フィクション 

2004年09月30日(木) 18時40分
 これからはフィクションを書く。



主人公 毛沼田公平

シーン1 

2004年09月30日(木) 18時41分


岡と公平。
岡「なにか話すことないか?」
公平「何で?」
「いや、だって、ひまだろう? なにかしゃべろう」
「なにしゃべるの?」
「ん…、今日見た夢の話」
「今日は夢見なかったよ」
「俺も見てないな」
「なにそれ。ダメじゃん」
「ダメだな…」
「そうだ。僕みたよ、夢。だいぶ前だけど。
 山のそばにきよしの実家があって、そこに遊びに行くんだ。実家っていうからちゃんとした家なのかと思ったら、ただのアパートで、しかも一人暮らしだった」
「それはただの俺んちだな」
「そう。それできよしはずっと一人でしゃべってた。僕きいてないのに」
「きいてくれよ」
「で、つまんないことしゃべりながらずっと魚をさばいてた。ひたすらさばいてた。さばくだけで食べさせてくれないから、さばかれた魚が山のように積もってた・・・」
「・・・・終わり?」
「うん。そこで終わり」
「なんだそれ?」
「そんなこといわれても。夢だから」
「夢だからな。オチもないか」
「うん」



岡潔死朗

岡と志穂 

2004年09月30日(木) 18時55分
志穂「岡さん…」
岡「潔死朗でいいですよ。志穂さん」
「いえ、あの…。公平、どうでした」
「元気でしたよ。僕が見たかぎりでは」
「そうですか。よかった…」
「そちらはお変わりありませんでしたか?」
「はい。大丈夫…です」
「どうかしましたか?」
「いえ、何でもないです。本当に」
「…それはよかった」



毛沼田志穂

公平、道を歩く。 

2004年09月30日(木) 19時05分
公平「きよしとしゃべってたら、道がわかんなくなった…。
 どうすれば家に帰れるんだったかな。
 この道も違う。
 この道も。
 ………」
 長く細い道を抜けると、突然見たこともない平原に出た。
「ここは…???」
 草を掻き分けてしばらく進むと、川が流れていた。
「うんこがしたい…」
 川の流れは、知らぬ間に公平の便意を誘っていた。
 しばらく、川に沿って進んだ。
「もれそうだ…」
(突然、萌美が現れる)
萌美「!!?」
公平「???」
「あんた、ケツにウンコついてるでしょ」
「えっ!? そんな。僕は…」
 知らぬ間に漏れ出していたらしい。公平は尻に冷たい何かが当たるのを感じた。
「!?」
「くさ…」
「ついてないよ。僕、ウンコなんてついてないよ!!」
萌美「フンッ」
萌美「さよなら…」
 萌美は去っていった。
公平「ちくしょう!! ちくしょう!!!!」
 公平は川に飛び込み、パンツを脱ぎ捨てた。
「あっ!!!!」
 パンツが川を流れていく。ズボンと共に。
「しまった。そんな…、アアッ!!」
 力んだ拍子に、脱糞した。川の流れに乗って、公平の便が流されていく。
「待て!! パンツ待て!!!!」
 公平は必死で泳いだ。便を追い抜いた。
 しかしパンツは速く、見る間に公平から遠ざかっていく。
「パンツ!! パンツ!!」
 パンツは遠く視界のかなたにかすんで消えていった。
 公平はパンツを追うのをあきらめ、川から上がった。


 公平は必死でシャツを下に引っ張りながら歩いた。
「僕は、不適合者なんだ。生きていてはいけないんだ」
 どんなにひっぱっても、はみ出してしまう。生きていくのがつらくなりながらも、公平は歩くしかなかった。
 どこをどう歩いたのかわからない。しかし生まれ持った帰巣本能によって、公平はなんとか家へと帰りついた。
「ただいま」
志穂「遅かったじゃない公平。どこいってたの…アッ!!」
 志穂は公平の下半身が丸裸なのに気づいた。
「どうしたの?? 何があったの???」
「どうでもいいだろ!! ほっといてよ!!」
「どうでもいいわけないじゃない!!!」
 志穂は公平の濡れた身体を抱きしめた。
「どうでもいいわけないじゃない…」
 僕は…、僕は不適合者なんだ。



十萌田萌美

公平の偽造された思い出 1 転校初日 

2004年09月30日(木) 19時59分
(教室。
正男が公平を紹介する。)

正男「今日からこのクラスで一緒に勉強することになった、毛沼田公平君だ」
公平「ドキドキ」
「みんな仲良くするように」
「毛沼田公平です。よろしくおねがいします」
クラスのみんな「よろしくお願いしま〜す」
公平「よかった…。みんないい人そうだ」
正男「ちなみに、公平君には、脳に重い障害がある」
「!!?」
「それを知ってなお、差別なく付き合うように」
「そんな…、そんな、僕は…」

志穂「違う!!それは作られた記憶よ。あなたは転校なんてしたことないし、脳に障害なんてない!!」
公平「いいんだ…。いいんだよSIFO。僕の下半身をみなよ。これが何よりの証拠じゃないか…」
志穂「違う!! 違う!! あなたは変わってるけど、私の弟。この世でたった二人の家族じゃない!!」
公平「SIFO…。じゃあなんで僕は学校に通わせてもらえないんだ」
志穂「!? それは……」
公平「ほらみろ。答えられないじゃないか。いいんだ。いいんだよ僕は。ほっといてくれ!!!」
 公平は、志穂を振りほどいて走り去っていった。
志穂「公平……」



