転職 

July 13 [Sun], 2008, 23:34
 二人でいてもあまり甘ったるいトークはしない。
 だいたいは、仕事の話ばかり。

 今日もそんな感じに色気のない話をしていて、不意に会社の未来に不安を感じる。
 「5年後にうちの会社あるかなあ」
 「つぶれないでしょー」
 「転職先、考えとこうかな」

 すると、不意に。
 「小説家になったら?」

 笑いながら言う。

 彼は私がこんな風に文章をかいてるのはもちろん知らないので
 ぱっと思いつき程度に言ったのだろう。
 そのときに、私の部屋で無造作に詰まれた本たちに囲まれていたから、
 そんなことを思ったのかもしれない。
 ともかくも、ばかばかしい提案に笑いながら、
 「小説なんて書けないよー」
 と返事する。

 そして心の中で
 「自分のこと書かれたりするとか思わないのかな。いやじゃないのかな」
 とふと思う。

 たまに、男の人は、無邪気すぎて恐い。
 もう、書かれてるのに。

涙くん、さよなら 

July 13 [Sun], 2008, 21:40
 突然にやってきた波に流された。

 一緒にいるときに泣いてしまうことは、感動する映画を見てるとかでない限り、何をいわなくなって、私が彼を責めてることと同じ意味になってしまう。

 だから、泣かないようにしてた。
 というか一緒にいるときに泣くことなんてないと思ってた。

 それなのに、今日、ついにやってしまった。

 あ。
 もう行かなくちゃ。

 不意に時計を見て、彼があわてた声でそう言った。
 思っていたよりもずっと早い時間にこの場を去るという言葉に想像以上に衝撃を受けてしまったのか。
 行かないで、とか行っちゃヤダ、とか無邪気に言える年でも立場でもない。

 そう、とかうん、とか最低限の言葉だけ発し。

 最初は何でもない振りをして、顔を伏せた。
 気付かないのか、その振りなのか、
 彼が発した他愛もない質問に答えた声が震えた。

 こうなったらもうダメだ。
 
 彼は私が泣いてしまう理由を十分に知っている。
 だから、何もいわない。
 ただ、頭や肩をぽんぽん、と軽くなでるようにたたく。
 なんで何も言わないの、という思いと、彼が何もいわない理由をよく知ってる心が
 一瞬からみあい、体を少しそらす。
 
 なんの会話もないまま長いようで短い時間が流れる。
 彼がこの場を去らねばならない時間が少しずつ近付いている。
 やがて、意を決したように立ち上がり「行かなくちゃ」ともう一度言った。

 何も言えない私に、言いにくそうに、
 「仕事だから」
 と言う。

 お互い仕事に真剣に打ち込んでいない振りをしながら、でも、なんだかんだいって仕事が大事な人間同士なのもわかってる。だから、この場は私はにっこりと笑って、「うん、がんばってね」といわなければならなかった。

 なのに、かわりにまた涙がこぼれた。

 顔を見なくても、顔に出なくても、彼が困り果てていることはよくわかっていた。
 こんなときに、空気を感じる肌はとても敏感だ。

 それから、もう少しだけ、泣いた。
 
 こんなに泣いたら、メイクが落ちるなあ…。
 こんなときなのに、心は、変なところ冷静で困る。

 最後の最後。わかれる間際の一瞬だけ、無理に笑った。
 無理やりすぎて、笑顔というにはあまりにも崩れた顔なのに、彼が纏う空気がふとゆるむ。

 行ってくるね。
 風邪、引かないように。

 そうして彼の姿が見えなくなって、ついにこらえきれずに
 誰も見ていないところで声を上げて泣き出した。

 ひとしきり泣いた後も、まだ涙がこぼれてくる。
 なにも ことばに ならない。

 だけれど、ひとこと、あやまらなくてはダメだ。と思った。
 無理に作ってくれた時間を泣いて無駄にした、と思った。

 一緒にいるときに辛くなったら、一緒にいる理由なんてない。
 一人でいたって辛いんだから、一緒にいるとき辛くなったら、ダメだ。

 いつもなら、ゴボゴボと溢れてくる言葉は、結晶化される前にはじけてしまう。
 だから、ただひとこと。

 ごめんね。

 とだけメールをした。

まじめじめ 

July 04 [Fri], 2008, 22:26
 まじめに仕事してないことは自覚しているのだが、親しい(が、同じ職場ではない)ヒトに冗談っぽく「私、全然真面目に仕事してないから」と言うと「そんなことないでしょ。あなたは真面目に仕事してるでしょ」っていわれてしまう。そういってほしくていってるところもきっとあるのだろうけど、真面目に仕事してないのはホントだから、なんか申し訳ない気持ちになる。

