18:遠い声・・・

March 21 [Wed], 2012, 2:18
翌日、寺島は麻布署に到着するや否や桜田課長に昨晩町田妙子が部屋に来たことを書いたメモを渡し、おせんでの待ち合わせを依頼した。
その日の捜査会議の空気は少し可笑しかった。
寺島は何となく何人かの刑事たちからこれまでと違う視線を受けているように感じた。
何だろう射すような視線は捜査会議後の聞き込みの時、寺島は自分の尾行が変わっていることに気づいた。
これまでの素人のような尾行ではないプロの尾行になっていた。
どういうことだその疑問を考えながら聞き込みを続けていると寺島の携帯が鳴った。
桜田課長だった。
おい、俺にも尾行が付いているぞ。
どういうことたえっ、課長にもですか私の尾行が替わりました。
今度はプロです。
気づかれたということか、俺たちが動いていることがあっ、木下さんたちはどうなんですかそこにはまだ気づいてないらしい。
お前、今晩どうだやってみます。
気をつけろよ。
捜査中尾行はついてきた。
2人、3人、いや4人どういうことたこれは強引にまかないと尾行は外れないな。
寺島は麻布署を出て渋谷に向かった。
渋谷センター街からスペイン坂、公園通りを抜けて原宿に向かった。
竹下通りは冬休みで10代たちでごった返していた。
寺島は竹下通りに入ると一気に走り出し、若者の間を抜けてゆく。
寺島チェルカ 出会いは曹チていた。
竹下通りは回り込みことが出来ない作りになっている。
回り込みをしようとすると表参道から行かなくてはならない。
それでは時間が掛かりすぎる。
しかも竹下通りの途中には幾つもの脇道があるのだ。
案の定、尾行の2人は手島の後を追って竹下通りに入ってきた。
もう2人は寺島が竹下通りに入ることが分かって表参道に回った。
しかしどちらも間に合うわけはなかった。
寺島は明治通りに出たところで渋谷方面から走ってきたタクシーに滑り込んで遂外苑方面に走り去った。
寺島がおせんに到着した時には既に桜田課長、山下刑事、伊東刑事はとっくに到着していた。
どうだった全然違いますね。
これじゃあ、動くのは無理です。
いよいよ明日だというのにお前はこのまま消えろ。
でないと山室に会えなくなるぞ。
何となくだが、香川の曹はお前じゃないかと思う。
えっ、俺ですかその後山下より捜査報告が1つあった。
少し気になることがあるんだ。
1年前の新宿署刑事とバーホステス心中事件を覚えているか。
あぁ、それがどうしたそのホステスが働いていたのが六本木BLUEFISHなんだ。
えっ、なんか裏があると思わないか寺島は桜田課長の言うとおり、おせんを出てからホテルには帰らずに夜の街に消えて行った。
続く。
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