公衆電話からかける電話 

2005年10月07日(金) 5時30分
氷帝の天才・忍足が週に一度のまったりとした放課後を過ごせる休部日。
そんな彼の貴重な時間を聞き慣れないメロディが強制的に終了させた。

携帯に登録してある電話番号なら、フォルダごとに決まったメロディが流れるように設定していたはず。
そんな風に思いながら、彼は鞄から携帯電話を取り出した。

…公衆着信?そら登録しようがないなぁ。

「もしもーし?どちらさんー?」
彼がそんなことを考えながら電話に出ると、電話の向こうではビーッという機械音がした。

『忍足ー?あたしーっ!』
「オレオレ詐欺かいな」
公衆電話からかけるとこんな音がしたっけ…と思いつつ返事をする。
『あんた自分の大親友の女の子の声もわかんないの?』
相手の挑発に乗ってやるのも気に触った忍足は、わざと相手に聞こえるようにフッと鼻で笑った。
「誰と誰が大親友や、さつき〜」
『ピンポーン!1ポイントゲットー!』
「わぁ、うれしいなぁ」
『何やねん、めっちゃ棒読みやん、嬉しゅうないんか?』
ウケケッと下品な笑い方をしつつさつきが尋ねると、忍足は電話越しでもわかるように大げさにため息をついた。

「何や。怪しい関西弁使うなや」
アンタのマネだよ。とさつきは言いたかったが本題を切り出す。
『あたしの携帯、充電切れちゃってさー』
「ほぅほぅ、やっぱりアホやな、自分」
『昨日、充電し忘れちゃったのよ』
かわいらしいうっかりじゃないのっ!とチカラいっぱい答える彼女に、忍足は軽く笑った。
「オレは携帯の充電切れなんてありえへんわ、ボケ!予備電池くらい持っとけや」
『はいはい、そうですかー。あのさぁ、言い忘れた事があってさ、忘れないうちにと思ってわざわざ公衆電話から電話してやってるの、感謝しなさいよ?』
「ハイハイ、そらどうも、おおきに〜」
お互いに生返事をしつつ、苦笑する。電話でも変わらない二人の距離。


『あのねー、明日の』


さつきがそう言った時に、ビーーーッと二人の間に大きな機械音が響いた。


電話ボックスではさつきの声が響いていた。
「ありえないしっ!小銭無いのよ!忍足のバカー!!」


一方、電話相手の彼は電話にツッコミを入れていた。
「アイツの言い忘れた事って何やねん!気になるっつーの!アホーっ!!」


彼女が彼に言い忘れた事を伝えられたかどうかは…


本人たちだけが知っている。

見ていないのか、見えていないのか 

2005年10月05日(水) 5時03分
 ねぇ、紫呉?
 『昔々あるところに…』ってお決まりのフレーズから始まって
 『めでたしめでたし』を迎えないおはなしが聞きたいわ。

――それとも。
アナタの作った物語には
そんなおはなしは無いのかしら?


からかうような声音で彼女は言った。
「そりゃあ…何でまた…」
「他人が幸せになる話なんて楽しいはずが無いじゃないの」

その言葉を聞き、彼女の方に向き直るとそこにあるのはいつもの無表情。
「…他人の不幸は蜜の味〜ってヤツですかぁ?」
「そう言うのじゃないの。ただ…私は幸せじゃないのに他人が幸せなのが許せないだけ」
その言葉を聞き、思わず笑いがこぼれる。
「昔話限定なんですか?人魚姫でも読んでいて欲しいんだけどなぁ…」
「人魚姫なんてもう飽きたわよ」

そう言う彼女に笑い返し、僕は残酷な一言を告げる。

「どちらにしても無理、〆切が近いからね」

心にもない事を言い、彼女を視界の端で捕らえると予想通り表情は変わらない。


 人魚姫なんて幸せよね。
 好きな人は幸せになったんだから。


いつだったか彼女がつぶやいていたのも知っている。


そんなおはなしは貴方を見ていれば、厭と言うほど見られますって。
…言ってなんかあげないよ?

