カラスが海辺で

March 18 [Sun], 2007, 23:55
山口県・宇部市での仕事を終えて、海岸線伝いに下関まで走り、そこから
高速に乗って、福岡にたどりつきました。
今日は、ここをねぐらといたします。


書こう書こうと思いながら、長いこと文章をまとめられずにいたカラスの話です。

 牡蠣(カキ)が岩にたくさん
 貼りついています。

 もちろん食べられます。
 水の綺麗な場所に限られますけれど。
 これはなかなか美味しそうですね。
 岩に貼りついているので「イワガキ」と
 呼んだりもしますが、本来のイワガキとは
 種類が違います。
 これはマガキで、いわゆる皆さんが
 普通に食べている種類のカキです。


 売ってある殻付きカキと、
 形がいくぶん違って見えるのは
 「生息環境によって形が変化する」という
 カキの性質によるものです。

実際、カキの生食というものは、注意しないと細菌やウィルスなどで、ヒドイ目に
あいますから、慎重にやる必要があります。
それでも、海辺のアパートに住んでいた頃は、夫婦して近所の海岸で
カキ打ちをやったりもしました。
採ったばかりのものを、海水で洗ってその場で食べると、幸せな顔ができますw 

ホテチテチョ再び!

March 28 [Tue], 2006, 20:27
皆さんは、先にこのブログで紹介したウグイスのホテチテチョくんをご記憶でしょうか?
あれは、わたしが天草に住んでいた頃の話でした。

実家に移って2年目の今年。
2月中旬から「ささ啼き」をはじめていたウグイスたちが、今月に入って
一斉にその歌声を競い始めました。
猫家の敷地で覇権を争っていたのは推定で4~5羽。
その中に、わたしたち夫婦にとっては懐かしいアルペジオ唱法で歌うウグイスが
1羽だけいました。

「ホテチテチョ、だw」
「他にもこんなやつがいたのか」
「ホテチテチョ、って啼き方は熊本弁なの?」
「さあ???」

先代?に比べて、その啼き声は線の細さを感じさせましたが、それでも
わたしたちは多少の郷愁を感じ、笑みをうかべました。
それだけなら、別にここに書き留めるほどのことでもなかったのですが・・・

恋するアメフラシ

March 14 [Tue], 2006, 0:01
わたしと妻は、海岸を散策するのが好きです。
何をするわけでもないのですが、小魚やイソギンチャクを見つけては一々感嘆したり
貝やナマコを見つけては食える食えない、美味い不味いで議論したり。

ただの暇つぶしです。

広島県のある海岸へいったときの話です。季節は春でした。
潮の引いた砂利浜をぶらぶらと歩いて岩場にさしかかると、黄色い房のようなものが
波に揺れています。

「目立つ色の海藻だな」 最初はそう思いました。
「これ、卵じゃない?」 
「卵・・・!」 卵、と聞いてすぐに思いあたりました。「海素麺か」

海素麺、とはアメフラシの卵塊です。アメフラシというのは貝やウミウシに近い、
簡単にいえば、海にいる15〜30cmのナメクジみたいな生物です。
卵は細長く麺のような形状になることから「うみそうめん」と呼ばれます。


恋の、繁殖の季節でした。岩場は一面、黄色い卵塊でびっしり埋め尽くされています。
「親、探せ」
妻と二人で潮溜まりを覗き込むと、いましたいました。
岩の色に紛れて見つけにくかったのですが、アメフラシはそこら中にいました。
卵の量からしてピークは過ぎたようでしたが、そここで出遅れ組のアメフラシが
愛の交歓の最中です。

壁の中のイタチ

March 03 [Fri], 2006, 0:01
田舎の夜というものは、本来静かなものです。
ですから、小さく音楽を流しながら本を読んでいるときに「ズドドドドドド」と
突然大きな音がすると、肝を潰してうろたえる
ことになります。
何か、生き物が走る音です。どうやら壁の中から聞こえてくるようです。

思わず妻に目をやりました。彼女は餌を呑み終えたばかりのニシキヘビのように
ぐっすりと眠っています。
壁の中を疾走しているのは妻ではないようです。

ネズミだろうか? そう考えました。しかし、いかに田舎の古い家といえども
イエネズミの類はとっくの昔に駆除されています。
動物嫌いで衛生にうるさい母親が、イエネズミの存在を許しておくわけがありません。
それにネズミにしては足音に重量感がありすぎです。
ニャアともウンともスンともいわないので、ネコでもなさそうです。

