2018/4/1 Plastic Tree doorAdore 福岡DRUM Logos

April 24 [Tue], 2018, 23:07
激しく時間が経ってしまいましたが(3週間が早すぎる…)、福岡のレポを書いていきたいと思います!

夢野久作を生んだ土地・福岡は博多!(途端に不穏な香り)
以前山笠で有名な櫛田神社を訪れたんですが、『押絵の軌跡』はあの場所が舞台だそうです。

それはさておき、セトリはこちら!

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
落花
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル
マイム

EN2:
メランコリック
Ghost


なんとこのツアー、初のGhostが登場!
やっている回数自体は多いですが、昔よりは出現頻度が低くなっているような。
DIRでいう第三帝国とか激闇とか羅刹みたいなものですかね(虜さんがこれを読んでいる気がしない)

「一曲やって楽屋に戻るのがめんどくさい」という理由から笑、春咲で終わっていたEN1へマイムが繰り上がりまして。
その後はいつもならEN2はメランコリックだけで終わるところ、「もう一曲聴きたい!」という海月の声に、
なかちゃんから「お前らが頑張ったらもう一曲やるよ」というお慈悲が!

そんな流れから試される一曲・メランコリック。
俺たちは後押しをしないよ!と言いながらも、「いけるかー」「はかたーいけんのかー」という間延びした前振りをするメンバー(やさしい)
正くんのカウントも「はかたー」と気の抜けたやつでした笑

みんなの頑張りのおかげで(?)、じゃあもう一曲やろうということに。
「何が聴きたいですか?」という定型句の質問に、真っ先に飛んだのが「Ghost!」の声(竜太朗さん「よくわかってますね」)
Ghostをやる予想がつくほどツアーに着いてくれている海月さんは準メンバー認定だそうです笑
準メンバーは、メンバーが倒れたら代わりにライブもしてくれるような存在とのこと。

しかし「自分が倒れたとしてもライブをしたいその魂(英霊)だけはステージに残していく」という意気込みの竜太朗さん。
英霊効果も相まって(?)竜太朗さんがバリアの時のような気迫を醸していて、逆最前にいたのに若干ビビりました笑

これだけツアー複数個所行っておいて難ですが笑、アンコールというものは必ずあるものではなく、
求められる形で引き出されるのが醍醐味なのだと改めて実感しました。嬉しいサプライズでした!

ハイライトだったアンコールの話からしてしまいましたが、全体の感想をば。
ロゴスは天井が高くてバックスクリーンが大きいので、お陰で映像含めてステージ全体をじっくり堪能できました。
特に注目していたのはサーチアンドデストロイ。
間奏の瞬きのように展開していく不可思議な映像と、リズム隊の織り成す空間は、音だけで密閉された真空のようで、身体ごと浮かび上がるような気分になりました。
(これこれ!天井高いところでこれを体感したかったんや!笑)

残映は前回に引き続きなかちゃんを拝みましたが、その後のエクジスタンシアリスムの時が更にかっこよかったです!
下手でバチバチ向かい合って演奏している正くんと竜太朗さんもいい光景ですが、なかちゃんは個人でこのバチバチを出せるところが魅力だなぁと。

あと、残映は竜太朗さんの声質がストレートに映えるんだなぁと。
(やっとこないだdoorAdore特番のニコ生を観たんですが、ケンケンがこれに近いことを言っていて納得しました)
いつも9割方正くんを観ているところが、今回は他のメンバーも見えやすくて、「かっこいいバンドだな〜」と今更な感想をつい抱いてしまいました笑

最後に竜太朗さんが「もうみんな座ってていいからさ、俺たちも座ってもやるから。まだ元気だけど」
「これからもずっと遊んでください」と。
最近の竜太朗さんは度々こういうセンチメンタルなことを仰いますけど笑、それを聞く度にプラがいかに自分の生活に根差してしまっているのかを実感します。

バンドを好きでいるなんて至極刹那的なことで、たまたま自分の求めるものがその音楽と引きあった瞬間があっただけなのに、プラはそこを超越して、ずっと見ていたい、瞬間を途切れさせたくないと思ってしまいます。
もうバンドの解散なんていくらでも見てきたのに、いつか来るともわかっているのに、プラの終わりだけは想像しがたいというか、それこそ遠国のように感じてしまうのです。


まだ横浜と埼玉のレポが残っていますが、今週末は水戸に行ってそこから札幌にトルネードインです…(遠い目)
遅筆で申し訳ないですが、ライブの余韻が冷めたくらいの頃にお読みいただいて、思い出し用にでもしてもらえれば幸いです!笑



同じステージを体感した方と思い出を再び共有できるように、行きたかったなーと思っていた方が少しでも観たような気持ちになっていただけるように、
そしてこの先、ずっと後にプラに出会った人が「こんなライブがあったんだ!」と追体験してもらえるように。
その日の熱を、わずかな欠片でも形にして置いていけたらと思っています。

2018/3/31 Plastic Tree「doorAdore」at長崎Be-7

April 07 [Sat], 2018, 14:37



少し時間が経ってしまいましたが、長崎のレポを書いていきます!

プラがきっかけで出会った街・長崎。
何度来ても魅力が尽きず、どこか心の故郷みたいなものを感じています。
異国情緒あふれる空気にあてられて、着いた瞬間から脳内で遠国が流れていました。

セットリストはこちら。

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
フラスコ
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


ラインナップは新潟と同様、終わり方は川崎同様ですが、本編曲の順番が変わってまたニュアンスが少し変わりましたね!

私にとっては初・小箱でのdoorAdoreでした。
なんとなく広いところの方が似合いそうなアルバムだと思っていましたが、小箱ならではの臨場感でみっちり楽しめました!
現地の暖かさも相まっていい汗をかかせていただきました笑

前回自分が長崎に行ったのは2年前のBSWNツアーで、
その時のレポには「だんだん熱くなってくるイメージ」と書いていたようなのですが、今回は最初からかなり熱かった気がします。

長崎ということで、ケンケンについての話から。
この日のサーチアンドデストロイの間奏のドラムがとても良くて!
前回の川崎ライブでこの曲を「濾過」と表現しましたが、純粋に綺麗にするというニュアンスではなく、「無に帰す」という表現が近いなぁと。
楽器の音に透明度という表現はミスマッチかもしれませんが、この時のケンケンの音がまさに透明度が高く響いていて、それがこの曲の漂白されていくような雰囲気と合っていました。

そして残映のなかちゃんが!かっこいい!!
doorAdore自体、ギターソロが冴えわたっている楽曲が多いですが、中でも自分は一番これが好きで。
今日はなかちゃんを観てみようとたまたま上手の方を観たら、うっかり目が離せないものがありました。
残映って時間坂と雰囲気が近いところがある気がするんですが、時間坂は夕暮れのイメージがあって。
私の中で、なかちゃんって夕暮れのイメージがすごくあるので、そういうところがしっくりきているのかもしれません。
正くんが描く夕暮れ(ジンテーゼとか)と、なかちゃんの描くそれ(わかりやすくsunset bloddy sunset)は近いようでだいぶ質が違うよなぁ、とか色々閃き(?)もありました。

あとは、エクジスタンシアリスムのイントロで竜太朗さんと正くんが向かい合って演奏していたのがグッときました。
この曲はメンバー同士で火花を散らし合うようなバチバチ具合が似合いますね。
正くんって竜太朗さんが下手に来ると、センターや上手の方に向かわれますが(ポジションを埋める気遣いが素敵だと思ってるんですけど笑)、
今回のツアーではお互いが向かい合っている場面が多い気がします。

