若旅#26〜豪徳寺と招き猫のおはなし。 

May 27 [Sat], 2017, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年7月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第26話です。

 今回も、大河ドラマでタイムリー!
 彦根藩の江戸での知行地・世田谷の、井伊家の菩提寺・豪徳寺へ行って参りました。


<歴さんぽ第26話・参考ホームページはこちら>
・豪徳寺http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/149/641/643/d00006127.html


 「井伊家と招き猫に関係なんてあるの?」
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、
 「彦根藩と関係のある猫の話…?」
となればピンと来る方も多数おられるのではないでしょうか。

 そうです、あの、大きな角のついた赤い兜をかぶった猫のキャラクターのことでございます。もはや伏せてもしょうがないですね。ひこにゃんです。

 豪徳寺は、井伊家と猫との逸話から、一説によると招き猫発祥の地として有名な、世田谷区にあるお寺です。
 お堂の横に、たくさんの招き猫が奉納されていて、その様子は圧巻の一言に尽きます。

 境内には、招き猫の逸話に登場する2代目当主・直孝から、桜田門外の変で暗殺された幕末の大老・直弼まで、歴代当主の墓所があり、開門時間内であれば自由にお詣りすることができます。
 大河ドラマ『おんな城主直虎』で、5月現在の放映ではまだ幼児の姿で登場している彦根藩初代・直政のお墓はここにはなく、彦根のお寺の方にあるそうです。



 ところで、「豪徳寺にはものすごい数の招き猫が奉納されている」という文字情報だけを初めて知ったとき、実のことを言うとワタクシ、ちょっと不気味な様子を想像したんですね。
 人形供養のような様子と言いますか…そういう少しホラーな状況を、大変失礼ながら思い描いていました。

 ですが、実際に行ってみたら、拍子抜けするくらい微笑ましい場所だと感じました。

 お寺の方にお聞きした話だと、豪徳寺ではいろんな大きさの招き猫が販売されているのですが、願掛けをした人が、その願い事が叶った時にもう一度、豪徳寺を参拝して招き猫を奉納をしていかれるのだそうで。
 そうなると、ここに集結した招き猫たちは、みんな、それぞれのもらわれていった先で願い事を叶えて、再び帰ってきた仔たちだということで、それは晴れやかな気持ちでここに並んでいるのだろうなぁ…と思った次第です。



 後日談、のようなもの。

 普段、私は、神社仏閣にお詣りをする時もあまり願掛けをすることはないのですが、豪徳寺の招き猫がとても可愛かったので、作画資料がてら一番小さいサイズの仔を購入してきて、仕事机に飾りました。
 今回も特に願掛けはしていなかったのですが、何という偶然か、この招き猫を連れて帰ってきてからひと月の内に、立て続けにお仕事のご依頼をいただくこととなりました(笑)。

 豪徳寺の招き猫はチャンスを招くそうなので、この機会を活かすことができたら…と思います。
 そちらの方も情報解禁となりましたらまた、ブログやツイッターなどでお知らせさせていただきます。今年の秋くらいにはお目見えできるかと!



 それでは、今月はこの辺りで。
 次は、貴方の街に!?

若旅#25〜東京の今川氏史跡。 

April 27 [Thu], 2017, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年6月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第25話です。

 今回は、大河ドラマでもタイムリー? な、今川家の史跡について、散歩して参りました!

<歴さんぽ第25話・参考ホームページはこちら>
・萬昌院功運寺http://makotoyouchien.kids.coocan.jp/kounji/kounji.html

 今川家は静岡の大名家…というイメージが強く、また、桶狭間の後の状況がなかなか知られていないので、東京に代々のお墓がある…というのは意外に思えましたが、徳川家康による庇護だと思うと納得というか何というか…。

 ちなみに今回、作中では触れませんでしたが、若旅の赤穂浪士回で訪問した高輪泉岳寺も今川家に少し縁があるそうです。というのも、吉良上野介は今川家の遠縁にあたるとのこと…。
 今川家の血筋は、江戸幕府において「高家」という、由緒ある家柄として重職にあったというのが、何とも言えない因縁を感じるのであります。

 ちなみに、今回訪れたお寺は、地域密着型の静かなお寺で、いわゆる「観光寺」ではありませんので、お参りの際はどうぞ、穏やかにお願い致します。


 それでは、今月はこの辺りで。
 次は、あなたの街に!?

