最近ほんとかけていないので、ちょっと時間を見つけてちょこちょこっと書いていこうかと。
小料理屋の女将な新ちゃん(男)と刑事な土方さんにもえてます。たぶん現代物。パラレル。
----
「どうしたんですか、」
「あ?」
男は思わず間抜けな声を出して、顔を上げた。メガネに割烹着、その下は簡素な着物という立ち姿の小料理屋の女将−−というくせに『男』−−が、カウンターから視線を投げかけていた。ああ、と小さく頷く。なんでもない、と言うように。内心、驚きながら。
どうして、と思う。
今日はひどく後味の悪い事件だった。やるせない気分は『仕事』というベールに包んで革靴の裏が擦り切れるまで歩き続けるのが、己の仕事だ。
そう思いながらも、酒を飲んでいると憂鬱な気分になっていた。
(けれど、)
表には出ていないはずだ。
凡庸な顔の相手に視線を注ぐ。既に視線は手元に戻り、熱燗をつくっている。ことこととお湯の中でとっくりが小さく揺れている。時折指で押さえながら、小鉢に菜の花の胡麻和えをよそう手つきはひどく慣れている。そして、その指はやはり男らしく、節ばっていた。
(なにか……剣術でもしていたか、)
そんな指だ。
(……なにか、)
事情があるのだろう。
男が一人で小料理屋を営む理由が。
「はい、どうぞ。」
コトン、と小鉢と徳利が置かれてボンヤリを顔を上げた。
「は?」
頼んではいない。
「旬ものです。元気になりますよ。」
にこり、と笑うから。
思わず箸を動かして食べれば、独特の苦味が美味しいと感じた。
「ああ、わかります。味の焦点を上手くあわせたらいいんですよね。」
その言葉に、頷く。
「そうだな。」
「ええ。……きっと、なんでも。」
視線が交差して、女将の眼差しは再び手元へと戻る。もう一口食べる。
春の息吹を感じた。
---
たぶん、父上(元刑事)に借金を押し付けた相手を探して小料理屋を…(キャッツアイ的に)
という妄想。
ちょっとまだまだ手探り過ぎる。