第3回 不覚にも・・・ 

November 24 [Thu], 2005, 0:06

目覚めたら彼女のベットの上なんて・・・

彼女は驚いてる僕に「春樹ってシャイなんだね」と言った。
もう僕のことを春樹だなんて呼び捨てに・・・なれなれしい人だ。
僕はその言葉を聞いて、この場で何が起きたのかがさえないなりに考えてついてしまった。
一気に赤面した。というかありえない・・・。





すると彼女は「内気ってことは恥ずかしがり屋さんなんだね。わかるよ」と言った。
どうやら僕が想像していたようなことはなかったらしい。ふぅひと安心。
飲みつぶれた僕はトイレで寝つぶれていて、存在感がないせいかいないことに気づかれず上司においてかれてしまったみたいで。それで彼女がトイレで寝つぶれた僕を介抱してくれて、住まいを聞いても返答なしでしかたなく彼女の部屋に連れてってくれて休ませてくれたそうです。

そしてただひたすら僕はラ列のまわらない口調で寝言のように話をしていたらしい。
内気で人と絡むのが苦手で友達がいなかったとか、スポーツがまるでできなかったとか、勉強することくらいしかできなかったとか、今の仕事の失敗談やら
とにかくネガティブな話を彼女にしていたらしい。











最初の想像の方がよっぽどよかった。更に僕の顔は赤面した。
僕が自分の話を他人にするなんて・・・











でも彼女はこんなさえない僕を「恥ずかしがり屋さんなんだね」なんて・・・
さらっと肯定的に言ったんだ。
クラブで働く人はこういうことが仕事なんだから
もちろん僕は無謀な期待なんてしない。











ただ・・彼女のその一言のおかげで
今までの僕のさえない人生が少しだけかわいく見えたのは事実なんだ。


このようにして彼女、七瀬美香と出会ったのだ。そしてアッシー生活が始まったのだ。
いまどきアッシーなんて言葉は死語かな・・・。

あっ。早く渋谷に行かないと。彼女を迎えに行かなくちゃ。
それでは行って来ます。
                                           つづく

第2回  甘い罠 

November 23 [Wed], 2005, 22:53
プルルルルル・・・プルルルルル・・・

「はい。もしもし」僕は眠気眼でベットにもぐったまま手を伸ばし携帯電話に出た。
もしもしぃ。みーちゃんです。春樹今何してるのぉ?」
寝てるに決まってるじゃないか今何時だと思ってるんだ・・・時計を見ると夜中の2時。
そんな僕のだるそうな対応に気にもせず彼女は話し続けた。
クイズです。今みーちゃんは猿岩石なのだ。さぁなぜでしょー?」
甘えた声でいきなりクイズ。わかるわけがない。
僕は「ヒッチハイクでもしてるのか?」なんてさえないことを言ってしまった。
すると彼女は「大正解!春樹さえてるぅ〜。というわけで今すぐ渋谷まで迎えに来て
と突然の呼び出し。僕の返事待たず「来なかったらみーちゃん死んじゃうからね!」
と一方的に電話を切られた。
こんな場面でさえても・・・

彼女の名前は七瀬美香。女子大生で21歳の女の子。
なんでこんな若い女の子が僕を呼び出しているかと言うと・・・
そもそも僕と彼女の出会いは、取引先との接待で使ったクラブで・・
           
内気でさえない僕には不向きな営業の仕事をしていて、接待と言っても
コミュニケーション能力がない僕は、いつもただひたすら飲まされて笑われて・・・
この日もいつものようにさんざん飲まされて・・・





ひどく酔っ払ってしまって・・・











いつの間にか意識がなくなっていって・・・














気づいたら彼女の部屋のベットの上にいたんだ。








目覚めて僕は心臓が止まるくらい驚いた。
女性とこんな展開は生まれた初めてで、こんなことが現実に起こるなんて
と、とにかく僕は驚いた。

僕にはいちお小西ゆかりという婚約者もいるわけで
なんせ今まで平凡に地味に生きてきた人種だから・・・・






後にこの彼女との出会いは、僕の心に灯火を宿らせたのだ・・・・・・

                                              つづく

第1回 さえない人生 

November 22 [Tue], 2005, 22:08
僕の名前は佐山春樹。
現在28歳。けっこういい年。
でも男は30からなんていう世間からしたら、まだまだ青二才かも

大学はいわゆる一流大学を出た。
僕の人生の中で胸を張って言えることはこれくらい。

勉強だけができた。とういうか勉強くらいしかやることなかったんだな。
スーパーMAXがつくくらい内気で・・・団体で絡むいわゆるモテスポーツのサッカー、野球、バスケなんていうのには無縁で、小学校のころからただひたすら本を読んだり勉強したりTV見たり・・・

現在は食品メーカーに勤務のヒラリーマン。
就職活動の時、周りはマスコミやら商社やら派手に受けていたけど、というかそういういい企業にに就職するために自分の大学のネームバリューを存分に活かしていた。
でもそういうやつらはプラス@がちゃんとあるんだ。
お笑い芸人みたいに話がおもしろかったり、行動力があって面接で興味を惹かれるような学生ライフを送ってたり、清潔感溢れるルックス持ってたり・・・

でも僕にはそんなプラス@はもちろんなくて、どちらかというと本当に君○○大学?みたいな目で面接官に見られちゃうような、さえない男。

たまたま親戚のおじさんが紹介してくれた現在の会社に就職。
夢もなければ野心もない・・・さえない人生。

でもそんな僕は今、「幸せのゴール」っていうものを目前に迎えた。
ごさっしの通り大恋愛の果て・・・なんて話はなくて、
親戚の紹介で今勤めている会社の専務のお嬢さん。
名前は小西ゆかり。24歳。
おっとりとしたかわいい人で僕にはもったいないくらい。
こんな僕でも日当たりのいい話が舞い降りてきたなんて
素直に思えない・・・。

本当にこのままでいいのかなってさえないなりに考えてしまう。


ふぅー
もう寝よ。

ZZZ・・・・


プルルルルル・・・・プルルルルル・・・・・

誰だこんな時間に・・

着信画面 『七瀬美香 着信』

                                          つづく






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