となれば、正解はイタチに決まっています。
子育ての場所でも探しているのか、夜な夜な、壁の中で運動会です。
最初は律儀に驚いていたわたしですが、毎晩続けば慣れてしまいます。
といって、目と鼻の先でゴソゴソ、ドドドと騒がれるのも鬱陶しいもので。

定着されてしまうと、イタチの糞や臭腺から出す強烈な臭いでこちらの生活に
支障をきたしてしまいます。
面白がってばかりもいられません。

妻に「何とかしろ」といいました。
「捕まえてピンクに染めて、新種のフェレットです、といって売りとばしては?」
悪くない提案でしたが、あんな凶暴な生き物と闘うのは嫌なので、却下しました。

ニッケの木

March 01 [Wed], 2006, 0:10
我が家の庭(敷地というべきかな)に生えているニッケです。
正確にはニッケイ(肉桂)ですが、ニッケ、ニッキの方がわたしにはピンときます。
シナモン、といえばお分かりかな?お若い方w
シナモン・スティックはセイロンニッケイの樹皮を丸めて乾燥させたものですね。

わたしの父や叔父が子供の頃からあって、
その頃既に大木であったとか。
数年前の台風で真ん中から
折れてしまっても、この高さです。

勝手に生えたのか、誰かが植えたのか
よくわかりません。
貧しい時代、或いは戦時中、このニッケの木は
子供達のおやつとして重要な役割を
担っていたそうです。
この木の根っこを掘って、それを
しゃぶるのです。
わたしも食べたことがありますが、甘く、
そしてヒリヒリする刺激とシナモンの香りが
口中に広がって、
なかなかに良いものです。
樹皮や葉を噛んでも同じ味ですが、葉は少々苦いですね。

前は叔父が懐かしがって、時々掘っていたのですが
(それで、わたしもありついたわけです)最近ではすっかり放置状態です。
ひとえに掘るのが面倒くさいからです。
わざわざ鍬やスコップ持ち出してニッケの根を掘ろうとは誰も思わないのです。

カラスヘビ

February 22 [Wed], 2006, 0:01
庭でシマヘビと遭遇しました。
シマヘビとしてはなかなかの大物です。陽気に誘われて出てきたのでしょう。
しゅるしゅるという音を立ててわたしに近づき、止まってこちらを伺い、
数瞬ののち、引き返していきました。

ペットショップや動物園でヘビをしげしげ眺めることは好きです。
冷たさとしなやかさ、体表の美しさを見るたびに惚れぼれとします。
しかし、屋外で何も隔てずに遭遇することは・・・あまり嬉しくはありませんね。
正直ドキリとします。シマヘビは無毒なんですけどね。

皆さんはシマヘビの黒化個体をご存知でしょうか? 全身真っ黒のシマヘビです。
わたしの実家(現在の自宅)の近所では、これをカラスヘビと呼んでいました。
それほど数の多い変異ではないと思いますが、昔は今よりヘビもたくさんいました。
カラスヘビを珍しがる人はいませんでした。
大人たちの語るところでは
「シマヘビは放っておけば逃げていくが、カラスヘビは気が荒い。
人間相手でも攻撃してくる」
 もっぱら、そういう評判でした。

子供同士の話でも、誰かが「カラスヘビは人を追いかけてくる」といえば、
皆一様に「ウンウン」と頷いたものです。
何人が実際にカラスヘビを見たことがあるのか、かなり怪しい話でしたがw

モズのはやにえ

February 18 [Sat], 2006, 0:05
本日、仕事でちと阿呆なミスをやらかしまして・・・・・。
暗〜〜〜〜〜ぃ気持ちで帰って来て、どうも落ち着かずに庭を散歩しました。

そうしたら山椒の木のトゲにカエルが刺してある。
ああ、モズだ・・と思って何となく嬉しくなりました。

いや、カエルの立場に立って考えれば、嬉しいどころか可哀想なのです。
ここのところの暖かさと雨で、やっと冬眠から覚めたと思ったら、いきなり
「はやにえ」にされてしまったわけですから、不幸の極みです。
しかし、仕事で凹んでいるのにさらに犠牲者のカエルに同調してしまうと
いよいよサメザメと泣きそうな気分になりますので・・・。
ここは冬の間どこへ雲隠れしていたのか姿を見せなかったモズとの再会を
喜んだ方が、精神衛生上良いでしょう。まだ姿を見たわけではありませんが。

それにしても、モズが「はやにえ(速贄)」をつくる理由は、よく分かりませんね。
秋に多く作るため「冬場の保存食確保」説がありますが、我が家のモズは
年中作ってますし、忘れてしまうのか、食べもせずにほったらかしです。
わたしは「はやにえ」で縄張りを主張しているんじゃないかなあ、と思うのですが、
根拠はありません。