 はあ。

ララバイ 

June 28 [Sat], 2008, 5:56
 一緒にいるときになんにもしない、というのはぜいたくなことで、貧乏性の私はその時間がもったいなくて、つい話したり、あれこれしたくなるけれど、彼は万年睡眠不足の私に対して、いつも、早く寝なさいね、寝なきゃダメよ、というお母さんみたいな人である。ただ純粋に、睡眠をとるために寝る、ことをすすめられる。

 一睡もしていない私の顔を見て、ただ純粋に寝かせるためにベッドに放り込まれ、上から布団をかけられたりしていると、この人はしまいには子守唄とか歌いだすのではあるまいか…と思うが、さすがにそれはせず、でもやっぱりお母さんみたいに、ぽんぽん、と頭を叩いたりする。そしてまぶたを閉じないと怒られる。20何年も昔の記憶が蘇りそうで、よく見ると顔もちょっと母に似ている。あら、私ってばマザコンだったのかなあ、と思うけれど、昔はお母さんにくっついて眠るのが好きだったなあ、そういえば。好きだったどころか、そうしなきゃ眠れなかった。今は独りのほうがよく眠れるけれど、誰かが自分の睡眠を心配してくれるというのはありがたいことで、ただ眠るだけの時間はやっぱりぜいたくなことだ。

お散歩に行きたい 

June 26 [Thu], 2008, 10:29
 会いたい、とはあんまりいわないようにしてる分、相手にそれに近いことをいわれると、子犬のように尻尾をぶんぶん振ってる自分、を自覚してしまう。あー、自分に尻尾あったら今ぶんぶん振ってるな、と思うのだ。実際にはないわけで、メールだと表情も見えないから、かろうじて尻尾振ってるのは見えないけれどきっとバレバレだろうとも思う。

 「さんぽ」という言葉を耳にした瞬間、自らリードをくわえて主人の前にスタンバイする犬を想像してほしい。そういう感じだ。でもそれは「散歩」ではなく「三歩」だったり「参歩」だったり、あるいはマンボだったりサンボ(マスター)だったりサンバだったり、とにかく似た響きのなにかであることもあって、犬は「なーんだ散歩に行かないの?」ってがっかりすることもあるんだけど。

 犬か猫かで言ったら私は断然猫好きだけど、性格としてはやっぱり犬だろう。
 最近通勤途中でなんでかよく小型犬を散歩してるヒトに会うのだが、犬がお尻をぷりぷり振りながら、リードを持った飼い主の顔をじーっと見つめつつ歩いてるのをみると自分はこっちだなあーと思う。
 犬だって猫だって人間よりは正直で、好きな人といればそれが出るもんだけど、犬はそれがかなりダダモレだから。
 で、気がつくとこっちをじーっとみてて、あ、いたのね、あ、みてたのね、あ、きづいてたのね、っていうことが多い猫なんだな。彼は。

雨上がり薄曇り月曜日 

June 24 [Tue], 2008, 3:29
 金曜の夜に会う約束をなんとなくしてたのが、ダメになってすねた。
 土曜の夜に送ったメールは見事にスルーされた。
 日曜の朝、申し訳程度のメールが来て、頭が痛いと返したら
 いつもなら心配してくれるはずなのにそれもスルーされた。

 悲しくて頭にきて
 月曜の朝にようやく来たメールにも返事を出さず
 夕方に来たメールにも返事を出さず
 もうこんな恋愛イヤだと独り泣きそうになりながら
 喉がかわいたのでお茶でも飲もうと財布をつかんで立ち上がって廊下に出たら
 その先に彼がいた。

 くやしい。
 わらってしまった。

 いつもなら即レスの私があんまりにもメールを出さないもんで様子を見に来たのか。
 そわそわといつもなら用事がない私の部署の前をうろうろしてたみたい。
 急にそういうことするから、
 どんな不機嫌な顔して無視してやろうかと思ってたのに、つい笑ってしまった。

