高野 登さんが、FBに掲載されていた感動のお話をシェア
させて頂きます
ある女性作家の方が、毎日新聞に投稿されたものです
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〜愛する人を失ったとき〜
我が家のクータは不衛生なペットショップ出身で、引き取ってから
延々と胃腸の具合が安定せず、皮膚病にも悩まされた。
子犬時代に長く患ったものだから家では必要以上に大切にされ、
健康を取り戻した頃には立派なわがままに育っていた。
彼は家族をよく観察し、最も思い通りになるのは母であると早々に
見抜いた。母も「困った」と言いながら実は困っておらず、催促
与え、散歩に出かけ、大いに甘やかした。
クータは正真正銘、母の犬だ。
母が旅行に出かけた日は、彼女のベッドで丸くなっている。誰が呼び
かけてもふてくされた様子で顔すら上げない。眠ったふりをしながらも、
全神経を一心に玄関へと向けていた。大好きな人が帰宅したとき、
それは彼にとってこの世で最上の出来事が起きた瞬間だ。
1人と1匹の数日ぶりの再会は、毎回がお祭り騒ぎだった
。
クータの生活は、昨年末に母が倒れた日から一変した。毎日、長時間
の留守番に耐え、母の不在に耐えねばならなかった。
母が病室で着ていた寝間着を見せると、ひとしきり熱心に匂いを嗅いだ
あとベッドに運んで顔をうずめた。その姿は幼い子どもが声を殺して泣
いているみたいで、私をひどくせつない気持ちにさせた。
母は意識が戻らないまま、19日目の未明に旅立った。
自宅に戻った母にクータを会わせると、なぜか身をよじっていやがった。
「絶対に認めない」と言うように。
それから丸2日間、次々に届けられる白い花と途切れることなく訪れる
弔問客への応対に私は追われ、クータはおざなりにされた。
母が家で過ごす最後の日、真夜中のことだ。
気配にふと目覚めるとろうそくの薄明かりの中にクータがいた。母の枕
元で、ただじっと座っていた。
納骨を済ませた今も、彼の注意は静かな玄関に注がれ続けている。
ペットロスという言葉がある。
愛するペットを亡くした疼(うず)きを私も知っている。でも愛する人を失
った動物だって悲しみに打ちひしがれるのだ。最愛の相手がいない世
界に直面する彼らへの配慮を置き去りにしてはならない。
寂しくなるけれど、一緒にがんばろう、クータ。
愛されただけ幸せになれ。
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愛の絆とは、こういうものなんだと考えさせられました
素晴らしいお話をありがとうございます
させて頂きます
ある女性作家の方が、毎日新聞に投稿されたものです
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〜愛する人を失ったとき〜
我が家のクータは不衛生なペットショップ出身で、引き取ってから
延々と胃腸の具合が安定せず、皮膚病にも悩まされた。
子犬時代に長く患ったものだから家では必要以上に大切にされ、
健康を取り戻した頃には立派なわがままに育っていた。
彼は家族をよく観察し、最も思い通りになるのは母であると早々に
見抜いた。母も「困った」と言いながら実は困っておらず、催促
与え、散歩に出かけ、大いに甘やかした。
クータは正真正銘、母の犬だ。
母が旅行に出かけた日は、彼女のベッドで丸くなっている。誰が呼び
かけてもふてくされた様子で顔すら上げない。眠ったふりをしながらも、
全神経を一心に玄関へと向けていた。大好きな人が帰宅したとき、
それは彼にとってこの世で最上の出来事が起きた瞬間だ。
1人と1匹の数日ぶりの再会は、毎回がお祭り騒ぎだった
。
クータの生活は、昨年末に母が倒れた日から一変した。毎日、長時間
の留守番に耐え、母の不在に耐えねばならなかった。
母が病室で着ていた寝間着を見せると、ひとしきり熱心に匂いを嗅いだ
あとベッドに運んで顔をうずめた。その姿は幼い子どもが声を殺して泣
いているみたいで、私をひどくせつない気持ちにさせた。
母は意識が戻らないまま、19日目の未明に旅立った。
自宅に戻った母にクータを会わせると、なぜか身をよじっていやがった。
「絶対に認めない」と言うように。
それから丸2日間、次々に届けられる白い花と途切れることなく訪れる
弔問客への応対に私は追われ、クータはおざなりにされた。
母が家で過ごす最後の日、真夜中のことだ。
気配にふと目覚めるとろうそくの薄明かりの中にクータがいた。母の枕
元で、ただじっと座っていた。
納骨を済ませた今も、彼の注意は静かな玄関に注がれ続けている。
ペットロスという言葉がある。
愛するペットを亡くした疼(うず)きを私も知っている。でも愛する人を失
った動物だって悲しみに打ちひしがれるのだ。最愛の相手がいない世
界に直面する彼らへの配慮を置き去りにしてはならない。
寂しくなるけれど、一緒にがんばろう、クータ。
愛されただけ幸せになれ。
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愛の絆とは、こういうものなんだと考えさせられました
素晴らしいお話をありがとうございます
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