強気な天使が舞い降りた夜 

2005年06月20日(月) 23時05分
俺、山口 大悟 19歳。

 好きなコトワザ――「棚から牡丹餅。」
             「漁夫の利。」

  それから・・それから・・・。。 全部 楽して儲かっちゃえ的 発想。


 好きな花――「花ぁ? 食えるのそれ・・・。」
   花より団子を 地で行くタイプ。
 
 好きな言葉――「同情するなら金をくれ。」
            どっかのドラマで一世を風靡したらしい。
            そんなことは知らないが、この台詞だけは貧乏学生に 熱く語り継がれ             ている。  
            
    そんな 俺も例外ではなく 声を大にして言いたい!
           「貧乏学生なんだーー! 愛より金をくれ。」

 俺って、意外と もてたりしてるし。
 女に不自由したことないし。
 だから、セックスは困らない。
 だから 欲しいのは 金だけ。

 金で買えないものはないよな。

 セックスだって 金で買えるかも。 だろ?

 
そんな 考えで生きてきた 19年。

花の き・も・ち(2) 

2005年06月17日(金) 17時19分
〜透子 中学一年 春〜 
 

 「ただいま〜!」
元気よく大きな声でそう告げると 母親の顔を見た。

やっぱり、優しい笑顔で美しい。
 「おかえり。早かったのね。」

気持ちよく出迎えてくれる。

私はしばしば孤独を感じるけれど、母の事は大好きだった。
母と触れ合っていると 少しだけ、ほんの少しだけ自分のことを好きになれた。

小学校5年生で初恋も経験した。
その子の事を、未だに好きで居るような・・そんなどこにでもいるような一途な少女。

目鼻立ちのハッキリした顔立ちに、 母親に似た 美人系。

中学生になり立てで二十歳以上に間違われて ナンパされた事もしばしば。

そんな透子の淡い恋心を抱く相手は、小学校5年生の時に引越ししてきた 前田君。

透子は、自他共に認めるメンクイ。

前田君は、そんな透子のお眼鏡に適う相手だったようだ。

引越しの挨拶当日に一目惚れした女の子は、透子を含め クラス内だけでも5人は下らなかった。
 透子の言葉を借りるなら、それくらい前田君は”男前”だったらしい。

もちろん、透子のチェックも厳しかった。

 笑顔、1ポイントUP!
 顔立ち1ポイントUP!
 特に目立つ癖、なし +1ポイント。
 極度の上がり症、すぐに耳まで真っ赤・・ −1ポイント。

(・・・うぅ〜ん、まぁまぁかな♪)

透子は、舌なめずりまではしなかったものの かなりキワドイ視線を投げかけたに違いない。

透子はクラスでも人気者の少女。
しかし、少々美人を鼻にかける 嫌なヤツでもあった。

花の き・も・ち(1)〜プロローグ〜 

2005年06月17日(金) 17時04分

  「お前なんか 死んじゃえ!」

誰に言うともなく 歩道橋の上から 叫んだ声は  誰に届く訳もなく 騒音にかき消された。

誰かを思い切り傷付けたかった。
誰かを思い切り罵りたかった。

それは 自分自身でもよかった。

(ここから飛び降りたら 楽になれるのかなぁ・・・)
そんな事をぼんやり考えながら 都会のネオンサインを見下ろしていた。

都会の夜は、眠らない街と言われるだけあって、夜でもひときわ明るくて・・ざわめきが絶えなくて・・。
行きかう人々は ちょっぴり ほろ酔いの上機嫌で・・・。

なのに 少女は一人だった。
少女は 孤独だった。

 透子、18歳の夏。
暑さが うっとおしい 気怠るい夏の夜――。 
 

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