『だっこして おんぶして』 菊田まりこ 

2005年02月23日(水) 13時42分
きっと子育て中のママならば、「そうそう!」「わかるわかる!」と共感せずにはいられないエッセイ集だと思います。
しっかり覚えているようで、すっかり遠くなってしまった、かけがえのない命と出会った日のこと。
喜びと不安と驚きと、時にはイライラと・・・、思いっきりいろんな感情が入り混じった、大切な我が子との毎日のこと。

“だっこしていると、だっこされているような気分になるふしぎ”
“自分をせめつづけてしまった日々”
“子育ては修行・・・”
“こんな「今」が好きでした。君は忘れてしまっても”
“ねてもさめても そこに平和がありますように”
“ときどきためされているように感じる子育て”
“ありがとう 君がいてくれて”


ラストのページは、作者の息子さんであろう小さな男の子が、目の覚めるような緑の中、スキップするような足取りの後姿の写真です。
そしてその写真とともに綴られることばたち。
“「またあした」がくる日は案外、はやくおわってしまうかもしれない。そうしていつしか遠い日の記憶になってしまうのだろうな、と心のどこかで気づいているのだけれど。でも今はまだ ♪だっこして おんぶして───またあした”

『すべてがFになる』 森博嗣 

2004年11月17日(水) 11時11分
孤島のハイテク研究所で、幼い頃から俗世と隔離されて生活している天才工学博士である真賀田四季の部屋に、両手両足を切断されたウェディングドレス姿の死体が現れた。
現場にいた、大学教授の犀川と、お嬢様の女子大生西之園萌絵が、この密室殺人事件の謎に挑むが・・・。


現役国立大学助教諭の作者によりデビュー作。
“S&Mシリーズ”の最初の一冊です。
いわゆる“理系のミステリ”に属するこの作品、結構な長編ということもあり、典型的文系人間のわたしには、ちょっと難しいかなと敬遠していたのですが、いざ読み始めてみると、登場人物の魅力と、思いもつかないような展開にすっかりはまってしまい、次々にシリーズを読破していきました。
全十冊のシリーズ、(短編はほかにもチョコチョコありますが)一番好きだったのは、『今はもうない』かな?
すっかり騙されてしまうのが快感です(笑)。

『布こものにニットを少し』 菊池しほ 

2004年11月17日(水) 11時04分
わたしがソーイングに目覚めたのはこの本がきっかけです。
とにかく好みの布あわせに、すぐにでも役立つような実用的なアイテム。
写真を見ているだけでもウットリしてしまう、ただのお裁縫の本とくくるには惜しい一冊。
今まであまり興味がなかった“ニット”も、俄然気になりはじめました。
もっともっとお裁縫の腕を磨いたら、片っ端から作ってみたい!
同じシリーズの、『リネンもニットも好きだから』『すてきな知らせが届いたら』の2冊も大好きです。

『マーマリング・トーク』 杉浦さやか 

2004年11月17日(水) 10時54分
杉浦さんが、ごくごく親しい人だけに配っていた個人のフリーペーパーをまとめたもの。
フリーペーパー大好きのわたしには、たまらない一冊です。
もちろんイラストも文字もとっても可愛くて、お店や、映画、本の話など、話題も盛りだくさん!
杉浦さんの本に出てくる、本や映画は、是非参考にして読んだり観たりしたいなーと思ってメモにとっています。
20号までがまとめられたこの本。
人気イラストレーターになってしまった杉浦さんは、フリーペーパーを今でも続けていられるのでしょうか。
是非また第二弾、第三弾とみてみたいものです。

『絵てがみブック』 杉浦さやか 

2004年11月17日(水) 10時45分
誰かに気持ちを伝えたいときだけではなく、“自分へのてがみ”のアイデアもつまった一冊です。
わたしは絵が得意ではないけれど、“借りたものを返すとき”、感謝の気持ちや感想などを、ちょっとしたメッセージカードを作って添えたり、本を返す時にはしおりを手作りして挟んだり、そんなアイデアはとっても素敵だし、真似したいなーと思います。
それから杉浦さんと言えば、“お手製ガイドブック”。
旅行に行く前に、必要な情報や行きたいお店の記事をスクラップして、自分だけのオリジナルガイドブック作り。
いつか旅行に行く日がきたら、是非是非わたしも作りたい!

