幸村+三成。 

March 10 [Fri], 2006, 14:17
「三成殿。」

真っ直ぐに刺さる幸村の視線。

「何だ、幸村。」

真っ直ぐに還される三成の視線。



「私が死に逝く時、貴殿は生きて下さい。」

「馬鹿な事を。」

「お願いです。」



視線は崩れない。



「貴様は死なん。」



崩そうともせずに。



「無理です。」
「無理ではない。」



崩せなかった。








「俺が幸村の代わりに逝こう。」







崩せば終わってしまうから。

光親。多分、ギャグ。 

March 10 [Fri], 2006, 11:58
戦国武将は戦に勝つために、とても縁起を担いでいた。
それにおける出陣前の様々なタブーがある。

・出陣の三日前から、女性と一切の性行為を禁じる。
・妊婦が出陣前の衣類や具足に触ることを禁じる。
・出産後約一ヶ月間、出陣する男に触れてはならない。


幸+佐。 

December 12 [Mon], 2005, 21:00
寒い日だからこそ風呂はあたたかく感じるんです。


「だからって、一緒に風呂入ってどうすんですか。」
「たまには良いではないか、裸の付き合いというものだ。」
「・・・・やれ、はいはい。」




チャポンと湯が音を立てる。


「何だ佐助、お主はもう出てしまうのか?」
「旦那と違って長湯が出来ないモンでね。」
「もう少し良いではないか。」
「あのねぇ、旦那が良くても俺がのぼせるんです。」

もう一回同じ音。

「ほら、旦那もそろそろ出ないと。顔真っ赤じゃない。」
「こ、これは、そうでは無いっ!」
「我慢は良くないですよー?」
「違うと言ったら違うのだ!!」
「・・・・・はぁ、しょうがない人なんだから。


ザバンと大きな波しぶき。



・・・あと十数えたら、今度こそ出ますからね。」
「勿論、分かっておるっ!」


少しくらいのぼせてみたっていいじゃない。
だって君といるこの時間がぽっかぽかなんだから。

寒い日だからこそ長湯はするものなんです。

蘇飛甘寧。捏造幼少話。 

December 11 [Sun], 2005, 20:55
「・・・・・っ、ひっく・・・っ、」
「泣いているだけでは分かりませんよ、甘寧。」
「だって、ふぇ・・・あっち、が・・おれ、わるくっ・・なんかっ!」

帰ってきた甘寧は、全身泥だらけで所々傷だらけだった。
驚いた蘇飛が急いで駆け寄っても、下を向いて泣きじゃくるだけで
とても話せる状態では無かった。

「甘寧、顔を上げて下さい。ね?」
「・・・・っ、そ、ひぃっ、」
「大丈夫、蘇飛はここに居ますよ。」
「っ・・・、ふぁ・・・・うわぁぁぁぁぁんっ!!!」

顔を見て安心したのか、大声で泣き叫びながら甘寧は蘇飛に飛びついてきた。
飛びつかれた蘇飛は、それをあやすように腕の中に招き入れた。
上から下へとゆっくりゆっくり背中をさする。

「何があったか話してくれませんか?」
「・・・だって、りょーとーが・・・そひのわるぐちいった・・・からっ、」
「おやおや、それで喧嘩したんですか?」
「そひはっ、かっこわる、くな・・んかないっ、もんっ!」
「そうですか?」
「あたりまえだっ!」
「ほら、そんなに元気が出れば大丈夫ですね。」

勢いよく顔を上げた甘寧に蘇飛は笑いかける。
良い子ですね、と頭を撫でながらまた笑う。
すると、つられるように甘寧が笑顔を見せてくれたようだ。
嬉しくなって蘇飛にまた飛びついてきた。

「そひだいすきっ!」
「ええ、私も大好きですよ。」
「えへへっ!」

先程の泣きじゃくっていたのは何処へやら、
満面の笑みを浮かべて一言。

「そひっ、おひるごはんはなんだ!?」
「勿論、甘寧の大好きなものですよ。」
「やったぁーっ!!」

早く早く、と手を引っ張るように二人は部屋の中へと入っていった。

呂布華雄。ギャグ。 

November 05 [Sat], 2005, 18:00
いつもやかましい人に限って
突然に静かな時はロクな事が無い。



「呂布さーん、呂布さーんっ!」

いくら呼んでも返事は返って来る事は無く、
むなしく華雄の声だけが長い廊下に響き渡った。

「呂布さーん、何処ですかーっ!?」

やはり変化は無い。

「あーっ、もう!!
このまんまじゃ、俺が董卓様に怒られるんだからなぁっ!」

怒りに身を任せて、思わず持っていた書簡を投げてしまった。
しかし、それが運良く事を進めるきっかけとなるのである。

光親。ギャグになりきれてないギャグ。 

October 07 [Fri], 2005, 19:14
「それ以上くだらない事をおっしゃるのなら、殺しますよ?」

決して満面の笑みを浮かべているわけでも無い。
しかし、怒りを露わにしている訳でも無い。

「だったら、俺にどうしろっつうんだよ。」
「はて、何がですか?」

先程から俺を組み敷いている明智は、ずっとこの調子だ。
退けって言ったら、退きません。
じゃあ何なんだよって聞くと、何でもありません。
一体何だっていうんだよ。本当に。