あとノクターンについて。
このアルバムのレビューでも書いたように、ラインナップの中で一番耳馴染みがあった故に、逆にとっつきづらさを覚えていたんですけど、ツアー中で一気に好きになりました。
川崎もそうでしたが、本編がこの終わり方だとノクターンが映えるんですよね。

思い出の綺麗さと、取り残された気持ちの狭間。
プラは基本、ずっとこういうことを描いて、歌っていたバンドだと思うんですが、この曲では、その狭間の溝がとてつもなく深いものに思えるなぁと。
思い出は綺麗だね、切ないね、なんかじゃなくて、思い出の方へ手を伸ばしてみても、空を切った時の感覚みたいな。
頭ではもうないとわかっているのに、もう一度触ってみたくなってしまう苦しさとか。
それがサーチアンドデストロイや、雨中遊泳と繋がっているのが非常に虚無的だなぁと。
これを美しいと感じるのは私の退廃好みから来るのかもしれませんが笑、これぞプラの美しさでもあるのだと改めて思いました。

これはちょっと閑話休題なんですが、宮沢賢治『春と修羅』に「噴火湾(ノクターン)」という詩がありまして。
それとこの曲を重ねたら、その構図が自分の中で一気に広がりました。


MCはあまり覚えていないのでざっくり。
長崎といえど、本編中はケンケンのターンは控え気味で、アンコールではもうちょいケンケン祭り(?)を起こそうと言う流れに。
竜太朗さんだったかなかちゃんが、メランコリックの前で長崎くんちの「もってこーい!」の掛け声を提案。
ケンケンとオーディエンスの「もってこーい!」の応酬から始まってにぎやかでした笑

あと、正くんはお土産屋さんで買ったべっ甲ピックを前半で使われていたようです。
「でも一番のお土産は、僕らにとってもみなさんにとっても、いいライブをすることですよね!」と、天使みたいなお言葉をくれました。
ついでに長崎にはべっ甲工芸館があるんですが、とても素敵なところなのでぜひ行ってみてください(宣伝)

このツアー、心なしか正くんの笑顔がますます多くて嬉しいです!
これまでのライブでもニコニコしていることは多かったんですけれど、
楽しさが目に見えて伝わるような表情というか。

ケンケンも言っていましたが、この日のライブは「長崎が好き」という気持ちがメンバーからも伝わってきました。
竜太朗さんが「長崎に住みたい」と言っていたのに深く同意するくらい、私もこの土地が好きで。
ステージ側でもそう感じていたように、オーディエンスからもこの土地が好きな気持ちがこもっていた気がします。
ケンケンというキーパーソンを囲んで、土地自体を押し上げたい!みたいな雰囲気があったなぁと。

そんな長崎ライブでした。
プラのライブでもそうじゃなくても、今後も長崎にはたくさん行きたいと改めて思いました!

2018/3/24 Plastic Tree 川崎クラブチッタ

March 26 [Mon], 2018, 22:51





音楽の街(正くん情報)やら大師さんやらご利益の多い街・川崎!
doorAdoreツアー6箇所目、川崎クラブチッタに行って参りました。

セットリストは以下でした。

ツアーSE
遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
残映
曲論
落花
静かの海
いろつき
念力
ユートピアベリーブルー
エクジスタンシアリスム
scenario
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


新潟から始まったこのツアー、今回からセトリに変化があり、「え、この曲がこのポジション?!」と驚かされたライブでもありました。なんと静かの海が7曲目!
ここからどうなるんだ…?!と本編中はそわそわしましたが、その分締めのノクターン、サーチアンドデストロイ、宇宙遊泳の流れが映えた流れでした。

自分の中で残映とノクターンの2曲は、月ないしは夜というイメージが共通していて。
夜というと暗闇などの怖い印象もあるんですが、人が寝静まったり、仕事を終えて一息をついたり、お風呂に入ったり、こうやってライブを観て楽しんだり、そういう特別な時間や自由をもたらす存在でもあるんじゃないかと思うんです。

残映が前半にあることで、そういう優しさをもった夜の訪れが浮かびました。
そこからノクターンで、とっぷりした月と滴る夜露、サーチアンドデストロイがそれを濾過して澄み渡らせて、最後に雨として雨中遊泳へと混ぜて流していく。
そうした美しい光景が連想されて、たいへん心地よかったです。

他にアルバム曲だと、いろつきが手拍子始まりが一気にやわらかい雰囲気をもたらしていてキュンとしました!
アウトロで正くんがケンケンの方に向かって演奏していたのも相まって(ケンケンの表情は確認できずでしたが)とても微笑ましかったです。
一気にこの曲が気に入って、この二日間いろつきばかり聴いています笑
(あと、今月号のベースマガジンにある、正くんのこの曲についての言葉がとっても素敵で…!!ぜひ全人類の方に読んでいただきたいです!!)

個人的にプラをチッタで観るのは剥製ツアーぶりで、あのライブはとにかく本編最後の剥製の衝撃があまりにも強くて(当時のレポはこちら)、それ以外の記憶が薄いのもあり笑、その時には気付かなかったのですが、このダンスフロアっぽさがマイムに合っていていいなぁと!
またユートピアベリーブルーもパーティー感が演出されて、フロアの雰囲気を含めて一層楽しめました。
あと、この日のマイムはなかちゃんが下手に来てくれたのも嬉しい出来事でした!

他には落花があるのがとても嬉しかったです。
当時も書いたかもしれませんが、落花って同じ剥製収録のシングル曲(マイム、スロウ)に比べてちょっと色がわかりづらい部分がある気がしていて。
それが剥製ツアーでめきめきとその存在感が伸びてきたような感じがして、思い入れのようなものがあったので、
少し経った他のツアーに単発で入ってきたのが感慨深かったです。
変な例えなんですが、甥っ子や姪っ子のちょっと大人びた姿を見たような気分というか笑

メランコリックはなかちゃんの根性入れにより、海月が声に出す「ツクチャーツクチャーツクチャーツクチャー」カウントから始めることに笑
「お前ら演奏が始まった瞬間にやめるなよ!他のジャンルでは演奏中でもガンガン歌ってる人とかいるよ!
俺たちはヴィジュアル系だけど、お前らがヴィジュアル系にならなくていいだろう!お前らの根性がヴィジュアル系なんだ!いや、ヴィジュアル系をけなしてるわけじゃない。俺ヴィジュアル系結構好きだし」
このMCに笑いすぎて演奏を忘れました笑


MCでは竜太朗さんが「お花見とかお参りとか一気にできる、ご利益のあるライブにしましょう」と。
それにちなみ、正くんによる「チッタってイタリア語かなにかで神様という意味だそうですよ」という情報から、
正くんと竜太朗さんによる空想の犬ならぬ空想の神様ごっこが始まり。

竜太朗さん「神様は男性?女性?」
正くん  「女の人じゃないかなぁ」
竜太朗さん「大きい?小さい?」
正くん  「たぶん大きいと思うよ」
竜太朗さん「173センチくらい?」
正くん  「いや、きっと人間の領域を遥かに超えていて、15メートルくらいじゃないかなぁ」

いつまで経ってもこんな会話ができるこの二人の関係性に憧れる(ようなそうでもないような)

あとは正くんとケンケンがそれぞれベースマガジン、ドラムマガジンに載りますよ!という話も。
ベースやってる人!と挙手したときに下手側で多く手が挙がったのを見て、
竜太朗さんが「なんかそっち(下手)側多くない?…あ、そっか!」と今更な反応をしていました笑

