デザイナーは絵を描く以上の仕事

January 15 [Thu], 2015, 19:05
デザイナーというと、絵を描いて形だけを決める仕事だと勘違いしている人が多いのだが、実はそれらは最終アウトプットのごく一部であり、本来デザイナーの仕事というのは、与えられた制限の中で、求められる最大限の結果を生み出すプロセスのその全てに関わる職業である。その仕事の中には、ターゲット層の設定や、どのように売るか、そしてどのくらいの値段に設定するかなどの全体のコンセプトを決めるのも含まれる。もちろん絵も描くが、絵は開発の手段として存在するのであって、それだけがデザイナーの仕事ではない。この辺が、出来るだけ制限の無い環境で自由に自己表現をするアーティストとの大きな違いになる。

一方で,そういう役割を果たすデザイナーが全ての事について専門家である必要は無い。エンジニアやマーケッターなど、それぞれの専門家から大事な情報だけを受け取って、大まかな筋道を決めるゼネラリストである必要もある。場合によっては、デザイナーvsエンジニアという対立が思い浮かぶ人もいるが、現実は全く異なっていて、デザイナーは誰かと対立する存在ではなく、物事の優先順位を決める船頭のような役割である。

なぜそれがデザイナーの仕事になっているかというと、”絵を描く”という事に関係がある。人間というのはとてもビジュアルな感覚を重要視しているため、いくら情報が寄せられていても数値で示されていたり、言葉だけで表現されていたりすると、なかなか理解するのが難しい。絵に描いてみせないと、直感的な判断が下せないからだ。

例えばWebページ一つとっても、横幅はミニマム800pxの可変、色は青をベースにしたトーンでシャープなイメージ、と言われてもいまいちピントこない。その代わりに決定した情報をビジュアル化したラフデザインを見せるだけで、即座に理解する事が可能になる。場合によっては、数字を出して来た当事者でさえ、絵を見てようやく実感する事がよくある。

多くの情報や前提条件が積み上げられた企画書が、最初に一元化するのがデザインプロセス。その為に、チーフデザイナーが、情報を交通整理する船頭の役割になっている。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • ニックネーム:naomingool
読者になる
2015年01月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/naomingool/index1_0.rdf