「・・・もういい。」
「おや、では好きにさせて頂きますよ。」

そう言うと、何事も無く俺の首に舌を這わせ出した。

ぎゃあぁぁっー!何してんだよ!?」
「何って、元親も同意したじゃないですか。」
してねぇっ!つーか、何をだ!?」
「何をでしょうねぇ・・?」

危うい。
このままだと確実に危うい。
絶対、掘られる。

「タンマっ、タンマ!いや、マジで本当に・・!んぁ・・っ、」
「出るじゃないですか、可愛らしい声が。」
「だから、やっ・・・だ・・って・・!」

明日の戦は中止だな、こりゃ。
しかも理由が腰痛。
笑えるか、田舎モンがぁっ!!


決して満面の笑みを浮かべているわけでも無い。
しかし、怒りを露わにしている訳でも無い。

だけれども少なからず愉しんではいるようだ。
勿論、それは明智だけなのだろうが。

趙馬。 

October 06 [Thu], 2005, 20:30
「綺麗だぞ、孟起。」

月夜に照らされ、名を呼ばれた馬超の姿が映し出される。
両手は後ろで縛られており、右頬は真っ赤に腫れていた。




【geek act:1】



幸+佐 

October 04 [Tue], 2005, 20:08
「雨が止まぬぞ、佐助。」

その日は季節外れの豪雨だった。

「俺にそんな事言ったってどうも出来ませんよ。」

先刻から降り始めた雨は止む気配など一向に無く、
強い横風と共に激しく吹き荒れていた。

「・・・それもそうだが。」
「でしょ?」
「むぅ・・・・・。」

「ねぇ、旦那。なんならさぁ、」




長い沈黙が訪れた。
聞こえてくるのは、戸を揺らす風音。
そして、二人分の寝息。




「日が差し込んだら 手を繋いで 一緒に出掛けますかね」



そう約束したから。
この雨の間だけはまどろんでいよう。

次に太陽が顔を出すまで。

蘇飛甘寧。 

June 27 [Mon], 2005, 22:14
「甘寧は良い子ですね。」

蘇飛はいつも笑いかけながら俺の頭を撫でる。
あたかも可愛がっているかのように。


本当は違う。

蘇飛は笑ってくれない。

笑わない。

どんなに人を殺めても、
どんなに尽くしても、
どんなに傍に居ようとも。

蘇飛は笑ってくれない。

笑えない。

代わりにその分だけ俺が笑う。
いつまでも笑ってやる。


だからお願い。

俺を捨てたりしないで。



俺より先に死なないで。

呂陸呂。 

June 16 [Thu], 2005, 19:15
外から聞こえてくるのは、今朝から鳴りやまない雨の音。
するとそこにもう一つ、音が加わった。

「呂蒙殿、お茶でもどうですか?」

戸を叩く音がすると、そこから陸遜が顔を覗かせていた。
煎れたばかりなのであろう、湯気の立った茶が二つ盆の上にのっていた。
それを見て呂蒙は苦笑した。
断ったとしてもどうせ無駄な事かと。

「そうだな、一息入れるか。」

そう返すと、呂蒙は筆を戻し書きかけの竹簡を机の横へとまとめた。



「もう梅雨の季節ですね。」

何気なく陸遜が窓へと目をやった。

「早いものだな、この時期も。」

つられる様に呂蒙も顔を窓へ向ける。
雨が止む気配は一向に無く、ただただ雫が硝子越しに上から下へと落ちていく。

「陸、梅雨は嫌いか?」
「何ですか、いきなり。」
「なんとなく、だ。」
「なんとなくですか?」
「ああ。」

そう言って、お互いにまだ温度の残る茶をすする。
片一方は困った表情を浮かべながら。
もう片一方はその様子を見て、笑顔を浮かべながら。

「・・・あまり好ましくはありませんね。」
「そうか、俺は逆なんだがな。」
「でも、」



「呂蒙殿とこうして過ごす事が出来るのなら、悪くはないかもしれません。」
「奇遇だな。俺も同じ事を・・・・・、なんてな。」
「からかわないで下さいよ。」
「さあ、どうかな。」
「ずるいですよ、呂蒙殿。」


こんな事ならついでに茶菓子も持ってくるんだった。

そう、ふと考えた梅雨の日の出来事。











P R
2006年03月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:nail-marks
読者になる
Yapme!一覧
読者になる