それは僕の特権だからね。



何だかお題
【見ていないのか、見えていないのか】
すみません…酷い人です紫呉さん。捏造マンセー(死)
でも私の中の紫呉さんはこんなイメージです。

某・剣客さんのおはなし。 

2005年08月20日(土) 3時41分

自分がたくさんの人を殺したのを――――
刀のせいにしなくても良いじゃないですか

正直、時代のせいにされても…
それはそれで納得がいかないけれど。


私の知っている貴方は
その名の通り、緋色の髪に剣を持ち
そして印象的な鋭い瞳で
閃光のように人を斬る姿――――

邪魔だから殺すわけではなく
楽しいから殺すわけでもなく


新しい時代のために必要だから、と人を殺した貴方――――


今さら、そんな剣を持っても…
貴方がした事は変わらないと思いますよ。
 
 
 

…正直、貴方は幕末()の頃のほうが素敵でしたよ。



*チョイス式お題 −長文−*
【だってそれ、似合わないんだもの】
なんとなく懐かしい作品です(苦笑)
正直、赤い髪の剣客さんが主人公の作品は、結末に納得が行かない作品のトップ5に入ります…(爆)
主人公とヒロインよりも敵グループが好きな作品のトップです。ダントツです。

すみません、石は投げないで下さい…

一円バカ 

2005年08月17日(水) 2時58分
忍足侑士くん…ですか?
氷帝の天才だとか言われて居ますが、私は普通の人だと思います。

忍足くんと仲の良い女の子と忍足くんが、まぁ…いわゆる口ゲンカをしてたんです。
きっかけは私達も知らないんです。
忍足くんとケンカをしてた女の子、さつきちゃんって言うんですけど…

「忍足のバーカ」
「へっ、勝手に言ってろや。おれのが自分より成績上やっちゅーの」
「むっ…うっさいわボケーーーー!!!」
「おーおー、そーでっか〜」

忍足くんとさつきちゃんのケンカは…実は日常的なんです。
忍足くんが軽〜くからかうみたいにかわすから、さつきちゃんも怒鳴るんです。
それでも…昨日はいつもとはちょっと違ったんです。

「っ!忍足の一円バカッ!!」

さつきちゃんはそう言い残して走り去って…
まぁ、いわゆる言い逃げしたんですよ。
忍足くん、走り去るさつきちゃんの背中にはぁ!?とかしか言わなかったんです。


「何やねん、一円バカって!聞いた事ないわボケーーー!」
そんな忍足くんの叫び声を聞きつけたのか、跡部さまがいらして…ふっと笑われたんです。
「なんて低レベルなケンカだ、お前ら」
跡部さまのご質問に、忍足くんったら真面目に答えたんですよ。

「おぉ、跡部…一円バカって何や?」

そんな忍足くんに、跡部さまはため息を一つつかれて、おっしゃったんです。


「…これ以上無いくらいのバカって意味だ」

一瞬の間があったでしょうか。
「はぁ?!何やねん、さつきーーーーーーーー!!!」
そう叫んで、跡部さまを放って忍足くんってば、走ってさつきちゃんを追いかけて行ってしまったんです。

…普通の男の子、でしょう?


とりあえず12
【06-08:一円バカ 】
なんとなくドリちっくですが(爆)気にしない…
前回のプランスで評判が良かったので、クラスメイト視点シリーズ。

…女の子のイメージは名前からもわかってしまうと思いますがいちごのさつきちゃんです。
わかる人だけわかってください(死)

扱いヒドイですが忍足くん、大好きです。

再掲示? 

2005年08月14日(日) 18時21分
以前アップしていたお題で二次創作のアップ済み作品をリクエストにより再びアップしました。

この星が美しいのは 

2005年08月13日(土) 3時38分
ふと、空を見上げて想うのは貴方の事だけ。

貴方を傷つける全てから護る事は出来ないけれど…
少なくともクッション位にはなれば良いと思う。


眠れない夜に、ぼんやりと星を見上げるのは私のクセ。
そんな私を驚かそうとそっと近寄るのは、彼のクセ。

「なぁ、もしも明日世界が滅ぶって言ったら、お前はどーするよ?」
こんな風に突然、意味のわからない質問を投げかけるのも、彼のクセ。
「そんなの決まってるじゃん…ゼロスのそばに居るよ」

私も慣れたもので、普通に答えてるけどさ。
私以外の相手に似たような事をして叫ばれたり、殴られたりしてるのも知ってる。
辞めれば良いのに、懲りないんだから。


そんなことを考えつつ、目の前に座ったゼロスの長い紅色の髪を指先で玩んでいた。

「衰退世界に行って…改めてテセアラって、キレイだったんだって思った」
「神子さまが良いからな〜、俺さまのおかげってヤツよ〜」
例によって心とは裏腹な発言をする彼。


鈍感なんだか、わざと気付かないフリをしてるのか。
私がテセアラを美しいと思ったのは…ゼロスが神子として護っているから。
ゼロスと出会い、思い出がたくさん詰まった世界だから。