 それからぎこちなくお互い敬語で会話しながら同じエレベータに乗り込んで
 二人してニヤニヤしそうになるのをこえらながら目的階まで降りた。
 このエレベーターに防犯カメラがついてたら怪しすぎるなあ。
 (いや、ついてるのか、ひょっとして。どうしよう。)
 その一分にもならない時間で三日間のもやもやをふっとばされて。
 単純すぎる自分がくやしい。

自分対談を終えて 

June 23 [Mon], 2008, 0:18
 昨日だらだらと書いていた自分対談を読み返して、なんていう暗い人間なんだろう自分は、とつくづく思った。自分対談という発想自体の暗さもさることながら。

 でも今自分が書きたいことというか書くことで整理したいことは書けた気がする。そしてやっぱり恥ずかしいと思うことは書けないということがわかりました…。過去のことになったら書けるかもしれないが、その頃には書くことの必要性も感じなくなっているだろうし。

 また、煮詰まったら自分対談しようかと思っています。読んでくれてる人(いるかわからないが)ありがとう。

 ところで、やっぱり自分同士の対談だけあって、最初に途中で聞き役と話し役がするっといれかわっていた。何度か読み直して、はじめて気がついたけど、スムーズなんだよいれかわりが…当たり前だけど。(すでに修正済み)

自分対談5 

June 22 [Sun], 2008, 2:37
「さあ、これまでのブログのなかで最大の更新回数/日になってきました自分対談」
「やー、よく喋るなあ、われながら」
「さて、じゃあ、また話を続けるわけですけれども、どのへんがブラックなんですか?」
「ひねくれものですね。自称してるし、まあ、そうだなと思います。あと悲観的なところとか、疑り深いというか慎重ですね」
「それがモロに出てますか」
「そうですねー。自分もそういうところがあるんで、わかるんですけど、私よりももっとダイレクトにそういう部分が出ますね。その分、私より優しい人だと思います」
「本人は優しぶってるといってるとのことでしたが」
「うーん、でも無意識にそうなっちゃってる部分もあるんですよ。そうしなきゃ、とおもってるうちに、自然にそうなってるという部分があるんじゃないかな。あと、その優しさに酔うことはないですね」
「ああ、あなたの嫌いな優しい男ではないと」
「優しい人が嫌いなんじゃないですけど…だいたい、自分がパニックなときに人に優しくするのは難しいでしょ。そういうのを無視して優しい人が好きっていうのはなんか違う気がするわけです。こないだ『優しい人が好き』っていう友達と喋ってたら、彼女いわく「好きなタイプをこたえるときに、顔とかのスペックは男の人は自分があてはまらないと思ってスルーしちゃうけど、優しい人っていうのはいけるって思うんだって」と言ってたので、そういう自分で「オレって優しい」って自覚しちゃうのはダメなんですよ。それは優男なわけで、優しいとは違う」
「語りますね〜」
「、っていうのを男の人の前で言うからいやがられるんですよね〜」
「ああ、自覚してるの」
「してるよ! だから最近は優しさ問題には触れないですけど」
「問題なんだ」
