『朝日』投書掲載:猪瀬知事は厳しく自ら省みよ
2013.11.29 [Fri] 00:48


『朝日新聞』13年11月28日 朝刊「声」

 秘密保護法の問題で大騒ぎだというのに、こんな問題について投書するのも如何なものかと思ったが、昨年の都知事選の後味の悪さを引きずっていただけに、やはり都民にとっては重要な問題だと思い投書した。
 
 朝日新聞に投書が掲載されるのは2度目。前回は3年前に民主党執行部が所属議員に沖縄県知事選挙への応援を控えるように通達した事に異議を唱えたものだった。2回とも知事絡み。仲井真知事の埋め立て許可の判断も気になるところ。沖縄のローカルテレビ局・琉球朝日放送が伝えるところでは、「仲井間知事は最低の知事と呼ばれる覚悟をしている、と伝わってきている」らしい。
 県選出の議員を見世物の様に並べ「転向」を発表させた石破幹事長の会見と言い、一自治体の首長選挙に官邸ぐるみで工作にあたる様子といい、吸い殻のように踏み躙られている沖縄の姿は見るに耐えない。

 僕自身、猪瀬氏の事は全く評価していないし、「スピード感」が有るとも「クリーン」だとも「歯切れがいい」とも思っていない。決まりきったことを素早く進めているいるように見せかけ、裏では今回のような疑惑にまみれた金を動かし、厳しく斬れるのは他人事のみで、追求が自らに及べばしどろもどろになる。職員やマスコミを怒鳴りつけ「石原よりたちが悪い」という声も聞こえてくる。
 みんな、どれだけ都政のことを考えて知事選や都議選で投票しているのか。国政選挙よりも自治体選挙の方が自分の生活にダイレクトに直結してくる事を認識して、日頃から都政の動向に関心をもつようにしたい。
 

打ち上げ演説
2013.07.21 [Sun] 12:35

 選挙戦の最終日、マイクが使えなくなる20時を目掛けて行われる「打ち上げ演説」は選挙の華だ。
 私は選挙ごとに極力時間をつくって観に行くようにしている。
'11の世田谷区長選挙では保坂展人候補の下北沢での演説に(思えば、この演説は今回の参院選でひときわ目立っていた山本太郎候補や三宅洋平候補の「選挙フェス」につながる画期的なものだった)や、'12年の都知事選・衆院選では新宿西口で野田佳彦首相と宇都宮健児都知事候補の演説を聞いた。

2011年4月23日 下北沢駅前(世田谷区長選挙)

 当然、今までは自分が支持している政党や候補のものに行っていた。しかし今回、私はあえて秋葉原での自民党の打ち上げ演説を観に行く事にした。

 昨年の衆院選でも、自民党打ち上げ演説は秋葉原だった。世間で言われれる「泡沫候補」を追ったドキュメンタリー映画『立候補』のラストシーンはマック赤坂氏がこの打ち上げ演説にぶつけて、安倍晋三氏の横で演説を行い、日の丸を掲げた聴衆から「ゴミ!クズ!」「売国奴!」と詰られるシーンだ。その映像を見て、いわば「身内」を集めて酔いしれる自民党総裁と、300万もの大金を叩いても主張するマック氏に浴びせられる罵声に違和感を感じた。
 今回も自民党の打ち上げ演説は秋葉原で、しかもマック氏は今回も自民党の真横で演説を打つと聞き、駆けつけた。

 日の丸のことや、自民党の政策にはいろいろな意見があるが、私はこの光景を単に不気味に感じたし、こういう事になると分かっているのに敢えて自民党が秋葉原で演説を打つ事に違和感を持った。
 あまりいろいろ書いてもしかたがない。撮ってきた写真を載せるので、それぞれ考えてみてほしい。







 地鳴りの様に沸く罵声の中で、「非暴力」「武器よさらば」と叫ぶマック赤坂候補をバカバカしく思う一方で、その勇気と行動力に心を打たれている自分も居た。公道で自由に表現活動が出来る「選挙運動」は、表現の自由の最後の砦なのかもしれない。
 
 

未成年は選挙期間中にネットでなにができるのか
2013.07.11 [Thu] 22:38

 巷ではネット選挙解禁で盛り上がっていますが、公職選挙法は未成年者の選挙運動を禁止しているため、ネットでの選挙運動も行えません。
 私は、これまでの選挙でも「政治活動」や「表現活動」の一貫として告示・公示の前後でネット上で発信してきました。「未成年者のネット選挙は禁止!」という言葉ばかりが独り歩きし、選挙期間中は政治に関する事が一切発信できない様な雰囲気があります。
 選挙期間中、未成年者はネット上で何が出来て何が出来ないのか、総務省の選挙部選挙課に問い合わせたので紹介します。ちなみに、これから書くことは私の解釈なので、自分で選管に問い合わせるなりして、あくまでも自己責任で活用してください。

