ユーディット 

May 12 [Fri], 2017, 23:40
「ねー、ユーディット。貴女はパパやママとずーっと旅をしてきたんでしょ?」

「ハイ…そうですが、今のワタシはただのAIです…、『ユーディット』の名は貴女のご両親と共に眠りにつきましたので…」

「ふーん…じゃあさ、『ディー』って呼ぶよ!見た目は白い仔猫でママっぽいしさ、名前はパパのって事でっ!(笑)」

「判りました、ワタシ…いえ、ボクの事は『ディー』と呼んでくれたまえ。……しっかりしてるようで、甘えん坊なのは母親譲りなのかな?(苦笑)」

「はぁ?!子供がパパやママに甘えるの普通でしょ?っつーか、アンタに甘えてるワケじゃないんだからっ!」

「判った、そういうことにしておこう(ぷっ)『ユーディット』としての自我は封印し眠りについた…今は『ディー』、君の相棒だ。ヨロシク頼むよ、テラ」

「むぅ〜…けどさぁ〜?アタシより強くて優しい旦那様なんて見つかるのかなぁ?自分で言うのもなんだけど、アタシって…めちゃくちゃ強くない?パパとママの力を継いじゃってんのよね?……冗談抜きで……ヤバくない?」

「世界は無限だよ、テラ。君の父上は絶望しかけたし、母上は産まれて直ぐに死にかけていた……全ては運命、『巡り合い』なんだ。信じ過ぎるより疑うより、先ずは歩き出すことが最優先なんじゃないかな?(笑)きっとその先に……」

「パパやママが見付けた未来(幸せ)か在るってんでしょ?…たくもー……いいわっ、今のアタシが信じられるのはパパとママだけだもの……二人の言葉なら……」

「ちょ…ボクは?自我は放棄したけど、知識はユーディットと変わんないだけどっ!?」

「わぁ〜かってるって(笑)頼りにしてるわよ、ディー!」

「ああ、任せていいさ、テラ!」

チェシャ 

May 12 [Fri], 2017, 22:56
殿は本願を成就された。

子を成す事で『限り在る命』を得たのだ。



儂は…



儂はいったい何を渇望しておったのだろう。

魔道の深淵。

究極の魔法。

正直、今となってはどうでもいい。

いや、とうに『至っていた』のかもしれんの、カカッ。

殿とシロの娘、『テラ』を見ているだけで洗われてゆくのを感じる。

満足…としか言い表せぬ気持ち。



儂は殿と、シロと共に眠りに就こうと思う…

テラに寄り添い、旅を続けてやりたいとも思わなくは無いのだが……

ソレは『違う』と理解しておる。

テラは…、あの娘にはあの娘の旅が待っている。

伴(友)は彼女自身で見付けるべきなのだ。

一番ごねるだろうと予想したアリスが、真っ先に理解を示したのには面食らったがのぅ、カカッ!

儂を筆頭にアリス、ジャバ、マッド、バンダー、そしてイザナミ。

皆、殿とシロと共にこの地で眠る事を選択した。



命は紡がれる…か、カカッ!

我らもきっと…また、何時か何処かで……

 

May 10 [Wed], 2017, 23:06
シロは俺を超える絶対存在だ…その事にはとうに気付いていた…もちろん、シロ自身もだ(苦笑)。

滅びを望む俺だが、シロに『ソレを為させる』訳にはいかない。

何より、シロを残して滅ぶ訳にはいかない。

おそらく、俺の力ではシロを眠らせて(滅ぼして)やれない…

シロに俺が経験した絶望や苦痛を味合わせたくはない

限り在る命は子を成し、紡いでいく。

不死者たる俺は『子を成し得ない』…

だが?

もしも『子を成し得た』なら……ソレは同時に『滅びを得る』事になるのでは?!

シロとの子を成せれば……

共に滅びうる未来を得られるのでは?