「問題だよ。だいたい最近の男の人ってほとんど『優しい』でしょ。だからさっきの友だちの話も頷ける部分はあって、『優しい』っていうカテゴリに当てはまらない人のほうが少ないんだよね。だから『優しい人が好き』ってのは誰でもいいってことでもあるんだよ!!そんなでいいのか、男は!!」
「でも、彼の優しい部分が好きなんでしょ」
「それはね。なんというか、そういうふうに人に優しくするのは難しい、というポイントでも優しかったりする、気がするので。だから覚悟ある「優しぶる」なんだと思いますよ。基本は他人に厳しい人だということも最近わかったし。厳しいなーと思って、はっとさせられてこわくなったりもしますよ」
「ははあ」
「だから、自分もいつか厳しくされる気がする」
「出た悲観主義」
「あんまりだらしなくできないですね、彼の前では」
「あんなに汚い部屋を見られておきながらよく言うね」
「…。ほんとにねえ。まあいちばんヒドイ状態ではなかったと」
「いや、十分ひどいよ!!! あんた自分に甘すぎだよ!!」
「なんかコントっぽくなってきてますよ」
「だんだん内容がつきてきたんじゃないですか。じゃあ彼の話に戻りますか。あと、どういうところがブラックなんですか」
「意地悪ですねー。でもそう言ったら知ってるでしょ、といわれてしまいました」
「いじわるされてるんですか」
「されてないと思うんだけどなあー、まあ、私がブラックな人間ということをあえて指摘してくるあたりは彼なりのいじわるなんじゃないですか」
「惚気ですか」
「いや、違うと思いますけど」
「しかし、あなたにしては、確かに沈黙をたもってますね。前だともっとだだもれてたんじゃないですか」
「それは、やっぱり想像上のものだったからじゃないですか。私が彼のことを好きだということが、自分のうちにだけあったものだから、逆にもれたんだと思います。好きでいるのも、好きじゃなくなるのも、自分次第、自分の心のうちだけのことだったし、誰かに判断してもらいたかったのかも。話すことで、周囲の反応から判断しようとしてた。でも今は相手の反応に左右される部分がすごく大きいし、事実として存在する相手の言動を気安く人に話せなくなってしまったんですよね」
「相手もけっこうあからさまですよね」
「そうですね。ちょっとメールとか見られたらまずいですね。こないだ、会社で携帯のメールみてたら、うしろに先輩が立ってて焦りました」
「うかつですね」
「まあ文面までは見えてなかったと思いますが、誰とやりとりしてたかくらいは見られたかも」
「会社でメールしちゃダメですよ」
「ほんとにね〜。でもまあ、会社にいるときにメールすることはあんまりないですね」
「ちなみにどんなメールなんですか」
「それはいえません」
「ちょっと書いてるやんけ」
「それでもいえません」
「あれよりもっと恥ずかしいメールしてるのか!!」
「ノーコメントです…っていうか恥ずかしいというより、それを公開しても、意味がないようなメールですね、最近はエコロジー問題とかの話したりしてます」
「真面目ね〜」
「そうでしょ。で、今日は真面目だね!って言ったらいつも真面目だよと返ってきた」
「あっそー。じゃあ、そろそろ番組終了します」
「いきなりだなあ。でも、ちょっと最近のもやもやが晴れましたね」
「今日はありがとうございました。みなさん、またお会いしましょう」
「さようなら」