若旅#24〜佐倉・順天堂と武家屋敷さんぽ。 

March 27 [Mon], 2017, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年5月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第24話です。

 今回は、ちょっと遠出回。
 千葉県佐倉市の順天堂記念館と、旧堀田邸・武家屋敷に行って参りました。

<歴さんぽ第24話・参考ホームページはこちら>
・佐倉順天堂記念館http://www.city.sakura.lg.jp/0000001196.html
・旧堀田邸http://www.city.sakura.lg.jp/0000000627.html
・武家屋敷 http://www.city.sakura.lg.jp/0000000617.html

 順天堂記念館は日本に近代医学を広めた祖とも言える施設。当時、治療の内容によって費用がいくらかかるのかを掲示していたそうで、そのシステムはとても親切だなぁ…と思いました。
 旧堀田邸、何かの撮影だったのか、私が取材に訪れた時はお着物の女性たちとカメラマンの方が数名でいらしていました。着物で巡るのもいい風情かも知れません。
 武家屋敷は、間取りや庭の様子などを観られるので、生活風景を想像して歩くのが楽しいかと思います。

 今回まわった3施設は、共通観覧券があるので、それを購入するのがとてもお得です。



 それと、今回はページの都合で触れられなかったのですが、佐倉と言えば国立歴史民族博物館ですよ!
・国立歴史民族博物館 → http://www.rekihaku.ac.jp

 こちら、展示のすばらしさもさることながら、ミュージアムレストランで古代米を使ったメニューをいただけるので、佐倉さんぽの合間の食事タイムにオススメです。

 それと、付属の「くらしの植物苑」も楽しくてですね…。植物の植えられているゾーン分け基準が「暮らしにどのように関わるか」なので、「食べる」「織る」「塗る」といった用途ごとの分類なのがとてもおもしろくて…。
 ちょうどこれから花の季節に入る前に行ったので、少しさびしい雰囲気でしたが、ピークの頃に行けば目にも楽しい場所かと思います。

 これに加えて、佐倉城址もあるので、お近くの方以外は泊まりがけでもたっぷり歴史散策できるかと思います。あっ、脚力に自信のない向きは、アップダウン結構きついので、電動アシストつきレンタサイクルがオススメです(笑)。
 成田空港からも近いので、ぜひ。


 先月すっかり書き忘れていましたが、若旅は今月号から連載3年目に突入致します。皆さまのご愛顧のおかげで、自己最長記録更新中です。
 月8ページのゆるゆる散歩ですが、これからものんびり続けていけたら…と思います。がんばります。

 それでは、今月はこの辺りで。また来月お会い致しましょう。
 次は貴方の街に!?

『昆虫のクライシス』Kindle版も発売中です。 

March 20 [Mon], 2017, 12:00


 昨年12月に、とても久々の単行本として発行されました小学館・科学学習マンガ『昆虫のクライシス』ですが、1月に電子書籍・Kindle版が配信開始されました。

 紙の本は置き場所に困る…という皆さま、この機会に是非。虫好きはもちろん、虫はちょっと苦手…な人でも無問題!
 原作・三条先生のストーリーは熱く、そしてちょっとホロリとしてしまう、あったかい物語です。

 シリーズ既刊もおもしろいですよ! よろしくお願い致します!

 紙の単行本はこちらhttp://amzn.to/2nvJECq
 Kindle版はこちらhttp://amzn.to/2o6Bbqx

若旅#23〜江戸の取り調べサスペンス! 

February 27 [Mon], 2017, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年4月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第23話です。

 今回は趣向を変えて、密室サスペンス回。
 消えた高級プリンの行方を追って、のぞみが容疑者ハヤテを江戸時代のやり方で尋問します。

 いやぁ、江戸時代…、
 取り調べなどあって無きに等しいんですね!!!
 驚きの実態でした。

 情報量が膨大になってしまうので、奉行所の話などは今回省いたのですが、時代劇でも捕物帖が人気なせいなのか、江戸時代の警察機構についてはとても記述が多いですね…。興味深かったです。


 ところで、時々、さんぽをしないウンチク回を混ぜていますが、実は実際に散策取材をするより下準備が大変だったりします。
 実際に現地を歩く方がネタが転がっていたりしまして…。

 では、また来月。
 次は貴方の街へ!?

若旅#22〜北品川・旧東海道さんぽ。 

January 27 [Fri], 2017, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年3月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第22話です。

 今回は、北品川の旧東海道さんぽ。幕末のイギリス公使館跡と、ゆかりの深い土蔵相模跡を歩いてきました。

<歴さんぽ第22話・参考ホームページはこちら>
・土蔵相模跡http://www.sinakan.jp/entry.html?id=34889

 今回の史跡ですが、過去のさんぽの中でもっとも史跡っぽくありません
 碑だけが残った跡地は、今はコンビニだったり、社宅や公園だったり。振り向けば品川のビル群がそびえる、完膚無きまでの都会でした。

 ですが、なかなかうまく言えないのですが、こういう今は跡形もないところを歩くのも、個人的には悪くないな〜と思っています。


 では、また来月。
 次は貴方の街に!?