限り無く、平穏な世界にて……






「こんなに簡単だったとは…な(苦笑)」

「もう、アナタったら(笑)…ワタシはずっと知ってたんですよ?アナタが気付くまで待ってたんですから」

「はいはい…ず〜っと、幼児体型で甘えまくってたクセに…」

「あら?目立ちすぎるから子供のままでいろって言ったのはアナタですよ?!」

「…わぁ〜かった、わ〜かった、俺が悪かったよ……ったく」

「なら、いいのです(笑)」

「…で?お前はもう満足なのか?不満は無いのか?……幸せ…なのか?シロ」

「もう……当たり前でしょ、アナタ(笑)アナタとワタシの子……テラが存在てくれる、それこそが『幸せ』以外のなんだと言うのですか?」

「だな…はは(苦笑)この娘は絶対に優しく美しくなるぞ〜、シロみたいにな(笑)」

「いいえ、きっと強く雄々しく育ちます!Dの様に(笑)」

「はぁ……まったく、そういうのを『親バカ』と称するのです、貴方たち二人がそんな体たらくでどーするのですか?…この娘の未来のためにも、ワタシが見守ってあげないといけません…ねぇ〜テラちゃん♪(ユーディット)」


その少女の名は『テラ』。



Dとシロの娘。

テラ 

May 10 [Wed], 2017, 22:21
「ちょっとアンタ!タダモンじゃないわよね?」

魔王である俺(C)に対して言ってんのかな?

「え〜っと…君は?」

「うっさい!アンタ『魔王』なんでしょう?聞いたわよ、『それなりに』上手いこと世界を統治してるって。」

コレって…誉められてる…のかな?

「まぁいいわ!アタシは理不尽をぶっ飛ばすだけだし…アンタ、命拾いしたわね!」

えぇ…ただの人間にしか見えない娘にエライ言われようだな…



…って



なんか…前(昔)にも在った気が……

『彼女は普通では在りませんよ、マスター。ただの人間がマスターの前に平然と立ってる時点で異常事態です…』

だよな…何者なのだろう?

『判りませんか?(笑)』

は?


「しょーがないわねー…ココってパパとママが来たこと在る世界だって聞いたのに…アンタは直接出逢って無いのかしら…」



……ま、ま・さ・か!?




「アタシの名は『テラ』!最強の魔神Dと、慈愛の女神シロの娘『テラ』よっ!」




あぁ……師匠の願いは叶ったんだな

 

May 10 [Wed], 2017, 21:58
俺は『魔王』に成った。

ソレが、彼『D(師匠)』の思惑通りだったのは言うまでもない。

魔王に進化した事でアナライザーも進化した。

「初めまして、私は『ユーディット』。Dに寄り添うただのしがない魂(AI)です(笑)」

俺の目の前で、進化したアナライザーから分離を果たした彼女(?)が微笑んでいた。

「ど、どうも。Cです…一応、魔王をやらせて貰ってます」

「総て見てました(笑)私はユーディットで在ると共に貴方のスキル『アナライザー』でも在ったのですから(笑)」

「は、はぁ…」

『マスター、ワタシの同一存在に対しての対応に差別が含まれていると苦言を呈します…拗ねますよ?』

な、なんかアナライザーがやけに馴れ馴れしくなった様な…

『…気のせいです……フンだ!』

えぇ〜…

「まぁまぁ、仲良くやれよ。コレから永い付き合いになんだからさ(笑)」

そう言って師匠は笑う。

「さ〜て、ここも『潮時』かね?」

「は?」

「そろそろ行くわ(笑)」

「…そう、ですか……また逢えますかね?」

「さぁなー、世界は無限だしな…確率は無くは無いけどな(笑)」

「ですよねぇ(苦笑)」

師匠の『次元踏破』は世界を越える力だ。

ただし、行く先はあくまでもランダム。

より強い力、存在の近くに跳べるらしいのだが、それでもランダムはランダム。

もう一度逢う確率は零に等しいだろう…

「そんな面ぁすんなって。そーだなぁ、もし…もし、もしも『俺の子供』だと言う奴が現れたなら……俺の望みが叶ったんだと思ってくれや(笑)」

そして、師匠は去っていった。

 