自分対談4 

June 22 [Sun], 2008, 2:07
「さてさて、まだまだ続く自分対談ですが。けっこう続いてますね」
「まあー最近、書こうと思って書けなかったことが多かったですからね」
「それは内容的に?」
「というより、どうやって書いていいのかわからない、書き方がうまく思いつかない、という感じです。変に感傷的になるのもあれだし、といって事実だけを客観的に書くこともやっぱり難しい。どこかで自分が考えてることをすっきりと残しておく方法はないものかと思ってたからなあ」
「手書きの日記はどうですか」
「うーん、あれは思った以上に恥ずかしいものなんですよ。誰かに読まれるかもしれない、という緊張感のもとで書かなければ、私はきちんと書けないような気がするんで」
「でも最近は公に向けてかけないこともおおいでしょ」
「そうですね〜。具体的な名前とかシチュエーションがないと意味わかんないこととかはやっぱり公開日記には書けないですね。内容が個別的すぎるというか。あと、単純に恥ずかしいこともあるし」
「あなた意外と秘密主義者ですよね」
「そうなんですよー。けっこうべらべら喋るように見えて、意外と喋ってないこともあるんです」
「でもだだモレル、と」
「だからおんなじことなんだけどね」
「まあ、自分で明かすのとばれるのとはちょっと違いますけどね」
「…なわけじゃないんだからねっ!みたいな。ツンデレと呼んで下さい」
「そのたとえはよくわかりませんが、あなた一時期自分のことツンデレだと思ってませんでした?」
「思ってましたよー。違ったけど。ていうかほとんどの男が嫌いなだけだから」
「それは彼には言いましたか?」
「男が嫌いとは言ってないけど、どっちかというとこわい、のほうが正しいんですよ。それは言いましたね」
「ああ。彼のこともこわいと思ってたしね」
「そうそう。心を開いてくれないなーと思ってたし。でもそれは自分がそうだったからなんですけど」
「こわいから、防御反応が出ちゃうんですよね」
「そうそう、結局、自分の行動の原理でいちばん強いのは自分を守ろうという気持ちだから。全ての言動は自分の守るためのものという気がする。だから攻撃は最大の防御、みたいな意味で男性に対しても攻撃的だったり」
「なるほどねえー、それ、今、気がついたことでしょ」
「そうだねえ。今言いながら、そうだったのか、と思った」
「それで同性愛者と思われてたりしたんですか」
「女性には異常に甘いですからね。そのギャップを見て勘違いした人はいますね」
「実際はどうですか」
「うーん、女の子を好きになったことはないですねー。ボーイッシュな女性を含めても。憧れはしますが」
「でも、今好きな人ちょっと女の子っぽくないですか」
「たしかにオトメンな部分はありますね」
「疑ってましたよね」
「ははは…はい」
「それは解消されましたか」
「バイな可能性は捨てきれませんが、とりあえず、女好きなようです」
「なんじゃそりゃ。オトメン、というのはどんな部分が?」
「趣味とかは別に女っぽくないんですが、…繊細なものに対する気付き方とかは女性的な気がします。気の使い方とかも、女性のそれに近い。あと、かわいいもの好きですね。センスとかは女性の好きなものをよくわかってると思う。あと、私のことを褒めるポイント、というんですか、それが女の子の友だちが私を褒めてくれるポイントと一緒ですね」
「ははー。女性的センスが優れているわけですか」
「うーん、あまり女性・男性でわけるのは好きじゃないんですが、しっくりは来ますね」
「ちなみに何を褒められるんですか」
「それはちょっと恥ずかしくていえません」
「ぐぐぐぐぐ」
「まあ、恥ずかしくないところを言うと論理的なところかなあ」
「ああ、今までいろんな男性にダメダシされてきたところですね」
「私のことを頭がいいと思ってくれてるようです」
「こんなに馬鹿なのに」
「ええ…。あと、面白いところも気に入ってくれてるみたいですね」
「ああ、以前、とある男性の先輩に『君の事はほんとうに面白いと思うが将来が心配だ』といわれてましたよね」
「自分でも心配だったんですが、とりあえず、彼はわらわせたいと思うところでわらってくれますね。ギャグも拾ってくれるし」
「それで思い出したんですが、あなたたまに彼の渾身のギャグを思いっきりスルーしてるでしょ」
「わかりづらいギャグが多いんです、彼は…あと言ったあとにすぐ自分でひっこめるからつっこめないの」
「あ、そう」
「たまにびっくりするくらい天然なんですよ。基本は腹黒いんだけど」
「そんな人に天然っていわれてましたね…」
「似てる部分があるからわかるんじゃないですかね…。私、自分で天然だと思ったことはなかったんですが、たまに、そうかなと思うようになってきました」
「天然、っていうかあなたは大雑把なんですよ」
「そうそう。それを向こうがいいほうにとらえてるのかもね。でも私の腹黒いところもわかってますよ。ブラックジョーク言ってもひかれないというか、むこうのほうがブラックですけど」
「ほほー。じゃあ、またCMはいります」

