとか。

     とある晩、清少納言と藤原行成が宮中でお喋りをしていました。
     ですが、行成は夜中に、話の途中で
     「あ、自分、次の日があるんで」
     と言って、そそくさと帰ってしまいました。

     翌日。

     「昨晩は、鶏の鳴き声が聞こえたから、朝だと思って帰ったけど、
     本当は名残惜しかったんだよ」

     と言う手紙が行成から届きました。
     そこで、清少納言はその手紙に、

    「そんな事言って、どーせ『函谷関』*の故事みたいに、
     貴方のウソ鳴きなんでしょ!」


     *『函谷関』
       
       中国にあった関所なんですが、
       この関所に関係した「鶏鳴狗盗」という
       故事があります。どんな内容かと言うと、
       鶏の鳴き真似して関所を上手い事開けて
       追手から逃れる話なんですが、
       気になる方は、調べてみてね!

   と、行成に返答します。
   すると行成は、

   「いやいや、違うよ。関は関でも、君に逢いたい
    逢坂の関の方だから!」


   と、返してきました。

   そこで、清少納言はこの、

   「わ、私は騙されませんからねっ!」

   と言う意味をこめた、この句を返したんだとか。


   本当かどうがわかりませんが、
   本当なら『枕草子』で有名な清少納言は、
   現代で言う所のツンデレ気質であった・・・
   と、いう事になりますね。
     
   紫式部のライバルはツンデレだったのか。

    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
     べ、別に嬉しくなんてないんだからね!


63番  今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを

         人づてならで いふよしもがな   

               左京大夫道雅(藤原道雅)


      いまはただ おもひたえなむ とばかりを 

         ひとづてならで いふよしもがな  
 
           さきょうのだいぶみちまさ(ふじわらのみちまさ)   
                       

     「今はもう、君への想いを断ち切ろうと決めたが、
     ただそれだけを、誰かを介してではなく、直接自分の口から
     君に伝える術があればいいのに。」


     ♪・・・平安版のロミオとジュリエット

        道雅さんが恋した女性は、当子内親王と言う、
        伊勢の斎宮だった女性でした。
        つまり、伊勢神宮に仕えた皇女だったんですね。
        斎院と言うのも同じ、斎宮の事なのですが、
        通常、斎宮、斎院と言うのは一生を
        独身で過ごすのが通例だったそうです。
        日本の聖女と言った所でしょうか。

        皇女で、しかも聖女に恋しちゃった訳ですね。

        当然、許される訳もなく、バレて引き離され、
        以来会わせてもらえなかったらしいです。
              

     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
      もう一度だけ、君に逢いたいだけなのに。


64番  朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに

           あらはれわたる 瀬々の網代木  

               権中納言定頼(藤原定頼)


        あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに 
 
          あらはれわたる せぜのあじろぎ   

           ごんのちゅうなごんさだより(ふじわらのさだより)


     「夜がほのぼのと明ける頃、
     宇治川にかかっていた霧が途切れ途切れに晴れてきて、
     徐々に現れてくる、浅瀬に仕掛けられた網代木よ」
    

     
     ♪・・・網代木

        魚を獲る網を固定する杭の事

      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
      たまには朝の散歩もいいものだ。


65番    恨みわび ほさぬ袖だに あるものを

         恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ   相模


     うらみわび ほさぬそでだに あるものを 
 
        こいにくちなむ なこそおしけれ   さがみ

     「貴方の冷たさを恨んで、
     悲しみの涙で乾く暇もない袖でさえこうしてあるのに、
     この恋のせいでつまらない噂を立てられ、
     浮名のせいで私の評判が落ちてしまうなんて、
     無念でなりません。」





     この句は、歌合でお題を出されて詠まれた句なんだそうです。   
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    だてに50年生きてませんから(キリッ

遅くなりましたが

January 05 [Thu], 2012, 18:58
明けましておめでとうございます。


今日、事務所にて皆様からの年賀状頂きました!