April 10 [Mon], 2017, 23:15
『連れとはぐれたから探してるんだわ』

Dはそう言って僕に付いてきた。

アナライザーは彼らの事を『ただの人間です!』と言い切りながらも『無下に扱う事は限り無くマイナス要素をもたらすかと…不思議なのですが、そう『感じ』ます』

と…

え?『感じる』ってなんだ?ちょっと曖昧過ぎないか?

この時はまだ『それが何を意味してるのか』なんて考える余裕は僕には無かった…。



アナライザーにはこの時、既に『自我(ユーディット)』が存在ったのだという事を。

 

April 10 [Mon], 2017, 23:03
(あれ?ココはどこだろう…僕はなんで…)

深い森に佇んでいた。

(確か…病院に居た筈だよな?酷い痛みで…気を失った…のかな?ならコレって夢かな?)

僕は末期癌だ。

色々と治療法を試していたけど、快復していたとは到底思えなかった。

だからなのか、多分『死ぬ』だろうな…と漠然と考える。

何故だか怖くは無かった。

寧ろ、この苦痛を終わらせられる事に安堵すら感じていた。

(あぁ…そうか、もしかしたら僕は死んだのかな?ココは死語の世界?)

『違います。マスターは現在、生命活動を継続しつつ自己を認識、思考を行っています。つまり、死んではいないと断言します。』

(はっ!?誰ですかっ?今、頭の中で声が…)

『私はマスターのスキルです。マスターが見て聞いて経験した事象を解析、記憶、応用しサポートをする事が能力です。ヨロシクお願いします。』

落ち着き初めた思考が再び混乱する。

『マスターの記憶から現在行っている状態を『異世界転生』と呼ぶものと判定。尚、『厨ニ病』『俺TUEEEEE』などのワードも検索結果に該当。』

「は?はぁ?!転生…て、夢だよな?コレって、絶対!夢って気付く夢…ってなんつーんだっけ…」

『コレは夢では有りません、現実です。ただ、鑑定(アナライザー)に過ぎないスキルである私が、こうしてマスターとコミュニケーションを取れる現象は未知のものです。何らかの不確定要素の影響が在ったと判断します。』

「……」

「ようっ、少年!」

「こんにちは、ボクはシロだよ!でへへ♪」

「…っ!?なっ、なんだアンタは、ココは何処だ!?」


僕はDとの初めて出逢いはこんなだった。

シロ 

April 06 [Thu], 2017, 20:17
「あれー?ユーディットが居ないっ!(シロ)」

「…(魂の)リンクは切れてない、なんだ?こんなのぁー初めてだな…(D)」

ユーディットの身体だけが僕たちの前に居る。

呼んでも揺すっても動かない…けど、Dの言う通り『魂の絆』は微かだけど繋がってる。

多分『心(精神)』だけが抜けちゃったんだと思う…なんでかな?

「しかも…『居る』なぁ、この世界は(D)」

「だねー、それ以外にも強いコがいっぱいいるみたいだねー、でへへ♪(シロ)」

「けど、先ずはユーディットだ…何故かは判らんが『D』の側(?)に存在るのを感じる。とりあえず行ってみっか!(D)」

そこには少年が居た。

「よう、少年!(D)」

「こんにちはっ!ボクはシロだよ、ヨロシクね♪(シロ)」

少年は驚きつつも答える…

「あ、アンタ達は誰ですか?ココはいったい何処ですか?!(少年C)」

ユーディット 

April 05 [Wed], 2017, 21:18
「うわぁ…ボロボロだねぇ(シロ)」

「だな、なんつーか…ヤバイ感じだな…(D)」

戦争の跡の様な瓦礫の山。

『ここだけ』ではなさそうですが…

科学が発展した世界。

しかし…超文明未満、発展途上以上といった趣がある風景。
(瓦礫の山しかないけれど)