自分対談3 

June 22 [Sun], 2008, 1:31
「はい、じゃあまた続きです。えー、と、他に、サインみたいなものはあったんですか」
「いま思えば、ですね。それは相手には確認してないんですけど」
「相手はあなたからのサインって感じてたんですかね」
「うーん。というか、あ、そこのサインはわかってたんだというか」
「なに確かめてんだよー」
「殴らないで」
「はー。なんかむかつきます。われながら。まあ殴った拳が痛むだけなのでやめましょうか。でも、やっぱりサインとしてはっきりわかるもんでもなかったんですよね」
「そうですねー。まあ出張先からのおみやげとか、他の人にもあげたりしてますしね」
「それはその人たちにも好意があったってことじゃないですか…あ、今地雷踏みましたね」
「そうなんだよー。そこはねー。でもそういうことを言う資格はないですから」
「でも、彼自身もあんまりお土産に他意はなさそうですよね、とフォロー」
「だから言ってるじゃないですかっ」
「じゃあ、ちょっと不穏な空気になってきたので…。サインというか、もう、これははっきりそうなんじゃないか、と思ったのはどういうことがきっかけですか」
「メールのレスが早くなったことかなあ…。前は、即レスではなかったのが、そうじゃなくなったり。あと、私からメールを出さないと、かえってこなかったのが、向こうからメールがきたりとか」
「必死こいて用事作ってメールしてたのにねえ、進展したよねえ(涙)」
「そうだねえ(涙)。あとメールの文面がかわった、ことですね」
「それは?」
「敬語じゃなくなったり」
「あー。mixiで書いてたアレね」
「ちょっと前から敬語じゃないときもあったはあったんですけど。そのころに、ああ、ちょっと好意もってくれてるのかな、と思い出したりは」
「まあ恋愛的じゃない好意でしたよね、そのころはね」
「だと思います。でもそれが嬉しかったのよ。かわいいもんです。あと、内容ですね。ちょっと、お互いを意識してるようなメールになりましたね」
「それはどんなですか」
「それまでは仕事の話と動物の話しかしてなかったのが、それ以外の話になったことと、より内面的なことにつっこむようになってきたことかなあ」
「それは、朝までお茶してたことが大きいんじゃないですか」
「でしょうねー。それは大きいでしょう。そこではじめてわかった面もあるし」
「気が合うんですよね」
「そうですねー。今まで好きになった人って、気が合うっていうのはあんまりなくて、その人が好きだから、その人のことを理解しようと一生懸命だったんだけど」
「でも逆にわかる分だけ、わかるようになった分だけ辛い部分もあるのでは」
「見えちゃう部分はありますね。見えないとかわからなければ、自分で想像して補充してた部分が理解できてしまう部分というのはある。だから、ちょっと気を使いすぎてしまう」
「むこうもすごい気を使ってるよね。喧嘩はしますか」
「してないですねー。喧嘩になったらおわりだという予感はあります。喧嘩するとしたら、私から仕掛けて、私が切れて、むこうがついてこれなくて、というパターンを踏襲することになると思うので。だから喧嘩にならないようにしてます。でもあんまり喧嘩する要素もないんですけど。できた人だし」
「あなた、男と喧嘩するの得意だもんねー」
「最近はしてませんよ。昔はしなくてもいい喧嘩をいっぱいしてましたけど。喧嘩をするのが愛情表現だったんですよ。たぶん」
「めんどくせー」
「自覚はあります。まあ、これは先輩に鍛えてもらったというか、おまえはめんどくさい女だとはっきり言ってくれる先輩に会えたことが大きいかもしれない」
「うんうん。彼の存在は大きいよね。最近、彼に相談してるんですか」
「相談のしようがないというか…。すごい茫洋とした内容になると思うので、時間もないし」
「ちょっと前だったら、その人のこと好きになってたんじゃないですか」
「どうだろうなあ。彼も気があう人なんですけど、だから好きっていうのじゃないですね。恋愛的な好きという感情をもってはいけない相手というか、そういう感情をもたなくても仲良くなれる人なので、あえて恋愛的な好きをはさむ必要がないかな〜。好きかもと思った時期も一瞬あるんですけど、今の人と比べると好きの種類が違ったなあ、と思います」
「うーん、彼が聞いたら怒りそうですね(笑)。よくオマエはオレの嫁か、とかいってますけど」
「ま、既婚者ですからね。やっぱりふつう恋愛の対象にはならないですね。ただ、そういう、お世話をやいちゃう意味で好きって言うのはあるかも。どっちかというと、今まで好きだった人にタイプが似てます」
「ダメな人が好きでしたよね」
「そうですね〜。今の人は、自分より全然大人なので、世話をやく余地がないですね」
「やかれっぱなしでしょ」
「っぱなしではないけど、自分がおたおたしてるときに、冷静に対処してくれてる感じですね」
「どういうふうにですか」
「いちばん、正しい方法だと思いますよ。つまり、ほっとく」
「ああ」
「私は放任主義の親のもとで育ったので、パニックしてるときにあれこれ指示されるのがダメなんですよね。自分で考えたい。だから、自分で考えるための時間とか環境を保ってくれるのがいちばんで、それをわかってる気がします。まー、放任主義なんでしょうね」
「彼もあんまりとやかくいわれたくなさそうですよね。そういう意味では似ているような。
 あ、じゃあまたCMはいります」
P R
■プロフィール■
ブログネーム:奈起
肩こりに悩む25歳。ということでこのブログタイトルになったのだが気がつけばひとつとしをかさねていたのであった。というわけで近日中にブログリニューアル予定の26歳。てやんでい。という書き込みから早一年。まだまだ肩こりまくりの27歳。からさらに一年、三十路が見えてきた、28歳。
京都生まれ東京育ち
NO ×× NO LIFE ↓
音楽:THE YELLOW MONKEY/YOSHII LOVINSON/吉井和哉
漫画家:荒木飛呂彦 ふくやまけいこ 有川祐
作家:エラリー・クイーン 田中芳樹
趣味:猫グッズを買うこと 猫の腹をなでること
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奈起
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