個別にお返事出来なくてごめんなさい。

でも、皆様からのパワーと愛はしっかり受け止めましたよ(^ω^)

2011年は本当に色んな事があった年でしたが、2012年は、きっとその分笑顔の絶えない年に・・・笑いと愛の絶えない年にしていけたらいいなと思います。

百人一首も半分まで来ましたね。

新しいものも、ぼちぼち考えはじめておりますが、まぁ何せ私ですので(笑)気長に待っていてくださると喜びます。

そう遅くならないうちに百人一首完結させて、次に移れるよう頑張ります。


今年も変わらずマイペースですが、よろしくお願いします。

百人一首13「56〜60の句」

December 12 [Mon], 2011, 20:08
56番  あらざらむ この世のほかの 思ひでに

          今ひとたびの 逢ふこともがな
  
                
                            和泉式部

      あらざらむ このよのほかの おもひでに 

            いまひとたびの あふこともがな   
                        
                          いずみしきぶ

    「私はきっと、もうすぐ死んでしまうわ。
     だから、私があの世へ行ったとき、生きていた時の
     思い出になるよう、せめてもう一度、あなたに逢いたい」


    
     
    ♪・・・道長の娘に仕えた人
       
       道長の娘、中宮彰子に仕えた人の一人。
       紫式部の同僚です。
   

  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
       死んでしまう前にせめて・・・。


57番   めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 

         雲がくれにし 夜半の月かな  紫式部


      めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 

          くもがくれにし やはんのつきかな  むらさきしきぶ

    「久々に巡り合ったのに、あなたかどうか
     見分けをつける間もなくあなたは帰ってしまった。
     まるで、すぐに雲にかくれてしまった夜中の月のように。」

    
     ♪・・・平安時代の大作家
         
        紫式部と言えば、源氏物語で有名ですね。
        ものすごく内気な性格の人間だったそうです。
        結婚して娘を一人産みますが、夫に先立たれて、
        その後、道長の娘、彰子につかえます。

    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
    久しぶりの再会だったし、もっと一緒に居たかったのに。


58番  有馬山 猪名の笹原 風吹けば

        いでそよ人を 忘れやはする   大弐三位


      ありまやま いなのささはら かぜふけば 

         いでそよひとを わすれやはする  だいにのさんみ   
                       

     「有馬山の近くの猪名の笹原に風が吹くと、
     笹の葉がなびいて、そよと音がする。その音のように、
     そうですよ、どうしてあなたを忘れたりするものですか」



    ♪・・・大作家の娘
      
       あの母にしてこの子ありと言った所でしょうか。
       この、大弐三位さんこそが、紫式部の娘です。
       しっかり血を受け継いでいる感じがしますね。


     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     私は、あなたが大好きなの。だから、絶対忘れない。


59番  やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて

           かたぶくまでの 月を見しかな   

                     赤染衛門


          やすらはで ねなましものを さよふけて 
 
            かたぶくまでの つきをみしかな   

                     あかぞめえもん


     「あなたをあてにしなければ、
     何のためらいもなく寝てしまっていたでしょうに。
     あなたを待ち続けているうちに夜が更けて、
     とうとう西に傾く月を眺める事になってしまったのですよ。」

    
     
      この句は、妹の事を想った姉・赤染衛門が、
      妹の彼氏に送った句なんだそうな。


      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
      少し言っておかなきゃね。


60番    大江山 いく野の道の 遠ければ

        まだふみも見ず 天の橋立   小式部内侍


      おおえやま いくののみちの とおければ 
 
        まだふみみず あまのはしだて   こしきぶのないし

    「大江山を超えて、生野を通って丹後へ行く道は
     あまりにも遠いので、まだ天の橋立に足を踏み入れた事もなく、
     母からの手紙ももらってませんよ。」





     彼女のお母さんは和泉式部なのですが、
     そのお母さんの和泉式部が丹後の国(現在の京都府の一部)
     にいた時に作られた歌だそうです。
     自分をからかってきたた男(権中納言定頼)に、
     母に手伝ってもらって歌を
     作ってる訳ではなく実力ですけど、何か?
     と切り返したんだそうな。