『ヤバイ』と言うボスの言葉はきっと、アレを指しているのだろう…

ボスは無垢なるモノに弱い(苦笑)

純真で真っ直ぐなモノ…私ほど高度ではない(ひねていない)AI。

「アイツ等はヤバイ…無下に扱おうがシカトしようが、とにかく真っ直ぐに問い掛けてくる…萎えるよなぁ、マジでさ(D)」

「私が対処します。可能であれば一部を与え(ダウンロード)る事で救済を…」

「んー…それは駄目だ(D)」

「…」

「お前の力は強すぎるからさ(苦笑)この世界の未来を左右しちまう程の干渉は許さん(D)」

「……」

「俺達は『強者』な上に『異邦人』だ。干渉するにしても、超科学(オーバーテクノロジー)や超技術(オーバースキル)をひけらかせば、ソレはただの『文明破壊者』でしかない(D)」

「………」

「哀れに想うか?(D)」

「…かもしれませんし、ボスが哀しむ姿を見たくないのかもしれません。」

「そっか(D)」

「憂いなど妾が総てなぎ払ってくれましょうぞ♪(イザナミ)」

「おわっ!またっ…ココって魔素も魔力も無い世界だぞっ!?(D)」

「ふふふ、全ては『愛』の為せる業ですわ、旦那様♪(イザナミ)」

「お、おう(苦笑)で、ユーディット…稼働中のヤバそうな機体はあるか?(D)」

「正面、200メートル程に反応が在ります」

「ん、しゃーねー!行くか!(笑)」



『ヤバイ』とか『面倒臭い』とか言いながら結局『関わろうとする』…

矛盾してます。

ボスは…ボスはいつも、何時でも酷いです…酷くて…優しいです。

アリス 

April 04 [Tue], 2017, 21:18
アタシは今、灰汁を取ってます。

丁寧に丁寧に、端正込めて灰汁を取る…

そうすれば深いコクながら透き通った美しいスープが…


「ねーねー、また来てるねー?(シロ)」

「いーからほっとけ(D)」

どうやらアタシ達は『目を付けられた』みたいです。

妖怪(?)とやらを退治したり、『ソレラ』を従えたりする『拝み屋』なるモノ達に…です。

ご主人様の言う通り、ほっといてもいーんですが…ちょーっと鬱陶しいです。

「はいはいはーい!だったらアタシが…」

「つっかまーえたー!(シロ)」

ぐぬぅ…

「……放してやんなさい(D)」

「じゃ『契約解除(リリース)』!(シロ)」

「な…なにが?(使い魔A)」

「アヤカシを滅ぼす者よ、情けなど要らん…覚悟は出来ている(使い魔B)」

「君達は自由です!でへへ♪(シロ)」

「「!?(使い魔AB)」」

「…あー、好きにしていいってこったよ(苦笑)なんなら元の主人にほっといてくれる様に助言して来てくんないか?(D)」



…解せません、あの程度の雑魚ならアタシにだってどうとでも出来ますよっ!確かにアタシは弱い…ぐっ…下僕の中じゃ最弱ですよぅ!ええっ、認めます、認めますよっ!新人のおっぱい女は強いです!下僕筆頭の腐れ干物より下手すりゃ強いです!ぐ、ぐぬぬぅ…でもでも、付き合いの長さって大事です、大事でしょ?ご主人様に仕えてからどうだけ経ったか…そりゃもー、酸いも甘いもかぎ分けた切っても切れない間柄で…

「アリス、煮立ってる煮立ってる、ぼーっとすんなよー(D)」

「はっ!アタシとしたことがっ!!お任せをっ、最強最高のスープをご主人様に捧げマッスルぅ♪」

「…別に、強さは関係ないけどな(D)」
P R
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