あけましておめでとうございます2017。 

January 27 [Fri], 2017, 0:00

あけましておめでとうございます。

今年は諸事情で、年末年始に年賀状が作れなかったので、旧正月合わせでこんな時期になりました。
もう少しバタバタしそうですが、春までには体制を立て直して、通常営業に戻りたいところです。

ついでに、ゴタゴタしていて今年は年賀状をくださった方にしかお返事ができませんでしたので、来年の年賀状は過去数年の内にお年賀状をくださった皆さまにお返しさせていただきたく思います。
重ねての非礼、申し訳ありませんが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

若旅#21〜鬼平旧居と深川江戸資料館。 

December 27 [Tue], 2016, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年2月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第21話です。

 いつの世も、悪は絶えない…。
 デデデェーン!!! パッパッパラッター!!!

 今回は、我らがコミック乱の誇る長寿看板作品『鬼平犯科帳』でもおなじみ、長谷川平蔵の旧居跡に行って参りました。
 我が家の両親が池波正太郎先生の鬼平が大好きで…。中村吉右衛門さんのドラマも大好きで…。子どもの頃から「時代劇と言えば鬼平」だったので、今回はとても楽しかったです。

<歴さんぽ第21話・参考ホームページはこちら>
・長谷川平蔵・遠山金四郎住居跡http://visit-sumida.jp/spot/6039/
・深川江戸資料館https://www.kcf.or.jp/fukagawa/

 深川江戸資料館、なんと劇場がありまして、落語や長唄などのライブイベントも豊富です。ちょっとしたタイムスリップ感を味わえます! 古民家移築系の展示物が大好きな方には特にオススメです。

 それと、深川めしがね…本当に美味しくてね…。
 子どもの頃、家でもたまに深川めし出てきた記憶がありまして、逆に今までお店で食べたことが無かったんですけど、こんなに美味しいものだったっけ…!とビックリしました。あさりの出汁がしっかり染みてて最高でした…また食べに行きたい…。



 ところで、今月のコミック乱は、さいとう・たかを先生の傘寿お祝い号でして、連載陣やゆかりの作家さんたちからのメッセージ企画があり、私も参加させていただきました。
 その企画の一環として、各作品にさいとうキャラをちょっとずつ混ぜ込むという遊びがあり…。

 私も、深川めし屋さんにそっとゴルゴらしき人物を混ぜ込ませていただきました。

 他の作品にも、そこかしこにさいとうキャラが出没していますので、是非ともウォーリーをさがせ感覚で探してみてください。
 さいとう先生、改めまして傘寿おめでとうございます!

 今回が、2016年最後の更新となります。皆さま、よいお年をお迎えください。

 では、今月はこの辺りで。
 次は、貴方の街に!?

『昆虫のクライシス』発売です。 

December 15 [Thu], 2016, 12:00

 ここ半年ほど関わってきたお仕事がようやく形になりました!

 小学館の科学学習マンガ「クライシス」シリーズから『昆虫のクライシス』の作画を担当させていただきました。

 原作がとてもおもしろいので、子ども向けと侮る事なかれ!
 昆虫が好きなすべての方はもちろん、昆虫はちょっと苦手だな…という方にも配慮されていますので、これまでは虫が怖くて触れなかった保護者の皆さんも、よろしければお手に取ってみて下さい。

 また、シリーズ既刊も読み応え十分なラインナップで、今後も続々と新刊が刊行されるシリーズです。
 是非ともよろしくお願い致します!

 アマゾンはこちらから!
 http://amzn.to/2nvT6pm

若旅#20〜お江戸決闘事情。 

November 28 [Mon], 2016, 12:00

月刊「コミック乱」(リイド社) 2017年1月号
本日発売。
『若旅WAKATABI〜週末歴さんぽ』第20話です。

 ひと月のご無沙汰をいただきました。
 連載再開の今月は、イレギュラー回。江戸の決闘事情です。

 時代劇を観ていると、そこかしこでしょっちゅう斬り合いが起こっていそうな江戸ですが、実際のところ手続きがいろいろと面倒なので、よほどのことがあったとき…という印象でした。

 マンガの方は、若とハヤテの12歳男子活躍回なので、その辺りがお好みの方々、是非よろしくお願い致します!


 今回でついに第20話です。この先ものんびりあちこちに行きますので、是非ともよろしくお願い致します。
 それでは今月はこの辺りで。
 次は貴方の街に!?
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東京出身・関東在住。漫画を描いて日々を暮らしています。日本史好き、映画館好き、祭り好き。お仕事は随時募集中。ご相談はメールにてお願いします。