40.初めての宮城 

2005年01月27日(木) 9時09分

 ゴールデンウィークから約2週間後
 彼が初めて私の家に来た
 お金が無いので各駅停車で5時間もかけて来てくれた

 私はその日授業が終わると一目散に学校から出て
 彼が来るのをドキドキわくわくしながら待っていた
 この2週間この日を思って頑張ってきていた


 終電の時間も近くなった頃彼がやってきた
 会った時はいつも変わらず2人共キラキラした笑顔だった


 週末のこの数日間
 私達は一緒にカレーを作ったり
 ちょっと近くに出かけたりした


 そして彼が帰る時になって
 私はまた泣き出してしまった

 もう会えないわけじゃないのに
 ちょっと離れるだけなのに
 頭では分かっていても
 私の気持ちはもう舵を失っていた

 結局彼は私のせいで
 各駅停車の電車に乗ることができなかった
 彼は寮だったので門限があったから
 それに間に合う最後の各駅停車の電車だったのに

 残るは新幹線しかない


 全くはなは困ったなぁ・・・
 そんなところもかわいいけどね・・・

 彼は苦笑いした

 その苦笑いから
 彼の優しさがあふれだしていた


 

39.涙 

2005年01月27日(木) 8時39分

 長かったはずのゴールデンウィークはあっという間に過ぎ
 私たちはまた離れ離れになってしまう

 こんなに大好きなのに
 こんなに一緒にいたいのに
 どうして・・・

 彼と私は地元の一番大きい駅をはさんで
 彼は上り 私は下り
 まったくの反対方向に向かわなければならなかった

 2日前に買ってもらった大きなスヌーピーをまた抱え
 私は駅に向かった


 ホームで別れを惜しんだ後
 彼の電車の発車の方が少し早かったので
 彼を見送った


 電車は彼を連れて行ってしまった


 心が引き裂かれた気がした


 周りに人がいなかったら
 声を出して泣きたかった

 でもそれはできないからスヌーピーの影で泣いた
 電車の中でも涙は止まらず
 泣きつかれて眠くなるまで
 私はずっと泣いていた

 涙を止めることはできなかった


38.心の輝き 

2005年01月21日(金) 6時21分

 彼の外泊禁止令が解除されたのは5月

 
 ゴールデンウィークが始まる前の日
 私は学校の授業が終わると同時に地元へ向かった
 久しぶりに彼に会える・・・
 私はドキドキしながら高速バスに乗った
 その中で どんどん彼と近くなるという嬉しい気持ちは膨らむ一方で
 もどかしい2時間を過ごした


 地元の駅に着くと
 そこには彼の姿があった
 私よりも一足先に地元に帰って来ていた彼が
 迎えに来てくれていた

 ひさしぶり・・・


 本当に幸せな気分になれた

 心がピカピカだった


 遠距離って辛いけどさ
 はなのこと何十倍も好きになれるよ

 そう言ってくれた彼

 私もそう思った
 離れる前の何倍も彼の事を好きだったし
 会った時の感動と言ったら言葉にできない


 その時のゴールデンウィークの4日間
 私たちは毎日一緒にいた
 友達とみんなでさわいだり
 2人で買い物に行ったり

 夢みたいな時間だった

 2人で買い物した時に
 彼が初任給で私に
 大きなスヌーピーのぬいぐるみをプレゼントしてくれた
 袋にも入らないそのスヌーピーを
 私は抱えながらにこにこして歩いていた


 普通あげるなら時計とかアクセサリーだろと
 後で彼は友達につっこまれていたけれど
 私はスヌーピーの方が私達らしくて嬉しかった
 元々は私がスヌーピー好きだったのだけれど
 それに影響されて彼もスヌーピーが好きになっていたのだった

 いつだったか
 2人でスヌーピーの柄違いのパーカーを買ったこともあった
 お店の人に「今日見た中で一番仲良しですよ〜」
 と言われたのを真に受けて
 2人ですごく喜んだよね

37.新生活 

2005年01月11日(火) 1時36分

 4月の間は彼の会社で外泊は禁止されていたので
 私達は会うことが出来なかった
 彼と私は新しい環境に戸惑いながらも
 お互いを支え合い
 なんとか慣れようと必死になっていた

 毎日のメールはもちろん
 電話もよくした
 携帯代が3万円を超える時もあったけれど
 そのお金は少しも惜しくなかった
 彼と連絡を取り合うことは
 その時の私にはそれだけの価値があった