●未成年者が禁止されているのは「選挙運動」
 未成年者は、公職選挙法で「選挙運動」を行う事が禁止されていますが、政治活動や選挙運動を除く表現活動は選挙期間内外を問わずに自由に行うことができます。
 総務省は選挙運動を「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」と説明しています。

●なにが「選挙運動」で、なにが「政治活動」か
 例えば「立候補者の写真や発言等をインターネット上にアップロードする事は、一概に選挙運動と判断できず、取締機関が判断する」とのことでした。
 選挙の公示・告示前には成人であろうが、未成年者であろうが選挙運動は行えません。つまり、選挙前に行える政治活動は、選挙期間中でも未成年者も行えるという風に私は解釈しました。
 担当者に「極論、投票依頼さえしなければセーフなのか」と聞くと「投票依頼は明らかに公選法に触れる例です」との返答を頂きました。

●「リツイートダメですよ」は本当か
 総務省が発行した『未成年者の方は選挙運動はできません!』というビラがネット上で拡散されています。その中には「リツイートダメですよ」「投稿出来ないんだ」という文言が並び、選挙期間中は候補者のツイートは一切リツイート出来ないような印象を与えます。
 この件について問い合わせると、未成年者が禁止されているのは公職選挙法の定める「文書図画」の転載であって、候補者が発信したものは全て転載できないわけではない、との回答でした。
 例えば、ある候補者が「おはよう御座います。今日も暑いですね。」などとツイートしたものを、未成年者がリツイートしても選挙運動とは捉えにくく、公職選挙法に引っかかる可能性は、ほぼ無いと考えて良いようです。

●曖昧な法律、逮捕される事はあるのか。
 選挙運動と政治活動の違いはなんとも曖昧で、なかなか判断しづらいところがあります。
 では、政治運動だと考えて発信した内容が選挙運動だと判断され、突然逮捕される事があるのか問い合わせました。担当者の方も言葉を濁されていましたが、「摘発はあくまでも取締機関の判断だが、通常、違反行為があった場合、管轄の選挙管理委員会から警告がある場合が『多い』」との事でした。
 
●「落選活動」は可能
 「選挙運動」は上に書いた通り、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」とされているので、特定の候補者に関して事実に反した誹謗中傷にならない範囲で「落選活動」を行うことは可能とのことでした。



 少しでも、法律に抵触する可能性があるならば、いっさいの口出しをしないというのもひとつの判断でしょう。しかし、自分たちの権利を守るためにもギリギリのところまでやってみたいと思うのが僕の考えです。選挙期間中だからといって、未成年者でも候補者に関する情報を交換したり、議論を深めていく事を遠慮することは無いとおもいます。
 今年の10月で20歳になる私にとって、今回の参院選が未成年としての最後の選挙になります。これを機会に、選挙期間中に未成年がどれくらい政治に関われるのかを知りたくなり、今回、問い合わせました。

 私の個人的な解釈は、「間接的、直接的な投票依頼さえしなければ今のところセーフ」としました。また、タイムラインに特定の候補に関する書き込みを大量に行うのも無用なトラブルを避ける為に避けたほうがいいのかもしれません。今後、問題があれば事例が揃い、何がダメで何がいいのかはっきりしてくるのでしょう。

 それにしても、公職選挙法は本当にダメダメダメのオンパレードです。ビラも自由に配れない、選挙カーでは名前の連呼しかできない。政治への無関心を助長している悪法だと思います。
 今回の選挙で当選する議員さんたちには、市民主体で議論のできる選挙を実現するために、公職選挙法の抜本的な改正を考えて貰いたいものです。


 他に疑問があれば、総務省 03-5253-5111(代表)に電話をして、「選挙部選挙課」につないでもらうと公選法に関する疑問に答えてくれます。
 

「へいわってすてきだね」
2013.06.26 [Wed] 02:12


糸満市 摩文仁の丘から望む海 13年3月
6月23日は沖縄慰霊の日だった。
東京都でいう10月1日「都民の日」の様に、県民の休日になっている。

1945年6月23日(22日との説もある)に、沖縄や奄美諸島を守備範囲としていた陸軍32軍の司令官、牛島満中将と長勇参謀長の自死によって、組織的戦闘が集結した。
しかし、牛島は「生きて虜囚の辱めを受くることなく、悠久の大義に生くべし」との言葉を残した事もあり、この後も多くの犠牲者が出ている。このため、今なお県内での牛島に対する評価は非常に厳しい。

