Shadow of U 

2005年11月03日(木) 4時12分
屋上の端、つま先立ち

ワタシは鳥

あなたがいなくても生きていける
生きていけ、る

歩けない
あなたが隣にいないから
影は独(ひと)つ
煙草の匂いもしない

だから飛ぶの
ワタシは鳥、になる

風が吹いても
雨が降っても
雲を越えて
上ばかり目指して
影をなぎ払って

だから時々こうして
飛んだフリ、をさせてください
不器用な羽だと微笑ってください

陽が沈む頃には
帰るから

夜は一面の闇
飛ばなくていい
あなたの影を見つけられる

灰皿は、そのまま

ある夜の。 

2005年08月01日(月) 0時47分
空が黒く絶え絶えに歌うものだから
顔を顰め冷たい両手で耳を塞いだ
それでもしつこく聞こえてくるから
諦めてベランダに寝転がる
右ポケットからキャスターマイルドを出し
夜の隙間に火を灯す
歌の合間に煙を吹けば
お前は嬉しそうに笑った
「寂しかったんだろ?」
皮肉なピッチングをものともせず
お前は下手くそな歌を歌い続けた

ダッシュ 

2005年06月13日(月) 1時10分
すべては必然のために

良いことも
悪いことも
何もかもが
ある終局へと向かって
ある完成形へと向かって

すべては必然として起こるの

やがて受け入れる運命へ

高貴なる翼広げ高みへと
どんなに空が暗くとも
その瞳には光が宿っているだろう

すべては必然

今ある不幸も
やがて訪れる不幸も

立ち向かえ、魂。

啓示 

2005年06月10日(金) 4時33分
愛されたければ
愛しなさい

愛したければ
感謝しなさい

感謝するために
小さな幸せを見つけなさい

幸せを見つけるために
人に目を向けなさい

他者との関わりの中で
常に自分を客観的に見ていなさい

自然に微笑っていられる
自分でいなさい

美しくあれ

美しくあれ


愛しています

感謝しています

小さな幸せを愛しく思います

いつも自分を客観視しています

だけど

笑顔が偽物です


太陽から受ける輝きの中で
違う自分を想像できず
帽子を目深に被り
うつ向いて歩く彼女がいた


神は指差す

あの子は独り

あの子は独り

だけど等しく
光は注いでいると

だから彼女は今日も
帽子を被る

希望を探すには
眩しすぎるから

ポケットハンド 

2005年06月09日(木) 4時31分
無意味の連鎖が
ある終結点へと導く

扉の鍵を落としたフリをして
立ち止まっている

振り返っても帰る場所などない
ここまで来る道のりで
見つけられなかったから

他の道は知らない

せめて
誰かを信じることができたなら


時計の針の刻む規則
音階にない色が聞こえる

生きている証なのか
向こうへのカウントダウンなのか

それとも

それとも


扉の向こう、アナタは待っているの?


確証のないものたちの羅列
その中から本物を選べた者が
幸せになれたのかな

どれにも手を出せない臆病な僕は
堕ちることも出来ず
引き返すことも出来ず
もうずっと
途方に暮れている


ポケットでは錆びた鍵が
不器用な指を毒していた

魂の唄 

2005年06月01日(水) 16時34分
鼻唄を歌う少女は春色をしていた

景色は遠くに見えて
自分の指先さえ機械のよう
緩く動かし握ってみては
その非現実感に辟易する

いつから
この世界はドラマになった?

離れたのは私の方
自分を見失うくらい内側に深く入り込んでしまった
あまりの圧力に消失してしまったのかもしれない

夢を見ていたい
永遠に
永遠に

私は今も私の中にあるの

肉体を超えた所で
愛の歌を歌っている

ブラインド 

2005年05月29日(日) 18時23分
世界に期待しないように
あなたに期待しないように
何枚も何枚も
ブラインドを落としていったら
いつの間にか
孤独になっていた

時々
ブラインドの隙間から世間を垣間見ては
己の虚しさを思い知る

僕が見ていたものは何?
僕が感じていたものは何?
幻の長い月日
僕は本当に生きていたの?

輝ける人々が
僕を圧倒する

すべてが無駄だったと
己の決定的な欠陥を思い知る前に
また一つブラインドを下げよう

隙間から差し込む光は
もうほとんどない

目を閉じなくても
十分なほどに

夜空 

2005年05月29日(日) 1時07分
儚き者を責めず
強き者に屈せず
ただ超然とそこに在り
何もかも知っているように
無関心をつきつける

全てを呑み込みながら
そこに在る光には未だ輝きを許している

妥協でもなく
納得でもなく
受容でもなく
ただ、あるがままに

静かな威圧感
冷たい安らぎ
心の隙間に光を当てる漆黒

何に似ているかと思えば
愚悩する私を見やる
貴方の瞳だった

無感情の自覚から逃げて 

2005年05月25日(水) 15時03分
嬉しそうですね
と言われて
果たして僕は嬉しいのだろうかと考える
そんなに喜んでもらえるなんて
と言われて
違和感を感じるのは何故だろう
知らぬ間に
期待に応えようとしていたらしい
無意識に笑顔を貼り付け
喜びの言葉を羅列する
「演技」
僕の感情は波を立てることなく
ただ暗く朝焼けを待っている
そんな僕に
人々は到底気づかない
僕自身
騙されていたのだから
そして何より
僕自身を
騙してやりたかったのだから
僕にも
喜怒哀楽が存在するのだと

人形は今日も
衣装を纏い
日常という名の虚像を
踊り続ける

踏台〜無力の脱皮 

2005年05月24日(火) 19時08分
僕の役目は
終わったみたい
だって君はほら
僕なしで歩いてる
不満を漏らしながらも
強く進んでいる
君はまだ
気づいていないけれど
僕なんかいらないんだよ
君には
僕よりも大きな翼がついている
眩しくて
僕は思わず微笑った
君は不思議そうな顔をしたね
僕は視線で語るけれど
君は気づかない
だって君はもう
次に進んでしまったから
少し遅い僕の魂は
君に届かないんだ

また独りになって気づく
皆が僕を通り過ぎ
大人になっていったこと
一番成長していたつもりが
本当は
一番未熟だったということ

そろそろ
自分に言葉をかけてあげよう
君たちのように
次に進むために
僕がいなくても
新しい僕が
僕を生かせるように
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