 入学式の時期は人見知りの私にとって
 苦痛でたまらない時だったから
 余計に彼の支えが必要だった

 それから
 携帯での連絡とは別に
 私たちは手紙のやりとりを始めた

 メールですぐ連絡取れるのに何か変な感じもしたけれど
 手紙もたまにはいいかなと軽い気持ちで始めたこの手紙は
 毎回毎回 彼の下手な文字と共に
 彼の想いを運んできてくれた


 それでも私は寂しさで押しつぶされそうになった


 離れたところに住むってこういうことなんだ
 会いたいときに会えないってこういうことなんだ
 私はふと甘かったのかもしれないと思った

 この先の4年間を考えるととても長く
 まさに出口の見えないトンネルを1人歩いているような
 そんな気分になった


36.エイプリルフール 

2004年12月21日(火) 7時25分

 彼は引越しは4月1日だった


 彼からのメールの一部

 「4月来るのほんと早かったね〜
  1ヶ月前はまだまだいっぱい会える〜って思ってたのに
  1日がもっと長かったらいいのにな・・・

  4月1日なんて来なければいいのにってずっと思ってた
  エイプリルフール!とか言ってはなと離れるの嘘になればいいのに
  1年に1度の嘘ついていい日なんだからそれくらいいいよね?

  夕方からは遠いとこからメールしてるんだろうな?
  なんか信じられないよ
  会いたいときに会えないなんて辛いよ・・・

  はな〜ほんとにがんばろうね?
  ずっと今のままで・・・4年なんてすぐだよね!
  俺、はなと別れるなんて絶対嫌だ。」


 もちろん彼と私の遠距離恋愛が
 エイプリルフールでチャラになるなんてことは無く

 別れを惜しみつつ
 再開への希望を持ち

 新しい生活への期待と不安を胸に

 彼はまず研修先の茨城県へ
 私はその翌日大学のある宮城へ 
 それぞれ旅立った

 彼と私が付き合い始めてから
 8ヶ月後の出来事だった


35.選択 

2004年12月21日(火) 7時11分

 3月も終わりに近づいたある日
 いつものかわっぱらで話をしていた時に
 彼はこんなことを言った


 「別れようか・・・?」


 え!?

 何?


 一瞬何を言われたのか分からなかった



 私達は選ばなければいけなかった
 このまま遠距離になってもこの関係を続けるか

 否か


 よく話を聞いてみたら
 遠距離になることで私に寂しい思いや悲しい思いをさせるなら
 別れたほうがいいと思ったみたいだった

 でもその時の私には彼しかいなかった
 彼以外は考えられなかった
 「遠距離でも、がんばろうよ
  ○○くんがいいよ・・・
  4年間(私が大学を出るまで)続ける自信ないなら
  別れた方がいい
  でも私、○○くんとならがんばって続けられるよ?
  がんばろうよ」
 その時はそう思っていた
 今でもそれは可能だったと思う

 あのすれ違いさえなければ・・・


 私のその言葉を聞いた彼は
 ほっとしたように言った
 「じゃあ、ちょっと遠いけど、がんばろうね?
  卒業したら、神奈川来てね?」
 と言った


 「うん」


 そうして
 私たちの新しい恋愛は始まろうとしていた


34.不安 

2004年12月18日(土) 18時18分

 晴れて(?)大学受験を終えた私は
 家では引越し作業をしながら
 外では遊びまくっていた

 卒業式の後 
 今まで我慢していたのが爆発したみたいに
 髪を染めてみたりもした
 私が家に帰ると 親はかなり驚いていた

 彼とも沢山遊んだ
 彼は車が好きだったので
 親戚の家から車を借りてきて
 私をいろんな所に連れて行ってくれた

 携帯もJフォンのカメラ付きのに彼と一緒に変えた
 これから離れ離れになるから
 たまに写真でも送ろうと
 同じ機種の色違いにした
 彼が青 私がピンク
 今まで使った中で一番使いやすい携帯だった
 それは今でも変わらない

 2人で一緒にいても
 心のどこかで
 「後1ヶ月もすれば離れ離れになる」
 といつも思っていた
 彼も多分同じだったと思う

 楽しかったけどいつも不安で・・・

 そんな矛盾した日々が続いた

 続いていただけましだったのかもしれない
 彼がそばにいてくれたんだから


33.期待とは裏腹に 

2004年12月15日(水) 9時04分

 センター試験の自己採点をしてみたら
 頭が真っ白になった
 今までに比べると格段に悪い結果だった

 まぁ終わったことをクヨクヨ悩む性格ではないので
 なるべく神奈川に近い大学で
 私がやりたい勉強が出来る大学を探して
 とりあえず山梨の大学を受けることにした

 先生にはA判定だった青森の大学を薦められたが
 例え彼が神奈川じゃなかったとしても
 寒いのが嫌いな私には青森は考えられなかった
 先生には「これ以上北上したくありません」と言って断わった