戦闘集結から68年が経つ今も、終わりの見えない不発弾処理やPTSD、未収集の遺骨など、沖縄戦の悲惨な戦いは今だに多くの問題を残している。

昨年の沖縄取材の中で、本島南部での遺骨収集に同行させて頂いた。木々が鬱蒼と茂る山の中から、当たり前の様に人骨が出てくる光景に言葉を失った。遺骨収集作業をしていると不発弾に出会うことは日常茶飯事だそうだ。実際に私が同行した日にも2発の不発弾がみつかった。爆発する危険は低いとの事だったが、砲弾を目の前にすると、背筋が凍るような恐怖を感じた。

戦闘終了後から今まで、六十余年の間PTSDに悩まれている方からもお話を伺った。集団強制死の現場に居合わせた記憶が蘇り、苦しんでおられるという。
今まで記憶を封じ込めていた人の中にも、最近になって症状が現れる晩発性PTSDの方も少なからずいらっしゃる。
基地や戦闘機、ヘリコプターを見て、戦争の記憶が蘇り、症状が悪化している人もいるという。

平和な世の中では、あっと言う間に過ぎてしまう数ヶ月の時間が、愚かな戦争が多くの人の人生を狂わせ、沖縄という土地の発展を今だに阻んでいる。

私たちは、こんな悲惨な記憶に向き合っているだろうか。
憲法を変えて、普通に人殺しをする軍隊を持つことは簡単だが、
アジア太平洋戦争、オウム事件、イラク戦争、原発災害など、社会を大きく変えた出来事をろくに検証もせずに、自衛隊に更に米軍の犬としての力を与えようとする動きに疑問を感じる。


23日に糸満市摩文仁の平和祈念公園で開催された沖縄全戦没者追悼式で、朗読された与那国島の小学生の作文が話題になっている。
私も中継を見ていて、この朗読を聞きながら、沖縄での追体験を通して感じた平和への思いを改めて強くした。「へいわ」のために、自分のできる事からやっていきたい。

朝日新聞デジタルに掲載されていた全文を転載する。


ーーーー引用はじめーーーーー
与那国町立久部良(くぶら)小1年の安里有生(あさとゆうき)くん(6)が、自作の詩を一生懸命読み上げた。最近ひらがなを習い終えたばかり。県平和祈念資料館が募った「平和のメッセージ」に寄せられた1690点の中から選ばれた。

    ◇

へいわってなにかな。

ぼくは、かんがえたよ。

おともだちとなかよし。

かぞくが、げんき。

えがおであそぶ。

ねこがわらう。

おなかがいっぱい。

やぎがのんびりあるいてる。

けんかしてもすぐなかなおり。

ちょうめいそうがたくさんはえ、

よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。

みなとには、フェリーがとまっていて、

うみには、かめやかじきがおよいでる。

やさしいこころがにじになる。

へいわっていいね。へいわってうれしいね。

みんなのこころから、

へいわがうまれるんだね。

せんそうは、おそろしい。

「ドドーン、ドカーン」

ばくだんがおちてくるこわいおと。

おなかがすいて、くるしむこども。

かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。

このへいわが、ずっとつづいてほしい。

みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

へいわなかぞく、

へいわながっこう、

へいわなよなぐにじま、

へいわなおきなわ、

へいわなせかい、

へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように

ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。

ーーーー引用おわりーーーーー
朝日新聞デジタル 2013年6月23日
『「へいわってすてきだね」ひらがな覚え立て安里くんの詩』
http://www.asahi.com/national/update/0623/TKY201306230048.html
 

5.15平和行進
2013.05.18 [Sat] 01:07



2012年の「5.15平和行進」


 沖縄では、今日から「5.15平和行進」が始まった。19日まで、3コースで行われる。
 毎年、復帰の日に前後して行われ、労組関係者を中心に日本中から参加者が集まり、平和な沖縄の実現を訴える。

 昨年の滞在中、平和行進の日に辺野古のテントをに行くと「あなたも歩いてくれば?」なんて言われて、軽い気持ちで参加したら、辺野古から金武町までビーチサンダルで歩くことになり、足が酷いことになったのも、なんだかいい思い出だ。
 このデモ、沖縄で取材した中では比較的年齢層が若かった事が印象に残っている。ヤマトからの動員のせいなのだろうか。
 もちろん、沖縄の地元の労組や団体もたくさん参加しているし、個人参加の方もいらっしゃる。

 「1年に一回、沖縄に来て、平和行進やっただけで、運動をやった気になっている!」などという批判的な声も聞いたが、この3日間をきっかけにして、沖縄での体験をそれぞれのフィールドで伝えていくような動きにつながれば、とても良いことだと思う。

 「脱原発デモ」では、毛嫌いされがちな労組ののぼり旗も、組合の名前から業種を想像したりして楽しめた。色々なタイプの市民運動に触れ、良さも悪さも学んで行きたい。


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5・15平和行進:本島3コースを出発 19日まで 
『沖縄タイムス』2013年5月17日