DRACULA (Studio Life) 2004 6月  

December 07 [Tue], 2004, 20:09
studio Lifeは、マンガ原作の舞台化が多いのが特徴の劇団だ。
私も「トーマの心臓」から見に行くようになったひとり。
でも、「あのキャラをこの人が演じるの?」といった、イメージのギャップはどうしてもあるので、ここで引いちゃう人も多いみたい。
確かに役者さんも、本当に少女まんがのキャラみたいな人から、そうでもない人まで(ごめん…)いるので、実は私もそんなに前の方の席で見なくてもいいやとは思っているけど…(ほんと、ごめん)
しかし、そんなこといってたら、ほとんどの原作付き演劇や映画(つまりビジュアルの元がある)は成立しないと思う。
そのお芝居の出来不出来は、演出や役者さんの力量次第なのだけど、全ての人間の先入観やイメージを払拭する事は不可能。結局は観る方の許容量にまかされているのかも…。
ライフ芝居は、力のある脚本の構成力に加え、少女趣味的な戯曲が好きな私だから、気になる演目は見に行くわけだ。
でも、ひとりで(爆)

ブラム・ストーカー原作の「ドラキュラ」は原作も読んだし、コッポラの映画も観にいった。…といっても、仕事明けで始まって10分くらいで沈没しちゃって、目が覚めたらエンドロールだったけど…。
ドラキュラ伯爵を演じる笠原浩夫さんが私のお気に入り。きれいな人。
すらっとしてて、シャープな美貌で、ドラキュラの黒い大きなマントを翻し、孤独で切ないドラキュラを演じてくれた。
笠原さんにはストレートヘアの方が似合うと思うんだけど、今回はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのようなウエーブのかかったロングヘアだった。(その方が舞台映えするのは分かるんだけどね。黒いストレートのロングヘアだったらモロツボだったんですが。まあいいや。)
で、このドラキュラ伯爵「愛する人にとどめを刺されないと死ねない」らしい。この舞台のオリジナル解釈だそうだ。
孤独が辛くて、自分の城に尋ねてきた弁理士ジョナサン・ハーカーに恋して(男色家のドラキュラです)彼を仲間にしようとするけど、当然ながらハーカーさんめっちゃ抵抗。
恋に狂ったドラキュラはハーカーの妻ミナの親友、ルーシーを毒牙にかけ、ハーカーは仲間とドラキュラを殺そうとする。望みのない相手に惚れてしまった哀れな魔人。
結局孤独な生を耐えられなくなっていたドラキュラは、望み通りハーカーに心臓に杭を打たれるのだった。
ドラキュラは、どうしてそんなにハーカーが良かったのかなと思ったのだが、もしかしたらドラキュラが魔人になる以前、普通の(?)人間だった頃のドラキュラ自身に、ハーカーが似ているからか、とか、ドラキュラが失った、光、愛とか全ての美しいものを思い出させるからか、とか色々考えてしまった。

ちょっと気になったのはBGM.
エニグマを使っていたのですが、あれはどうだろう?
エニグマってそれだけですごいドラマティックで盛り上がるから、よくアマチュアの劇団もBGMに使っているのだ。
私の印象だとどうも、ドラキュラがバーンと出てきたシーンでエニグマって言うのは、ちょっと安易というか、いかにもというか、逆に素人臭く感じてしまったのだけど…。
冒頭部分のピアソラのタンゴは、東欧なのにラテン?で逆に面白い効果になってておしゃれだったので、BGMはもうちょっとひねって欲しかった気もする。
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