モズの啼声は「キチキチキチ、チチチ」とわたしには聞こえますが、
時々妙な声を出します。
調べてみると「他の鳥の啼声を真似することがある」とあります。
それで漢字で「百舌」と書くのだとか。なるほど。
「他の鳥の物真似が上手い」という記述も見つけましたが、わたしは
「物真似は好きだが、下手だ」と思います。

わたしのカラオケと同じですねw

ホテチテチョの興亡

February 10 [Fri], 2006, 23:33
わたしが住んでいたアパートのすぐ横に、小高い丘に繁った林がありました。
海のすぐそばです。
春先になると、そこにウグイスがやってきて、大きな声で啼き、なわばりを主張し、
お嫁さんを募集していました。

その林で権勢を振るっていた一羽のウグイスがいました。
通常「ホーホケキョ」と啼くべきところを「ホーホテチテチョ」と2音加えて
アルペジオで叫んでいました。

もっと上手に啼くウグイスも何羽かいたのですが、彼に蹴散らされたらしく
林全体が彼の支配下にありました。
とにかく声の大きさでは群を抜いていましたから、きっと身体の大きい
たくましいウグイスだったのでしょう。

「間違ってるw」「ヘタクソw」
わたしと妻は、そのウグイスに突っ込みを入れながらもこれにホテチテチョ
名前をつけ、その大音量のさえずりを楽しんでいました。

翌年も、その林はホテチテチョの天下でした。
新たに若いウグイスが1羽やってきたのですが、これがまた「ホーホキョ」と
1音省略して啼く歌のつたなさで
ホテチテチョの敵ではなく、王国の片隅で
ひっそりと暮らしていました。

海の上のスズメ

February 07 [Tue], 2006, 1:10
これもフェリーでの話です。

天気は大荒れ、濃霧と強風と雨。
所在無く外を眺めていると、小鳥が飛んできてフェリーの甲板手すりにとまりました。
見るとスズメです。「海のど真ん中でスズメ・・・・?」。かなりの違和感がありました。
強風に飛ばされたのか、霧で方向を喪ったのか、雨に打たれて哀れな状態です。

スズメは、チョンチョンと移動し、雨のかからない位置で翼を休めました。
彼(彼女?)にとって、このフェリーは血の池に降りてきた蜘蛛の糸のような
ものだったはずです。
「そのままそこにじっとしてろ。あと30分で陸地に着く」
気になって目が離せなくなりました。間違ってもまた飛び立つんじゃないぞ。

しかし願い空しく、数分の後、スズメは飛び立ち、霧ですぐに見えなくなりました。
わたしは嘆息しました。「よりによって一番陸から遠い位置で・・・」
あの大荒れの天候を乗り切れるとは思えませんでした。

自然は運の悪いもの、愚かなものの生存を許しません。
わたしは、その潔さが好きですし、死ぬもの食われるものに
情緒的に同情することも好きではありません。
そんなことをしていたら、肉食動物への愛など語れるものではないからです。

・・・・・・とは、いいながら。
やっぱり、あのスズメが何とか幸運をつかんで生き延びて欲しいと願いました。
人間、ああいうのを見てしまうとなかなか割り切れるものではないですね。

カモメ

February 07 [Tue], 2006, 1:03
熊本の長洲から長崎の国見(サッカーで有名)へ渡るフェリーでの話です。

カモメに餌を与えているカップルがいました。
このフェリーでは、カモメの餌付けを売り物にして、パンの耳だかなんだか
餌を売っています。
野生の生き物に安易に餌付けすることは決して好ましくないのですが、
堅い話を抜きにすると、なかなか楽しそうです。
カモメは渡り鳥なので季節限定ではありますが。
わたしも妻と二人で、触れ合い動物園の類に行ったが最後、サルでもクマでも象でも
餌を買ってじゃんじゃんあげてしまうので、たいてい餌代が1万円近くかかってします。

そのカップルも最初はこわごわでしたが、どんどんカモメが集まってくるので
テンションが上がったらしく、次々にパン屑を与え、フェリーの甲板はカモメの大群で
ギャアギャアギャア・・・何事かと思うほどの大騒ぎになりました。

飛行中のカモメを間近で見ると、実に美しいシェイプです。
飛行に特化した生き物というのは、やはり飛行中がもっとも美しい。

とはいえ、餌を持つカップルの姿を覆い隠すほどのカモメの大群を見ていると、
映画「鳥」(ヒッチコック)を思い出して、つい嫌な連想をしてしまいましたw
P R
プロフィール
  • ニックネーム:根子岳の猫
  • 性別:男性
  • 現住所:熊本県
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