 実際私にとって特に魅力的な学部でもなかった


 山梨の大学の受験の日
 私はまたもや発熱した
 またというのは高校受験のときも発熱したからだ

 私は熱が出ても結構普通に動けるので
 何てことはなかったけど
 彼はかなり心配していた

 そんな感じで適当に受けた国立大学に合格するわけもなく
 後期試験は群馬の大学に出願していたが
 もう私立で決めようということで放棄した


 そして期待もむなしく

 彼は『神奈川』
 私は『宮城』

 4月から離れ離れになることが決定してしまった


32.センター試験 

2004年12月13日(月) 0時25分

 その後彼と私はなんとか仲直りをして
 新年を迎えた

 私はセンター試験を控えていた

 彼と会う回数は少し減っていたけど
 たまに会った時も
 彼は「一緒に勉強しよう」と言ってくれた
 彼はもう就職も決まったし
 卒業課題も終わらせていたから
 勉強する事なんて特になかったけれど
 私に合わせてそう言ってくれていることが
 たまらなくうれしかった


 センター試験の前日の夜
 私は髪の毛をちょんまげ結いにして
 上は制服のYシャツ 下は学校のハーフパンツという
 奇妙な格好で勉強していた

 そんな時彼から電話が来た
 「ねぇねぇ、はな〜外見てごらん♪」 
 「え、何で?寒いじゃん・・・」

 私はしぶしぶ部屋の窓から外を見た
 すると笑顔の彼がそこにいて
 こっちにむかって手を振っていた

 「え、どうしたの!?」
 「ちょっとこっちきて♪」

 私はびっくりして変な格好のまま外に出た
 あ、確かちょんまげ結いは取ったと思う

 彼は自転車に乗っていた
 彼の学校から私の家までは自転車で最低1時間半はかかる

 すると彼は

 「これを渡したかったんだ」

 そういって私の手首に何かを巻いて結んだ
 皮ひもみたいなので編んだブレスレットだった
 彼も同じものをしていた

 「何、これ・・・どうしたの?」

 「オレが作ったんだ!クラスの女子に教えてもらって!
  さっきまで作ってたの。できたてほやほや。
  はなにセンター頑張ってほしくて。」


 私は本当に幸せ者だとその時思った

 彼に会ってから
 うれしくて泣いたのはこれで何度目だろう・・・


31.プライド 

2004年12月10日(金) 17時05分

 付き合い始めて半年にして
 初めてケンカをした彼と私
 それまでケンカをすることなんてほとんど無かったし
 彼が怒ったところも見た事が無かった

 その日の夜
 意地を張っているのも辛くなり彼に電話をした

 「ホントに行くの・・・?」

 「・・・」

 「・・・行かないでよ」

 「行くよ」

 「・・・(は!?)」


 私が「行かないで」と言うという事は
 プライドが崩れるのと一緒だった
 それでも勇気を出して言ったのに
 彼の答えは『行く』だった

 終わりかな

 せっかくこんなに気が会う人と出会えたのに

 そんなことを思っていたら
 彼が重い口を開いた


 「ごめん
  俺はただはなに行かないでって言って欲しかっただけなんだ
  だけどはなが行きたいなら行けばとか
  関心ないみたいに言うからつい・・・
  行くつもりはなかったんだよ・・・」


 へぇ・・・

 私を試したかったのか何なのか・・・
 私はそういうのは大嫌いだった

 それから彼は告白されるまでの話
 告白されてからの話
 私に全てを話した

 私は黙って聞いていた

 別に彼が告白された事や
 告白してきた子の事を責めるつもりはなかったし
 責める権利もないのはわかっていた


 でも

 1回だけ遊ぶって
 それって・・・

 もし私が向こうの女の子の立場だったら
 彼が例え1回だけでも来てくれたら少しは期待するだろうし
 1回とは言っていても
 その後でもう1回・・・って思うだろう事は目に見えてる

 付き合う気がないなら
 その女の子に対しても良くないだろうと思った


 結局彼と和解はしたものの
 私はしばらくその女の子の存在が気になって仕方なかった

 結構しつこい子で
 何度断わっても「2番目でもいいから」など言っていたらしい
 2番目でもいいって
 それは私にケンカを売っているのか・・・
 バカにするのもいいかげんにしてよ
 2人の内の1番目なんて意味がない


 私だけを見てくれる人がいい・・・


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