当の正くんは「最近はかっこいいベーシストもたくさんいますからねぇ」とのことでした。
たしかにそうなんですが個人的にはあなたが霊長類で一番かっこいいベーシストだと思ってます

オーディエンスに各パート経験率を伺ったところで、
竜太朗さん「なかちゃんも今週のプレ○ボーイに…」
なかちゃん「俺載れてもLE○Nじゃないかなぁ。おしゃれなおじさんになりたい」
というじわじわくるやりとりもありました笑


散漫なレポになってしまいましたが笑、「doorAdore」というアルバムのまた新しい側面に立ち会えた一日でした。
アルバムツアーというと本来なら一定の線上を進んで進化していくイメージですが、これに限ってはもっと多角的というか、元々が立体的な形を持っていて、回を追うごとにあらゆる面を見せられるような感覚があるんですよね。

次はおいは幸せたーい!な長崎・福岡の九州編に参ります!
また新しいこのアルバムの魅力が見つかることを期待しています。

2018/3/10 Plastic Tree『doorAdore』新潟LOTSと。

March 11 [Sun], 2018, 15:02

行ってまいりましたツアー初日・新潟!

セットリストはこれ以上ないくらい順番に自信がないのですが(特に本編中間部分)、曲の過不足はないと思いますのでこれでごめんください。

ツアーSE
遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
フラスコ
残映
サーチアンドデストロイ(↓と逆かもしれないです)
いろつき(↑と逆かもしれないです)
雨中遊泳
念力
ユートピアベリーブルー
エクジスタンシアリスム
scenario
ノクターン
静かの海

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


SEはツアー用?のものでした。
どこか厳かな曲調と、砂漠と扉の映像が。
アー写の雰囲気がそのまま映像化されたような感じ。

始まりはアルバムと同様、遠国からの恋は灰色。
最初からクライマックス感があって、躍動感が一気に襲ってきました。
うおおおプラスティックトゥリーかっけええええ!!と鳥肌もの。

特に正くんが…正くんがかっこよくて…(※生粋の正海月なので許してください)
正くんのアグレッシブなステージングって感情大爆発!とは違って、少し引いたクールさがあると思うんです。
だからといってただ冷静なことはなく、とてつもない熱量が渦を巻いている、冷静と情熱両方を飼い慣らしているようなところが個人的にたまらなくかっこいいんですよね。
この絶妙なバランス感の魅力が、いつ目の当たりにしてもたまらないなぁ。

そんな正くんの最初のMCでは、doorAdore聴いてくれました?と客席の反応を伺いながらも、
「聴いてきてくれた方がこちらとしては嬉しいけど、ライブで初めて聴くって言うのも運命的でいいですね」というやさしさ測定器五千兆みたいな一言もありました。
ただしくんはやさしい…

なかちゃんは早速「初日序盤にしてはお前ら頑張ってんじゃん」とイイ悪態をつくスタイル(そして喜ぶ民)
でもそこに加えて「本当はこんなこと思ってないからね、楽しんでくれて嬉しいろ思っている」というニュアンスの一言も入れてくれました。
な、なかちゃんがやさしい…///(※いつもやさしいですね)

中間あたりはメンバーの緊張感がびりびり伝わってきもしましたが笑、とりわけサーチアンドデストロイが今までにない雰囲気が味わえて気持ち良かったです。
楽器隊の空気の手繰り寄せあうような張り詰め方と、その真ん中で本を開いてそれを読むように歌う竜太朗さんという構図。
ある種の前衛芸術を見ているような面白さがありました。これはクセになる…!


ケンケンのMCを皮切りに激しい曲ゾーンへ突入。
「doorAdoreにはシングル曲が3曲入ってますけど、まだその一つをやってませんね!」と。
竜太朗さんにちょいちょい横やりされながらも笑、「次は念力をやります!」と火をつけてくれました。

念力発生ツアーにて配られた発光機再び(※持ってなくても大丈夫だと思います)で客席は彩られ、
そこからユートピアベリーブルーで、自分でもびっくりするくらいテンションが跳ね上がりました!
本当にこの曲はマイム並みにテンションを持ち上げてくれます。
カップリング曲ってリリース後はやらなくなってしまうことが多いけど、これは今後もやっていってほしいものです。

畳みかけはピークへ。
なかちゃんの「まだいけますか」となんかドキッとしちゃう前振りからのエクジスタンシアリスムと、
竜太朗さんの決め台詞「次の曲はこのツアーで一番盛り上がる、はずだ!おれのシナリオではな、100%だ!」が炸裂したscenario。
この曲の前振りの為に考えてくれたそうです(なかちゃん談)愛しい…。

この2曲はもっと踊れそうな盛り上がっていけるだろうなぁと、空間全体から試行錯誤がひしひしと伝わってきました。
ケンケンが「みんなまだどうしていいかわからないとこあるやろ、そういうのも観られるのも初日の貴重なとこよね(訛り再現しきれずすみません)」と言ってくれていましたが、そういうの含めても楽しかったな。
ツアー初日の緊張感というのがハラハラとういうよりも笑、ワクワクドキドキとした期待のベクトルに大きく向いている感じがしました。

一体感というのは今までもありましたけれど、「もっと熱くなれるだろ?!」という、ちょっとスポーツっぽいテンションというか笑
これまでのプラのライブ、というかこのバンドの印象として、低い温度のところから徐々に高いところへの持っていき方が強かったんですけど、
始めから高いところにあって、それが爆発寸前まで行くような熱さがあったなぁと。

そんな熱気に満ちたところを、さわやかな風のように通り抜けていくノクターン、静かの海。
個人的に遠国と静かの海で、正くんが使っているベースが同じなのが妙にぐっときました。


アンコールは春咲一曲のみでしっとり。
本編のあまりの新鮮さに、これが春ツアーだったことを思い出しつつ、一層温かい春を感じました。

ダブルアンコは恒例の酒盛りTIME!!
この日は各メンバーの初日感想MCをしていこうということになりました。

ケンケンは先にも触れたんですが、ツアー初日の感慨について語ってくれていました。
「(試行錯誤しながらも)みんなこういう感じで乗ってくれているんだっていうのが伝わってきた」というような話と、
アルバムについて「その日の気分によって印象が変わったりもして、どうなっていくのかが楽しみ」というニュアンスでした。

正くんは「出来上がってから未だにしばらく聴いているけど飽きが来ないんですよ」と。
あとアルバムについて「みんなの感想をその場で言ってみて!」と、オーディエンスの感想をご所望されていました。

三番目は竜太朗さん(海月がなかちゃんをトリにするあたりに「わかってますね」と笑)
「自画自賛のようだけど、本当に面白いアルバムができたなぁって。こんなに長くバンドやっていても、まだこんなに楽しいことがあるんだとびっくりしましたね」

最後はなかちゃん。
この日のなかちゃんは名言発生器すぎてどこでなんの話をしていたのかが曖昧なんですが笑、
繰り返し言っていたのは「ロックバンドには夢がある」という言葉で。
どういう流れでこの言葉が出たのかは忘れてしまったんですが、「俺たちはただいい曲を作ってライブして、っていう当たり前のことをやっているだけなんだけど、それをこれだけの人が楽しんでいる様子が見られるのは、本当に夢があることだと思う」というようなニュアンスでした。
いやいや、なかちゃんの神回だったなぁ…(しんみり)


