人柄ならぬ楽器柄?!マンガよりキャラの濃いクラシック音楽業界人たちとは?

April 30 [Thu], 2015, 9:52

しらべぇ0308楽器


マンガ「のだめカンタービレ」ブームにより、クラシック音楽界が注目されたのももう10年前。さまざまな登場人物が繰り広げるストーリーは、業界に馴染みのない人にとっては、作り話のコメディーにしか見えないかもしれません。


しかし音楽家からすると、「のだめ」は意外とリアルにクラシック業界を表してくれている。いや、むしろ、「のだめ」はあくまで凝縮ドラマで、現実にはもっと濃い世界が広がっているのです


今回は音大出身の筆者が、世界各地で活躍する現役音楽家たちにアンケートを依頼。楽器別に顕著に見られる性格、見た目などの特徴を簡単にまとめてみました。


ヴァイオリニストはおしゃべりで、チェリストがモテる訳


まずは、楽器柄の基礎中の基礎から。性格のキツさとおしゃべり度は、音符の多さや音域の高さに比例します。


つまり、音が高くて音符が多く、オーケストラの中でも出番の多い楽器(ヴァイオリン、トランペット、クラリネットetc)の人はおしゃべりでせっかちな人が多く、低音で伸ばす音の多い楽器(コントラバス、ファゴット、テューバetc)の人は、のほほんとした人が多いというイメージ。


中音楽器(チェロ、トロンボーン、ホルンetc)の人はというと、いつも低音と高音の間でバランスを取りながら演奏するため、人間関係においても絶妙な距離感を保つことに長けています。花形ではないながらも中音楽器にモテる人が多いのも、そういった理由があるのです。


体育会系ノリな金管楽器&打楽器


金管楽器全体を一言で言うなれば体育会系。他の楽器より個人での練習時間が少ない分、群れる機会が多く、飲み会の数もダントツに多いです。筆者の留学先では、金管楽器専攻は先生と生徒が混じってレッスンの合間に昼間からみんなでビールを飲むのが当たり前でした。金管と打楽器は服装がカジュアルな人が多いのも特徴です。


・トランペット:お祭り好きで大雑把。男子は特に酒飲み。

・トロンボーン:身長が高く、隠れイケメン率高し。おおらか。

・ホルン:ネアカな偏屈、職人気質。

・ユーフォ&テューバ:体格が良い。おっとりとして忍耐強い。

・打楽器:明るく落ち着きがない。体力がある。


独立国家な木管楽器


木管楽器の人たちは、金管ほど群れたりしません。木管奏者の楽器柄はそれぞれの楽器自体の構造や担当するメロディーと深く繋がっています。例えばオーボエ奏者が神経質なのは、クラシック界では常識ですが、それはリードや楽器の調整が微妙なことや、運指が複雑なこと、嘆くようなメロディーが多いことが関係していると言われています。


反対にフルートは清らかなメロディーが多く、高音の割には失敗が目立ちにくい楽器なので朗らかな人が多いです。


・フルート:小柄なお嬢様もしくは、ひょろ長のゲイ

・オーボエ:神経質、几帳面

・クラリネット:リーダー格、ひょうきん

・ファゴット:性格もしゃべり方もおっとり、手先が器用

・サックス:ミーハーで目立ちたがり


弦楽器はお嬢様とおぼっちゃん


物心ついた頃にはクラシック音楽に関わり、小さな頃から他の楽器とは桁違いの額の楽器を当たり前に触れている弦楽器奏者たちは、絵に描いたような富裕層の集まり。その中で唯一庶民派なコントラバス奏者の素朴さが逆に新鮮だったりします。


・バイオリン:真の富裕層、ナルシスト

・ビオラ:こちらも富裕層、バイオリンからの落ちこぼれからスターになる人も

・チェロ:中流と見せかけたセレブ、面倒なことはしない独自のスタンスを持つ

・コントラバス:弦楽器唯一の庶民派、根性のある良い人、体格は意外と小柄

・ハープ:謎に包まれているので取っ付きづらいが、話すと気さく


2大変態は作曲と指揮


有名指揮者の飯森範親さんの「音楽家はみんなそうだと思うけど、僕は“自己中”なんです」という言葉の通り、指揮者は特に自己中です。オーケストラで何十人もの音楽家が集まっても、指揮者の一振りがなければ誰も演奏を始められない。指揮者や作曲家のようにゼロから有を生む仕事の人は、自分の中のコスモを自己中心的に表現する人材でなければ成り立たないのです。


・指揮:ナルシストな変態、遊び人か政治家(でないと世渡りできない)

・作曲:ロマンチストな変態、群れるのが下手だが飲むと語る、夜行性で光には弱い


意外とお嬢様ではないピアニスト


人数が多いために、いろんな人種が集まっているのがピアニスト。世の中的には「ピアニスト」と聞くとお嬢様やぼっちゃんが多そうですが、実際はほとんどが根性の入った叩き上げタイプの中流階級か、ゲイです。しかしたまにいる富裕層が「お家にサロンがあって、ピアノはコンサート用が2台と練習用が1台」なんてことをさらっと言ってのけるような一画を超した存在であることも確か。


異色な存在の声楽家


声楽家の方々に関しては、あまり多くを語らないのがベストなようです。20世紀を代表するピアニストの一人、ミケランジェリは「人間は3種類に分かれる。男、女、そして声楽家だ」と言ったそう。声楽家については語るに複雑すぎて、本1冊くらいになってしまいそうなので今回は遠慮しておきましょう。


あくまで筆者の周りの意見を集約したものなので偏りもあると思いますが、音大卒の人にはあるあるネタも多く見られるハズです。皆さんの周りに音楽家がいたら、是非当てはめてみて下さい。


(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)




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