…ゼロスが生まれた世界だからなんだって――――


「…コレットが世界再生しちゃったら…今度はゼロスが旅立つの?」
「そうなるんだろうな〜俺さま神子だから」
神子制度なんてなくなってしまえば良いのに。




「例え世界が滅亡したって、そばにゼロスが居れば怖くないね」

そう前置きして、ニヤッと笑って告げた。
鈍感男にとっておきの一言を――――


「神子の座を棄てて婿に来てよ…あ、まぁ嫁に来ても良いけどさ」


何を言われたのかすぐには解らなかったのか、一瞬の間が開いてからあっという間にゼロスは髪と同じような色に変わった。

…カワイイ奴め。


五つの理由
【1:この星が美しいのは】
男前自己中ヒロインでした(爆)
彼には。彼にだけは幸せになって欲しいと思います。
もう一人の神子が幸せだからですかねぇ…(毒)

それはそれは幸せな一時でした。 

2005年08月09日(火) 4時06分
「俺の娘が昨日なぁ…――――」

おはようございます。
確か自分が言ったのはこの一言だけだ。

「もうすぐ三歳でしたっけ、エリシアちゃん」
そう返事をするとデレッと笑い、胸ポケットから写真を出す中佐。
「おうっ!良く知ってたなぁ」

きっと中央司令部の人間は全員知っていると思われます――――
そうは思って居ても口に出さないのが、賢い部下。


あぁ…また始まった、中佐の家族自慢…




そんなことを思っていたのはそう遠い昔の事では、ないのに。


もう、二度と聞くことのできない家族自慢。



恒例の…――――





*チョイス式お題 −長文−*
【それはそれは幸せな一時でした。】
大好きです、中佐。
映画のCMで久々に中佐を見れたのでなんとなく。
捏造でスミマセン!

世間体なんて気にしない。だって、僕は僕なんだもの。 

2005年08月04日(木) 3時33分
「あぁ…女神が僕を呼んでいる」

数学の授業はいつもいつも単調で眠気を誘ってくれる…


今日も今日とてπやらxやらが飛び交っていた教室で、突然彼が立ち上がった。



話の途中だろうが授業中だろうが気にしない。


きっと彼は世間体なんて気にもしてない。
以前も何かの授業中に言っていた。


「僕は僕なんだもの。」


この一言に尽きるんだと眠い頭の片隅で考えてた…



私は私であの厳しいサイボーグ説のある教師の目が無いのを良い事に、夢の世界へと飛び出した。


おやすみなさい…


*チョイス式お題 −長文−*
【世間体なんて気にしない。だって、僕は僕なんだもの。】
この言葉を見た瞬間浮かんだのが彼と、その後に同性カップルでその後ようやく普通の男女のカップルな話でした(爆)
こういうお題はとっても好きなんですけど、やっぱり同性カップル(笑)は好き嫌いが分かれると思いますのでプランスで(笑)
インスピレーションって大事ですしね(爆笑)

マイウェイなクラスメイトの視点からもっとマイウェイなプランスを見たら…きっとこんな感じでしょう…って事で。

憧れ 

2005年07月31日(日) 18時04分
アナタがマントを翻して歩くのを後ろから見るのがスキ。
アナタが新しい悪戯を考えているときの真剣な表情がスキ。
  
悪戯が成功して友達と楽しそうに笑っている表情がスキ。
授業中めずらしく真剣に先生の話を聞いている横顔もスキ。
  
アナタに好きな人がいても
ソレがたとえ両想いでも。
 
アナタの好きな人はあたしと反対で学年主席で。
アナタの好きな人はあたしと反対で美人で優しくて。
 
ねぇ。ジェームズ?
あたしはアナタが……
  
 
   
  
16のお題【憧れ】 
…憧れ=恋とは限らないのかもしれない…とか思ってます。
そして私はなぜに魔法少年なんでしょう??(苦笑)

届かぬ想い 

2005年07月31日(日) 17時08分
あなたが大好きだから。
だからあたしはガマンします。
 
「お嬢ちゃん」
あたしをからかうように呼び止める声も
「ロザリアは?」
切なそうに彼女を呼ぶ声も
 
みんなみんな大好きです
 
 
だから…あたしはガマンします。
 
普段はちょっと気の強い彼女も
オスカー様の前では柔らかい微笑みを浮かべるし
あれだけ派手だったオスカー様の浮いた噂も
最近は聞かなくなった。
 
あたしの入り込む隙なんてないから…
 
あたしは女王に、なります。
もちろん、彼女を補佐官にするの。
 
そしたら、あなたたちはずっと笑っていられるでしょう?
 
大好きなあなたと
大切な親友。
―――あたしのできること。

それが、ガマンだけだって言う話。
 

 
気分が暗くなる20のお題【届かぬ想い】 
…古いお題が終わらないのに、新たなお題に挑戦。
すみません、そのくせ更新遅くて…
アンジェ大好きです。私はアンジェには「あたし」と言っていて欲しいです…(苦笑)
そしてロザリアにはオスカー様でしょ!とわけのわからない先入観が離れません(死)
P R
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:ななみ
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:3月21日
  • アイコン画像 職業:大学生・大学院生
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