「ガール」奥田英朗

2006年02月24日(金) 22時36分
ガール
奥田 英朗
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30代女性。仕事はきちんとこなし、主張もきっちりとする。女の子でもなくおばさんでもない。そんな5人の女の元気がでる物語。

30歳で独身、仕事はできる。結婚という選択を捨てたわけじゃないけど、彼がいる訳じゃない。未来が見えなくて、だけど自分はどんどん年を取って…そんな人達が登場します。30代ってそんな年頃なんですよね。私は「30歳になったら家を出よう」って思ってまして、付き合ってた彼に「独り立ちする」って言ったら「一人暮らしはよくないから結婚しよう」と言われ、主婦になりました。だけどその時「ふーん」って言われていたら、この本に出てくる人達のうちの一人だった訳です。ドキドキしながら読んでしまいました。奥田さんって女なんじゃないか?って疑ってしまぐらい女の気持ちをすごくリアルに描いてます。

「ガール」に出てくる「もうガールじゃなくなった」って台詞、すごく上手い。30代って少しずつ女の子からおばさんになっていく自分に慣れる10年なんでしょうかね?「若々しいって事は若くないって事」というような文章がありました。私も子供を生んで長かった髪を生まれて初めて短くした時5歳年下の子に「なんだか若々しくなりましたね」って言われたんです。その時に「若々しいねーとうとう言われる年齢になったのか」って思ったものです。

「ワーキング・マザー」で後輩の女の子が「平井さんって立派だなぁ。育児を錦の御旗にしないから」「錦の御旗って?」「会社で女の人に育児を持ち出されたら、周りは何もいえなくなるじゃないですか。とくに出産を経験していない女性は、口さえはさめないようなところがあるし」って会話があるんです。昔、職場には子育て経験した人ばかりでした。「結婚して大人。子育てしてやっと一人前」って雰囲気がぷんぷん漂ってました。だからいつか結婚して子供が出来てもそんな大人(いや、その頃も大人でしたが)にならないぞ!って。今の私どうなんだろう?気をつけよう。

「ヒロくん」大手不動産会社に就職して十四年目の武田聖子は課長になった。夫より高給取り、年上の部下も持つ事になった。
「マンション」広報の石原都知事と社内で有名な石原ゆかり。親友がマンションを買ったのに影響されマンション購入を計画する。自分にとって大切なものは何か。
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「ひと回り」老舗文具メーカーに勤める小坂容子。ひと回り年の違うイケメン新入社員の新人指導を任される。
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