『お散歩ブック』 杉浦さやか 

2004年11月17日(水) 10時34分
ちょっとそこまで・・・のお散歩が、考え方次第で、こんなに楽しい散歩道になるなんて。
“スーパー探検隊”のアイデアは、旅先、外国のスーパーマーケットがテーマですが、わたしは近所のスーパーも大好き!
調味料とか、珍しい食材とか、見ているだけでも楽しいですよね。
“古本屋さんめぐり”の項目、その2ページだけが本当に日に焼けた古本のようなくすんだ色になっているのも素敵です。
“わざわざお茶を飲みに行く”のもいいなぁ。

『わたしの日曜日』 杉浦さやか 

2004年11月17日(水) 10時23分
杉浦さやかさんの本で、一番最初に買ったのがこれ。
普段忙しい毎日を過ごしているからこそ、のんびりお散歩したり、大掃除をしてみたり、たまった雑用を片付けたり、おうちでまったり過ごしたり・・・そんな日曜日の時間を大切にしている作者のとっておきのおすそわけ。
最初の項目、“日曜日の朝昼ごはん”で紹介されているフレンチトーストは、本当に美味しいですよ。
“お出かけ絵日記”とか、“早起き蚤の市”、“週末ロードショー”など、真似したい日曜日の過ごし方がたくさんです。

『リセット』 北村薫 

2004年10月28日(木) 22時31分
太平洋戦争末期、女学生の水原真澄は、結城修一という少年にほのかな恋心を抱いている。やがて戦争という過酷な現実が、ふたりを引き裂き・・・。

《時と人》シリーズの第三弾。
『スキップ』、『ターン』と読んできて、初めてこの『リセット』を手にした時は、前二作とあまりにも文体や趣が違っていて、ちょっと面食らい、これはあまり好きじゃないかも・・・と思っていました。
ところが物語が進んでいくに連れて、どんどん話の中に引き込まれていき、読み終わった時には、三作の中で一番好きな話になっていました。
どちらにしても、ありえないようなお伽話のようですが、こんな奇跡があってもいい、奇跡を信じたいと思わせられた一冊です。




『ターン』 北村薫 

2004年10月28日(木) 22時17分
29歳で版画家の真希はある日ダンプカーと衝突する。気がつくと自宅の座椅子で目覚める自分。それはいつも3時15分。周りには誰一人いない世界で、真希ひとりが永遠に同じ一日を繰り返す・・・。

《時と人》シリーズ第二段。
誰もいない世界で、永遠に同じ日をターンするように繰り返す主人公。
ある日突然電話が鳴って、物語は動き始めます。
とても素敵なラブストーリーです。
わたしは夜、ベッドの中で読み始めたのですが、一冊読んでしまうまで、どうしても本を閉じることができませんでした。
ラスト近くで、夜中にひとりで読んでいたせいか、わたしはものすごくゾクっとし、とても怖い小説だと思いました。
(読まれた方、わかります?柿崎君がやってくるシーンです。)


『スキップ』 北村薫 

2004年10月28日(木) 21時09分
昭和40年代、17歳の一ノ瀬真理子は運動会が雨で中止になった夕方、家の八畳間でレコードをかけ目を閉じた、目覚めたときには、夫と高校生の娘がいる、高校の国語教師の42歳の桜木真理子になっていて・・・。

《時と人》シリーズ第一作目。
母と娘の心が入れ替わる・・・、もしくは彼女と彼の心が入れ替わる・・・などなど、小説そのもののありふれた設定のように感じるかもしれませんが、これはまったく違う話だと感じました。
心だけが時空を越えてスキップし、25年後の自分を生きていかなければならないのです。
もしわたしの身におこったことだとしたら、わたしは真理子のように、信じられないくらいの絶望を感じながらも、前向きに生きられるでしょうか。
「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、わたしには今がある。」
ラストの言葉は、これからの未来の希望を感じさせます。