正男

公平、部屋に帰る 

2004年10月01日(金) 18時40分
「パンツ!! ズボン!!」

 自分の部屋に帰った公平は、パンツとズボンを求めて部屋中を探し回った。

「ない!! ないぞ!!」

セバスチャン「どうした。川魚くさいぞ」
公平「セバスチャン!! パンツとズボンを知らないか?」
セバスチャン「なんてみすぼらしい格好なんだ」
公平「うるさい。黙れ。
 ない…、ないぞ」
セバスチャン「どうしてタンスだけ探さないんだ?」
「あ…」
(落ち着きを取り戻す)
「そうだ。いつもタンスの中に入れてるんだった。
 ありがとう。セバスチャン」
 公平は、学習机の前の椅子に腰掛けた。
セバスチャン「パンツを履かなくていいのか?」
公平「どうでもよくなった」


セバスチャン

ホログラム 

2004年10月01日(金) 19時07分
 学習机の上には、ホログラムがあった。それ以外は何もなかった。
 ホログラムは、任意の一点を入力すると、その場所の情報を使用者の脳に直接送り込むことができる。
 公平は、ホログラムのスイッチを入れた。
セバスチャン「またそれをやるのか」
公平「どうだっていいだろ。消えろ」
セバスチャン「そうさせてもらうよ」
 セバスチャンはどっかにいった。
公平「SIFOのやつ…。どうしてあんなやつを部屋に入れるんだ」
セバスチャン「そういえば」
公平「うわっ!!」
 セバスチャンは帰ってきた。
セバスチャン「もうすぐここに警察が来るぜ」
公平「わかってるよ。そんなこと」
 セバスチャンは今度こそどっかにいった。
公平「さあ、いこう。仮想空間に」

ホログラム 入眠 

2004年10月02日(土) 12時46分
 その感覚は、入眠に近い。

 はじめは痛みがある。ホログラムから伸びる触手は、公平の皮膚に目に見えない無数の傷をつけながら、網膜、蝸牛神経、脳、心臓、その他無数の神経細胞と連結され、ホログラムはネットワークの一部として機能し始める。

 ホログラムのコアが、情報を送ってくる。それは生まれて間もない頃、母親の胸に抱かれているかのような、原初的な眠りの記憶。無意識下に封じられ、もはや憶えていないはずの、豊かな眠りの記憶を呼び起こす。

 公平はいつもこの瞬間を覚えていない。眠りにつくその瞬間を誰しも覚えていないように。そのときになって、これを既に体験していたことに気づく。
 ホログラムを起動してから眠りにつくまでの間、こんなにも安らかな気持ちになれていたのか…。そうだ、あの時もそうだった。あの時も…。
 しかしその記憶は、目覚めたときには忘れている。永遠の繰り返し。

 末端から感覚が失われていく。手の先、足の先。変わりに暖かな何かに包まれていく。
 それは徐々に中枢に向かう。自分の感覚を失い、自分ではないはずの誰かの感覚に包まれていく。全身が浸されていく。
 そこに恐怖はない。もはや記憶は混濁している。自分がものすごく大きくなったり、小さくなったりする。自我の境界が失われ、新しい誰かと混ざり合って融けていく…。

仮面ライダー1号 

2004年10月02日(土) 13時23分
 仮面ライダー1号は筋骨隆々だったろうか。薄れゆく自我の狭間で、公平はそう考えた。

 仮面ライダー1号は藤岡弘だから、筋骨隆々のはずだ…。

 しかしそれを確かめるすべはない。何者かに植え付けられた記憶かもしれない。もはや自分は自分ではない。装置と溶け合って、混濁している。

軸1 育ちゆくもの 1 

2004年10月02日(土) 15時34分
(ホログラムの選択肢で研究所を選ぶとここにくる。過去編)

 自我の境界が定まると、僕はとても狭い空間に閉じ込められているのに気がついた。

正男「来たかい。 エーリ」
エーリ「うん。ここは?」
正男「ここは私の研究室だ」

 僕は必死で動いた。この空間はとても狭い。どこにも出口がない。

エーリ「なにこれ!? 動いてるよ」
正男「これは君の兄だ。できそこないの」

 僕は空間の壁に体当たりした。地面が急速に傾くのを感じた。

エーリ「ビンが倒れた!!」

 そうか…。僕はビンの中に閉じ込められていたのか。
 僕は倒れたビンの口から抜け出した。体が冷えるのを感じた。空気にさらされているのだ。
 僕は今まで、なまぬるい液体の中にいたんだ。

正男「暴れるな。ヒトフタマルマル」

 視界が広がった。この身体にも、視覚はあるようだ。

エーリ「目が出てきたよ。キモチワルイ…」
正男「早いな。再生してから日が浅いというのに…」

 正男の頑丈な指につままれて、透明なプレートの上に置かれた。

正男「再生はかなりうまくいった。のぞいてごらん」

 顕微鏡に載せられているのか。

エーリ「これ、僕の兄さんなんでしょ」
正男「そうだ」
エーリ「名前はないの?」
正男「いまはヒトフタマルマルと呼んでいるが…」
エーリ「それじゃかわいそうだよ。名前をつけなきゃ」

 僕? 僕の名前???
 僕の名前は、公平…。

エーリ「そうだ!! ケヌマタにしようよ」
正男「ケヌマタ? なんだそれは」
エーリ「わかんない。適当」
正男「そうか…。じゃあ、ケヌマタにするか」
エーリ「そうしよう!!
 わーい。 ケヌマタ♪ ケヌマタ♪
 僕の兄さんだー♪♪」

 ケヌマタ…。確かに僕の名前…。いや、苗字か。
 だけど…。
 僕は、エーリと呼ばれている、僕の弟とされる誰かを見た。彼は、ちょうど顕微鏡から顔を上げるところだった。

(エーリの顔がうつる)

 それは、僕だった。
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