いい話を聞けたところで演奏へ。
「もう本編は終わって、俺たちが帰ってもいいんだけどどうする?曲をやるか、帰るか。(海月:曲をやるー!)イエスかノーで答えろ!」と煽り。
ここでイエ○ノー枕という単語をうっかり入れてしまって、なかちゃんが「俺もう酒やめるわ」と自爆するくだりが面白かったです笑
プラツリに下ネタはいかんという自戒がある模様。
(この単語を知らなくてつい調べちゃいました。またひとつかしこくなってしまった…)

最後はマイム、メランコリックというライブ王道の流れ。
竜太朗さんの「(ロックには夢があるにかけて)舞う夢と書いて?!」という前振りがナイスだったなぁ。
また、なかちゃんの「夢を見ている奴に捧げます」から始まったメランコリックが熱くてサイコーでした。

もう何度も聴いているのに、この2曲こそ妙に込みあがってくるものがありました。
ひたすら楽しいのはもちろん、音楽によって気持ちが寄り合って熱が高まりあっていく感覚に満ち満ちていて。
ジャンプによる動悸息切れもありますが笑、そういう胸の高鳴りがなかなか止まないものがありました。


竜太朗さんが捌け際にもたくさん話してくださって。
「ライブって、俺たちがかっこいいって思ったものを、かっこいいって思ってくれる人たちと共感しあえるすごくいい場所だと思うんですよ。
だからライブ来れる人は気軽に来て欲しいし、最近つまんないなぁとか、ばんぎゃる上がっちゃたわみたいな人もぜひ誘ってきてください。あとは責任もって俺たちが後悔させませんから」と。

そして「このツアー、俺らの歴史の中ですごく大きいものになりそうな気がするんだよね。そんな気がしない?」というような一言が、胸に残りました。

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以上、初日新潟のレポでした。
やたらテンション高い仕上がりになってしまいましたが、楽しさだけでも伝われば幸いです笑

自分にとって次のdoorAdoreは川崎になる予定です。
今日の長野、岡山、大阪、名古屋に行かれる方は目一杯楽しんできてください!

2018/3/9 Plastic Tree『doorAdore』と(後半)。

March 09 [Fri], 2018, 23:12

昨日に引き続き、『doorAdore』後半の感想を書いていきたいと思います。

まだ発売して2、3日とはいえ、個人的にこの作品、前半にどうしても惹かれてしまって
後半の聴き込みが浅い部分が否めないのですが、ノリ重視で書いています笑


7.残映
直前のサーチアンドデストロイが非常に異空間的な一曲だったのもありますが、
今回の収録曲の中で一番地に足をついている感触があります。
他の曲よりもぶっ飛んだ印象がないんですけど、とてつもないスルメ曲で、ある日突然大ダメージが降って来そうな予感がぷんぷんします。

ケンケンが「竜太朗さんの唄を意識して作った」と書いていましたが、
純度の高さみたいなのが竜太朗さんのソロに繋がってくるようなところがある気がしました。
個人的にPlastic Treeの4人の中で、竜太朗さんとケンケンの持つ要素ってすごく純度が高いと思うんですよね。
反面、弦楽器二人が毒気を持っていて、そこが混ざり合ってグレーなものを醸している構図があるように思います。

あと、本当にたまたまなんですが、夢野久作の『ルルとミミ』を読みながらこれを聴いていたら妙にしっくりきました。
(ちょっぴり悲しい話ですが、狂気的なまでに幻想と夢が詰め込まれていて、主人公たちが海月に乗るシーンがかわいいのでぜひ読んでみてください笑)


8.いろつき
ちょっぴりハワイアン(※イメージ)なイントロからの、ふわーんとした同期が入った異色な一曲。
君はカナリヤとかfloatもそうなんですが、こういう緩衝材的なナイスなハマり方をしてくれる曲ってついキュンとしちゃいます。
(この3曲の共通点はケンケン作詞なところなんですけど、こういう曲に合う歌詞を書けるケンケンの乙女センスが大好きです)

正くんが先日NACK5のラジオでこの曲をオススメに挙げていて、「いろんなタイプのベースが入っている」とのことで。
この弾む感じ!ベースライン聴いているだけでとても楽しいです。
リズム隊がニコニコ演奏し合っている映像すら脳裏に浮かんできました(幻想)
ライブでは浴びるような多幸感に包んでくれそうで、想像するだけで気持ちが温かくなってきます。


9.念力
正くんがこの曲を「初期衝動」と表していましたが、エクジスタン〜の項目で書いた衝動の根源もここにあるような気がします。
基本的に物語って、一歩一歩スタート地点から離れていく展開が多いと思うのですが、
このアルバムにおけるストーリーは逆で、遠いところから自分たちの元々持っていたものの方へと回帰していく感じがするんです。
ここで異境感がふと薄れてきて、元の道に帰ってきたような心地がします。


10.scenario
英単語のタイトルいえばなかちゃん!期待通りの無茶苦茶な曲です(※褒めてます)
プラのライブでは想像もしなかった、フェスでモッシュ三昧みたいな光景が浮かんでくる…。

衝動ここに極まれり、物語からの逸脱や破綻、難しいことはくそくらえみたいなものを感じます。
歌詞の攻撃性(?)が高いのでついつい深読みしたくなりますが、それすらナンセンスなのかもしれないですね。


11.ノクターン
変な感想なんですけど、すごいプラらしい曲だなぁと。
プラらしさなんていうのもまたナンセンスなのかもしれないんですけど、耳馴染みが非常によくて。
物語として当てはめるのなら、とうとう知っている街に帰ってきたシーンみたい。

この曲についてはもう少し時間をかけてみようと思います。
残映もそうですが、王道感のある曲の方が麻痺させられるような謎の感覚があります、このアルバム…。


12.静かの海
雨中遊泳の項でも書きましたが、このアルバム全体を通してドライな印象を受けたんです。
元々Plastic Treeってどちらかというと絶えず水がそばにある感覚の強い雰囲気を持っているイメージなんですが、
今回の収録曲はそういう水っぽさが少ない乾いた地・砂漠が、新境地の象徴として映りました。

それらの旅を経て、回帰してきた海がここだったんじゃないかなぁと。
これまでの自分たちを一歩遠くから見つめ、そして持っていたものへより焦点を当てていく。
遠近法的な1枚だと思いました。
この曲は元々単発で完成されているようなところがありましたけど、この構造を想定したら、自分の中でしっくりきました。

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以上が第一感想でした。

こうして一通り述べたところで、ふと「いい音楽ってなんだろう」という、スケールのでかい疑問が浮かびました。

ただ聴いてイイ!なのか、音楽理論的に素晴らしいのか、商業的に成功したものなのか、玄人を唸らせるものなのか。
エクジスタンシアリスムの歌詞について、竜太朗さんが綴っていた
「本質とはなんだろうと思う自分と、どうでもよくなってしまう自分がいる」の話がまさにそうで。

プラの1ファンとして感じる良さと、1リスナーとしての感じる良さの隔たりとか、
どうして私はこのアルバムが売れてほしいんだろうとか、好きとはなんだろうとか、ついつい考えちゃうし、
結局この感想もすべてそういうところから成り立っていて。
でも手放しにかっこいいと思っているのも、素敵だと思うのも、嘘じゃなくて、本心からなんです。
その本心そのものを引き出そうとしてくれるような、このアルバムのパワーってそういうところからきているのかもしれません。

年末公演で、なかちゃんが「世界観とか難しいこと考えずに、かっこいい!ライブ楽しい!って思ってもらえるようなアルバムができたんだ」と言っていたけど、
「かっこいい」を磨く、純粋なそれを突き詰める、その裏にはものすごい葛藤があるんじゃないかと思うんです。

