お気に召すまま 感想その2

December 06 [Mon], 2004, 22:04
感想1↓から読んで下さい。

女役のナリを見て「こいつはイケル」と再確信する私。
「浪人街」の時はイマイチ影が薄かったけど(役柄的に仕方ないか)
彼は愛嬌と色気、毒気と孤独を持ち合わせた良い役者だ。
もうコザルなんて言わないわ!すっかり惚れ直してしまった。

物語は終盤。
シーリアが、やはり公爵に追放されて逃げてきた、オーランドーをいじめてた長兄オリヴァーと恋に落ちたり、男装したロザリンドが羊飼いの娘に恋されたり(この娘を振るために、ロザリンド結構ひどいことをいったりしたりするのよ。もしかして性格悪いのか?ロザリンド)
ややこしくなってきたので、全員を集めてロザリンド、正体を現します。
そのときの演出が奇妙でねえ。
美しい森の中に、ウエディングドレス姿の大変きれいなロザリンドとシーリアが現れるシーンなのに、上から3枚の巨大な福助が降りてくるの。
ちょっと唖然。なぜ福助?蜷川流の洒脱って事?
もの凄くムードを盛り上げも壊しもしなかったこの演出。わたし、蜷川芝居はまだまだ初心者なので、効果の程がよくわかりませんでした。
みんなを不幸にしていた張本人の公爵が、隠遁した賢者と話しただけで改心し、みんなに奪った領地などを返して引退した、と、そのシーンで初登場のオーランドの次兄の説明だけでお話が全て丸く収まってしまって「おいおい…」とちょっと脱力したけど、これコメディだしね!
それでも、ウエディングマーチで4組のカップルがダンスを踊るシーンとか、こっそりといった感じで、オーランドーとロザリンドがキスしてる所とか、お話は大団円。
踊る人々がぴたりと舞台上の動きを止める。
その中でロザリンドが終演の口上をのべ、場内は万雷の拍手に包まれたのだった。
ちょっとよかったのが、羊飼いの男が本物の羊(メリノー種の子羊)を連れてきたこと。
羊は元来臆病な獣なんだけど、あの羊はとても訓練ができてて人慣れしてて、羊飼いの手元をむぐむぐしたり、もらったご飯をはむはむしたり、仰向けにだっこされても大人しくしてたり、たいへんかわいくて、羊好きの私としてはもしかしたら、一番興奮したかも知れない演出。
後から聞いた話では、この羊、舞台上でお粗相がひどく、美術さんが一計を案じ、なんと羊毛で覆ったおむつをあてがって出演したのだとか。全然わからなかった。お見事!
それと、前公爵のお小姓がまだ小学生の男の子二人で、かわいらしい声で歌を歌って拍手喝采。背の高い子の方がどうも変声期が始まったらしく、声がかすれ気味だったのもかわいらしかった。アンコールでは子供達も羊も舞台で御挨拶。

大変満足した舞台だった。長台詞にも疲れなくて、シェイクスピアがずっと愛される訳がわかる気がした舞台だった。
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