時給1500円なんて人生バラ色じゃね?

March 15 [Thu], 2012, 14:31
そう思っていた時期が私にもありました。

だいぶ前のことですけど、初めて派遣社員っていうのをやったときの衝撃。
それまでは奴隷のようにこき使われるサービス業の正社員と普通のアルバイトしか経験がなかった。

初めて派遣の仕事にありついて、時給1500円と聞いて人生はバラ色かと思った。

それまでバイトなんてやってた自分はまったくアホだったんじゃないかと思いましたね。
東京のど真ん中行ってもコンビニなら800円とかですよ。
飲食系のところでも900円とか、牛丼屋になればなんとか1,000円いくところもありました。
ただここらへんがよくあるアルバイトの時給の限界ですよ (引っ越しとかそういうのは除くのかな?)。
私はアルバイトで月20万ちょっと稼いでいましたが、生活のほとんどがアルバイトの時間でした。

それが時給1,500円の派遣労働だとどうでしょう?
1日8時間労働だとして、
1,500円 × 8時間 = 12,000/1日
12,000円 × 20日出勤と仮定 = 240,000円/1月
少なく見積もって24万です。定時に帰宅して、ですよ?

実際は、時給が良かったので喜んで残業をしました。積極的に。
会社が忙しい時期は喜んで休日出勤もしました。
その結果、実際の収入は月30万弱くらいが平均になりました。
年収にしてだいたい350万くらい。
アルバイト時代と比べると年収ベースでおよそ100万のアップです。
これって世に言う「勝ち組」じゃね?プププ。

サラリーマン20代平均年収が341万円というデータがあるので、私の人生もまんざらじゃないですよ。人並みの年収をもらって、バラ色の人生が待っていると思いました。

でもここで第二の打ち止めがやってきました。
時給が上がらないのです。時給は固定されたまま変わりませんでした。
このままだとサラリーマン30代平均年収の484万円なんて夢物語です。

「そういえばマイホームとか持っているところのお父さんっていくらもらってるのかな?」
当時の素朴な疑問です。

マイホームって夢はちょっと大きすぎるかもしれないけど、
たとえば、2,500万のマンションを買うとしたら、
時給1,500円で考えると約16,666時間です。
もちろん所得税なんかは考慮に入れていません。
16,666時間は、約694日分の労働時間です。
当然ですが睡眠時間は考慮に入れていません。

24カ月も飲まず食わずで働かなきゃいけないなんて当時の私には衝撃でした。
しかもトイレとタバコの時間は計算に入っていないんですよ。

当時の座右の銘は「避妊はしっかり!」
こんな甲斐性で家庭なんて持てたもんじゃないッス。

人生に絶望した私は自分でビジネスっつーのをはじめてみることにしました。
いや、ネットワークビジネスとかそういう怪しいものじゃないんです。
自分が社長さんになって、仕事を取ってきてそれをやってお金をもらうことを考えたんです。

起業1年目の目標は派遣社員のころの年収350万を超えることでしたが、
運が良かったのか年収は500万ちょいを達成。
派遣社員時代と比べて150万アップにこぎ着けました。
伸び率は鈍ってきましたが、今も収入はちょっとずつ増えています。

自分だけの話かもしれないが
なんとなくバイトで暮らしているころって、人生にどのくらいのお金がかかるかなんて知らなかった。
全く見当も付かなかったし、極力考えないようにしていたかもしれない。たぶんすごいお金かかりそうだから。

でもそんな頃に、時給1,500円という夢にまで見た高時給でさえも、
16,666時間も労働にまみれないと2,500万円のマンションが買えないとわかった時の衝撃は異常。
市場原理主義一辺倒の経済とか数字第一、結果第一、成果主義とかそういうことを批判するものいいけどさ
いい仕事をしてもっともっとお金を稼ぐ方法を考えないと、小さなマンションすら買えないよっていう事実、
私は20代のうちになんとか気付くことができてよかったと思っている。

時給1,500円でも人生はバラ色にはならない。
P R
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