20年やろうが30年やろうがやることはまだあるんだという熱気。
インタビューにもあったように、これがバンドの最終局面の入り口であるという覚悟、残された時間への漠然とした焦燥。
そういうのと戦っている一枚でもあるのかもしれないなぁと。

と、結局難しいこと考えちゃうんですが笑、たぶんプラ自体にそういう葛藤があるから、
海月としても、生活に根差しているようなバンドだからこそ、つい食い気味になってしまうのかもしれないですね。

音楽に対してこうやってめんどくさいことを考えるのも自由なんですけど、どんな答えが見つかるのか、スタンスになっていくのか。
そういう未知さも相まって、明日からのこのツアーがますます楽しみになりました。

2018/3/8 Plastic Tree『doorAdore』と(前半)。

March 08 [Thu], 2018, 23:55

砂漠の長いドアを抜けると遠国だった---。

と、うっかり名文をお借りしてしまいました笑

久しぶりのブログになります。
2月後半は忙しかったり体調を崩したりとてんやわんやでしたが、
明後日にはプラのツアーも始まるので、体力も気力も万全にしていきたいところです。

さて、とうとうPlastic Tree『doorAdore』が発売されました!
竜太朗さんのお誕生日がフラゲ日という二重におめでたいリリースとなりまして。

2/2の記事でも書きましたが、今回のアルバムについてはなるべく積極的に自分なりに発信していけたらと思いまして。
その一つとして、まずはツアー前に第一感想を残しておきたいなぁとキーボードを叩いてみました。
初見なので、レビューというよりはどうしてもファンの忘備録になってしまいましたが(いつもそうですが笑)、
海月さんにも、海月さんじゃなくても、ご興味ある方にお読みいただいて楽しんでいただけたら幸いです。

第一感想と言っても以下の情報だけはチェックしたので、それを踏まえて書いているのですが。
メンバーの全曲歌詞解説→http://www.jrock.jp/various/news/category/plastictree/(3/7更新の部分です)
インタビュー→http://skream.jp/interview/2018/03/plastic_tree.php

ツアーを経て、自分のこの感覚がどう変わっていくのか、または確信を得ていくのか楽しみです。


1.遠国
アルバムのリード曲にあたるのかな?
MVはこちら。https://www.youtube.com/watch?v=vHBwyh8aaw0

プラのアルバムを一つの物語としたときに、導入部分にあたるようなインスト曲が入ることが多いですが、
今回は歌ありのこの一曲に始まり。
どちらが良いということはないですが、歌が入ることでよりドラマに厚みが持たれるような気がします。

プラの得意とするところで、イロゴトとか、ちょっと温度が低いところに連れていくパターンは多いんですけど、
これはそれともまた違っていて、まさに「遠国」だなぁと。
温度感はそのままに、さらっと今立っている場所とは違うところに導かれるような感覚になります。
そうしたイメージから、砂漠という異国情緒なヴィジュアルをメインに持ってきたことが実にしっくりきました。


2.恋は灰色
この曲は昨年の年末公演の告知映像でちょっとだけ流れましたね。
(なかちゃん曲かな?と思ってたら正くんだった…!)

改めて音源で聴いた時に、イントロからぶわっと汗が吹き出しました。
物語の第一話にあたるポジションにふさわしい力強さと広がりに、一瞬で心奪われてしまいました。
わかりやすいところで、アニメのOPが神がかっているとそれだけで鳥肌が立って、一気に名作に思えてきてしまうんですけど、そういうのに近かったです。

歌詞のタイトルが小説的で気に入っていましたが、
「増え出すノイズに春は蝕まれ ただ綺麗なものはないって泣いた」
このフレーズに春特有のセンチメタリズムがこれでもかと詰まっていて、涙腺と胸が壊れるかと思いました。
長谷川正は天才。


3.エクジスタンシアリスム
恋は灰色とこの曲の流れの爆発力がすごい。身体が動いちゃいます。
近年のプラが持つライブ感で一番快いです。

竜太朗さんも解説に書いていましたが、この曲には強烈なエネルギーを感じています。
「バンドの演奏って楽しい!」というまるで楽器を持ちたての少年たちのような衝動を、プロ20何年目の人たちが全力でやっているみたいな破壊力というか。
ケンケンが言っていた「メンバーみんなで"これはいいねー"って幸せな気持ちになれることがまずは一番」に納得したのは特にこの曲かなぁ。

歌詞については改めて後述したいんですけど、「本質って何なんだろう?」と考えてしまう部分に惹かれます。
こういうもどかしさからの抑圧という意味でも、この曲からは強いものを感じるのかもしれないです。


4.雨中遊泳
シングルで聴いた時からなんとなく今一つ引っかかるところがあって、それが何なのかずっと疑問だったのですが、
アルバムという全体像にハマってハッとしました。

この曲はタイトルからしても湿度高めなのに、どこかドライな部分があるなぁと。
それこそ「遠国」の砂漠と繋がっていて、砂地にしとしと溶け込んでいく雨垂れのようで。
そこからこの雫が、ラストの静かの海へと流れていく構図が漠然と浮かびました。

この乾いた部分をどこから感じたのかいまいち自分でもわからないんですが、
雨を含んだ砂ってどちらかといえばばっちい印象なのに、プラの手にかかって妙に絵になってしまうような感じでしょうか。
恋は灰色の歌詞ではないですが、ただ綺麗なものではないかもしれないけれど、
プラの美しさは、手放しに綺麗なだけではないものを帯びてこそ増すようなところがありますね。


5.サイレントノイズ
タイアップのゲームのコンセプトに沿って作られているのもあり、
この曲がアルバムにおいてどんなポジションになるのか一番想像がつきませんでしたが、
前半と後半の間にハマってきた非常に柔軟性のあるジョイント役になっているなぁと。

ぱっきりしたカラーで押した前半から、後半の淡い方へするっと移っていく、
グラデーションのちょうど中間部みたいな、いい抜け具合を感じました。
『doorAdore』の曲たちは、ライトは一定だけど彩度がピンキリみたいなイメージがあります笑

しかしベースがゴリッゴリになっていてびっくりしました!
ほとんどベース一本で録ったと言っていたので、エフェクターでこうしているのでしょうか。
正海月としてはライブでも変化があるのか楽しみにしておきます笑


6.サーチアンドデストロイ
「恋は灰色」も大概ですが、これが一番タイトルとのギャップに驚愕しました。
ほとんど前情報入れなかったので、イントロを聴いた瞬間に「これがいろつきというやつかな〜?」とか
テキトーに考えていたらタイトル確認して目玉飛び出そうになりました笑

珠玉という二文字を音の一つ一つに込めたような一曲。
とくに間奏が…ああ!なんて美しいのだろう!(のたうち回りながら)この音を芸術品として美術館に飾っておきたくなります。

同時に、この曲は遠国の中の深淵というか、聴いていて自分がどこにいるのかよくわからなくなるような錯覚に陥りました。
それまではなんとか進みはしていたけど、ここで完全に迷った、みたいな笑

プラのメンバーを近代文学作家に当てはめるなら、なかちゃんは間違いなく坂口安吾だと思っているんですけど、
この歌詞がまさにそれでそれで論文を書きたさすらあります笑

------------------------------------------------------------------

全部完成してから上げるか迷いましたが、一気に上げると書いた本人が読む気も失せるくらい長いのと笑、
鉄は熱いうちに打ってみよう(?)ということで、前半から上げてみました。

