|を変えた

November 15 [Fri], 2013, 11:28
|を変えた。
「もうそんなに経つのか、俺は未だに教皇といえばクロスレイの糞婆が高笑いしている面しか思い浮かばんぞ」
すでに亡くなった先代教皇の名を久しぶりに聞いたアレクサンドロス教皇、もといアレックスは苦笑いを浮かべると共に、時の流れの早さというものを改めて実感するのだった。
「それを言うなら、私の方も『白の勇者』と名乗りを上げる君の姿しか思い浮かばんよ、アベル」
「勘弁してくれ、若気の至りというヤツだ……」www.rounfenel.com

痛恨の表情を浮かべる青年、彼こそ十二人の使徒のまとめ役である第二使徒アベルその人だ。
ただでさえ普段から白いフードを深く被り滅多に素顔を露わにせず、冷静な態度を崩さない彼が、こんな豊かに表情を変化させるのを見れば、使徒の半分以上は驚愕することだろう。
「勇者アベルの伝説は共和国どころかアーク中に知れ渡っている、今更隠すこともあるまい」
むしろその方が恥かしいのでは無いか、とアレックスが問えば、
「いや、俺の役目はもう終えた、後は若いヤツらに任せるさ」
老兵はただ去るのみ、と言わんばかりに返す。
だがしかし、と表情を普段浮かべる冷たいものへ変えたアベルは言葉を続けた。
「どうやら、まだそういうワケにはいかないようだ」
その言葉にアレックスも、真剣に顔を引き締めた。mizuno

「ほう、それが今日の本題か」
単刀直入に、何があったと問いかける、
「神託を授かった、魔王が生まれる、とな」
静かに答えたアベルの言葉に、アレックスは驚愕に目を見開いた。
「魔王だと?一体どういう事だ、そんな不吉な神託などこれまで聞いた事が無いぞ」
聞いた事が無い、という言葉は『魔王』という単語そのものにも当てはまる。
そもそも‘魔’とは邪悪なものであるという意味合いを示す、だからこそパンドラ大陸に住まう人間以外の種族をまとめて‘魔族’と蔑称で呼ぶ。
そんな侮蔑の意を含む‘魔’という字を冠する王の存在など、人間中心のアーク大陸において、そもそも自ら名乗ろうとする者などいない。
故に『魔王』とは歴史に名が残る実在の人物では無く、神に選ばれた光の勇者が最後に打ち倒す御伽噺の中でしか語られることのない存在である。
「俺も詳しい事は分からない、だが真っ当に考えるならば――」ミズノ 陸上スパイク

すでに‘魔族’は存在している、ならば魔王とはその魔族を統べる人物に他ならない。
「しかし、パンドラ大陸は大小の国々が乱立し、我ら以外に統一できるような勢力は皆無なのだろう?」
教皇は勿
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