     因みに、そのからかってきた男と彼女は恋人同士で
     『親の七光り』
     というイメージを払拭するために
     狂言芝居をしていたんじゃないか?
     なんて説もあるらしいですが、」真相はどうなんでしょうね?
 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    母さんは母さん、私は私です!!

百人一首12「51〜55の句」

December 01 [Thu], 2011, 23:12
51番  かくとだに えやはいぶきの さしも草

          さしも知らじな 燃ゆる思ひを
  
                
                           藤原実方朝臣

      かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ 

            さしもしらじな もゆるおもいを   
                        
                       ふじわらのさねかたあそん

    「君が好きだと伝える事さえ出来ないのだから、
     ましてや、伊吹山のさしも草が燃えるみたいに
     俺の想いが燃えているなんて、君は知らないんだろうな」


    
     
    ♪・・・さしも草
       
       ヨモギのことですね。伊吹山の名物なんだそうで。




  
     こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
       言いたいけど言えない・・・。


52番   明けぬれば 暮るるものとは 知りながら 

          なほ恨めしき 朝ぼらけかな  

                      藤原道信朝臣


          あけぬれば くるるものとは しりながら 

             なほうらめしき あさぼらけかな  

                       ふじわらのみちのぶあそん                        


    「夜が明ければ日が暮れる
     でも、あなたにまた会えるとわかっていても、
     あなたと別れなければならない夜明けが恨めしい」


    
     実は、この句を詠んだ道信さんも、23歳と言う若さで
     この世を去っているんだそうです。



    
    こんな気持ちで詠んだかもしれない
             ↓
        もっと君の側に居たい。


53番  嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は

         いかに久しき 物とかは知る   

                      右大将道綱母


       なげきつつ ひとりねるよの あくるまは 

          いかにひさしき ものとかはしる  

                    うだいしょうみちつなのはは   
                       

     「あなたがいらしてくださらない寂しさを
     嘆きながら一人で寝る夜がどれだけ長いかなんて、
     あなたにはわからないでしょうね。」



     

     この方、『蜻蛉日記』の作者なんだそうです。
     定家は蜻蛉日記の愛読者だったとか。



     こんな気持ちで詠んだかもしれない
              ↓
     四六時中君の事を考えている


54番  忘れじの 行く末までは かたければ

           今日を限りの 命ともがな   

                       儀同三司母


          わすれじの ゆくすえまでは かたければ 
 
            きょうをかぎりの いのちともがな   

                    ぎどうさんしのはは


     「『忘れないよ』と言うあなたの言葉が
     いつまでも絶対に変わらないなんて難しいでしょう。
     だから私は、今日を最後に、この幸せな気持ちのまま
     死んでしまいたいの。」

    
     
     平安女子は、鳥籠の中で生きているようなものでした。
     だからこそ、強く、儚い句が多いのかもしれませんね。

      


      こんな気持ちで詠んだかもしれない
               ↓
        なんて幸せなのかしら・・・。


55番    滝の音は 絶えて久しく なりぬれど

            名こそ流れて なほ聞こえけれ   

                大納言公任(藤原公任)


          たきのおとは たえてひさしく なりぬれど 
 
            なこそながれて なほきこえけれ   

               だいなごんきんとう(ふじわらのきんとう)

    「滝の音が聞こえなくなってから
     かなり長い年月がたってしまったが・・・
     かつては素晴らしかったのだという事実は
     今なお伝えられているんだなぁ。」



 

    こんな気持ちで詠んだかもしれない
            ↓
    どんなに時がたっても、事実は色あせない。
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