明日きっと後半を上げられる!上げたい!上げよう!と意気込んでおきます…(弱気)
では、おやすみなさい。

2018/2/18 大学時代の思い出話と。

February 18 [Sun], 2018, 22:52

昨日は鎌倉文学館の『愛は言葉だ!』展に行ってきまして、そこで今年初のおみくじを引いてきました(初詣の記事に書きましたが、あれ以降結局おみくじ引けてなかったんです笑)

そこに書かれていたのは川端康成「結婚の技巧」に出てくるこちらの言葉。


こちらの作品は失礼ながら未読なのですが、「ああ、いいものを引いたなぁ」とちょっと小躍りしながら鎌倉を後にしました笑
武者先生や国木田先生など、他にも好きな先生方の言葉はありましたし、誰が来ても嬉しいんですが笑、自分の手に渡ってきたこちらを読んだ瞬間に、ぴたりと来るものがあって。
というのも、大学で所属していた演劇部の卒業公演の脚本に、自分が書いたことを思い出したのです。

題材として、漱石先生の「月が綺麗ですね」と二葉亭先生の「死んでもいい」を使い、それと同じ意を持つ言葉を新たに自分で考えたんです。
それが私にとっては「明日も会いたい」でした。

明日、私が生きているか、あなたが生きているかもわからない。
この愛情が続いているかわからない。
それだけ未来も時間も、わたしたちのこの関係性も不確かだ。
同時に、そんな明日がまた続くことを、そんな今日がまた繰り返されていくことを、願いたい。
目一杯に目の前にいるあなたを愛して、あなたに愛されて、それだけでわたしたちの物語は完結したっていい。
でもその連続の先に、続いていく明日の向こうに、本当に欲しいものが見つかるのだと信じている。


…そんなコンセプトで考えたような気がします(アバウト)

思い出しついでに、卒業公演を共に作り上げてくれた同期や後輩からいただいた寄せ書きを見ていました。
その中で「人生最後の舞台にお前の脚本で立たせてもらえてよかった」と書かれていました。
当時もその言葉は嬉しかったものですが、こうして舞台からすっかり遠ざかった今読むと、胸が締め付けられるものがありました。
私はまたこの子に舞台に立って欲しいと思うけど、それでも彼女のラストステージに、最高の額縁を添えられたのならば、これ以上のことはないのです。

また、後輩たちが「今までの公演で一番楽しかった」と書いていてくれたのもたまらなく喜ばしいことでした。
今となってはきっともっと楽しかった公演があると思いますし、そうあってほしいのですが、彼らの中の「一番」をちょっとの間でも飾れたのは、ちょっと誇っていいのかな。

そしてお客さん方の感想もよく覚えています。
自分の書いたものに、言葉で返してもらえるというのはこんなに高揚するものかと驚きました。
学生演劇の一貫ではありますが、自分にとって自分の作品を世に出すということを、初めて体感した出来事でした。


私は脚本演出と要を担っていましたから思い入れが強いのは当然ですが、他の方にとってはもっと小さいものなのでしょう。
でも、誰かの時間を自分の世界に委ねてもらえたこと、そしてそれを良い思い出といい箱に閉まっておいてもらえるのは、なんと恵まれたことでしょう。
もう彼らの中では風化しているような出来事でしょうが、自分にとっては礎となるような経験を与えてもらったことに、深く感謝しています。

川端先生のこの言葉からそんな思い出が一気に蘇ってきたのです。
私にとって真剣に向き合ってきたあの日の明日の明日の明日の明日…として今日があって、そして改めて巡り会えたこういう気持ちが、一つの愛で、欲しかったものの一つなのかもしれません。

脚本という脚本はこれ以降書いていませんが、物を書くということは依然と続けています。
きっちりとした作品を人前に出すということは出来ていないけれど、もう少しだけそういう道からは逸れないでいたいです。
受信側としても、発信側としても、何かを書くその手はやめないでいたいと改めて思いました。


川端先生は太宰先生と色々ありましたが笑、『女生徒』については絶賛していたそうで。
私もこれが太宰作品で今のところ一番好きなので、それだけで川端先生には親近感(というと差し出がましいですが)を覚えてしまいました。
厳密にはこの作品、太宰先生の執筆ではないそうですけども笑

2018/2/11 江戸川乱歩館と鳥羽水族館と。

February 16 [Fri], 2018, 20:16

『うつし世は夢、夜の夢こそまこと』

久しぶりのブログ更新になってしまいました…

先日の連休をつかって名古屋に一泊二日してきました。
今回も文学館めぐりとライブの抱き合わせ遠征で、一日目は鳥羽の江戸川乱歩館と鳥羽水族館、二日目は愛知は半田の新美南吉記念館に。
本日は初日の鳥羽観光について書いていきたいと思います!


記憶はおぼろげですが、自分にとって江戸川乱歩との出会いは『芋虫』だったと思います。
きっかけはよく覚えていませんが母から勧められたのかな…?(母には谷崎潤一郎『刺青』も勧められたのですが趣味がわかりやすいですね笑)
その後、教科書に『押絵と旅する男』が載っていたり、好きな劇団さんのオマージュ公演を観たり、プラの年末公演の茶番シリーズなどもあり笑、何かとご縁が多く。

最も印象に残ったのが丸尾末広先生の『パノラマ島奇譚』で、あの強烈な世界は視覚情報も相まって脳裏にひりひりと焼き付きました。
自分の中で乱歩先生は、文章よりもその発想力に魅力を感じているので、作家というよりは芸術家のような存在であるかもしれません。

今回の鳥羽は、その『パノラマ島奇譚』の舞台になった土地と言われています。
乱歩先生は生まれは名張ですが、一時期は鳥羽の造船所で事務の仕事をしており、その経験からこの作品を書かれたとのこと。
たしかにM県のT市が舞台となっていますね。

鳥羽までは、夜バスで早朝に名古屋→近鉄というコースを利用しました。
中日だったからなのか、連休の割にはバスが休めでラッキー。
三重行きのバスに乗るか迷いましたが、到着地が身支度するには利便性が悪そうで…。

ちなみに近鉄名古屋からだいたい2時間くらいで着きます。
(前回の奈良旅行のように京都-奈良間の景観に注目したいところでしたが、往復共に爆睡でした笑)
特急を使うともう少ししますが、一番安いと片道1,710円くらい。
四日市までは行ったことがありましたがそれよりもずいぶん奥で、三重の広さを実感しました。


鳥羽駅について早速文学館の方へ。
トンネルの壁に早速乱歩先生!じゃない!怪人二十面相の影が!!(文アルの乱歩さんはまんまこのシルエットですが笑)
文学館の案内というのはそこまで大きく表記されないイメージなので、こういう遊び心があるものにはテンションが上がります。


このあたりの市街地は、もの寂しさが強く残っていて心惹かれました。




その中に見える赤い看板の建物・・・すごく怪しい!好き!
駅からだいたい10分くらいでしょうか。
江戸川乱歩館、正式名称は鳥羽みなとまち文学館に到着。

こちらの施設は大まかに岩田準一と乱歩・夢二館、幻影城、乱歩館の3つ(+書斎)で構成されており、元々はこの岩田準一さんのお家とのこと。
岩田先生は夢二に影響を受け、師事した画家で、乱歩作品の挿絵も描かれている方だそう。
夢二と乱歩に直接関係はないそうですが、なんとなく共通したものがある気がしますね。

岩田先生と乱歩先生はこのお家の書斎で文学談義をしたり、交友を深めていたそう。
特に二人の間では男色研究を進めていて、それについての資料や書籍が飾ってあってちょっと気になりました。
他にも当時の生活様式や、岩田先生と文化人たちの書簡などの展示が盛りだくさん。

