We will we will Rock you !

June 01 [Wed], 2005, 1:29
人生って、タイミングだと思うことがある。
私は中学生の頃、洋楽にハマり、中でもイギリスの伝説のロックアーティスト、QUEENに夢中だった。
「Somebody To Love」がリアルタイムでヒットしている頃の、ファンの年齢的には一番下の世代だったと思う。
田舎の中坊だった私は、外タレのコンサートに行く知恵も度胸も持ち合わせておらず、一番好きだった頃にはコンサートは夢のまた夢だった。
その後、上京してある程度自由に動ける年頃になったときには、全く別のジャンルに夢中になっていて、久し振りにQUEENが来日コンサートしてくれたときには行かずじまいだった。
そして、そうこうするうちに、中心メンバーでヴォーカリストのフレディ・マ−キュリーは、エイズで亡くなってしまった。
彼の死で、QUEEN は事実上の活動停止となり、私がコンサートに行くことは永久にできなくなってしまった。
それが、ここ数年、日本のメディアでクイーンの曲が使われ、ベスト盤CDが大ヒットし
本国イギリスでは、クイーンの曲を全面に使ったロック・ミュージカルが大評判となった。
そして、今日東京の、それも新宿コマという、普段はご年配の方々が演歌とか時代劇とかを楽しむために使われる劇場で、このミュージカル「 We will Rock you !」を見に出かけた。
この公演のために塗り替えられた劇場外の壁面には、クイーンの特大ポスターをバックに片手を振り上げるフレディの雄姿の銅像がそそり立っていた。
劇場内は、老若男女様々な人でにぎわい、クイーンの各種ゴールド・ディスクや衣装、ギターが展示してある。
1人で浮き浮きしながら開演を待っていた私は、まさか自分が泣くなんて予想もしていなかった。
1曲目「Radio GAGA」陽気でノリが良く、私の思い入れもそこそこのこの曲が流れている間中涙が止まらなかったのは、自分でももう過ぎたことだと思っていた、「ナマのクイーンに、フレディにもう会えない」という切なさが溢れてきたからではなかっただろうかと、コンサートが終わってからしみじみ思ったのだった。
ミュージカルのストーリーは、未来の地球。
間はコンピューター感情も思考も制御され、音楽は世界から消え去ってしまった。その中で、音楽の力で自由を取り戻そうとする「ボヘミアン」と称する反逆者たちがいた…。
と、まあベタベタの(笑)B級SFものです。
クイーンの曲はロックオペラといわれるほど、華麗で重厚でかつハードだったり、ジャズっぽかったり50’sだったりとかなりバラエティな曲調で知られる。
詩も普遍的なメッセージだったり、もの凄くドラマティックだったりと多岐に渡る。
だからこそ、ミュージカル向きだったのだと、多少内容はベタだけど、だからこそ世界中何処に持っていっても通用する内容のミュージカルに仕上がったんだなと思う。
舞台の両サイドに電光掲示板で訳詞も同時に流れるし、日本向けな台詞も色々。
若くして世を去った過去のロックスターを思い出すシーンで、尾崎豊やhide の名前も挙がったサービスはくすぐったかったり。
アンコールで「伝説のチャンピオン」や「ボヘミアン・ラプソディ」を唄う頃には場内総立ち。平日の昼公演で、お客の入りは8割〜9割だったけど、すごく盛り上がった。
頭が一番柔らかかった頃に、耳コピで覚えたクイーンの曲は今でも全部歌える。
英会話も少々でも使えるようになったのも、語学留学に行く原動力になったのも、クイーンが私の気持ちの底にいたからだと、今日改めて思った。
今の自分を作ってくれたものに、これからも感謝していたい。
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