幻影城は乱歩作品の世界を表現したお部屋で、コッテコテな内装で面白かったです。
あんまり詳しく書いてしまうのはもったいないので避けますが、いい意味でチープな感じがたまらなかったです。
昔、伊豆で行った「あやしい少年少女博物館」を彷彿とさせます。

そしてなんと!仕掛けアリ/ナシを選べます!迷いの末アリを選びました。
自分で選んだくせに、お化け屋敷系が苦手な自分は何が起きるのか気が気でなく、仕掛けが起きるまでキャプションの文字がさっぱり入ってきませんでした(ビビりすぎ)
それだけ覚悟していた割に、実際起きた際にはぎゃっと声を上げてしまう始末…そんな怖いものではなかったのに…

仕掛けも終わって安心したところで笑、部屋を囲む代表作のあらすじのキャプションをじっくり堪能。
中でも『屋根裏の散歩者』の紹介にそそるものがあり、読んでみたくなりました。

幻影城を出たところでにわか雨が。
職員さんが「今日雨の予報ありましたっけ…?」と仰っていて、「これは乱歩先生の歓迎の雨なのでは…?!」とポジティブに捉えました笑

乱歩館では乱歩作品についての紹介。
私物の展示もありまして、有名な「うつしよは夢、夜の夢こそまこと」のサインも見られます。
ついでに館内に隠れた怪人二十面相探しもできます(無事に見つけました!笑)


特別展では『孤島の鬼』を取り上げていました。
先述しました、岩田先生との男色研究から出来た作品ともいわれています。
愛する主人公が結婚してしまい、嫉妬からその妻を殺す男…というあらすじ。
失礼ながら今回初めて知ったのですが、紹介されていた犯人の男の台詞まわしが湿り気のある耽美さを含んでいて、実に面白そうでした。
naked apeさんが漫画化されているようでますます興味が出ました(『switch』をちょっと読んでたんです)

また、鳥羽について書かれた文学作品の紹介も。
三島由紀夫や梶井基次郎、山本周五郎などなど、多くの文豪がこの地を訪れたようです。
その中に田山花袋先生の名前を見つけました。
20代の頃に鳥羽を訪れ、紀行文には「日和山には絶対に登った方がいい、低い山だけど素晴らしい景色だった」と評価されていました。

花袋先生と言えば一日70キロ歩いていたという驚異の健脚の持ち主。
(花袋記念館の職員さんが「70キロは盛ってる」と仰っていましたが笑)
彼の言う「低い」山登りはそんなに楽でもないだろうと不信の念を抱きましたが(すみません)、文学館の後は挑む思いで日和山に向かいました。


日和山には文学館の裏手にある、神社の横の階段から登れました。



いい意味で自然の野放し感があって、「散策☆」というにはややハードでしたが笑、森の中なのにごうごうと海風が吹くのがたいへん心地良かったです。
まるで木々と海風が会話を楽しんでいるようでした。

その頂上から海の様子が見えます。





明確にパノラマ島のモデルになった小島はないようですが、なんとなくイメージが繋がってきますね。
詳しくはミキモト真珠島のサイトwww.mikimoto-pearl-museum.co.jp/museum/blog_archive/archive0016.htmlをどうぞ。
島々の並びと、人工的な建物が同じ海に同居している構図がなんとも奇妙な感じがします。


山を降りて市街地へ、そして鳥羽水族館へ。
パノラマ島奇譚には海底旅行のシーンが出てきますが、その気持ちで見ていました笑
日曜だったのでずいぶん賑わっていました。


鳥羽水族館といえばジュゴン!ジュゴンと言えば鳥羽水族館!


スナメリ


イロワケイルカ


エンゼルフィッシュ(頭の中で曲を流しながら)


ピラニアが綺麗


オウムガイ(!)

??
なぜかカピバラも。同居の赤い鳥(名前忘れちゃいました)
個人的にカピバラは他生物と一緒にいるところが一番かわいいと思うので、同居の鳥さんとの絡みが見たかったです…。

日本の水族館で最も生育数が多いらしくとにかく広く大きくて、全部は見きれませんでしたが、水族館よりも植物園や動物園にいそうな生き物も見られたので、ちょっと得した気持ちです。

次の日にお会いしたフラニーさんから、カワウソとの握手会ができるという話を聞きまして、カワウソのコーナーには行かなかったのでそれがちょっと残念でした…。


そんな鳥羽観光でした。
古な部分と人工的な部分とが海に包み込まれた神秘的な街で、またしてもお気に入りな場所が一つ増えました。
また伺いたいところです。

2018/2/2 売れてほしいアルバムと再開と。

February 02 [Fri], 2018, 23:59

プラの「doorAdore」のアー写、収録内容が発表されましたね。

アー写を見た瞬間に、うっかりamber grisの「This cloudy」を思い出してしまいました…。
ついでに竜太朗さんの衣装がyazzmadのナオキさんのものっぽくも見えてしまって、限りなく個人的に胸にくるアー写でした笑
それにしてもプラがこういう白っぽい仕上がりにしてくるのは意外だったなぁ。

今回のアルバムは、最後の曲を既に知っているという新しいパターンですね。
静かの海に至るまでの過程、しかもそこにサイレントノイズや念力という真逆な雰囲気のシングルが散らばっているわけですから、ますます想像がつかない。
今日初公開だった「恋は灰色」は仕事中で聴けなかったんですが、タイムフリーで聴くか、お預けにするか悩み所です。
タイトルが少女小説に出てくるワンフレーズっぽくて好きです。

プラの3月リリースの話になると、つい春の訪れを感じてしまいます。
現実は雪だの氷点下など騒いでいるくらいに真冬なんですけれども笑


ところで、一度辞めていたtwitterを再開しました。→@DmAbTer
約1ヶ月という脅威の早さで戻ってしまって恥ずかしいですが、戻るなら今だと思ったのであっさり行ってしまいました笑
SNS一個やるかやらないかで悩むのも阿保な話なので、そこまで自制しようと思っていなかったのもありますが。

きっかけというか、とりあえずいつか必ずまたやろうと思ったのが、昨年のプラの年末公演でのなかちゃんのMCです。
(まだ止めてすらいないのに、復活することを考えていたのあたりが馬鹿らしいですが笑)

なかちゃんが「来年は売れような」と口にしたときに、咄嗟に「ああ、もっとたくさんの人に彼らを知ってほしいなぁ」と。
プラは所謂ヴィジュアル系バンドというくくりの中では規模もまあ安定していて、動員も爆発的には増えないけどガクンと減りもせず、リリースもツアーも定期的にあって、
ファンとしては十分満たされていたんですけれど(細かい不満はありますが笑)、メンバーはもっと大きい規模を見据えているんだと思ったら、漠然とそれを応援したいと思ったんです。

正くんは「自分たちの音楽性がそんなにすごく売れるとは思っていないから、カルトヒーローとしてのし上がっていきたい」というようなことを仰っていましたし、私も正直否定はしないのですが笑、
それでもなかちゃんがあのように言ったのは、それだけこのアルバムに賭けていて、自信を持っていて、一人でも多くの人に聴いてほしいと思っているからなんだと。
その想いに少しでも報いたい・・・というといかにも従順で聞こえがいいですが笑、ただただ売れてほしいと思ったんです。

私がこれまでツイッターやブログにレポを書いてきた理由の一つに、そういう生きたバンドの展望を無視したくないというのがあるんです。
「自分一人が何かをできるとは思わない」という前提はこれまでも必ず置いてきたし、実際ファンの言葉一つでヒットチャートのランク上げられたら苦労しないんですけど笑、
私が誰かの思いに胸打たれて、きっかけを捕まえて、素敵な音楽に出会って来たから、自分もそういう仕方で好きなものを押し上げたくて。

元々物心ついた頃から文章を書いてきて、文章を全く書かなかった日もほとんどなくて、自分のことを素直に表現できるのも、人に褒めてもらったことも、好きだって言ってもらったのも、だいたいが書くことと繋がっていたので、
自分がしたいことを達成するには、頑張っていいものを多く書いて、少しでも多くの人に読んでもらうのがいいのではないかと考えました。

ブログで粛々書いているのも楽しいし、気楽だし、周りの一過的な話題に流されずに好きな題材を引っ張ってこられるのはいいことなんですけど、twitterの方が情報源としては強力なので、このツールはこのご時世外してはおけないなーと笑
ツイッターの嫌な面もいっぱいあるのでそれで離れたのもあるんですけど、この一ヶ月で「そんなもの蹴散らせ!これでもくらえ!(?)」くらいには元気になったので、張り切って荒波にを乗りこなしていきたいと思います。


今回のアー写を見た時にも感じたことで、amber grisやyazzmadがいなくなっても、Plastic Treeがこうしてどっしりと活動していることに、果てのないような気持になるんです。
私がアンバーやヤズマッドを好きになったのには、間違いなくプラというバンドとの出会いが土台にあって、そこから出来た趣向で新たに彼らに惹かれて(リエントのこともあるけれど)。
だから、原点でいるプラだけが活動していることに、ふと妙な違和感を覚えることがあるのです。

これは誰かと共有するような感覚ではないと思っているんですけど、この果てのない気持ちは、どこから来ているんだろうとずっと疑問でした。
それでこないだのダダロマのライブを観ている時に、ふと気づいたんです。


…という話まで書こうと思ったんですが、眠気MAXなのと明日も仕事なので寝ます!笑
続きはまた今度。

2018/1/30 DADAROMA at高田馬場AREAと朋さんBirthday。

February 01 [Thu], 2018, 23:05

昨日は寝てしまったので今日こそ感想をば…。


今回は朋さんBirthdayライブでありながら、ツアー中でもあるということで、自分にとっては「This is "LIVE"」ツアー初日でもありました。

前回も書きましたがステージがほとんど観えなかったので誰誰がどうしていたという情報皆無な上に、だいぶ暑苦しい仕上がりの感想になってしまいました…。
レポとしては全くもってダメですが、書いている側は非常に楽しかったです笑

---------------------------------------------------------------------

入れたのが開演すぎだったので、聴けたのはSEX!!の途中からだったのですが(何曲目だったのかな?)、
純粋に音や熱気だけでものすごくいいライブなのがひしひしと伝わってきたので大満足です。
特にKURTと、ルシッド→月のうた→imitation hero.のスタンチクラスト3曲が繋がっていたのが最高でした。
DADAROMAというバンドの凄さを一番実感するのが、個人的にこの4曲なんです。

あとは久しぶりにベルカと地面が聴けたのが嬉しかったです!
去年の朋さんバースデーライブのセットリストもとてもいいものでしたが、今年も素晴らしかったです(※全曲聴けていないですが)。今年も朋さんが考えたのかな?

この日のKURTを聴いていて、憧れの存在が遠くに行ってしまうということについて、ふと考えていました。
実際に朋さんがそういう体験をされていたことから連想したのもあるんですけど、
それとは違って、あくまで自分の中からその存在が無くなってしまう場合がこの日は浮かびました。

その存在が自分から離れていくのではなく、自分の気持ちがそこから遠くに行ってしまう場合があると思うんです。
単純に好きでなくなってしまうのもそうだし、例えば「自分にはあのヒーローを追うほどの才能がない」とか、「あんな風にはなれないからもう辞めてしまおう」とか。
自分にそれがないと認める諦め、これも一つの別れじゃないかと。
ここのところ自分の中でこれに近いきっかけがあったせいだと思うんですが、この日のKURTを聴きながらそういう構図が浮かび上がってきました。

あとこれは言い方として失礼なのかもしれないのですが、この時のよしあつの歌が強く沁みてきました。
所謂本調子という意味ではなくて(私からすれば十分上手いんですが笑)、むしろ本調子ではなかったからこその良さというか…。

初めてDADAROMAを観た時に、よしあつに対して「なんて脂の乗った声だろう」と思ったんです。
(男性は27歳前後らしいんですが)この人は最もいい声が出る時期にいるなぁ、みたいな謎の目線で観てしまって笑
今の彼はその時期から少し過ぎたように思っているんですが(これも非常に失礼な言い方で申し訳ないんですが)、
この日はなぜかそういうもどかしさが感じられて、それが逆にこの曲を歌うのにリアルだなぁと。
ここからこの人の歌はどうなっていくんだろうという期待はもちろん、それがDADAROMAの今後にも直結しているような気が勝手にしています。

そこからルシッド・ドリーム、月のうた、imitation hero.の流れ。
この3曲にそれぞれ象徴される「夜」「月(星空)」「朝」は繋がっていて(ついでにロマンスグレーの「星の消えた東京空」もそう感じています)、
夜は夢を見られる時間、月は夢を見せてくるもの、その時間に終わりを告げるのが朝、と自分は解釈していて。

先のKURTも含め、今回この曲たちが並んだ時に、憧れを追えない自分を殺し、誰かに夢を見せ続け、やがて朝が来て、それが終わりを迎える。
そんな展開が頭に浮かんだのです。なんだかまるで誰かの人生のようだなぁと。
この人がどれほど脚光を浴びた(る)のかはわからないけど、その生き様がこの楽曲とライブによってスポットが当たって、目の前に現れているようだなぁと思いました。

また、月のうたの間奏の楽器隊の呼吸の合い方(ユニゾンというやつでしょうか)にグッときました。
そしてimitation hero.の最後の「僕じゃなくなる」のベースが涙腺に響く響く。
ちょっと前までベースの音で泣けるのって正くんのそれに対してくらいだったんですが、最近朋さんも自分にとってそういうベーシストだなぁと思います。

この後、2017年7月21日の日記の時に、コーラスしている朋さんの姿が奇跡的に観えたんですが、「行かないで」と歌う姿はなんだか清々しく観えました。
せめて、せめて朋さんの中で、ヒーローの存在が絶えないで、ずっとそばにあってほしいなぁと思います。


あと、↑の流れとは違いますが、夢タラレバで「平和は権力によって奪い取られる」というよしあつの言葉と、その後の造花が繋がっているように聴こえました。
造花はなんだかすごく久しぶりに聴いたけれど、ギターソロがあんなにかっこよかったんですね…(今更)


ポルノグラフがあまりにも好きで、いいくすり/わるいくすりの方に未だに意識を進められていなかったのですが、この日で一気に好きになりました。これで仙台行きを決めたのがあります笑
なにより今回ライブで初めて聴いたわるいくすりのよしあつの歌が良すぎました、もう漠然と良かったとしか言えない(語彙力の限界)

前回行ったクリスマスワンマンがほわっとした雰囲気でそれも楽しかったんですが、ツアー中の研ぎ澄まされた雰囲気がやはり彼らは真骨頂だと思いました。
DADAROMAに対して、というかバンドに対して、ライブで久しぶりに胸を焦がしてもらえました。
やっぱりDADAROMAが火を付けてくれるんだよなぁ。
P R
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